[8209] Re[8208]: 65歳の父親との意思疎通 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/04/16(Sun) 14:49

> そもそも発端は自立支援法だった。公費通院が一割になり、受給者証が受診のさい必要になった。それを父親が持ってないので、私の代わりに薬をもらうことは可能か先生に聞いてくれ、といっているのに「なんかおかしなことをいっとるといっとけばいいのやな」となる。これでは私の頭が変調したように思われる。
> 体調が悪いので薬を取ってきてもらうだけなのに、ああ厄介なことに。
埒が明かないので父は今この家へ向かって車を飛ばしている。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8208] 65歳の父親との意思疎通 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/04/16(Sun) 12:15

そもそも発端は自立支援法だった。公費通院が一割になり、受給者証が受診のさい必要になった。それを父親が持ってないので、私の代わりに薬をもらうことは可能か先生に聞いてくれ、といっているのに「なんかおかしなことをいっとるといっとけばいいのやな」となる。これでは私の頭が変調したように思われる。
体調が悪いので薬を取ってきてもらうだけなのに、ああ厄介なことに。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8207] 毎日新聞朝刊・短歌月評 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/04/16(Sun) 09:47

本日の毎日新聞の詩歌欄に「短歌月評」を発表しています。
菱川善夫著作集の刊行の意義について書きました。
機会がありましたら、ご高覧ください。


[8206] またまた、こちらこそ 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/04/15(Sat) 09:32

未知子さま

またまた、こちらこそ恐縮しております。
いつこさんの「電気ブラン」の句は、浅草の観音様への初詣を
浅草名物の神谷バーの電気ブランとむ配合するという、
ありそうでいて今までなかった着眼の句といえましょうか。
既成の俳句に何か一味足すというくふう、努力こそ、
現在、俳句をつくることの面白さであり意義なのかなと思います。


[8205] 私からも御礼申し上げます 投稿者:未知子 投稿日:2006/04/14(Fri) 02:24

藤原龍一郎さま

俳人の未知子でございます。
うまきいつこ句集『帆を張れり』よりの抄出および評、
まことにありがとうございます。

藤原様に挙げて頂いた句のうち、
「初詣ついでの電気ブランなり」は、
外見に似合わず一滴も飲めぬ著者の名句として、
句集刊行前に「俳句朝日」1月号誌上に掲載されました。

清新かつ華麗なうまきいつこの句の世界を
一人でも多くのかたに味わって頂けたら、と願います。


[8204] こちらこそ恐縮です 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/04/13(Thu) 16:09

うまきいつこさま、牙城さま

こちらこそわざわざ書き込んでいただいて恐縮です。
挨拶でもパブリシティ協力でもなく、良い詩歌集を紹介しているつもりですので
どうぞ、お気遣いなく。

「里」5月号、読み応えがありそうですね。楽しみです。
上谷昌憲氏とは、もう25年くらい前にお目にかかったことがあります。


[8203] いつこ慌てる 投稿者:牙城@里 投稿日:2006/04/13(Thu) 15:01

藤原龍一郎さま、
『帆を張れり』にお目を留めていただき、
版元としても深くお礼申し上げます。
いつこ氏も大いに喜び、慌ててお礼を書き込んだとみえ、
盤井→磐井
中→仲
以上、う、これは版元としてなのか、「里」お世話係代表としてなのか、
ご本人に成り代わり謹んで訂正させて頂きます。

http://6405.teacup.com/haisato/bbs


[8202] 恐れ入ります。 投稿者:うまきいつこ 投稿日:2006/04/13(Thu) 13:51

藤原さま&媚庵さま、ありがとうございます。感激しています。
今度、坪内稔典氏の「子規新報」の一面トップ「句集の新風」で、氏のコメントつきで紹介していただける事になりました。
面識もない新米に皆様の暖かさが沁みてきます。

「里」5月号では、鈴木鷹夫氏、筑紫盤井氏、中寒蝉氏、上谷昌憲氏が句集評を書いてくださいます。
そのうえ、山口都茂女氏の交遊録までいただけました。
こちらの皆様にも是非「里」をお読みいただければ幸せです。

また、俳句朗読を拝聴したいと願っています。

ありがとうございました。


[8201] 今日の句集 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/04/13(Thu) 07:10

うまきいつこ句集『帆を張れり』(邑書林刊)2381円+税より

香水を抜き身と思ふエレベーター
かまつかの葉摺れ暮色の濃くなりぬ
あをによし毛虫這ふさへゆかしかり
コインロッカー柚子の香の残りをり
灰皿に名刺を燃やす魂送
憲法記念日三文判に税五円
初詣ついでの電気ブランなり
地下鉄を出て歌舞伎座の春灯
のどけしや応挙の孔雀歩きさう
一芸といへど胡瓜の飾り切り
盛装のしかも夕立の震度三

俳句に現代の味を必ず一振りかけようとしている面白さがある。


[8200] 私の映画体験 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/04/12(Wed) 22:03

「百一匹わんわん大行進」「日本沈没」「南極物語」あとジブリ物はたいてい見たな。
それくらいかあ、情緒ないの。ポスターと言う概念がないし。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8199] ポスター 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/04/12(Wed) 18:40

花森こまさま

むかしの映画のポスターはとても情緒がありましたね。
私は日活ロマンポルノの「恋の狩人・熱い肌」が好きです。
ヴィスコンティの「地獄に堕ちた勇者ども」や
「愛の嵐」も好きです。


[8198] ポスターの女優 投稿者:花森こま 投稿日:2006/04/10(Mon) 19:04

と言えば、小品で忘れがたいポール・ニューマン主演の不思議な西部劇「ロイ・ビーン」にトドメをさすでしょうか。その美しきひとはエヴァ・ガードナー。少し老けた彼女が汽車から降りてきた時には涙が滲みましたわ。
他にBBの「ラムの大通り」宮崎駿の「紅の豚」などの映画ポスターも懐かしい感じがよく出ていましたね。

http://plaza.rakuten.co.jp/hansulove/


[8197] この歌の解釈は 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/04/10(Mon) 18:38

ふゆのゆふさま

この歌の解釈は、よく漫才でやる
「銭湯に行くと出ていって、もう三年帰ってこない」というパターンのネタと
同じと解釈してもよいのだろうと思います。
つまり、笑える短歌ということですね。


[8196] Re[8194]: 今日の一首 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/04/10(Mon) 18:24

> ローソンへ買ひにやつたが最後にてかのぐづをとこ二度と戻らぬ 池田はるみ『奇譚集』
「買ひにやった」と言うのはお使いに出したと言うことだと思いますが、違ってたらご指摘ください。
駘蕩としたところがありますね。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8195] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/04/10(Mon) 07:46

昭和八年村野次郎はパナマ帽仕入れのために海を渡りき 千々和久幸『人間ラララ』


[8194] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/04/09(Sun) 07:28

ローソンへ買ひにやつたが最後にてかのぐづをとこ二度と戻らぬ 池田はるみ『奇譚集』


[8193] 一日遅れの寒さ 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/04/07(Fri) 19:37

ふゆのゆふさま
東京も一日遅れで寒くなりました。夜になってなおいっそう冷え込んでいます。

松村正直さま
川本千栄さん、なみの亜子さんの歌集、ともに、とても個性的で
読み応えのあるものでした。
充実した批評会になるよう期待しております。


[8192] 桜を見ていたいけれど 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/04/06(Thu) 19:39

寒いのよ。あんまり寒いので花見をしている団地の人がいない。
足がぞくぞくするほど寒いの。

花冷えには気をつけなくては

http://www.geocities.jp/negxo/


[8191] 川本千栄『青い猫』・なみの亜子『鳴』合同批評会のお知らせ 投稿者:松村正直 投稿日:2006/04/05(Wed) 01:38

藤原龍一郎様

こんにちは。松村正直です。今月末に京都で行う歌集批評会の
宣伝をさせて下さい。

このたび、川本千栄・なみの亜子の第一歌集の合同批評会を
行うことになりました。皆様のご参加をお待ちしております。

=============================
川本千栄『青い猫』・なみの亜子『鳴』 合同批評会のお知らせ
=============================

〈日時〉 平成18年4月29日(土)
        批評会 13:30〜17:00
        懇親会 18:00〜

〈会場〉 ぱるるプラザ京都 6階会議室D
    京都市下京区東洞院通り七条下る東塩小路町676−13
    (JR京都駅烏丸口より徒歩1分)
      TEL 075−352−7444

〈司会〉吉川宏志  〈基調報告〉真中朋久・永田 淳
〈パネリスト〉 川野里子・大口玲子・花山多佳子

〈会費〉 批評会 1,500円/懇親会 3,000円程度

〈発起人〉 永田和宏・花山多佳子・真中朋久・吉川宏志

〈お申込み・お問合せ〉 松村正直 masanao-m@m7.dion.ne.jp
   *4月20日までにお知らせ下さい。

以上、よろしくお願いします。


[8190] 雪月花 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/04/02(Sun) 18:27

の雪の字を見て、この冬の大雪害を忘れてはいけないと、思ったしだいです。
本来の意味ではないですが。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8189] 今朝の毎日新聞 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/04/02(Sun) 09:13

今朝の毎日新聞の詩歌欄は六歌人の「桜競詠」。
鈴木英子さんもこの六人の一人として、素晴らしい桜の歌を発表していらっしゃいます。
どの歌も、桜のさまざまな様相にふれており心に残ります。
やはり、桜をはじめとする雪月花をきちんと詠える歌人は信頼できます。


[8188] Re[8187]: 黒瀬珂瀾さんの名前 投稿者:鈴木英子 投稿日:2006/03/30(Thu) 21:52

こそばゆくさせてごめんなさい。
黒瀬珂瀾さんにも失礼しました。
↑出来ました。ほっ。


[8187] 黒瀬珂瀾さんの名前 投稿者:花森こま 投稿日:2006/03/30(Thu) 20:37

コピーして単語登録してあげてください。よろしくです。どうも、見ていてこそばゆいです。名前は大事だと思います。

昨日、「玲瓏」同人の田中浩一さんと某所で歓談。外は寒かったけれど、心の中は春爛漫でした。

http://plaza.rakuten.co.jp/hansulove/


[8186] 大変な企画ですね。 投稿者:鈴木英子 投稿日:2006/03/30(Thu) 18:37

藤原龍一郎様
 
 「街角の歌」、さまざまな時代のさまざまな感情や表情をもった街角が
映し出されていて、黒瀬珂らん(漢字、ごめんなさい)さんによって歌の
力を見せてもらえる企画ですね。これだけ抜き出してこられることを素直に
すごいと思います。そこにひとつの街角として立てていることが嬉しいです。
 ありがとうございます。


[8185] 今日の「街角の歌」 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/30(Thu) 11:13

ふらんす堂のHPでの黒瀬珂らん氏の
日替わり短歌コラム「街角の歌」では、
鈴木英子さんの一首が鑑賞されています。
ぜひ、ご覧ください。↓
      http://furansudo.com/


[8184] 訂正 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/27(Mon) 15:48

[8180]に書いた吉川宏志さんの歌集のタイトルを訂正します。

『曳船』ではなく『曳舟』が正しいタイトルです。短歌研究社からの新刊です。


[8183] 風車祭 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/27(Mon) 07:29

黒山羊さま
おお、黒山羊さんも池上永一をお読みとはうれしいことです。
土日で我が家の近くの図書館を三箇所まわって、池上作品のチェックを
おこなったのですが、古石場図書館というところろに『レキオス』の
ハードカバー版があるだけで、他の二箇所は一冊も置いていませんでした。
江東区の図書館は池上永一の凄みに気づいていないようです。
今、文庫版の『レキオス』を読み始めましたので、『風車祭』は、
この次の読書予定に入れます。
おそまきながら、池上永一をこの春のターゲットにいたします。


[8182] 池上永一 投稿者:黒山羊 投稿日:2006/03/26(Sun) 22:03

「風車祭(カジマヤー)」もお奨めです。恋ありエロあり笑いあり涙あり。
http://www.churashima.net/people/ikegami/kajimaya/index.html


[8181] お誕生日はまだですかぁ 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/03/26(Sun) 20:30

お誕生日お誕生日って子供みたいだけど、自分には記念すべき日であるのでした。
あ、藤原さんは一月だから過ぎてるんだ。
四十過ぎてこんなこと言ってると馬鹿みたいだなあ。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8180] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/26(Sun) 19:50

アラームをAM5時に合わせしは前夜泊まりし人か 寒しも/吉川宏志『曳船』


[8179] 充実した時間 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/23(Thu) 09:25

田中綾さま

こちらこそ、とても充実した時間を過ごさせていただき、おおいに励まされました。
出席者のみなさまのスピーチに、儀礼的なものがまったくなく、
真剣で熱気あふれる内容ばかりであったことにも、感動を新たにしました。
文学論集『火の言葉』、一日も早い刊行を待望しております。


[8178] 菱川著作集刊行祝賀会 御礼 投稿者:田中 綾 投稿日:2006/03/22(Wed) 01:51

 18日は「『菱川善夫著作集』を祝う会&ミニシンポジウム」にご出席、また何よりも、胸迫る励ましのスピーチをありがとうございました…!
 藤原さんがお話下さいましたように、この著作集は若い世代にぜひ読んでいただきたい構成になっています――実は半数が単行本未収録、短歌だけなんてケチな内容ではありません(笑)、近・現代文学を講じた大学教員・菱川善夫の、大江健三郎論、村上春樹論、ひょっとすると吉本ばなな論も収録するかもしれません〜 第二回配本(5月予定)『火の言葉』、まずはご期待ください…!  http://project-h.jugem.jp/

http://project-h.jugem.jp/


[8177] はじめての短歌 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/21(Tue) 11:05

五月から江東区文化センターで「はじめての短歌」という、私が講師をする短歌の
講座が始まります。

初心者の方から、すでに短歌をつくっていらっしゃる方にも、実践的に役立つ内容を
心がけてお話します。
日程は5月12日水曜日を第一回として、原則として隔週水曜日の夜7時から8時30分までです。
藤原が担当している唯一の講座になります。
詳細は下記へお問合せください。

江東区文化センター
03−3644−8111 ファックス 03−3644−8369


[8176] 西條八十 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/21(Tue) 10:59

服部滋さんのブログ、現在は「鈍色のニヒリズム―西條八十」という文章が
掲載されています。久世光彦、山折哲雄、塚本邦雄も登場し、きわめて興味深い
文章です。この文学的なブログが読めるのは大きな喜びです。


[8175] Re[8173]: 鬼気迫る 投稿者:服部滋 投稿日:2006/03/20(Mon) 18:38

藤原龍一郎さま
 
> 実は「日本人の歌うタンゴには興味がない」と塚本邦雄さんがおっしゃるのは
> 直接聞いたことがあります。

エレベーターの前でしたね。
いかにも塚本邦雄らしいエピソードで強く印象に残りました。

お二方の短歌に、渋谷ジァンジァンの舞台でスポットライトに浮び上がるぬばたまの漆黒のドレスの浅川マキが脳裡に甦るかのようです。


[8174] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/20(Mon) 16:24

おのれ無に帰れるごとき夕べにて削る2Bの鉛筆2本/三枝昂之『天目』


[8173] 鬼気迫る 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/19(Sun) 09:52

真青さま

淺川マキの「暗い日曜日」について教えていただきありがとうございます。
塚本邦雄さんは日本人の歌うシャンソンに興味があったかどうかは、
私も知りたいです。
実は「日本人の歌うタンゴには興味がない」と塚本邦雄さんがおっしゃるのは
直接聞いたことがあります。
その美意識、感受性の貫きようは、また鬼気迫るものではありました。
私もまた鬼気迫る短歌の一首も詠みたいと切望しています。


[8172] 浅川マキ 投稿者:真青 投稿日:2006/03/18(Sat) 17:25

 はじめまして。浅川マキに触れられていたので書き込ませていただきます。

 ダミアの「暗い日曜日」はシャンソンの歴史的作品で、当時この唄を聴いて自殺する者が相当いたそうです(この唄を題材にした映画が少し前にありましたね)。この「暗い日曜日」を浅川マキが日本語で唄っているのをご存知でしょうか。山下洋輔のピアノをバックに、鬼気迫る絶品です(アルバム『寂しい日々』の最終曲)。

 塚本邦雄さんはシャンソンに関して一家言を持っておられたようですが、この浅川マキ版「暗い日曜日」ははたして聴いておられたのかどうか……などと思ってしまいます。

 唄でも短歌でも、鬼気迫る作品に出会いたいものです。


[8171] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/18(Sat) 10:10

当然のことを哀れむさまざまの動物の声は言葉にあらず/佐藤佐太郎『冬木』


[8170] 胸いっぱいの感傷 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/17(Fri) 11:45

服部滋さま

「qfwfqの水に流して」はそのまま書籍になってほしい希有で貴重なブログです。
「夜が明けたら」のメロディーがけだるく耳に流れ、私の胸は感傷でいっぱいです。

・耳のなかからすべての音を搾り出すようにさびしきことならん きっと/永田和宏


[8169] Re[8167]: 服部滋さんは 投稿者:服部 滋 投稿日:2006/03/16(Thu) 00:10

久々湊盈子さま

はじめまして。
拙文をご高覧たまわりありがとうございます。
私の好きなお名前は、歌人で久々湊盈子さま、俳人で文挟夫佐恵さまです。

藤原龍一郎さま

いつもご紹介くださり忝く存じます。
歳月茫茫 人生如夢、です。

『夜が明けたら』乗るべき汽車の一枚の切符失いて十年を経つ  『熱く神話を』
オキシフル泡だつ昨日ぬばたまの闇の浅川マキのうたえば    『東京哀傷歌』


[8168] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/15(Wed) 14:20

ま夜出でて湖畔の水を見るまなこ黒き月華の辺に立つごとし/安永蕗子(「梁」71号)


[8167] 服部滋さんは 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/15(Wed) 14:18

久々湊盈子様
服部滋さんは、私の古くからの友人です。
1979年頃、来嶋靖生さんの事務所で「昭和万葉集」の編集業務をされていたとき
服部さんは、その事務所のメンバーで、私は服部さん経由で、収録される短歌の難解
な言葉に注をつけるという仕事をさせてもらいました。もう、四半世紀むかしの話です。


[8166] 服部滋さんのブログ 投稿者:久々湊盈子 投稿日:2006/03/14(Tue) 23:05

教えていただきありがとうございました。ずうっと読みふけって
いました。存じ上げない方ですが、これから楽しみに拝見しようと思います。


[8165] ありがとうございます 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/14(Tue) 17:08

久々湊盈子様

「俳句空間・豈」をお読みいただきありがとうございます。
山崎十生さんと初めてお目にかかったのは、
1970年代の後半だったと思います。
関口比良男さんの「紫」の俊英として活躍し、現在は主宰でいらっしゃるわけです。
ふらんす堂から『山口十生句集』という精選作品集も出ていますので
『大道無門』とあわせて読むと、山崎十生という俳人の全貌がわかります。


[8164] 俳句空間拝見しました 投稿者:久々湊盈子 投稿日:2006/03/13(Mon) 23:40

昨夜,「山崎十生句集評」拝見しました。あらためていい俳句を教えていただきました。
山崎さんを見直した思いです(なんて叱られますね)。川口の短歌会でお世話になりまし
たし、もともと「紫」の関口さんご夫妻とは義父の『羊歯』時代からのお知り合いなので
す。「大道無門」を取り出してきました。もう一度、読んでみます。


[8163] こちらこそ 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/13(Mon) 07:24

久々湊盈子さま

書き込みありがとうございます。
「槻の木」80周年の会は、結社の初心と志ということを
あらためて考えるきっかけになる貴重な集いでした。

服部滋さんのブログ「qfwfqの水に流して」に偶然にも
「「槻の木」の人々――岩本素白素描」」という文章が掲載されています。
ぜひ、お読み下さい↓

http://d.hatena.ne.jp/qfwfq/

服部滋さんも、私の日記を読んでくださったそうで
「槻の木」の人々を書いたことを暗合と書いていらっしゃいますが
文学的な奇遇に遭遇することは喜びでもあります。


[8162] 昨日は失礼 投稿者:久々湊盈子 投稿日:2006/03/12(Sun) 23:31

山中智恵子さんのこと驚きでした。昨日も言いましたがホントに
会いたい人には会っておかなくてはいけませんね。
ご依頼はお便りいたします。とりあえず送ってみます。


[8161] 追悼・山中智恵子 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/12(Sun) 07:55

本日の毎日新聞によると、山中智恵子さんが急性心不全でなくなられたそうです。
山中智恵子さんは、前衛短歌を最後までつくり続けた偉大な歌人でした。
心からご冥福をお祈りします。

父もまた遊戯人(ホモ・ルーデンス) 帝国の深夜を病みてもの狂ひたり/山中智恵子『黒翁』


[8160] 今日の一句 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/10(Fri) 11:31

朱の扉押したる先が春の山 九鬼あきゑ


[8159] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/09(Thu) 15:49

駐車場、荒野に似たりひとときを荒野のはてに立てる冬虹 高島裕「文机」第9号


[8158] 銭湯のある頃 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/03/08(Wed) 15:59

今でも銭湯があるかもしれないとは思うけれど、みんなが銭湯に言っていたころ、と言うのとは少し違う。まさに銭湯の隣に住んでいたけど、あかちゃんの頃は一番風呂を使わせてもらったそうで。男風呂にも入ったな。(七歳までは入っていい)
「男の子のように立っておしっこがして見たい」と片隅でやってみましたが、まあ結果は話さないほうがいいでしょう。

天地真理の歌は朧に覚えていると言うかなんというか、そんなかんじ。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8157] 無題 投稿者:黒田英雄 投稿日:2006/03/07(Tue) 22:19

 「時間ですよ」見てました。僕は当時から、「隣の真理ちゃん」なる天地真理が大嫌い
でした。だって彼女、笑う演技ができないし、バカ丸出し。よく、天地真理ファンの
親友と大喧嘩してました。ただ、マチャアキの「街の灯り」は大好きでした。
あ、そういえば森崎東監督、堺正章主演の「街の灯」というロードムービーが
あったなあ。これは、知る人ぞ知る佳編だと思います。もう1回見返したいと、
「ぴあシネマクラブ」を開いたら絶版になっておりました………もう1回見たいなあ。

http://hideo.269g.net/


[8156] お風呂屋さん一家 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/07(Tue) 13:02

「時間ですよ」は、銭湯もつまり、お風呂屋さんの一家ですね。
お父さん・船越英二、お母さん・森光子、アルバイトが堺正明と浅田美代子だった
かな。1971年頃に放送してました。天地真理も出てた。
堺正明の「街の灯り」とか浅田美代子の「赤い風船」とかが
この番組の挿入歌になって、ヒットしました。
「街の灯り」は、AMラジオでは今でも時々かかりますよ。


[8155] 「時間ですよ」は 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/03/06(Mon) 18:48

銭湯屋の一家だったかなあ。なんとなく間違ってる気がするんだけれど、私は子供の頃からチャンネル権ないものであまりテレビに執着は無かったし。今もないな。
どうも、ここは私と世代が違うなあ。みんなが知ってることを私は追跡する。時代の空気が違うんだな。

仕方のないことではあるが。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8154] ここできくべきことなのかなあ 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/03/06(Mon) 16:56

青江みなと言う人が「なんとかブルース」を歌って、それがヒットしたらしい。非常にフェロモンの濃い歌だった気がするのだけどなにブルースなんでしょう?

向田邦子さんがなくなったときはびっくりしましたが、「父の詫び状」しか読んでいません。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8153] 追悼・久世光彦 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/05(Sun) 18:03

服部滋さんのブログ↓「qfwfqの水に流して」

http://d.hatena.ne.jp/qfwfq/

今回は「あとから来るもの夜ばかり 追悼・久世光彦」です。
久世さんとの仕事の上での関わりを語りつつ、その審美的な作家性を
浮き彫りにする名文です。

私もラジオの番組制作で、一度だけ、久世光彦さんと仕事をしたことがあります。
それは、森繁久弥、伊東四郎、加藤登紀子の三人で、昭和三十年代の音楽や映画の
思い出を語り合うというものでした。
伊東四郎さんが「社長シリーズ」の森繁さんの演技を語り、加藤登紀子さんは
話の中に歌が出てくると、即座にギターの弾き語りで口ずさんでくれるという
ラジオには珍しいきわめて贅沢なトーク番組になりました。
その時の久世光彦さんはスタジオの副調整室で、みごとなまでに気配を消して
裏方に徹していらっしゃいました。それもまた、プロフェッシヨナルの姿だったの
だと、今は思います。ご冥福をお祈りいたします。


[8152] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/05(Sun) 08:23

みずうみに白帆はあがり風生れぬ人の暮らしを励ましながら 三枝昂之『天目』


[8151] 家庭で温泉気分 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/03/03(Fri) 19:23

寒いですね。やや情緒に欠けますが、家庭の浴槽に重曹を入れると単純泉になり、まったりとした湯に入り、湯冷めどころかぽかぽかするのでお勧めです。
浴槽が琺瑯や大理石だとちょっとできるかどうかわかりません。
「中日新聞」で林芙美子の「放浪記」が連載されてます。初めて読むので楽しみです。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8150] 「アドニス」離れ 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/03(Fri) 18:54

服部滋様

私も自分の短歌を三島由紀夫に読んでほしかったと、少しは思っているんですけど。

と、いうことで、今日の一首。

・北一輝の肖像蒼く刷られゐる日本銀行券 夢に見つ 高島裕「雪の胎内」(「文机」第九号より)


[8149] Re[8146]: アドニス! 投稿者:服部 滋 投稿日:2006/03/02(Thu) 00:46

石井辰彦さま

「冥府」のでなく、うつそみの三島由紀夫が「七竈」を読んだなら、と時折り夢想します。その驚喜は如何許りであつたかと。もつとも、私以上に中井さんこそ口惜しがつてゐられたでせうが。

藤原龍一郎さま

御風邪を召されたのでせうか。御身御大事になさつてください。


[8148] クラクラ? 投稿者:石井辰彦 投稿日:2006/03/01(Wed) 17:03

ううむ、そんなものでしょうか? 藤原龍一郎さんがクラクラなさるのは何となくわからないでもありませんが、藤原月彦さんまでクラクラしているとしたら、ちょっと不思議なような気がいたします。


[8147] クラクラ! 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/03/01(Wed) 16:03

石井辰彦様

書き込みありがとうございます。
たしかに服部滋さんの文章↓も、同じようなテーマをお書きになっています。

http://d.hatena.ne.jp/qfwfq/

私はまだアタマがくらくらしているので、これで失礼。


[8146] アドニス! 投稿者:石井辰彦 投稿日:2006/03/01(Wed) 15:22

「アドニス」の特別号「アポロ」に榊山保(写真家の矢頭保の名を捩った偽名)名義で発表された三島由紀夫の短篇「愛の処刑」は、1970年代のはじめ、つまり私が歌人としてデビューしたての頃、自筆原稿で読んでいます。中井英夫さんが保管していた大学ノートの原稿(印刷所には、この自筆原稿をたしか堂本正樹さんが筆写した原稿が渡されたはず)で、現在刊行中の新しい『三島由紀夫全集』に収録する際に底本として使われたものですね。

服部滋さんも、2月26日付の「qfwfq の水に流して」でこのあたりのことを書いていらっしゃいます。長く遺族によって出版や上映が拒否されてきた三島由紀夫のゲイの色彩が濃厚な作品、つまりこの「愛の処刑」や映画「憂国」などが、ようやく全集に収録されたりDVDとしてリリースされたりするようになったのは、喜ばしいことです。未亡人が国内での重版を禁じてきたジョン・ネイスンの『三島由紀夫 ある評伝』も、数年前に新版が出ましたし……。まだ日本では公開されていない(はず)のポール・シュレーダー監督の映画『Mishima』(1985年。三島由紀夫は緒形拳が演じている)も、早く公開されて欲しいと思います。


[8145] そもそも元歌が 投稿者:黒田英雄 投稿日:2006/02/28(Tue) 22:41

 「紅生姜」の歌はともかくとして、その元ネタである加藤治郎の歌がそもそも実に
くだらないのです。僕の大嫌いな歌の一つです。女の「その時」の顔ばっかり詠い
やがっているけど、おまえ本人はどーいう顔してたんだよ、ええ?詠ってみろコラ。
アンフェアじゃないか。とにかく、元歌がくだらないですよ。僕は性愛の歌は好きだが、
この歌のごとき、女のそのときの顔うんぬんと日常を比較する、作者の小賢しさに激怒
します。女性を知っているような顔をして、童貞の中学生程度の女性観だと思う。女性を
なめたような歌を僕は憎みます。

http://hideo.269g.net/


[8144] あらら 投稿者:清水幸多 投稿日:2006/02/28(Tue) 20:23

紅生姜の歌が「ダメ」なんて言ってませんけどね。
短歌総合誌の歌のレベルなんてしれているのだから、
その中においてこの歌が極端に劣るということはないでしょう。
でも、からんさんはこの歌が去年出会った中で一番と言い切ったわけです。

この歌は加藤治郎の有名な「もうゆりの花びんをもとにもどしてるあんな表情を見せたくせに」をもじった言葉遊びだけれども、「教育」を持ち出して社会批評的な要素を付加して、言葉遊びという要素を誤魔化したものに過ぎません。
方法論的にはおもしろいので、短歌総合誌に載っているほかの歌に比べて「ダメ」とまでは言いませんがね。

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/


[8143] んー。 投稿者:からん 投稿日:2006/02/28(Tue) 19:45

 まあ、別に斉藤さんと僕が仲よかろうが悪かろうが、どうでもいいことだとは思いますけどー。あんまり関係ないんじゃないですかね?
 僕は斉藤さんのこの一首を評価するし、清水さんは評価しない。それは、僕と清水さんとで、短歌に対する価値観が違うだけで。それで褒め合い、とかいわれても困るなあ。僕、斉藤さんに褒めてもらったどころか、言及してもらったことさえ一度もないですよ?
 清水さんも、そんな言い方しないで、どうしてこの歌がダメなのかを言えば済むことじゃないのかなあ。守旧派と改革派ねえ。


[8142] がっかりするばかりなので短歌総合誌はほとんど読まないのですが 投稿者:清水幸多 投稿日:2006/02/28(Tue) 19:36

角川『短歌』十二月号を読んで、僕は黒瀬珂瀾さんに失望しました。

紅生姜入れに紅生姜詰め込んでるあんな教育を受けたくせに  斉藤斎藤

この歌がからんさんが去年出会った一番の歌だそうです。
からんさんと斉藤氏がいくら仲良くしようともそれは彼らの自由なのですが、
仲間内同士の誉め合いばかりの仲良しクラブ的体質が、現在の歌壇の閉塞状況を作り出していて、
そういう状況を打破するのがからんさんに代表される若手新鋭歌人だと僕は思ってました。
守旧派と改革派の見分けもつかないなんて、僕も人を見る目がなかったようです。

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/


[8141] そですかね 投稿者:からん 投稿日:2006/02/28(Tue) 14:05

前者の意味に該当してるんじゃないですかね。語彙。


[8140] 無題 投稿者:鯨岡亮輔 投稿日:2006/02/28(Tue) 11:31

 穂村弘氏の「席をゆずった夢」を再読したついでに角川『短歌』十二月号(平成17年)をパラパラと捲ってみたところ、「今年出会った一番の歌」という特集が目に入りました。その中で奥村晃作氏が、風間博夫氏の「方位角(アジマス)や仰角(エレベーション)と言ふ語彙がなにげなく出る追跡管制官会議(ついかんかいぎ)」という作品を、「ルビのレトリック(技)を十全に効かせた活字時代の典型的な佳品ということが出来よう」と褒め称えておられます。
 この言を含めた奥村氏の文章自体はかなりの説得力を持つものなので、私も氏の鑑賞眼の高さを改めて感じさせられましたが、今少し考えてみると、この作品は、「語彙」という語の意味を誤解した上で作られているのではないだろうか、と私は感じます。
 「語彙」とは申すまでもなく「vocabulary」の訳語で、「@一つの言語体系の、互いに他と識別される単語の総体。A或る範囲の単語を集めて一定の順序に並べた書物」(『広辞苑・第二版補訂版』)といった意味の語です。
 然るに、風間氏の作品での「語彙」は、その「@」の意味にも「A」の意味にも該当していないように私には思われます。
 これは、世間によくあることですが、風間氏はこの作品を創られる時、「語彙」の意を「単語」や「語」の意と同様に思って使っておられるか、或いは、その意を正しく理解しているとしても、かなり便宜的に使っておられるのではないでしょうか。私には、そのように思われてなりません。いかがでしょうか
 たまたま、角川『短歌』の同月号に、「作歌の壁にぶつかった時、この短歌を学べ」というもう一つの特集が掲載され、その中で風間博夫氏が、例の「次々に走り過ぎゆく自動車の運転する人みな前を向く」など奥村氏の作品を上げて推奨されて居られます。
 前述の奥村氏の文章同様に、風間氏の文章もまた、かなりの説得力を持つものであって、初心者の私には、学ばせていただくべき点が多々在る文章です。しかし、件の作品を頭に置いて二つの文章を読む時、私はつい、「コスモスの大御所二人が、『短歌』の十二月号でエール合戦をしているな」といった意地悪な見方をしてしまいがちです。
 つい下らないことを書いてしまいました。
 


[8139] 東郷雄二さんのコラム 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/27(Mon) 09:33

東郷雄二さんが、毎週、ご自分のホームページに更新していらっしゃる
現代短歌の鑑賞コラム↓、今週は小泉史昭さんの短歌についてです。

http://lapin.ic.h.kyoto-u.ac.jp/tanka/tanka145.html

以前に、私も文章に書いたことがありますが、小泉史昭さんの作品がはらむ
おとなの「毒」と「美学」は、きわめて個性的で私は大好きです。
東郷雄二さんの広い目配りと作品鑑賞の鋭さにも敬服致します。


[8138] ありがとうございます 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/26(Sun) 19:31

椎名和之様、鯨岡亮輔様

ご意見を書き込んでいただきありがとうございます。
言葉で世界を開く意志がなければ、なぜ、短歌をつくろうとするのでしょうね。
椎名さんのご指摘のように「共感のレベル」でしか語れない作品を
私は讃えようとは思えないのです。
穂村さんの「席をゆずった夢」に関しては、以前に不満点を書きました。
歌人たちが、専門誌に発表する自分の作品のレベルをどのように考えているのか
私は時に不安になることがあります。
その意味で、「短歌研究」3月号の尾崎まゆみさん、加藤治郎さんの30首は
それぞれのかかえる主題を、新たな方法で語ろうとする意志を感じることができて
頼もしく思えました。


[8137] 穂村弘作「席をゆずった夢」について 投稿者:鯨岡亮輔 投稿日:2006/02/26(Sun) 14:36

 藤原龍一郎先生、大変恐縮して居ります。
 お教えいただいた「悠心庵だより」を熟読した上、『短歌』十二月号に掲載された、穂村弘作「席をゆずった夢」を再読してみました。三枝氏の文章中の、「かぶとむしの〜」について述べた部分がそれなりに説得力を持っていたので、この連作に対する私の評価を訂正しなければならないのかとも思ったからです。
 しかし、再読ならぬ三読・四読しても、その必要はいささかも感じませんでした。
 三十首全体がゴミの山。私たちはむしろ、あのゴミの山の中から微かに光を放っている、あの「かちゃかちゃと森のひかりをかきまわす脚」という語句を発掘して来て絶賛している、三枝氏の忍耐力と文筆力に敬意を払わなければならないのかも知れません。
 三枝氏は、用意周到なことに「穂村弘氏の作品の私は必ずしもよい読者ではない。理解に苦しむ作品が少なからずある。だからこそ、いいものがどういいのか、そこを言いたかったのである」とも、述べられておりますが、あのゴミの堆積を前にしては、それも空しく聞こえます。
 ことのついでに愚痴を零させていただきますと、穂村連作と同時に掲載された岡井隆氏の連作「チョコレート、壺中の天地」も酷い作品でした。あれでは、大御所・岡井隆氏もただの<客寄せハンダ>に過ぎません。今、私が「岡井 隆」と変換するつもりで「おかい たかし」と入力したら、「お買い 高し」と変換されました。これはなかなか<意味深>な変換ミスでした。
 失礼しました。


[8136] 穂村作品論争 投稿者:椎名和之 投稿日:2006/02/26(Sun) 09:11

悠心庵だよりで三枝浩樹さんが結論的に書いた部分は、次のとおりです。
「幼児的な視点」という言い方が適切かどうかはひとまず置いて、かぶとむしに親しむ少年のまなざしがこの一首にあることは否めない。そういう幼児的な視点があったから、このような質感のあるつやつやした描き方ができたのであって、対象に対する目の高さ、位置が近しいものになりえていることがここでは大切なのだと思う。
「私」の目の高さを主にした遠近法的な視野、従来の写生的な視野と言い換えてもよいが、そういう視点及び視野からは捉えられないものが一首に捉えられている。対象にふさわしい目の高さがあり、距離というものがある。

 三枝浩樹さんが視点について語り共感を問題にしているのに対し、藤原氏が言葉による構築、新たな言葉の世界を開くことを重要視していることが、鮮明になった。
 かつて中原中也が亡くなったときに(たった70年前だ。)、小林秀雄が「日本人らしい立派な詩を書いた」と中也の業績を讃えたというが、共感のレベルでしか語れない作品をどう讃えればよいのだろうか。

http://rose.zero.ad.jp/~zbn15824


[8135] 「りとむ」のホームページ 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/25(Sat) 17:56

「りとむ」のホームページ↓の「悠心庵だより」というコラムに、


         http://www.ritomu.jp/

三枝浩樹さんが、毎日新聞1月29日付の「短歌時評」に書いた文章への
反論を書いてくださっています。
このように、ストレートにリアクションをいただけたことは、本当にうれしいことです。
三枝浩樹さんに、心から感謝いたします。
「りとむ」のホームページが、一首のネットマガジンになっていることも、今回
初めて知りました。読み応えのあるサイトだと思います。


[8134] ありがとうございます 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/25(Sat) 17:49

鯨岡亮輔様

黒木三千代さんの一首から、これだけの発想を紡いでいただき、ありがとうございます。
私自身、教えられるところ多くあり、刺激をいただきました。


[8133] Re[8130]: 今日の一首 投稿者:鯨岡亮輔 投稿日:2006/02/24(Fri) 17:33

> 込み合つて湯のごとふつとうするものを鯉と呼ばむにその鯉をらず 黒木三千代「短歌研究」3月号

 藤原先生のブログを無断借用して長々と駄弁を弄して来たが、そろそろ本題に入ろう。
 掲出の「今日の歌」、即ち黒木美千代氏の作品は、言うまでも無く、私が述べて来た系譜中の作品である。
 この作品と、前述の他の作品との違いは歴然としている。その違いとは、他の作品は、「〜〜を〜〜と呼ぶ(呼ばむ・言ふ・言はむ)」という言い回し自体が作品の全体を成しているのに対して、黒木氏の作品は、「〜〜を〜〜と呼ばむ」で歌が終結していないこと。即ち、「込み合つて湯のごとふつとうするものを鯉と呼ばむ」の後に接続助詞「に」を付して、「その鯉をらず」とまで述べて、歌としていることである。
 この違いはどんな意味を持つものであろうか。その違いは何が原因で生じたのであろうか。
 それを述べることは容易くはないが、問題を提起したまま逃亡したのでは、どこかの党の国会議員の仲間にされようから、昨今の歌人の誰もが直面している、詩想の貧困と歌材の喪失をその原因の一つに挙げて愚論を閉じよう。ことほど然様に、現代歌人は追い詰められているのであろうか。
 
 藤原先生、ブログを無断で借用させていただいた失礼を、幾重にもお詫び申し上げます。


[8132] Re[8130]: 今日の一首 投稿者:鯨岡亮輔 投稿日:2006/02/24(Fri) 16:43

 上田三四二氏が『遊行』を刊行した昭和57年に、稲葉京子氏が『槐の傘』を刊行しているが、その中に、「細枝まで花の重さを怺へゐる春のあはれを桜と呼ばむ」という、この系譜に属する傑作が含まれている。
 名歌集の誉れ高い小池光氏の『バルサの翼』は、それより四年前に刊行されたのであるが、その中の「ポプラ焚く榾火に屈むわがまへをすばやく過ぎて青春といふ」は、この歌集中の傑作群に隠れてそれほど目立たないが、これまた、この系譜中の佳作の一つであろう。
 その他、馬場あき子氏の「月山のふもとしんしん霜夜にて動かぬ闇を村とよぶなり」(『葡萄唐草』S60刊)、尾崎左永子氏の「昏むまで降り積む雪に紛れゆき還らぬものを過去(すぎゆき)といふ」(『土曜日の歌集』S63刊)、塘健氏の「青空へひとすじ奔り去る水のそのかなしみを歌といふべし」(『火冠』S58刊)、辰巳泰子氏の「わがまへにどんぶり鉢の味噌汁をすする男を父と呼ぶなり」(『紅い花』H1)等々、枚挙に暇が無いが、その先蹤は、遠く近藤芳美氏の「漠然と恐怖の彼方にあるものを或いは素直に未来とも言ふ」(『埃吹く街』S23刊)あたりに求められようか。
 また、『かぜのてのひら』(H3刊)所収の「男とはふいに煙草をとりだして火をつけるものこういうときに」をこの系譜の中に位置づけて考える時、この歌の作者の歌壇への登場が、格別な天変地異ではないことが納得されよう。


[8131] Re[8130]: 今日の一首 投稿者:鯨岡亮輔 投稿日:2006/02/24(Fri) 15:34

> 込み合つて湯のごとふつとうするものを鯉と呼ばむにその鯉をらず 黒木三千代「短歌研究」3月号

 掲出の「今日の一首」を読んでいる時、現代短歌史には、この作品と似たような言い回しの作品、即ち「〜〜を〜〜と呼ぶ(と言ふ・と思ふ)」といったようなパターンの傑作の系譜があることに気づいた。これらは、奥村晃作氏の述べられるところの「認識の歌」の一種でもあろうか。
 この系譜中の作品で、最も人口に膾炙した作品と言えば、河野裕子氏の「たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり」(『桜森』S55刊)か、上田三四二氏の「輪郭があいまいとなりあぶら身の溶けゆくものを女とぞいふ」(『遊行』S57刊)であろうが、この二首は、単にこの系譜の傑作と言うに止まらず、河野・上田両氏の代表作として、多くの読者に愛唱されている。所収歌集の刊行年は河野氏の『桜森』の方が先であるが、初出はどちらが先であろうか。後のものが先のものを模倣したなどと、失礼なことを言うつもりはないが、両氏の大ファンである私としては、大いに興味を持つところである。


[8130] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/24(Fri) 07:03

込み合つて湯のごとふつとうするものを鯉と呼ばむにその鯉をらず 黒木三千代「短歌研究」3月号


[8129] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/23(Thu) 06:53

ポスターに髯つけてみる 類型は類型のなかにたのしくそよぐ 西村美佐子『猫の舌』


[8128] 今日のもう一句 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/21(Tue) 17:20

山雪に焚く火ばしらや二月空 飯田蛇笏


[8127] 今日の一句 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/21(Tue) 09:56

服部滋様、「qfwfqの水に流して」、毎回の文章がとてもたのしみです。
ネットでこういう文章に出会えることは、おおきなよろこびです。

そこで、今日の一句。

信濃川残る寒さを流しをり 坊城俊樹


[8126] Re[8123]: 心にしみる文章 投稿者:服部 滋 投稿日:2006/02/19(Sun) 23:54

藤原龍一郎さま、黒瀬珂瀾さま

拙文をご高覧たまわりありがとうございます。

来嶋靖生さんの『自解100歌選』と藤田三男さんの『榛地和装本』は、すぐれた編集者の自伝としてもきわめて興味深いものです。河出書房(新社)は来嶋、藤田さんのほかにも、河出朋久氏をはじめ、杉山正樹、佐佐木幸綱、小野茂樹、高野公彦、それに清水哲男、池澤夏樹、平出隆と詩歌に携わる編集者諸氏を輩出しましたね。


[8125] 塚本短歌を読んでは 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/02/19(Sun) 17:29

ぐったり疲れてしまう。風邪で寝込んでる頭に重い。おかゆを食べるべきなのにうなぎの蒲焼とかビフテキを薦められているようだ。
おかゆのような短歌…読むと体が休まるような滋味がある短歌、人によって違うんだろうけれど、まだ私は見つけていない。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8124] 藤田さん 投稿者:からん 投稿日:2006/02/19(Sun) 14:02

服部さんのブログ、読んでいます。
上京してすぐのころ、藤田三男さんにはよくしていただきました。


[8123] 心にしみる文章 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/19(Sun) 13:45

以前からご紹介している服部滋さんのブログ「qfwfqの水に流して」に
来嶋靖生さんの短歌と編集者としての傑出した仕事に関する文章が掲載されて
います。↓ お読みください。

http://d.hatena.ne.jp/qfwfq/


[8122] 丈高い歌 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/19(Sun) 13:26

中川佐和子様

河野愛子さんのこの一首については中川さんの著書『河野愛子論』(砂子屋書房)でも
詳しく論じられていますね。
丈高く、歌人の誇りを読者に実感させてくれる作品です。
現在の短歌の世界にはこういう丈高い歌が少なくなってしまったように思います。


[8121] Re[8118]: 今日の一首 投稿者:中川佐和子 投稿日:2006/02/19(Sun) 10:03

> 一夜きみの髪をもて砂の上を引摺りゆくわれはやぶれたる水仙として 河野愛子『鳥眉』この歌は、とっても好きな歌と思っていま読んでいて、本文がないまま返信してしまったようで、はじめて何か書きます。
この愛執にいたるまでの愛にかかわる時間の濃さと潤い、そして、自愛の高さゆえのはげしさ、感情の破れがうみだす調べが上の句にあって、こころの傷にゆさぶられる想いが、読むたびにします。この歌は、1975年の作品。時間が流れても、やっぱり、いい歌は、いい歌とおもうのです。


[8120] Re[8118]: 今日の一首 投稿者:中川佐和子 投稿日:2006/02/19(Sun) 09:50

> 一夜きみの髪をもて砂の上を引摺りゆくわれはやぶれたる水仙として 河野愛子『鳥眉』


[8119] 本日の毎日新聞詩歌欄 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/19(Sun) 08:03

本日の毎日新聞詩歌欄に短歌時評「「新しさ」という錯覚」が掲載されています。
機会がありましたら、ぜひ、ご高覧ください。


[8118] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/18(Sat) 08:30

一夜きみの髪をもて砂の上を引摺りゆくわれはやぶれたる水仙として 河野愛子『鳥眉』


[8117] たしかに 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/17(Fri) 20:23

いたいけな子供さんに「日本沈没」を見せてはいけないような気がする。


[8116] 日本沈没 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/02/17(Fri) 19:01

小学校でこの映画を見たような気がする。そりゃあおそろしかった。本当にこうなってしまうのだと思い、逃げよう逃げようと親に言うが当然取り合ってもらえない。原爆資料館より恐ろしかったんだもの。(これは高校の修学旅行ではじめて見たので、小学生の時点では最も恐ろしいことだった)

学校もまだ分別もつかない子供に見せてどうする気だったのか了見がわからない。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8115] 都市の歌 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/02/16(Thu) 17:35

摩天楼というと、東京クラスにならないと見られないのでしょう。名古屋のタワーズも高いが林立している感じはない。
大阪はもっと別の意味で存在感のあるまちだし。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8114] 摩天楼の歌 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/16(Thu) 10:07

ふらんす堂のページ↓に日替わり連載されている黒瀬珂瀾さんの「街角の歌」が面白い。
http://furansudo.com/
今日の一首は

・高層建築街中空に居て見下せば日にしづもれる墓かとも見ゆ 村野次郎『樗風集』

昭和8年にニューヨークへ行き、摩天楼から都市をみおろした時の一首だそうだ。
都市を墓に見立てた詩歌といえば、すぐに思い出すのが

・新宿は遥かなる墓碑鳥渡る 福永耕二

この一句よりほぼ40年前に村野次郎は同じ感慨を抱いていたわけだ。

・摩天楼より新緑がパセリほど 鷹羽狩行

とはいえ、こういう明るい視点もあるわけである。
フランス堂HPの黒瀬珂瀾「街角の歌」を毎朝チェックしながら、詩歌についてあれこれ
と思惟をめぐらすのは、心地よい一日の始まりでもある。


[8113] 「短歌往来」3月号 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/15(Wed) 17:04

特集が「甦る折口信夫の世界・人形アニメーション映画『死者の書』によせて」という
タイムリーなもので、表紙も「死者の書」のスチール。内容も、「死者の書」の脚本と
監督である川本喜八郎、岡野弘彦、馬場あき子三氏の鼎談ときわめてタイムリー。
短歌専門誌としては珍しい企画だ。
人形アニメーション「死者の書」は東京・神保町の岩波ホールで上映中。

岩波ホールのHPは下記↓
http://www.iwanami-hall.com/


[8112] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/14(Tue) 07:39

百脚の椅子のなかより背を向けし一脚の椅子の嗚咽が聴こゆ 岩田憲生『岩田憲生全歌集』

岩田憲生は塚本邦雄の系譜にあるすぐれた歌人。
ふゆのさんも熱を超えて、塚本の歌に親しんでください。
松木秀さんも、塚本は読んでないからと言わずに、塚本邦雄論を
書いて、短歌人評論・エッセイ賞に挑んでほしいと思います。


[8111] 塚本邦雄を読んでいたら 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/02/13(Mon) 21:38

塚本邦雄全集の2巻3巻だけど、熱を出してしまった。
風がちっともよくならないせいもあるけども、疲れる。でも、塚本嫌いはよくなる傾向にある。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8110] 今日の一句 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/13(Mon) 21:09

晩霜や人には問ふといふ病ひ 齋藤慎爾「過失」(「俳壇」一月号)


[8109] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/12(Sun) 08:38

狂おしき魂(ソウル)の背後(うしろ)7キロは霧が消しゆく一地方都市 大柳晴義


[8108] ありがとうございます 投稿者:藤村美子 投稿日:2006/02/11(Sat) 21:36

さっそくお答えいただきありがとうございます。
短歌の饒舌さ ですか。なるほどです。

身に合う 合わない というのは
感覚的なものなのでしょうね。
でも「思い知った」ってすごいなあと思いました。
私そこまでいってません。「身をもって思い知る」まで深入りしてみたいです。
ますます意欲がわいてきました。またおしえてくださいね。


[8107] 正確に言うと 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/11(Sat) 21:03

藤村さま

正確に言うと、私の場合、短歌→俳句→短歌、という遍歴をしたわけですが
短歌の饒舌さが身にあっていることを思い知ったというのが、短歌に回帰し
た根本的な理由だと思います。


[8106] お隣の詩形 投稿者:藤村美子 投稿日:2006/02/11(Sat) 18:44

藤原様 こんばんは。またお邪魔虫です。

私 最近短歌もものすごく面白くて浮気ものみたいですが
短歌のもつ魅力みたいなものも 離れてみて今更ながらに
感じたりしています。藤原さんは 俳句から短歌へ
どんなきっかけで向かったのですか。←お答え無理にとはいいません(笑)
いつかご教示いただいたように「となりの詩形を意識する」という意識が
いまとても実感としてあります。短歌つくって ふと俳句つくると
俳句の季語とことばの取り合わせの妙のような部分をつよく感じたり。
とにかく 表現のおもしろさ そしてことばの世界の奥深さを感じないで
いられません。今日はほぼ一日言葉の世界。エッセイを3本。そして短歌。
エッセイは数人の読者(同僚)がすっごく楽しみに読んでくれるので。
限られた力量ですが拙いなりに 段階的に アップしていけたら本望です。
うまくつくろうなどと気負わず ことばが着地するところへ着地できた
わたしの場合そんな感じで満足しちゃうのですが 
そんなんでいいのでしょうか。。ごめんなさい。長くなりました。


[8105] 完全な真空 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/11(Sat) 09:36

大森望様

昨夜『現代SF1500冊回天篇』も読了いたしました。
まったく、私がSFなるジャンルに興味を失っていた時期の
SF書評の一巻ですので、私にとっては実在していない書物の書評集であり
まさにレムの『完全な真空』であります。
激闘篇、回天篇で、私が読めそうな本をチェックしましたので、これからの
読書生活の大きな刺激になることと思います。
ちなみに、昨夜、長男の書棚をのぞいたら『ディアスポラ』と『万物理論』が
あって、絶句しました。ああ、子供は成長していくものですね。

ここは短歌限定の掲示板でもありませんので、お気遣いは無用です。
また、機会がありましたらぜひお出でください。


[8104] ますますありがとうございます 投稿者:大森望 投稿日:2006/02/11(Sat) 02:44

そのライトノベルを語る仕事で台北に来ています(笑)>冬野宿六さま。今後ともよろしく。
ご無沙汰してます>桐生さま。
短歌の掲示板がSFに流れるのも申し訳ないのですばやく退散しますが、お気遣いありがとうございました>藤原様。むかしむかし、藤原龍一郎という人と仙波龍英という人は同一人物に違いないと完璧な推理をしていたのは秘密です。

http://www.ltokyo.com/ohmori/


[8103] SF方向にシフト 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/10(Fri) 10:38

大森望さんが登場していたたいたおかげで、話題がSF方向にシフトしてきました。
けっこうなことであります。
深森(桐生)さんとは、先日、ハヤカワSFシリーズの銀背の話をしたばかりでしたね。
冬野宿六さんが、現在のSFはいちばんたくさん読んでいらっしゃるはずですね。
ここで、もとSFグループ「超人類」の山本孝一にも登場していただきたいところです。

詩歌関係者のみなさまも、実はわたしはSF少年少女だったというカミングアウトを
お待ちします。
あ、井辻朱美さんがプロフェッショナルですね。
加藤治郎さんは本当にサイバーパンク好きなのでしょうか。


[8102] あらま 投稿者:深森未青 投稿日:2006/02/10(Fri) 00:15

 あれま大森様。いつもお世話になってます、短歌では深森未青と名乗ってますが
桐生祐狩でございます。うーむ、知り合いの知り合いが知り合いのネットワークを
連結してどんどんつながってくな。唐沢俊一さんのいう西手新九郎みたい。
短歌とホラー、SFの関連性については以前からよく考えます。東雅夫さんの本で、
仙波龍英さんが取り上げられていて、やはりそうかと思いました。東さんはホラー系と
して葛原妙子(私のいちばん好きな歌人)も取り上げられていて、わすがわかっとるなと
思いました。

http://hideo.269g.net/


[8101] 追伸 投稿者:冬野宿六 投稿日:2006/02/09(Thu) 21:29

コニー・ウィリス中篇、御翻訳中とのこと。「航路」以来のウィリスファンとして楽しみにさせていただきます。


[8100] うわ、びっくり! 投稿者:冬野宿六 投稿日:2006/02/09(Thu) 21:19

私もいま実は、大森様と三村美衣さまの対談集「ライトノベル☆めった斬り!」を読ませていただいている最中なので、突然の作者のご登場におもわずのけぞってしまいました。
また「SFが読みたい2004年版」に掲載された「21世紀日本SF作家分布マップ」は、貴重なお仕事と思い、常に参照させていただいています。

大森様のペンネームは、清原なつののマンガの登場人物からということをお伺いして以来、一少女マンガファンとして、ひそかに敬慕させていただいてもいる次第です。

思わずキーを叩いてしまいました。割り込み失礼します。


[8099] ありがとうございます 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/09(Thu) 20:34

大森望様

こちらこそはじめまして。
まさに、本の中の登場人物と突然出会ってしまったようで
びっくりして、言葉もありません。
お書き込みいただきありがとうございます。

ご高著『現代SF1500冊・乱闘篇』で、仙波龍英の名前を見て
ああ、作家としての仙波龍英を批評してくれていた人が居たのだと
熱い思いを感じてしまいました。
私は仙波君とは大学とワセダミステリクラブでの同級生であり、
歌人としてのつきあいが中心でしたので、「奇想天外」に彼が連載していた
ことは知っていましたが、あえてそれを積極的に読もうとはしませんでした。
大森さんの文章を読み、仙波龍英の書いたものならすべて読んでおくべきだったと
悔いをおぼえました。

本来は、三十数年ぶりにSFを読もうか、という気持ちで、その絶好の水先案内と
して、大森さんの本を読み始めたところ、また別の思わぬ感情のたかぶりが、湧い
てきたというわけです。
ともあれ、良い本を読ませていただいたと感謝いたします。
現在は『回天編』の1999年あたりを読んでおります。
時評としての視点の力強さが抜群で、ページをめくるごとにアドレナリンが
わいてきます。
これを読み終えてから、大森さんの数々の翻訳書に向っていこうと思っておりま
すので、ますますのご健筆をお祈りいたします。


[8098] はじめまして 投稿者:大森望 投稿日:2006/02/08(Wed) 23:44

『現代SF1500冊』を読んでくださってありがとうございます。お名前はかねがね存じ上げていたのでたいへん光栄です。

仙波さんとも面識はありませんでしたが、マイナー雑誌で隣のページに連載させていただいていたこともあって、一方的に親近感を抱いていたので、訃報を聞いたときはショックでした。

http://www.ltokyo.com/ohmori/


[8097] パンプス 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/08(Wed) 19:25

鯨岡亮輔さま

今日の一首をお読みいただきありがとうございます。
私は、今、社内で高い役職についている女性は、たくさんのパンプスを
履き潰してきたのだろうし、現在もまた多くの女性が、役職につけるか
どうかはともかく、パンプスを履き潰しているのだろう、と解釈しました。

課長、部長の役職名の廃止は世の趨勢なのかもしれません。
その一方、最近は名刺をいただくと、カタカナの長い役職名?が
書かれていて、どういう役目でいらっしゃるのか理解できないこともありますね。


[8096] Re[8095]: 今日の一首 投稿者:鯨岡亮輔 投稿日:2006/02/08(Wed) 12:01


 わが社では部長・課長という呼称が廃止されました。「役職」という語は、早晩「死語」となるのではないですか。
 それはそれとして、この作品の「何千足の」「ハンプス」は、「役職に就」いた一人の「女」によって「履き潰」されたのでしょうか。それとも、その「女」のライバルであり、平社員のままの女たちによって履き潰されたハンプスも含まれるのでしょうか。


[8095] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/07(Tue) 19:51

何千足の履き潰されしパンプスの山越え女は役職に就く 松村由利子『鳥女』(本阿弥書店刊 2500円税別)


[8094] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/06(Mon) 19:36

どの齢も花ではあるがとりわけて若さまばゆき沢尻エリカ 三枝昂之「世界をのぞむ家」(「短歌研究」2月号)

映画「パッチギ」を下敷きにした歌。
イムジン河の歌声が耳の底に聞こえてくる。


[8093] 今日も寒そうな月曜日 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/06(Mon) 07:23

ふゆのゆふさま、村井康司さま

書き込んでいただきありがとうございます。
万博跡地がやがて廃墟になるというのも歴史的必然なのかも。
日本のダダイストが「迂闊」になってしまうのも文学的な暗喩なので
ありましょうか。
その黒瀬珂瀾さんの日替わりコラム「街角の歌」が絶好調です。
今日の一首はまさに繁栄に廃墟の幻影を幻視する林和清さんの作品。
下記のURLでご覧ください。ふらんす堂のヒット企画ですね。

http://furansudo.com/


[8092] どうでもいいことですが。 投稿者:村井康司 投稿日:2006/02/05(Sun) 22:22

藤原さま。おひさしぶりです。
濶の字をめぐるやりとりを拝見していて、
「辻潤」を「迂闊」と誤植した、という話を思い出しました。
これ、摂津幸彦さんが「恒信風」のインタビューでおっしゃってたエピソードです。なんか、素敵な誤植ではありますね。


[8091] 2005年愛・地球博あと 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/02/05(Sun) 12:19

豊かなる里山の木を切り倒し宴の後は禿山にする ふゆのゆふ
植林もするらしいですが、いつあの里山は戻るのでしょうか。
満員御礼でそれはそれでよかったとは思いますが、なんか跡地の写真が寒々しい。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8090] 今日の一首 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/05(Sun) 12:04

冬眠中の観覧車見ゆ一九七〇年万国博の残影として 道浦母都子「短歌研究」一月号


[8089] ありがとうございます 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/04(Sat) 20:46

黒山羊様

情報、ありがとうございます。
お葉書もいただきました。
2月8日にビックカメラにDVDを探しに行って来ます。


[8088] 朗報です! 投稿者:黒山羊 投稿日:2006/02/02(Thu) 22:23

CS GAORAで新喜劇フー!の放映があります。
取り急ぎご報告まで。
http://www.gaora.co.jp/yoshimoto/sonota.html

新喜劇フー!のDVDも発売されています。
http://store.yahoo.co.jp/gaora/yd-0010.html


[8087] 打ってしまったのではなく 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/02/02(Thu) 19:43

書いてしまわれたのですか。なんと読むのでしょうかねえ。
ええと、潤滑油の潤でもないし。
朝起きたら本の表層雪崩で眼鏡が行方不明になり、コンタクト片目こうしています。なぜか右目でものを見ることはしていなかったらしいのですが、右目にコンタクトをしても結構見えるということ発見。40年間サボっていたのだからこの際使おう。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8086] 失礼しました 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/02(Thu) 19:30

修正しました。申し訳けありません。
しかし、なぜ「濶」なんて字を書いてしまったのか謎ですな。


[8085] 無題 投稿者:からん 投稿日:2006/02/02(Thu) 19:10

珂「濶」じゃなくて珂「瀾」ですよー。
ふみゅ。


[8084] こちらこそ楽しい時間を 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/02/01(Wed) 07:52

黒山羊様

こちらこそ、日曜日の東雪歌集『薔薇月夜』の批評会では楽しく刺激的な時間を
いただき、ありがとうございました。
「日月」にはさすがに個性的な人たちが揃っているな、と、実感いたしました。
個性の強い人たちで刺激しあい磨きあうのは、自分の個性をきわだてるのに
とても役立つと思います。
私が短歌をつくり始めた1970年代の「短歌人」の若手歌人たちが、ちょうど
そういう感じで刺激しあったものでした。
東雪さんに限らず、若い歌人の方々には、先人のさまざまな試行錯誤を知った上で、
自分はどのように短歌をつくるのかということを考えるのが大切なように思います。


[8083] 先日はありがとうございました 投稿者:黒山羊 投稿日:2006/01/31(Tue) 17:34

国分寺ではお世話になりました。批評会で藤原さんの仰った「何かを表現するときにその記号を最もよい順番でこれしかないという並びをしてはじめて短歌が立ち上がる」という言葉が印象に残っています。
ところで新喜劇の背の高い芸人、名前を思い出しました。小籔千豊です。
それではまたお会いできる日を楽しみにしております。

黒山羊こと黒山耀子


[8082] 元看護兵のおじいさんと 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/01/31(Tue) 16:06

病院友達のおばあさんが「まぁこんなおかしげた時代に生きとるたおもわなんだ」
とテレビのワイドショーを口を開けてみている。
戦争を経験している人が言うのだから、たぶんおかしげた時代なのだろう。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8081] 毎日新聞朝刊・短歌月評 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/01/29(Sun) 07:04

本日の毎日新聞朝刊の短歌・俳句欄に「短歌月評」を書いています。
内容は時評です。
今年一年間、月一回ずつ掲載になりますので、ご高覧ください。


[8080] うむむ、話はわかるが 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/01/28(Sat) 20:39

元歌がわからない。
だから沈黙する豚妻。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8079] 「笑う家妻」となってしまいました 投稿者:田外茗子 投稿日:2006/01/28(Sat) 20:03

足立雅弘さま、藤原龍一郎さま

兄が読んでいた本を、よく拾い読みしていたのですが、ミステリーだったと今気付きました。
声に出して歌い出しそうになるのを、必死でかみ殺しながら、HP拝見いたしました。
「青春歌謡編」も、先日友人と古書店めぐりでもしようかと、話し合ったばかりだったので、身につまされます。
あの頃、次の本が欲しいばかりに、古書店に売ってしまった本が、稀少版となっていることもありますね。


[8078] 【歌う白骨】増補改定版 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/01/28(Sat) 18:02

足立雅弘様

わざわざ書き込みに来ていただき、ありがとうございます。
かえって、恐縮しております。
「【歌う白骨】増補改定版」↓早速、見せていただき、また爆笑しました。

http://www.asahi-net.or.jp/~JB7Y-MRST/HK/hk0.html

何度も書いていますが、ミステリ・マニアは必読です。

増補のところで、高木彬光、鮎川哲也もいいですね。
橘外男のほとんど呪文のこいのぼりもステキであります。
初めて読ませていただいて以来
「それは作者がカー、だから」とか「他人が書いても、みなエラリー」とか
「あなたはマニアの域を超え、書誌に苦しむ人になる」といった名フレーズが
アタマに刻み込まれ、おりにふれて口ずさんでいます。

「別冊宝島」の拙作を思い出していただき、ありがとうございます。
プロレス読本、競馬読本に10本くらいエッセーを書いています。
〔8075〕の書き込みで、私もqfwfqが、ずつとアタマのすみに残っていて
それを突然、図書館で思い出すという経験を書きましたが、めぐりあわせとは
そういうものなのですね。

私は学生時代、ワセダミステリクラブに居ましたので、まあ、ゆるいミステリ
ファンですが、今は、マニアには程遠いと思います。
とはいえ、ミステリを読んでいたおかげで、【歌う白骨】が楽しめるのですから
若い頃に、何でも読んでおくものですね。
また、定期的に拝見させていただきます。ありがとうございます。

歌人・俳人のみなさまで、ミステリも好きな人は、上記のURLで
ぜひ、【歌う白骨】増補改定版をご覧ください。


[8077] 短歌を作るには触媒がいる 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/01/28(Sat) 17:34

触媒は人それぞれだし、効果の早さもそれぞれ。
ただし触媒は絶えず求めてないと来ない。

人それぞれってのは譲れないな。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8076] 「歌う白骨」のたわごと 投稿者:足立雅弘 投稿日:2006/01/28(Sat) 17:02


藤原様
 初めて書き込みいたします。以下の内容は藤原様やここの常連さんにとっては、あるいは、とんでもない非常識なことかもしれませんが、そんなこともわからないやつだと思って今回は御容赦下さい。
 私は、2002年9月頃、こちらのサイトで少し話題にしていただいた、探偵小説替歌集「歌う白骨」なるサイトの作者の者です。同時期に短歌系のサイトで話題にしていただいたようですが、自分が気がついたのは、2年近くたってからでした。その後、藤原様には2004年8月、12月にもとりあげていただいて大変光栄に思います。細々とですがねたの更新にもつとめていますので、折りがあればまた御覧下さい。
 ところで、大変失礼ながら、藤原様のお名前については、どこかで聞いたこたがあるなあ、程度ですませておりました。

 ところが、三日前に、突然! 思い出したのです!! 御作を

 雷神の申し子なれば迫撃の
 雷電ドロップ討ちてしやまん

 掲載の「別冊宝島204号」が1994年発行ですから、10年以上前に見た御作が、自分の脳味噌のどこかに引っ掛かっていたようです。どこかで見たことには一応間違いなかったようです。自分としては納得した気分でした。(自作自演ですが)
 以上あまり意味のないことで失礼いたしました。


[8075] qfwfp 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/01/28(Sat) 12:30

服部滋さんのブログの「qfwfqの水に流して」のqfwfqって何だろうと
先日から思い続けていたのだが、本日、東陽町図書館で、
古ぼけたハヤカワSF文庫のイタロ・カルヴィーノ著『レ・コスミコミケ』を
手にとったところ、謎がとけた。
qfwfpというのはカルヴィーノの小説に出てくる語り手の、ほらふき爺さんの
名前だった。
文庫ではQfwfqと、頭のQが大文字になっている。
『柔らかい月』では、クフウフク爺さん、と表記されてもいた。
カルヴィーノの短編小説が「SFマガジン」か何かに載ったときに
このqfwfq爺さんという名前を読んだことがあったのかもしれない。

月曜日に「昴」の復刊号を読んでから、今年はまたSFを読んでみようかなと
思って、図書館のSFの文庫の棚をチェックしていて、『レ・コスミコミケ』に
めぐり合い、それとは別に気になっていたqfwfqの謎がとけたわけだ。
こんなふうに、本とのめぐりあわせが良くなってきた。
たぶん、ここ数年のどん底だった運勢が、上昇機運に転じたということだろう。
うれしいことである。


[8074] アクセス数は時価総額? 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/01/27(Fri) 09:27

田外茗子様

勝手にブログをご紹介してしまい、本来はご連絡してからにすべきだったかと
反省しておりました。
少しでも読者がふえてくれるのは、それだけ自分の思いを受け止めてくれる人が
増加する可能性がふえるわけで、それはそれで嬉しいことでしあります。
とはいえ、ブログのアクセス数というのは、会社の時価総額みたいなもので
その実像をあらわしているかどうかは微妙ではありますね。
時価総額至上主義がいかにむなしいものかは、最近の事件で実証されましたし。
しかし、発信する側からいえば、自分の思いを率直に発信することが大切なわけで
アクセス数にふりまわされる必要など、当然のことながらないわけです。

「十日の兎」、毎日、楽しみに読んでいます。
志の持続をおおいに期待いたします。


[8073] 岐阜県宮川村に 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/01/26(Thu) 17:07

「まんが図書館」というものがあるそうで、二万五千冊かな?漫画がある。
ならば「歌集図書館」があってもいいではないかと思う。とはいえ北海道稚内とか沖ノ鳥島にあってもちと困るが。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8072] アクセス数の急増にびっくりしております 投稿者:田外茗子 投稿日:2006/01/24(Tue) 14:00

藤原龍一郎さま
ブログの紹介ありがとうございます。
昨夕より、突然アクセス数が上がりだし、一体どうしたものか、若しやページビューの故障かとも思いました。
やっと友人知人にも、ブログ開設の連絡をとりはじめたばかりでしたので。

自分のペースで、のんびりゆっくりと、短歌との出会いを書いてゆくつもりでおります。
書き始める前は、何人か名前を知っている歌人の歌を、順繰りに読んでいこうと思っていたのですが、自分でもこんなに多くの歌人と直に見えることはなくとも、出会っていることに、今更ながら驚いています。

特に新しい発見もなく、感じるまま思うままを、独り言のように並べているだけなので、お恥ずかしいのですが。
自分の今までの知識の範囲内で書いているので、深く研究・学習なさっている方たちにとっては、読み足りず底の浅い部分も多々ある事と存知ますが、ご寛容くださいますよう、お願いいたします。

これからも、ゆっくりのんびりと、自分の体力、知識の補える範囲内で、続けてゆきたくどうぞよろしくお願いいたします。


[8071] 中井英夫 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/01/24(Tue) 07:26

服部滋さんの「qfwfqの水に流して」の最新の記述は
中井英夫と『黒衣の短歌史』に関するもの。
またまた、感激的な内容です。
 ↓
http://d.hatena.ne.jp/qfwfq/


[8070] Re[8069]: 十日の兎 投稿者:清水幸多 投稿日:2006/01/23(Mon) 19:51

なるほど。
meikoさん、なかなかいいことを書いてますね。

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/


[8069] 十日の兎 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/01/23(Mon) 16:40

「牙」に所属する田外茗子さんのブログ「十日の兎」を紹介します。

http://d.hatena.ne.jp/Meiko/

短歌の読みを中心にした内容で、精力的に更新されています。


[8068] 7才の季節 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/01/23(Mon) 16:04

1972年。今にして考えれば政治の季節から経済の季節へ変わった年だろう。小学校一二年だったので、そんなことはつゆ知らず、今では記憶も朧。ちゃぶ台があって、朝ごはんに瓶入りのヨーグルトが出てきて、それを食べないと学校へ行けなかった。嫌いではないが全体的に食が細かった。近所に同級生がいなくて、一級下のみきちゃんと遊んでいた。みきちゃんの妹は父の顔を見ると大泣きするので親子ともども困っていた。

私にとって世界は自分の家から学校までの直線だった。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8067] 今日の一句 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/01/22(Sun) 06:49

黄落や茛を消して立ち去れる  沢好摩「円錐」28号


[8066] 奥付確かめますね 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/01/21(Sat) 21:04

しかし、十四巻の解説を書く人も結構漢字が多い文の人ですね。なんか漢字のテストを受けているみたいな巻です。
水銀伝説にはわからない漢字がたくさん出てくるし。意味の知らないことばだらけだし。そもそも何辞典を引けばいいのかわからないという末期的無知症候群。

ああ、母校の恩師が泣くぞ。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8065] 筑摩書房 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2006/01/21(Sat) 18:45

現代短歌全集は筑摩書房ですね。


[8064] 現代短歌全集第十四巻 投稿者:ふゆのゆふ 投稿日:2006/01/21(Sat) 17:57

ゆまに書房だったと思うのですが、塚本邦雄「水銀伝説」(伝の字は旧字)春日井建「未青年」岡井隆「土地よ、痛みを負え」などが入っています。
ちなみに全十六巻で、十六巻には「サラダ記念日」などが入っています。
時って流れるもんですね。

http://www.geocities.jp/negxo/


[8063] ことばへの旅 投稿者:藤村美子 投稿日:2006/01/18(Wed) 20:49

藤原様 お言葉ありがとうございます。
「美しいことばへの旅」ここからです。
最近ふと短歌へも漂流しています。15少年漂流記。