// 土曜日にもねじをまく //

ねじまき句会
第50回:記録

日程:2008年4月26日(土)午後
会場:白鳥庭園(吟行)/熱田生涯学習センター集会室(合評)
参加者:荻原裕幸なかはられいこ、二村鉄子、丸山進(以上4名、各6句選)

・ねじまき句会は、毎月一回、名古屋で開催される川柳の句会です。
・事前に提出した詠草を当日無記名で選句して作品批評をおこないます。
・第51回は、5月20日(火)午後。会場は、愛知県産業貿易館本館会議室(→地図)。
・参加希望の方は、nakahara@r.email.ne.jp(なかはられいこ)宛メールでご連絡下さい。
・参加資格はありません。参加にあたり川柳をはじめて書くということでも構いません。
・参加費用(会場費&お茶代&お菓子代)は一人1000円です。
・前回の記録は http://www.sweetswan.com/nejimaki/0803.html でご覧いただけます。

白鳥庭園吟行五句

    ▼ 荻原裕幸

    降っていたのはほんとうに雨なのか

    (1票 なかはら)

    遠くまで脱け出せそうな水たまり

    (2票 二村、丸山)

    映すものを選んで映す池である

    ( / )

    雄か雌かはっきりしない滝である

    (1票 丸山)

    橋渡りすぎてふつうの場所に出る

    (2票 なかはら、二村)


    ▼ なかはられいこ

    すれちがう人に緑を足してみる

    (1票 丸山)

    入口か出口か鯉の口ひらく

    (2票 荻原、丸山)

    鯉が来て鳩が来て広東語をしゃべる

    (2票 荻原、丸山)

    濁音のなかのわたしのおともだち

    (1票 二村)

    肩に手を置かれたまんま咲いている

    (2票 荻原、二村)


    ▼ 二村鉄子

    大中小小中高の雨の音

    (2票 荻原、なかはら)

    めだかの学校卒業式はいつ

    ( / )

    水際で亀のいやがることを言う

    (3票 荻原、なかはら、丸山)

    なにかいるなにかいるのよ椅子の下

    ( / )

    仮の名を亀と名付けて裏返す

    (1票 なかはら)


    ▼ 丸山進

    雨上り水琴窟から超音波

    (1票 二村)

    雨上り筍発射準備完

    (1票 荻原)

    花魁が鯉に身を変え押し寄せる

    (1票 二村)

    親亀が子亀と少し距離を置く

    (1票 なかはら)

    木洩れ日を上手く作れぬ新芽かな

    ( / )

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