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いつか見た空





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Sin×なかはらのコラボレーション・川柳ギャラリー

 R指定をオープンしました。

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◆村上きわみ+なかはられいこのコラボ

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  呼びにくる
Date: 2009-05-15 (Fri)
朝晩すずしい。というより、さむい。
ついせんだってまでは、もう夏かと思われるような暑さだったのに。
いったいどうなってる
というか、
どうなってしまったんだろう、地球は。

うさぎ、うさぎ、と唱え続けている。
いや、べつに唱えてないでさっさと決めればいいんだけどね。
ただあかちゃんうさぎに夏を無事超えさせることができるのか、
ちょっと不安なので決めかねているのだった。




とある出版社から依頼が一件。
いったい活動してるんだか、してないんだか、
こんなあやふやなヤツをご紹介いただいた某氏に深謝。


生活に追われると、
「一回休み」にしたくなる。
きょうは疲れたから、テレビみて、本読んで寝よう。
とか。

仕事をしないと生きてゆけないが
川柳を書かなくても生きてはゆける。


川柳について考えたり、自分と向き合ったりするのは
「一回休み」


わたしはほんらいなまけものなので、
それがずるずる続くと
そのままずっと休んでしまいたくなる。

しかし、
わたしはほんらい小心者でもあるので、
「お休みしてる」という、かすかな罪悪感と、
「なんか書きたい」という欲求がぶくぶくしてきて、
結局は、
書く。

書かなくても生きてはゆけるが、
それでは生きてる甲斐がない。


手に負えないな、まったく。




時間だと月の顔して呼びにくる   れいこ

  左手
Date: 2009-05-10 (Sun)
というわけで、
無事、復帰いたしました。

引越しのダンボールもひとつ残らず消え去り、
ベランダの植物たちは、
生まれたときからここにいるかのように、
すっかり環境に順応してます。

あたしはあいかわらず、
自転車を20分漕いで職場に通ってます。
元気です。

とここまではご報告なので「ですます調」にしてみました。




部屋の北側の窓からは
岐阜城をちょこんと乗っけた金華山が見え、
キッチンの東の窓からは各務ヶ原方面の低い山が見え、
南のベランダからは木曽三川公園の138タワーが見える。

自転車で3分ほどのところに県病院があり、
図書館があり、公園があり、ローソンがあり、TSUTAYAがある。
きょうは、うっかり見逃してしまいそうな、
こじんまりとした、焼きたてパンのお店を見つけた。


いったい何度目の引越しだろう。
生まれた家を出てから、ずっと、
ここではないどこかばかりを見ていたような気がする。

母から「やっと落ち着いたねえ」と言われて、
落ち着かなきゃいけないんだろうか、とちょっと思う。
母が引越しのことを言ってるんだとはわかっていたけど、
わたしは、いつかまたここを出るような気がしてる。

すごく気に入ってるんだけどね。




散歩するときどき消える左手と   れいこ

  ひっこし
Date: 2009-04-13 (Mon)
いよいよ明日、ひっこし。
きょうは休みをとって終日、ダンボール詰めをする。
けっこうあるなあ、荷物。
八割は不用品のような気がして、
今後たぶん使用しないだろうというものをどんどん捨てる。
可燃ごみの袋が3個、不燃ごみの袋が4個できた。

引越屋さんは朝8時に来るという。
早いってば。

夜までかかって、
寝具とパソコン以外のもにはなんとか詰め終えた。
さあ、いつでも来い、引越屋。

ああ、でも報告しなければいけないことがひとつ。
あしたから3週間ほど、なかはらネットに繋げません。

手配するのが遅かったのと、
引越シーズンとも重なって、
NTTの工事の予約が殺到ちゅうとのこと。

まっさきに予約しなきゃいけなかったでした。
甘くみてたました、はい。

というわけで、
いろんな方面にご迷惑をおかけしますが、
ほんっとすみません。
復帰するまで待っててね。

  ややこしい
Date: 2009-04-10 (Fri)
四月にはいってずっとバタバタしている。
なんだか一年中バタバタしているような気もするが。

気がつけばたんじょうび。
メールをもらったり、電話をもらったりする。
ありがとうございました。
なかはら、まだまだいきますよ(どこへ?)

そんなこんななバタバタも
締切りを無事に抜けたので、ずいぶん気が楽になった。
ただし、まだ引越しが控えている。
準備は遅々として進まない。
ただいま、ダンボール数個と同居ちゅう。


そんな落ち着かないこころをかかえたまま
先日、夜桜を観にいった。

同じ場所の同じ木々なのに、
なんだか年々、凄みを増すようにかんじる。
頭上を覆う花の集合をみあげながら
ヤバくない? と言うと、
なんで?きれいじゃない と返ってくる。
こわいよ、きれいすぎて と重ねて言うと、
いいんじゃない? 一年にたった一度なんだし
それをこわがるのはかわいそう と言ったまま、
あとは圧倒されておたがいに声をだすこともできず、
息をころして歩く。
歩きながら、そうか、かわいそうか と妙に納得したのだった。



ややこしい桜になってあいましょう   れいこ  

  水滴
Date: 2009-03-18 (Wed)
ずっと前から部屋を替わりたいなーと思っていて、
先週の休みの日に、近くの不動産屋さんに行った。
息子のような社員くんに物件を見に連れて行ってもらって、即決。

いまの部屋より交通は不便だが、部屋数が増える。
5階建て最上階の角部屋で南向き。
日当たり、風通し良好。
高いとこはこわいけど、ベランダが広いからだいじょぶ。
柵に近寄らなきゃいいんだし。
エレベータもついてるし、オートロックだし。

で、
引越しセンターとこちらの大家さんに連絡をし、
来月の半ばあたりに移ることに決まった。

ああ、でも引越しって、
本とか、衣類とか、食器とかまとめるんだっけ。

ひゃー。
めんどくせー。



池澤夏樹の『スティル・ライフ』の佐々井のように、
トランク一個で移動できる生活
ってゆうのがゆめだったむかし。

ほんとうに所有したいものはかたちのないものばかりで、
どうでもいいものが身の回りに溜まってゆく。




見てないと消えるから見てる 水滴   れいこ

  あちら側
Date: 2009-03-17 (Tue)
ねじまき句会の日。

きのう降った黄砂の余韻がのこる町だ。
植木の葉っぱにも、駐車場の車のボディにも。

真昼の名古屋は汗ばむほどの陽気で、
道行く人々はコートなしか、せいぜい薄手のコート姿。
軽やかである。
いつものコートにバックスキンのブーツという、
雪国から出てきました風のわたしは見事に浮いていた。

そして句会。
今月の題は「沼」。
そう、
「池と沼の違いってなに?」
「河童が住んでるかどうか」
という、あのCMの沼である。

沼は情念っぽい。
沼はなまぬるく、なつかしく、得体の知れないじぶんのようだ。
海に近かしいひとがいて、川に近しいひとがいて、
山に近しいひとがいるとするならば、
わたしはたぶん沼のひとである。

今月分はただいま欠席選句中なので、
先月の句会の出句を。

題詠「河」
  輪郭はあやふやですが河口です
雑詠
  言い訳をするかまばたきにするか



あけがた、はんぶん夢うつつの状況で

桃の缶詰かってきて

という声をきいた(ような気がする)
現実のことか夢のなかのことか
いまだにわからない




手首から先はあちら側にある   れいこ

 
Date: 2009-03-02 (Mon)
おちびに会いに名古屋にゆく。
両親がいっしょに行きたがったため、車ででかける。
ほとんど5年ぶりくらいの有松は、新しい道がいっぱいできていて、
記憶にある道とどこでどうつながっているのかわからず、
電話で長男にナビゲートしてもらう。
まさか、30年近く住んでいた町で迷うとは思わなかった。

たまたま代休で家にいた長男が、ミルクをつくるのをみていた。
哺乳瓶の煮沸消毒から始まって、
粉の分量を量り、熱湯をそそぎ、ビンを振り、水につけて冷まし、
腕のうちがわに一滴たらして温度を確認するまで。
研究者のような、あるいは求道者のような、
しんけんなまなざし。

ふうん、そういう表情をするんだ。

パパのほうがミルクつくるのじょうずなの。
とよしみちゃんは言う。

ふうん、パパかー。
そうかー、と、
なんだか、ばかみたいに思ってた。

おちびはぐびぐびミルクを飲みほし、
げっぷをし、あくびをし、
赤くなったり、青くなったり、黄色くなったりし、
手足をばたばたさせていたかと思うと、
ことんと眠った。

帰りはいちども迷わずにすいすい帰り着く。
未知の道はもはや未知ではなくなったのだった。



帰宅してメールボックスをあけると、
原稿依頼が一件。
が、がんばります。



次週へとつづく道路も歌声も   れいこ

  月の砂漠の駱駝
Date: 2009-02-17 (Tue)
ねじまき句会の日。
いつもと同じ時間に起き、いつもと同じ時間に家を出る。
今日も寒い。

予定より早く名古屋に着いたので、
ディスプレイの勉強のため、
ざっとJR高島屋の婦人服売り場をみまわる。
いまさらながら広いなあ、売り場面積。

そして句会。
今月の題は「河」である。
川ではなく河なところがなやましい。
これから欠席選句があるため、結果はのちほど。

印象に残ったことば:冷蔵庫の管理者


句会の帰りに例によって「コメダ」に寄り、
その後、次男と次男の彼女のまさこちゃんと三人で食事をする。

さいきん観た映画やドキュメンタリーのはなしから、
なぜか猿の話題になり、動物のなかでも猿は例外的にきらいだとゆったら、
まさこちゃんと次男が顔を見合わせて笑う。
映画についても猿についても、彼とまったく同じことを言ってしまったらしい。
「観てるものもいっしょだし、そんな気が合うのがうらやましい」とまさこちゃんは言う。

うー、かわいいぞ。
とハグしたら、照れながらきゃっきゃとよろこぶ。
すこぶる素朴で素直な子なのである。
すかさず、声が猿っぽかったと、次男がいじめる。

よしみちゃんにしろ、まさこちゃんにしろ
同世代だったら(でなくても)ともだちになって一晩中おしゃべりしていたいような子たちで、
その点は長男にも次男にもほんきで感謝している。



月の砂漠の駱駝はいまも歩いてる   れいこ

  The Rose
Date: 2009-02-16 (Mon)
週末はなにかのいやがらせかと思うほど
あたたかかった(というより暑かった)のに、
今日は一転、夜には雪が舞うほど気温が下がった。
やっぱしね。
いやがらせだわ。


遠くに住むいもうとから企業秘密ファイルが届く。
バックに流れる手嶌葵の「The Rose」という曲にこころをわしづかみにされてしまう。
YouTubeのサイトを教えてもらって、かたっぱしから聴く。
「Moon River」がまたしぬほどいい。
音楽にはさほど執着しないほうだけど、これはもう別格。
興味のあるかたはお試しください。
    ↓
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=Y7vsIL3s6MY

ああ、そか、このひと「ゲド戦記」の主題歌のひとだ、とやっと気づく。

遅っ。

ともかく、
えみちゃん、ありがと。




ちっちゃいひとの画像が送られてくる。
おっぱい前と、おっぱい後。
ちっちゃいひとはちっちゃいなりに
にんげんに近づこうといっしょうけんめいらしい。
刻々と変化する表情をほれぼれしながら見ている。
がんばれー。



ファイルを開くはなびらこぼさないように   れいこ

  夕焼けをめくる
Date: 2009-02-14 (Sat)
先週からバレンタインの特設会場が10階にできていて、
アルバイトがたくさんいるため、社食は満員である。

物産展が終わればバレンタイン。
バレンタインが終われば、春物バーゲン。
バーゲンが終われば、ホワイトデーと、
イベントはえんえんと続く。
岐阜でいっこしかないデパートの生き残りをかけて。

いやはや。

去年の6月に前の仕事をやめたとき、なんとかなると思っていた。
いや、それ以前に、
家を出たときもなんとかなると思っていた。
定職はもちろん、資格も特殊能力もないくせに。
しかもこの年齢で。
なんとまあ、楽天的というか、怖いもの知らずというか、考えなしというか。
われながら、あきれる。

でも、まあ、実際、なんとかなっている。
たとえデパートが生き残れなかったとしても、
なんとかなるだろうという、根拠のない自信だけは、
なぜかある。


なにせ、もともとえのころ草だしね。



んー。
ねねね。
かくていしんこくってどうやるの?

むつかしー。
ってか、
めんどくさー。




もういちどあいたい夕焼けをめくる   れいこ

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