[1503] 言葉を超えて。 投稿者:天野慶 投稿日:2001/07/06(Fri) 20:19

藤原さん、辰巳さん、そのほかのスタッフのみなさん、お疲れ様でした。
実は、短歌の朗読を拝見するのは今回が初めてでした。
既知の歌が、その作者の声で、リズムで、表情で、動作で読まれてゆく様は
想像をはるかに超えて伝わりました。
それぞれのみなさんのユーモラスな一面も見せていただき、エンターテイメントとしても
充分楽しめました。

さて、朗読とはちょっと違いますが、短歌らしからぬ表現方法で自作を
発表したいと目論んでいます。
天野慶短歌展「歌の聴こえる花」。
朗読コンサートの会場の近く、三鷹駅南口まっすぐに徒歩10分の
デイリーズカフェのギャラリーをお借りして、7月の13日〜25日まで。
どんな風に仕上がるか作者本人もわかりませんが、楽しんでいただけるものを
目指しています。土曜・日曜・海の日はギャラリーにおりますので、
よろしかったら遊びに来て下さい。

↓ビジュアル面で御協力いただく梅丘四〇六さんの紹介文です。

http://www2.odn.ne.jp/ume4/tankaten.html


[1502] 朗読の感想。3 投稿者:玲はる名 投稿日:2001/07/06(Fri) 11:13

玲はる名。

 そういえば、藤原さんの持っていたカンペの下敷きにライトが当たって、
 反射した光が後ろの黒い影にうっすらと差し込んでいました。(確か、
 日々の泡の時だったか……)。なにかがそこにいる、ような、感じがあ
 りました。舞台に上がったら、そこには全てに意味がある、と客席は意
 識します。例えば、森本さんが足に巻いていた迷彩色のバンダナ。辰巳
 さんがなぜ、胸から手紙を出したのか……などなど。そういう細かい、
 メッセージが随所に観られる舞台でしたね。

 さて。

 そのようなわけで、「東京式」の朗読は時間の流れの中で、聞き手の思
 考が追いつかないこと、聞き捨てられるものがあること、それ自体が、
 現在の東京の時代性をよく表すことができている朗読だ、と言えました。

 同様に、「音声多重朗読の試み「ノイズー日々の泡」」に置いても同様
 の効果がありました。二次会のときに、すこしお話をさせていただいた
 のですが、人は日常の生活の中で、聖徳太子でなければ、すべてを聞き
 とることはできなくて、普通の人は、雑多に流れるたくさんの会話や、
 騒音の中から、自分の興味があるもの、自分に必要のあるものだけを選
 び抜いて、聴く。不要なものは耳に入らないか、たとえ、瞬時記憶をし
 ても、すぐ、忘れてしまう。前に何かの本で読んだんですけれど。記憶
 には、4つの引き出しがあって、大概はひとつ目の引き出しで処理され
 て消えてしまうものなんだそうです。

 例えそうであっても……聞き手の記憶に残したいものではなくても、そ
 こに存在させる、ということに、音声多重には、単に音的なおもしろさ
 を越えた興味を持ちました。

   だれでもいいから……わたしを助けて (曖昧な記憶)

 という女性の声が、何回も流れている。このように反復されたり、事件
 の真実のように、もう、聞き手の記憶として留められているものに関し
 ては、深層への働きかけがある。

 それ以外の言葉や意味については、聞き手の選択に任されていて、重な
 る言葉と意味とが、波を打つ形で、表と裏をゆききする、という効果に
 伴なって、ことの複雑さと、錯綜するそれぞれの魂の揺らぎを感じるこ
 とができました。

 なにか、雑多な感想になりましたが、とりあえず。

 時間なので、辰巳さんのは、また、書きますね。

 ではでは。

http://homepage2.nifty.com/tanka


[1501] 朗読の感想。2 投稿者:玲はる名 投稿日:2001/07/06(Fri) 10:46

玲はる名。

 そういえば、終わりのときに、藤原さんだけ、花束がなくて、レイハルは
 切なかった。あぁ、藤原さんに花束を持ってゆけばよかった……と思った。
 でも、感想をいっぱい書きますね。

 ノイズが短歌に存在すること。『東京式』を読んでいたときは、一字一句
 を咀嚼する余裕があった。しかし、それが朗読になると、リアルタイムの
 格闘ゲームみたいに、その早口から繰り出される、単語(業界用語や、人
 名など、多様な)、出来事、思想、そして、歌。それらが、聞き手の咀嚼
 を待つ前に、つぎつぎと繰り出されてくるのですね。

 そのことにより、聞き手の中には、気に入った一首とか、強烈に残る単語
 などを理解するために、脳の活動領域を開きっぱなしにしたまま、新たに
 くる言葉を同時間の中で聞き入れてゆくという作業をするのです。

 普通速さ。普通の詩の朗読でも、それは、ありえることなのですが、特に
 早口であり、そして、歌とノイズという、タイプの違う言葉がくるという
 ことによって、上に書いたことは強化されているように思います。

 聴きながら、わたしは、ずっと「夕張メロン」「夕張メロン」と呪われた
 ように頭の中で唱えつづけたわけで。それは、別に藤原さんはなにもメロ
 ンの話はしていないのだけれど、言葉の中に関連付いて、読み手の思考の
 奥の方で、それがなにかに転換されたものでした。

 それは、例えば、交差点を渡っているときという、それぐらいの時間でも
 いいし、例えば、生まれてから死ぬまでという長い時間でもいいのですが
 瞬間を捉える叙情と、確実に存在する雑多な日常の流れを表現した「東京
 式」にふさわしい朗読の方法であった、と思いました。

 生命のベルトコンベア―に乗ったわたしたちは立ち止まっても動いている。
 それを、体感させられる。東京という街は、わたしたちが立ち止まってい
 ても、停止することがない。なにか、「人間たちの廃墟」を感じさせる怖
 さがありました。

 つづく。

http://homepage2.nifty.com/tanka


[1500] 朗読の感想。 投稿者:玲はる名 投稿日:2001/07/06(Fri) 10:25

玲はる名。

 藤原さん、辰巳さん、先日は、途中からで恐縮でしたが、観せていただきました。
 丁度、石井辰彦さんのゲスト朗読のときです。通観できずに残念でした。

 石井さんの朗読については、連鎖する歌人たちのBBSに書くとして、
 辰巳さんと、藤原さんの方のお話をちと書き込みさせてください。

 セカンドバトル。「「東京式」月・6月ノストラダムスの恐怖の大王直前の日々」
 藤原さんの朗読で。

 時間の関係があるから、ということではなくて、意図的に早口なのだろうと思い
 ます。藤原さんの声にあわせて「口パク」をしていたのですが、わたしが普通に
 話をする速度よりも、藤原さんの朗読の速度は速かったのです。

 普通、朗読では、ゆっくりと、ひとに伝わるように、大きな声で、わかりやすく、
 というのが前提のように言われているけれども、藤原さんの低音でも、聞きやす
 い声は、早口であっても、言葉を理解することができる。たぶん、声がぼそぼそ
 していたり、小さければ聴こえないであろうし、金切り声のような高い声だった
 りすれば、聞き手に不快を与える場合もあるであろうし。藤原さんの早口の成功
 というのは、藤原さんが持つ声と発声の成せる技であることが、よくわかります。

 5月・6月の抜粋である、ということで、ノイズであるそれらは、日録として存
 在することによって、実はストーリーというものを放棄されているものだと、わ
 たしは考えているのですが、これは、藤原さんに直接答えをお伺いしてもいいの
 でしょうかね??

 ストーリーを追うのであれば、それらは、ノイズとしては存在しなくなる。しか
 し、藤原龍一郎という暮らしを持つ人間。そして、歌を作る人間。その人間が、
 特定の時間軸の中で、右から左でも、左から右でもなんでもいいのですが、とに
 かく「死」へ向かう一定の方向で動いている、ということ、それが、そのノイズ
 であり、日録であろう、と、わたしは思うのですが……。

 つづく。



 

http://homepage2.nifty.com/tanka


[1499] アビシウス! 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/07/06(Fri) 07:26

あの店の料理の高価さは目が眩むほどです。
私は一度も入ったことがないのです。
私も誰か連れて行ってくれないかなあ、と思いながら年老いてゆくのかも。


[1498] >管理人様 投稿者:松木 秀 投稿日:2001/07/05(Thu) 23:27

いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。

http://www2.diary.ne.jp/user/86872/


[1497] >松木秀さん 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/07/05(Thu) 15:09

藤原龍一郎のアドレス帳への書きこみ、
どうもありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1496] 蚕糸会館地下! 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/07/05(Thu) 13:02

「夢みる頃を過ぎても」を拝見すると、藤原さんはしょっちゅう蚕糸会館にいらっしゃるみたいですね。蚕糸会館と言えば、地下のアピシウス。あそこは日本のフランス料理店の中では屈指の名店だと思いますが、もう何年も行っていません。誰か連れてってくれないかなあ! 白アスパラガスの季節は終っちゃったでしょうし、ジビエの季節はまだですが、海亀のスープとか、いろいろ美味しいものがあるはず。誰か、是非! もちろん、藤原さんでもいいんですよ!


[1495] ではでは 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/07/04(Wed) 19:57

辰巳さん、
反省会の方は、例の日程でよろしく。
やはり、場所は銀座近辺にしましょう。

振り子様
書き込みいただきありがとうございます。
朗読バトルという実験ですから、私もまた試行錯誤です。
これからまた、他の詩歌人の朗読を聞きたいと思っています。
句会もよろしく。


[1494] おじゃまします。 投稿者:振り子 投稿日:2001/07/04(Wed) 19:03

藤原様 7月1日はうかがうつもりでいましたが、どうしても不可となってしまいました。実に残念でした。皆様の書き込みや各人の日記等々で想像するばかりです。
 じつは、ここに書き入れはじめてでした。すこしシャイですので・・・・。これからもどうぞよろしくおねがいいたします。恒信風句会では、いつも佳句でたのしませていただいております。また恒信風でお会いしませう。
お疲れ様でした。
                      〜〜振り子〜〜
                    


[1493] 厳しい意見 投稿者:辰巳泰子 投稿日:2001/07/04(Wed) 12:56

私のほうには、7・1朗読バトルに関する厳しい意見が集まってきています。
愛するがゆえとしかいいようのない意見であり、その厳しさは「事件」の根幹を忽せにするほどのものです。
反省会をするので、何か?
と、信頼できると思う人の何人かに問いかけたところ、
「言いにくいけど……」

このあたり、反省会で。

またまた眠れなくなって、午前中うとうとしていたら、夢に高瀬さんが。
もう成仏なさったお姿なので、生前よりも体格がよくなって、お顔も大仏さんに近い輪郭でした。成仏した高瀬さんは、感情を、割にはっきり表に出していた。
抱きしめてもらって泣きました。


[1492] みたび感謝いたします 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/07/04(Wed) 06:47

佐藤りえ様
イベントの直前になって、スタッフをお願いしたり、エンディングの件を
頼んだり、お騒がせしました。
本当に感謝いたします。
スタッフワークというのは、向いている人と向いていない人が、極端にわかれます。
私は5年間くらい、さまざまなイベントの現場で仕事をしていたのですが、
現在の佐藤さんの能力があれば、どんな現場でも勤まると思います。
次に自分が何をなすべきかという洞察力と、反射神経こそが大切で、
佐藤さんには、それがきちんと備わっています。

「裏方日誌」拝読しました。
あらためて、ありがとうと申し上げます。
朗読作品が歌集や雑誌に載っているかどうか等、事前にお知らせすべきでした。
これは、私の方の洞察力のなさです。

[1490]でも書きましたが、こんどは、辰巳泰子や私より、若い世代の人達が
あらたな表現の実験をしてくれることを期待しています。


[1491] 裏方日誌 投稿者:佐藤りえ 投稿日:2001/07/04(Wed) 00:47

藤原さん、日曜日はほんとうにおつかれさまでした。
会場全体が心地よい緊張感に包まれた、よい会だったのではないかと思います。

ステージを見ることはできなかったのですが、裏方としての雑感をまとめた文章を
日記にあげてみました。ご笑覧いただければ幸いです。
以下リンクの、「ぺんぎん草子」7月1日分です。

http://www.fsinet.or.jp/~la-vita/


[1490] ふたたび感謝です 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/07/03(Tue) 23:50

錦見映理子様、宇田川寛之様

朗読イベントへのご感想ありがとうございます。
試行錯誤を続けて、ある理想形へ進んでゆくしかないと思いますので
率直な意見をいただけるのは、とても励みになります。
「空想対談」が好評なのはうれしいことです。
あの脚本は、「短歌人」の松原一成さんが書き下ろしてくれたものです。
廃屋やら会議室やらで、みんなで稽古した甲斐がありました。

2次会で、どんなふうに話題になったのかな。
興味津々です。
目黒哲朗さんが、来てくださったのは芳名簿で知ったのですが
お目に掛かれず残念です。途中で、怒って帰ってしまったんじゃないですよね。

錦見さん、次は錦見さんの番ですよ。
岡田幸生さんを誘って、すごい朗読イベントを実現させて下さい。ではではん。


[1489] 朗読イベントを聞いて 投稿者:宇田川寛之 投稿日:2001/07/03(Tue) 17:40

イベントが無事終わったようで何よりです。
受付にいたのでスピーカーから流れる朗読を聞いていただけでしたが、成功が会場から伝わってきました。誰かビデオに撮ってなかったのでしょうか。じっくり見てみたいものです。
受付にいると久しぶりの人にずいぶん会いました。
目黒哲朗さんとは7,8年ぶりに。彼の歌集『カナビス』は、去年刊行の第一歌集の中で
最も惹かれた歌集でしたが、思ったより話題にならなくて残念。最終の新幹線で帰ったようでした。そのバイタリティーには、ただただ感心します。
打ち上げも盛り上がったようですね。行きたかったのですけれど、翌日に別の会があったので失礼しました。
ちなみに、その会の2次会でも朗読イベントのことがかなり話題になっていましたよ。
2日つづけて会った人も多く、歌人はタフでなければ生きてゆけない、などとも思ってしまいました。


[1488] 朗読イベントのこと 投稿者:錦見映理子 投稿日:2001/07/03(Tue) 16:17

藤原さんおつかれさまでした。
昨日メールで個人的な感想など差し上げたのであまり書きませんが、隣に座ってた石川美南ちゃんに終わってすぐ言ったのは「二時間もあったのに一秒も飽きなかったねえ」という言葉でした。
石井さんの朗読も、マラリーのときは舞台袖にいてよく聴こえなかったから聴けてよかったですほんとに。
柴田千晶さんにもお会いできてよかった。「深夜バス」は私にとって非常にシンクロする部分の多い詩でしたので、個人的によかったです。「だれでもいいから助けて」という叫びは去年何度あげたかわからない言葉ですね。
私の誕生日は東電OL泰子さんの亡くなった日で、ビーナスフォートのあの詩でそれを初めてわたしは知ったんです。ちょっとそれは忘れられない。
とか不幸な記憶(笑)のよみがえる時間もあり、すんごく面白くて笑ってしまう時間(空想対談)あり、辰巳さんの情念に打たれた時間あり、とさまざま楽しませていただきました。
ふたりで二時間あれだけのことができるというのはスタッフの方々も含めてものすごい情熱と時間を費やしたことと思います。
よい時間をありがとうございました。

http://www.ne.jp/asahi/cafelotus/eliko/


[1487] それはそれは、どうもどうも 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/07/03(Tue) 07:26

みなさまの、やさしさにつつまれています。

石井辰彦さま。
風邪をおしてのゲスト出演ありがとうございます。
築地では、ちょうど裏方でばたついていて、きちんと聴けなかったので
今回、舞台の袖からではありますが、聴かせていただきました。
「ユリイカ」の初出で読んだときに、大きく心を動かされ、辰巳泰子さんに
これを石井さんにぜひ朗読してもらおうよ、と主張したのですが、
本当によかったと思います。1970年、それぞれのあの時代がバノラマ視現象の
ように、頭の中でフラッシュしていました。
空想対談、お褒めいただき恐縮です。こんど「爆笑オンエア・バトル」出場を狙います。

宮崎二健様
さきほど私も御礼の短文を{俳の細道}に書き込ませていただきました。
天狗仮面の俳句絶叫、いずれ、聴かせていただきたいと思っています。

荻原裕幸様
帷子耀に関しては、正岡豊さんも反応してくださっていたのですが、
リアルタイムでなくとも、荻原さんたちの世代が彼のことを知っていてくれる
というのは、私にとっても、繊細な心のさざなみがおこります。
石井さんが、別のBBSにお書きになっていましたが、帷子耀の作品を読んで
現代詩を書くのを断念したと言う人は絶対、かなり存在すると思いますね。
ある意味で、沢村のピッチングはすごかったとか、双葉山をこえる名力士は
今は居ない、みたいな回顧談に聞こえるかも知れませんが、あの衝撃にまともに
向かい合った時の思いは消えるものではありません。

辰巳泰子様
うーん、あいかわらずパワフルでうらやましい。
私は昨日は会社で寝てました。
「炎」の松平盟子論は、こりから読みます。


[1486] 7.1朗読バトル観戦記 投稿者:宮崎二健 投稿日:2001/07/03(Tue) 06:34

藤原さん、辰巳さん、石井さん朗読ご苦労様でした。7月1日のこと当サイトにちょっと書かせて頂きました。覗いて見て下さい。

http://www82.tcup.com/8217/samurai.html


[1485] 無題 投稿者:辰巳泰子 投稿日:2001/07/03(Tue) 01:58

では、お言葉に甘えて。

檜葉さんの論に限らず、女流作品を

(中城ふみ子)→河野裕子→……のように、系譜づけをするのをよく見かけます。
別に中城でなくて、それが与謝野晶子だとしても、系譜づけを前提に語ると、しなやかさがなくなる気がしています。

女性の作品が、いわゆる師系とは異なった系譜づけを受け得るのは、それ自体がずいぶんしなやかなことかもしれませんが、
恋をすれば乳もまれるし、子ども産めば乳吸われるし、女であればやることはどのみちおんなじようなことで、女であって、主題が似ているという点で系譜づけしてしまうと、なるほど師系を跳び越えるわな。

それでも、引用作品がよいというのは、初期作品が絶版の憂き目をみることがあたりまえの世界で、少なくとも作者にとっては、うれしいことだと思います。

系譜づけというのは、それが師系に基づくものであれ、別な物差しであれ、一種のロマンチシズムであり、ロマンチシズムというものは、せっせと紡ぐよりは、がつんと破壊するほうが、作業としてはよほど困難でかつおもしろい!


[1484] Re[1470]: ああ!帷子耀、眩暈! 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/07/03(Tue) 01:13

>藤原龍一郎さん

> ぼくがはじめて帷子耀の作品を読んだのは「高一コース」の詩の投稿欄だった
> ような気がします。選者は寺山修司で、何かもう、自分の想像力のとても及ばない
> ものを読ませられたという衝撃をおぼえています。

「現代詩手帖」が「68年」という特集を組んだことで、
帷子耀の名前がクローズアップされていて驚きました。
すべての作品を読んでみたいと思いながら、
人の引用でしか読んでない幻の詩人です。
塚本邦雄が、『序破急急』の、ええと、
「ぴっぱ・ぱっせす」というような題の文章で
どこか保留を付けている感じはありながらも絶賛していて、
妬みたくなるようなきもちになったことがありました。
もっともぼくが帷子耀の名前を知ったのは70年代の終りですけど。(^^;;;

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1483] >辰巳泰子さん 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/07/03(Tue) 00:43

こんにちは。
書きこみどうもありがとうございました。
朗読イベント、盛況だったそうでなによりです。
ご案内いただいていたのに
おうかがいできなくてすみませんでした。
ところで、檜葉奈穂さんの「炎」の松平盟子論、
論旨に賛成できないっていうのはどのあたりでしょうか。
このBBSでは、理由さえ明示していただければ、
批判ははっきり書いていただいて構いませんので、
よろしければお聞かせいただけるとうれしいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1482] 粘膜で朗読 投稿者:辰巳泰子 投稿日:2001/07/03(Tue) 00:32

「粘膜で朗読する歌人」ていいですね。(笑)


[1481] >佐藤りえさん 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/07/03(Tue) 00:31

反応がすこし遅くなりましたが、
藤原龍一郎のアドレス帳への書きこみ、
どうもありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1480] 無題 投稿者:辰巳泰子 投稿日:2001/07/03(Tue) 00:08

今日、初めてホームページを拝見しました。
>藤原さん。
朗読イベント、七夕みたく、年に一回ぐらいの割で、できるといいですね。

今日、松平盟子さんのデビュー当時の作品に触れました。
「炎」という雑誌に、檜葉奈穂という人が書いた評論が載っていて、論旨には賛成しませんが、引用歌がいずれもよかった。
「粘膜でくちづけするような歌人」である私には、性格的に持てないみずみずしさで、
以前に読んだときよりも惹かれました。


[1479] 名優・藤原龍一郎! 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/07/02(Mon) 13:20

昨日の「朗読バトル 辰巳泰子 VS 藤原龍一郎」は、成功裏に終ってなによりでした。反省点もいろいろあったに違いありません(私は、最後を異ジャンル朗読バトルではなく、やっぱり新作か歌集からの自信作による朗読バトルで締め括ってほしかったように思いました)が、あれだけのイヴェントを実現したってことだけでも、素晴しいことです。藤原さん、次の企画も楽しみにしていますね!

藤原さんが意外な名優であることを発見しました。コメディのセンスがあるんですね!


[1478] 朗読バトル、終了しました 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/07/02(Mon) 07:18

7/1朗読バトル、無事終了いたしました。
さまざまなかたちで、ご協力いただきましたみなさま、心から御礼、申し上げます。


[1477] Re[1476]: これから、そちらに向かいます。 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/07/01(Sun) 17:30

> レイハル。
>
>  今からゆきます。
>  楽しみにしています。
>  こられるみなさま、どぞ、よろちくです。

行ってらっしゃ〜い!
暑いから気をつけてね。皆さまにどうぞよろしく(^^)

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1476] これから、そちらに向かいます。 投稿者:玲はる名 投稿日:2001/07/01(Sun) 16:58

レイハル。

 今からゆきます。
 楽しみにしています。
 こられるみなさま、どぞ、よろちくです。

http://homepage2.nifty.com/tanka


[1475] 聞きたいですね。 投稿者:風間 祥 投稿日:2001/07/01(Sun) 12:49

藤原龍一郎さん 辰巳泰子さん 
今夜「7・1朗読バトル 辰巳泰子VS藤原龍一郎」
行けなくなりましたけれど、熱く応援しています。
CDとか出るといいですね。


[1473] 訂正。 投稿者:風間 祥 投稿日:2001/07/01(Sun) 05:12

>引用していただいた三首目、音数が変ですが、「喉(のみど)を灼くがごとくにて」だったかも知れませんね。

そうです、そうです。
仰るとおり引用間違いです。
これだから注意深くない他人の(私なんだけど)引用は、困るというか、石井さんがご自身で、近い将来UPなさるか、街で言えば、公の美術館のように、インターネット上の展示室のようなのがあればと思います。
表記も原文そのままに、全文掲載する、作品に対する尊敬と愛をこめて、展示する、そんな常設の展示室のようなものがあればと、思いますね。
「夏の夜」の場合は、30首、5ページですから、しかも、前後の流れが緊密で美しく、途中で流れを切りたくないので、部分引用じゃなく、全文をぜひUPしたいですね。
韻律とか定型とか議論する前に、作品そのものが範となるような作品ですから。ゆっくり目でも味わいたいと思いました。


[1471] 御礼いくつか 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/30(Sat) 23:52

沢田英輔さま。

上田假奈代さんのサイトの紹介、ありがとうございます。
川柳作家の松本きりりさんも、詩のボクシングの一回戦で敗れたのですが、
彼女はくやしかったけれど、最高年齢出場者の85歳の人が、
「生涯でこれほど闘志を燃やしたことはない。ここで死んでも本望だ」と言っていた
ことを知って、自分の負けを納得した、と「宇宙船」という川柳雑誌に書いて
いらっしゃいました。
私としては上田假奈代さんと松本きりりさんは、2回戦以降も見たいと思ったのですが
トーナメントというのは、背負っているドラマのぶつかりあいでもありますから、
こういう番狂わせもまた、受け入れるべきなのでしょう。
上田さん、松本さんは、また見る機会もありそうですしね。

葡萄さん、ありがとうございます。
岸和田は湿湿ですか。
もうすぐ、だんじり囃子が聞こえてくるのでしょうか。
励ましのお言葉、とてもうれしくいただきます。
頑張って、行ってきますって、何か出征前夜みたい。


[1470] ああ!帷子耀、眩暈! 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/30(Sat) 23:43

だいぶ下の方になってしまいましたが、石井辰彦さん、もちろん、帷子耀、知ってますよ。
忘れられない名前です。
今日、高瀬一誌さんの四十九日の法要だったので、北鎌倉まで行ったのですが
その車中で、「現代詩手帖」の四方田犬彦さんの「帷子耀覚書」を読みました。
ほんとに、なにか、ああ!としか言えない気分で、一気にタイムトリップしましたね。

ぼくがはじめて帷子耀の作品を読んだのは「高一コース」の詩の投稿欄だった
ような気がします。選者は寺山修司で、何かもう、自分の想像力のとても及ばない
ものを読ませられたという衝撃をおぼえています。
そして現在、パチンコ業界の良心というのも、やっぱり、帷子耀らしいなあ、
と思います。


[1469] 応援おうえん 投稿者:葡萄 投稿日:2001/06/30(Sat) 23:35

藤原さま、こんばんは。もうおやすみかも。
明日の朗読会、行けなくて残念ですが、湿湿の岸和田から応援しています。
すてきに朗読されますように(^.^)


[1468] ほっと安心! 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/30(Sat) 21:44

風間さん、荻原さん、ありがとう! 気持ちが行き違ったままにならなくて、安心しました。引用していただいた三首目、音数が変ですが、「喉(のみど)を灼くがごとくにて」だったかも知れませんね。


[1467] 石井辰彦さんの歌。 誤記訂正 投稿者:風間  祥 投稿日:2001/06/30(Sat) 21:35

舟人にいかなる夢のあるべくや三日帰らぬ崖下の家

            ↓

舟人にいかなる夢のあるべきや三日帰らぬ崖下の家


(なお、引用歌は、すべて原文の漢字は正字です。
またルビもふれなかったことをお詫びします。)


[1466] みたび(代理の)宣伝です。 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/06/30(Sat) 20:45

「7・1朗読バトル 辰巳泰子VS藤原龍一郎」

日時:2001年7月1日(日)午後7時から9時まで
場所:三鷹市芸術文化センター星のホール
交通:JR三鷹駅南口からバス5番6番7番、徒歩なら15分
料金:入場料2000円

森本平さん友情出演です。
松原一成さんの構成、演出です。
横浜方面の方々は、ちょっと交通的に不便かもしれませんが
夜7時開始で9時には終演しますので、ぜひ、おいでください。

(by藤原龍一郎)

ぼくは遠くていけないのですが、
湿熱の名古屋から盛会お祈りしております。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1465] 石井辰彦さんの歌   (円卓創刊号より) 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/06/30(Sat) 20:40

著者自身の希望がありましたので、
風間祥さんの引用作品のみを再掲しておきます。
どうぞよろしくお願いします。

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花栗の香のうつり香やそも何を少年たれに教へられたる

目に沁むる煙 春売る少年がまづ乞う赤き箱の洋モク

酒はわが喉を灼くごとくにてしかもわが言ふ「なべてうるはし」

うつくしき夢とや夏の夜は明けて今朝ははや光の蝉しぐれ


              夏の夜

                 二つの二重奏  T 少年給仕と客の唄より


たえだえのされどするどき唄声や誰が渡る夕暮れの掘割

若くしてさびしき心いまだかつて肉親のほか恋いしことなし

舟人にいかなる夢のあるべくや三日帰らぬ崖下の家

人の生のはかりがたさや夏の夜あゆみよるある男と男

闇を出でて水に落ちつつひとすぢの蛍は風と交はりにけり

明けてなほしばし静けき片町にかをるは月の晧さなりけり


                         U 酒屋男と水夫の唄より

--------------------------------------------------------------------------

以上です。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1464] ええと、では、 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/06/30(Sat) 20:36

ちょっと待って下さいね。
石井辰彦さんの作品を
再度掲載しておきます。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1463] 風間さん、なんだか勘違いを? 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/30(Sat) 20:17

風間さん、なんだか勘違いをなさっているみたいですね。私は「夏の夜」を自分の作品集には入れないことにしましたが、既に発表してある作品をある程度の分量引用なさるのは、まったく問題のないことです。あんなに沢山引用してくださって、嬉しかったんですよ。削除されて、かえってがっかりしています。せっかく、これからもあまり人目に触れないだろう作品群を、評価していただけたのにね。削除されたことを、本当に残念に思っています。

作家は、一度発表した作品について、それをなかったことにしてくれ、という権利を持ちません。単行本に入れない、とか、大作家の場合生前編集の全集に入れない、とかいうのはひとつの意思表示ですが、それでも発表済みの作品をなかったことにすることはできないのです。


[1462] >風間祥さん 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/06/30(Sat) 19:59

間違って入っているURLは削除しておきました。
次回に書きこみをされるときには、
URL欄に残っている文字を削除して書きこんで下さいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1461] 石井さんへ 投稿者:風間  祥 投稿日:2001/06/30(Sat) 13:26

そうですか 

削除したほうがいいようですね。ご本人のお気持ちが大切ですから。

そうですね。文学は、わかりやすく読みやすいということを、必要十分条件とはしませんね。難解さ、生硬さが、明晰さ、理解しやすさより劣っているとはいえないのが、文学ですね。むしろ最初現れる時には、多くは、拒否を、戸惑いと、衝撃をもたらすことも多いですね。わかりやすいという、大方の理解を超えた次元に到達しているはずですからね。
文学の力は、時に思いがけないところに、思いがけない形であらわれるものですね。そしてそれは、
既に完璧な形で、どこかにあって、作家の手によって、ただ、その形のままに、見出され、そこに置かれるのを待っているのでしょうね。

では、より甘くない作品に出会えるのを楽しみに。

私は、この作品も好きだったんですけれども。若さには若さの、甘い作品には甘い作品の、その時が刻まれていると思いますけれど。
どちらにせよ、一度でも読者の目に触れたら、作品には固有の命が芽生えていると思いますけれど。


[1460] 「夏の夜」 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/30(Sat) 13:00

風間さんに引用していただいた拙作「夏の夜――二つの二重奏」は、全部で30首ある二部仕立ての連作ですが、この秋上梓する作品集には収録しないことにしました。甘過ぎる、というか、ロマンティック過ぎるでしょ! それに、分かりやすすぎますし。文学は、ある程度難解でなければなりません。


[1457] 上田さんのことなど 投稿者:沢田英輔 投稿日:2001/06/30(Sat) 02:17

藤原さま、
上田假奈代さんについては彼女のサイト
http://www.kanayo-net.com/
を見ると、参加予定のイベントなどがわかります。
ちなみに今回の東京ツアー?は「惨敗」と「TOKYOポエケット」のほか、
明日、ABCで朗読をするようですよ。

ポエケット、毎回行っておりました。上で照明係です。
でも、今回は私も行けそうもないのです。

http://www.poeca.net/


[1456] 帷子耀 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/29(Fri) 17:03

藤原さんは、帷子耀を覚えていますか? 私にとっては、未だに気になる存在です。で、「現代詩手帖」7月号の特集「68年―詩と革命」の中の、四方田犬彦「帷子耀覚書」を御一読ください。ああ!


[1455] 矢部雅之さま、ありがとうございます 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/28(Thu) 21:38

矢部雅之さんが、ビデオを送ってくださいました。
早速、デッキに突っ込んで見ると、なんと「貞子!」
と思ったら、「マラソン・リーディング2001」の冒頭部分でありました。
素晴らしい記念になります。
矢部雅之さん、ありがとうございます。


[1454] ありがとうございます 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/28(Thu) 07:46

「POECA」拝読いたしました。ありがとうございます。
7/1には上田假奈代さんと魚村晋太郎さんの朗読会もあるのですね。
「詩のボクシング全国大会」でお二人の朗読は聞いているのですが
あのとき、上田さんは持ち味が出せずに終ってしまった印象でしたので
いずれ、きちんと聞きたいと思っていたのですが。またの機会を待ちましょう。

もしかすると、沢田さんは昨年の十二月のTOKYOポエケットにいらっしゃって
いませんでしたでしょうか。
私はあそこで、ずっと、朗読を聞いていたので、もしかすると同じ空間に居たのかも。
7/7のポエケットは、仕事の都合でいけないのが残念です。


[1453] すみません・・・ 投稿者:沢田英輔 投稿日:2001/06/27(Wed) 22:38

URLがきちんと表示されなかったようです。
では、もう一度。

http://www.poeca.net/


[1452] 情報を掲載させていただきました。 投稿者:沢田英輔 投稿日:2001/06/27(Wed) 22:38

藤原龍一郎さま。
↓の朗読バトルの情報、勝手ながら私のサイト「POECA!」のイベント情報として掲載させていただきました。期日が迫っておりましたので事後承諾の形になりますが、お許しください。

POECA!は一応「詩の情報サイト」ですが、下手にジャンルを区切るつもりもないので、
短歌系のイベント等ありましたら、今後、POECA!に情報をお寄せいただけると大変嬉しいです、よろしくお願いします。>藤原さまならびにご覧の皆様。

それでは、まずは失礼を省みず。

http://www


[1451] ふたたび宣伝です 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/27(Wed) 07:22

「7・1朗読バトル 辰巳泰子VS藤原龍一郎」

日時:2001年7月1日(日)午後7時から9時まで
場所:三鷹市芸術文化センター星のホール
交通:JR三鷹駅南口からバス5番6番7番、徒歩なら15分
料金:入場料2000円

森本平さん友情出演です。
松原一成さんの構成、演出です。
横浜方面の方々は、ちょっと交通的に不便かもしれませんが
夜7時開始で9時には終演しますので、ぜひ、おいでください。


[1450] 火曜日を消したくなるさ 火曜日が一週間のはじめの日なら 投稿者:枡野浩一 投稿日:2001/06/26(Tue) 12:17

僭越ながら、かんたん短歌化。

http://talk.to/mass-no


[1449] ほんとに? 投稿者:松原未知子 投稿日:2001/06/26(Tue) 11:30

藤原さま。
わーい嬉しいです。
しかしそれは藤原さんのたいせつな蔵書ですから、まずは自分で探してみます。
そして、見つからないときにはメールで「貸してください」と縋ります。
そのときはどうぞよろしくお願いしますね。

石井さま。
『円卓』の一号と二号(もしかすると三号かも)は持っています。
どこか奥深くしまってあります。ではその三号までのふたつの号を
わたしは持っているということですから、大切にしたいと思います。
石井さんのホームページはやく読みたいですねー。
はやくー。

http://www.adachi.ne.jp/users/mitico/index.html


[1448] ふと思い出したのですが 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/26(Tue) 07:27

昭和五十年代の終わり頃の角川書店の「俳句」に、一頁時評というのを頼まれました。
その時、三一書房の現代短歌大系の新人賞から登場した石井辰彦や長岡裕一郎という
新鮮な才能を歌壇が黙殺しているのは怠慢であり傲慢である、というような内容の
短文を書きました。
それを受けて、たしか「サンデー毎日」の「サンデー秀句館」関連の文章で
塚本邦雄さんが、拙文にふれてくださり「世には慧眼の士がいる、頼もしい」と
いうことを書いてくれた記憶があります。
石井辰彦の存在というのをずっと意識し続けていた、というのは私の自慢です。

松原未知子さん、ぜひ、石井辰彦さんの3冊の歌集を読んでください。
私は松原さんには、なんとしても、読んでほしいと思います。
ご指示いただけましたら、本だなのいちばん出しやすい場所にありますので
すぐにでも、お送りしますよ。何か興奮しているワタシ。


[1447] 「円卓」 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/26(Tue) 02:23

松原さん、またしても恐縮です。もっとうまく歳をとることができるといいんですが……。

「円卓」は、不幸な雑誌でした。4号が印刷直前まで進行していたのに、3号でぽしゃっちゃったりしてね。4号には、今を時めく渡辺えり子さんと松平盟子さんと私の鼎談が載るはずだったんですよ。とってもおもしろい鼎談だったんですが……。

「円卓」に載った作品も、不幸だったような気がします。私の場合、2号に掲載の作品は『バスハウス』に、4号に掲載予定だった作品は今秋上梓される予定の作品集に収録しましたが、1号と3号掲載の作品(どちらも30首の連作)は、結局そのままになっています。悪い作品ではないんですがね。むしろ、私の作品の中では一般受け(と言うか、歌壇受け)のするものかも。近い将来、自分の HP を立ち上げたら、そこで読んでもらえるようにしようかな!


[1446] 詩神の恩寵 投稿者:松原未知子 投稿日:2001/06/25(Mon) 16:56

ですか、うらやましい限りです、石井さん。
その仕合わせな作風を破壊・創造することがその後のお仕事になった
のですね。たしか『円卓』という雑誌で、その後のお仕事を拝見した
ことがありますが、三冊の歌集も必ず読ませていただきます。

でも太った中年男性なんて…。
とてもいい感じにお歳を重ねていらっしゃるように見えますよ。

http://www.adachi.ne.jp/users/mitico/index.html


[1445] 「七竃」 投稿者:元・すばらしい美少年(石井辰彦) 投稿日:2001/06/25(Mon) 13:15

松原さん、『現代短歌大系・第11巻』をお読みいただき、恐縮です。HP に書き込まれていたみたいな美少年だったかどうかははなはだ怪しいものですが、あの頃本当に楽々と短歌を書いていたことは確かでしたね。短歌という詩形を司る詩神の恩寵を、一身に受けていた、といった感じでした。私自身、あの頃の作品が自作の中では一番おもしろいと思います。

で、以後その仕合せな作風をどう変え、あるいは破壊するか、というのが私の仕事になりました。当時「七竃」を評価してくださった読者には、裏切りと思われたかもしれませんね。お近くの図書館にもしあれば、私の歌集も借り出して読んでみてください。第一歌集から順に、『七竃』(深夜叢書社・1982年)、『墓』(七月堂・1989年)、『バスハウス』(書肆山田・1994年)の三冊です。この秋には不識書院から新しい歌集(正確には〈連作短歌集〉と呼ぶべきかもしれません)も出ますが、ともかく、あんなに正統的な、と言うか、超正統的な作風だった若い歌人がどう変化しつつ馬齢を重ねていったかを検証するのも、まったくの無駄ではないはずですから。

すばらしい美少年は、肥った中年男性に変貌してしまいました。でも、歌風はもっと変貌していると思います。


[1444] はい。 投稿者:松原未知子 投稿日:2001/06/25(Mon) 11:55

ページをぱらぱらめくったことはありましたが、思い入れをもって読んだのは
始めてです。
学生時代、現代短歌はかなり先鋭的でマニアックなものだったと記憶しています。
いえ、わたしがぼんやりした女子学生だっただけかも知れませんが。
藤原さんもやはりとても早熟な文学青年だったのですね。
だって「才能への嫉妬の火」なんてすごいですよー。

http://www.adachi.ne.jp/users/mitico/index.html


[1443] 意外です 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/25(Mon) 07:14

松原未知子様

> あの時代の現代短歌にはすぐれた編集者と才気ある青年歌人が結集した
> のですね。わたしは同時代に青春を送っていましたが、その光景を遠くから
> ただ眩しく眺めていました。

現代短歌大系のこの巻をお読みになるのは初めてでいらしたのでしょうか?
私は、この全集の刊行で、完全に短歌に埋没していったというわけなのですが。
当時、この本とか学藝書林の「現代文学の発見」シリーズの『言語空間の冒険』という
寺山修司や加藤郁乎の作品が入っていた巻は、けっこう学生の間では話題に
なっていたような気がするのですが。
当時、大学生だった私は、白石かずことか鈴木志郎康とか吉増剛造とかの詩よりも
寺山修司や塚本邦雄にひかれて、短歌をつくり、加藤郁乎の『球體感覚』の俳句の
エピゴーネンをつくり、さらに、三一の新人賞の石井辰彦、長岡裕一郎といった
人達の才能に嫉妬の火を燃やしていたものです。


> 朗読バトルでは、さらに短歌史をさかのぼったタイムトリップを経験ができる
> のではないかとわくわく期待ております。
>
> 日記に『現代短歌大系11』のことを少し、そして図々しくも石井辰彦さんの歌
> を引かせていただきました。悪しからず、ご了承くださいませ。


[1442] Re[1439]: 朗読バトル 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/25(Mon) 07:05

石川為丸様

書き込んでいただいてありがとうございます。

> 短歌の朗読は、四半世紀ほど昔に福島泰樹のを一回聞いただけです。

福島泰樹さんの絶叫スタイルではない朗読の機運というのが、現在、
短歌の世界に盛り上がっています。
これは、このBBSにも書き込んでくださっている石井辰彦さんの
『現代詩といての短歌』という本での、朗読推奨の提言がきっかけになったものです。

どういう効果があるのか、私自身は試行錯誤してみるつもりです。


[1440] 『現代短歌大系11』 投稿者:松原未知子 投稿日:2001/06/24(Sun) 18:06

読みました。藤原龍一郎さま、石井辰彦さま。
すばらしいです。
あの時代の現代短歌にはすぐれた編集者と才気ある青年歌人が結集した
のですね。わたしは同時代に青春を送っていましたが、その光景を遠くから
ただ眩しく眺めていました。

朗読バトルでは、さらに短歌史をさかのぼったタイムトリップを経験ができる
のではないかとわくわく期待ております。

日記に『現代短歌大系11』のことを少し、そして図々しくも石井辰彦さんの歌
を引かせていただきました。悪しからず、ご了承くださいませ。

http://www.adachi.ne.jp/users/mitico/index.html


[1439] 朗読バトル 投稿者:石川為丸 投稿日:2001/06/24(Sun) 14:01

朗読バトル、興味深いです。
行きたいけれど、ちょと遠すぎていけないのが残念です。
短歌の朗読は、四半世紀ほど昔に福島泰樹のを一回聞いただけです。
こういう催し物、詩人の清水鱗造さんの掲示板にお願いすると、
催し物のカレンダーに載せてもらえますよ。
http://www.tcup2.com/218/shimirin.html/

http://www.h3.dion.ne.jp/~kuikui


[1438] 朗読バトルのお知らせです 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/24(Sun) 09:30

「7・1朗読バトル 辰巳泰子VS藤原龍一郎」

日時:2001年7月1日(日)午後7時から9時まで
場所:三鷹市芸術文化センター星のホール
交通:JR三鷹駅南口からバス5番6番7番、徒歩なら15分
料金:入場料2000円


昨日、会場でリハーサルをおこないました。
4月のマラソンリーディングとは、また異なったイメージの朗読ライブに
なると思います。
辰巳泰子の世界が十二分に堪能できるはずです。
ご来場、お待ちしています。


[1437] NHK歌壇をみました。 投稿者:宮崎浩 投稿日:2001/06/23(Sat) 01:05

こんば!NHK歌壇の塚本邦雄の全集を紹介しておられましたね・
私も大フアンです。また朝日短歌では深見信で覚えていただきましてありがとうございます。
石井辰彦さん、長岡雄裕一郎さんの短歌も探してみます。図書館で。
宮崎浩


[1435] 変な短歌! 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/22(Fri) 17:05

振り返ってみれば、あのころ僕って随分変梃な短歌を作っていたんですね。正岡さんの記憶されてた短歌(ちょっとだけ文字遣いが違うような気がします。自作ながら、調べておきましょう)も、かなり変っている! あれと較べれば、今の僕の作風はずうっと解りやすいものになっていると思いますが、文学作品、特に詩歌の場合、解りやすいってのは必ずしも美質ではありませんからね。ちょっと反省!


[1434] 実はワタクシ、 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/22(Fri) 10:26

地元・bayFMに二度ほど出させて頂いたことがあります。(←もちろん声だけ)
といっても、リクエスト番組なんですけどね。夕方の。

一度目は「この夏に失ったもの」というテーマの時でした。
私が失ったのは「バストの張り」。赤ん坊に全部吸われてバストはへなへなです。
二度目は「変なプロポーズ」というテーマだったかな?
とうちゃんから「どこでプロポーズしたらイイかなぁ?」と事前に相談されました。(爆)

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1433] 三一書房版『現代短歌大系』 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/22(Fri) 07:18

石井辰彦様、西王燦様

あの新人賞が発表された時の衝撃は忘れられないです。
特に石井辰彦、長岡裕一郎という二人の作品の煌きと若さにうちのめされたのが
つい昨日のように思い出せます。
だから、その後、技巧派とよばれるような人達が出てきても、この時ほどの
衝撃が感じられず、小器用なだけだ、と思えてしまい、それは今も続いています。
藤森益弘さんは上条恒彦とうりふたつの容貌の人でしたね。
彼の歌集『黄昏伝説』は今でもおりにふれて読み返しています。
もちろん『七竈』も『バードランドの子守歌』も。

ぽっぽ様
ラジオの人間はテレビにくらべれば、ずっとシャイですね。
むかし、フジテレビが曙橋にあった頃、タレントとの打ち合せで、フジテレビの
タレントクロークに行ったりすると、緊張して顔が蒼ざめたりしていたものです。
元旦の特番で、フジテレビの楽屋前の廊下でアポなしで、タレントにインタビュー
するという、けっこう無茶な企画のディレクターをやらされた時は、泣きそうで
したね。ちょうど、その頃、ラジオの方で一緒に仕事をしていた山田邦子が
むこうから声をかけてくれた時は、地獄で仏の思いでした。ではではん。


[1432] テレビにでている人 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/22(Fri) 06:25

藤原さんでもやっぱりドキドキなさるのですね。うふ♪(←ちょっと嬉しいらしい)

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1431] 大懐古 投稿者:西王燦 投稿日:2001/06/20(Wed) 19:48

きょうは、久し振りに机仕事をしながら、フランソワ・オゾンの短編映画を観ていました。『サマードレス』という、(ちょっと言葉は違うかもしれないが)ホモセクシャルな青年が、はじめて女性と体験をするというテーマの作品は、横浜の映画祭で上映されたものだと思うのですが、このひりひりとするような繊細な痛々しさと、明るい諧謔はとてもいい、と、個人的には思いました。
私のページの掲示板に『心臓抜き』の話題が出たので、これも久し振りに読み返したりしていました。
■用件。石井辰彦さんの名前を、懐かしく思い出させたのは『現代短歌大系』であり、この本はリアルタイムに読んでいたのでしたが、さきごろ藤原龍一郎さんに「石井辰彦20歳」の作品のことを教えられるまで、ながらく忘れていた本でした。今更書いても詮のないことですが、藤森益弘などという名前まで思いだしたりしたのでした。
比較的に早熟だった正岡豊さんには馴染みの世界だったかもしれない。

http://www.mitene.or.jp/~nishio/


[1430] 長岡裕一郎さんの 投稿者:正岡豊 投稿日:2001/06/20(Wed) 14:03


かささぎの古巣に雪は積もれりと告げしのみエアメール一枚 裕一郎

というのはずっとおぼえてる一首ですね。歌集は『TELE』というのが
ありましたよね。石井辰彦さんの『七竈』も私の地元の奈良市の市立図書館
になぜかずっと置いてあるんですよ。ご存じでした? 石井さん

神かけて実も葉も朱き七竈 こころを見せむやまと言の葉 石井辰彦

うーん。これあってますか。記憶からです。

http://www3.justnet.ne.jp/~masa-0606/index.htm


[1429] Uta-Vitra 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/20(Wed) 13:45

藤原さん、「Uta-Vitra」は創刊号しか存在しません。当時の印刷は汚かったですよね。そう言えば、あの装幀も、長岡裕一郎でした。

今、藤原さんと小生との間で話題になっている長岡裕一郎は、1973年に三一書房の『現代短歌大系』が一回こっきり募集した新人賞で、次席になった歌人です。当時18歳か19歳だったはず。東京芸大の油画科に進学したり、「俳句評論」で賞を取って俳人になったり、と、多芸な人でした。作品は、さすがに視覚的な要素の多い、今なら穂村弘くんの作風に近い感じのものでしたね、たしか。『現代短歌大系』の第11巻に収録されていますので、探して読んでみると面白いかも。石井辰彦20歳の作品も、読めますよ!

ぽっぽさん、プールはほんの一瞬出現するだけ(たしかおしまいにもう一度)でした。はっとさせて、効果絶大でしたね。


[1428] 残念ながら 投稿者:村田 馨 投稿日:2001/06/20(Wed) 12:55

日曜日にもかかわらず7月1日に出張が入ってしまいました。
ということで、残念ながら朗読会に伺うことができません。
参加される方の報告、記録された映像を楽しみにしています。
それにしても、前回の「マラソン・リーディング」では
藤原さんの朗読のときに受付をやっていたし、前々回の「月鞠」
朗読会のときは終了後に駆けつける、といった具合でどうも
藤原さんの朗読とは巡り合わせがよくないです。


[1427] 恒信風の感想、拝読しました。 投稿者:村井康司 投稿日:2001/06/20(Wed) 09:24

八田木枯さんのインタビュー、藤原さんのような読み手を得てほんとうによかった! 八田さんのことをフィーチュアした記事をあまり読んだことがなかったので、だったら自分たちでやればいいや、という単純な理由で行ったインタビューだったのですが、それ以上の意味がすこしでもあれば、こんなに幸せなことはありません。
「『真神』を読む」のこともありがとうございます。やっと半分まで到達しました。すこしペースを早めなくては、と思っているのですが。


[1426] ありがとうございます 投稿者:きねこ 投稿日:2001/06/20(Wed) 08:16

藤原さんにずっと抱かれていたしあわせな恒信風

年末の句座もなつかしく
ああそんなおきもちで
酔ったような
そうだったのですね

恒信風をしたしみを込め自由と言ってくださった
わけがじわじわ届いてくるようでした


[1425] Uta-Vitraおぼえてますよ 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/20(Wed) 07:20

石井辰彦さま
「Uta−Vitra叢書」の件は、後の祭ではありますが、ぜひ、実現してほしかった
ですね。
雑誌の方は、創刊号は覚えています。
「立つ火恋しい漆黒の眸」=「タツヒコイシイ漆黒の眸」という長岡裕一郎の才気には
脱帽したものです、当時。


[1424] いま目を覚ましてしまいました 投稿者:松木 秀 投稿日:2001/06/20(Wed) 02:40

sweetswanがのきなみつながらない・・・。

http://www2.diary.ne.jp/user/86872/


[1423] あれ? 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/19(Tue) 22:17

>長時間の死体役というのはかなり大変だなぁ。

なんて書いちゃいましたけど、もしかして全然分かってない?<自分

死体もイリュージョンなのかしら(^^;;;

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1422] ああ、なるほど!>石井さん 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/19(Tue) 16:35

> ぽっぽさん、ミュージカル版『サンセット大通り』のプールには、本物の水は入ってません。死体は、人間が演じていました。なんだか今はやりのイリュージョンみたいでしたね。

そうか、水は入っていないのですね。納得しましたσ(^_^)
でも、長時間の死体役というのはかなり大変だなぁ。

さて、翻訳学校時代の友人でJazz歌手のAYURAさんという方に、
字幕翻訳のことを伺って来ましたので勝手にご報告します。(笑)

>>(字幕翻訳は)一秒につき何文字くらい使えるのでしょうか。
>
>確か4文字までだったと思います。
>早口の俳優さんだと2,3秒でかなりの長セリフを言えちゃうので
>そういう場合は物凄く大変みたいですよ。

>>吹替翻訳の方がもう少し字数に余裕があったように記憶しているのですが、
>>その差はどのくらいあるものなのでしょうか。
>
>声優さんというのは普通の人より早口もいけるし、言葉もはっきりしているので
>字数はあまり問題なかったような気がします。
>
>先生がおっしゃっていたのですが、字数よりも口の開き方と日本語があっていることが
>すごく大事なのだそうですよ。
>画面があまり口を動かしていないのにセリフが多いと妙だし、口が動いているのに
>言葉数が少なかったらこれもおかしいのです。

これも、なるほど!と思いました。
聞いてみないと分からないことって、本当にたくさんありますね(^^ゞ

AYURAさんのHP http://www3.justnet.ne.jp/~jazzbird/

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1421] では、お言葉に甘えて! 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/19(Tue) 13:10

藤原さん、また登場しました。『恋はハッケヨイ!』は、予告編で笑っちゃいましたが、時間が出来たら観に行くかもしれません。『リトル・ダンザー』とかもそうだったけど、ワーキング・クラスを描いたこのごろのイギリス映画って、なかなかいいですよね!

ぽっぽさん、ミュージカル版『サンセット大通り』のプールには、本物の水は入ってません。死体は、人間が演じていました。なんだか今はやりのイリュージョンみたいでしたね。

長岡くんが短歌に再挑戦するのは、いいことかもしれません。実は僕があの連中(『現代短歌大系』の新人賞募集で出てきた若い歌人たちの集り。「Uta-Vitra」という雑誌を出したことになっています)と袂を分った原因は、お節介にも彼らに真面目に短歌に取り組んでもらおうとしたことでした。もう十年以上前になると思いますが、「Uta-Vitra叢書」というのを企画して、長岡くんを含むメンバーの第一歌集(僕の場合は第二歌集だったか第三歌集だったか)を統一された規格で、つまり個人負担の金額をできるだけ少なくして出版しようと提案したんですが、数人のメンバーに「そんなのお遊びなんでは?」とかなんとか言われ、馬鹿にされてしまったんですね。長岡くんはその企画にかなり前向きだったと記憶しますが、「短歌をお遊びだとしか考えない奴らとは一緒にやってけない!」とか言ってこっちがプッツンしちゃって、その企画はなかったことになったんです。まあ、こちらも若かったわけで、もっとじっくりことを進めればよかったんでしょうけど、ともかく、長岡くんの短歌は、もう少しひろく読まれてもよいような気がしますね。穂村弘くんの世界を先取りしたような作品だったわけですし!


[1420] 「打ちのめされ」る 投稿者:沼谷香澄 投稿日:2001/06/19(Tue) 11:36

はじめて発言します。「山海塾」のことばに反応して出てきました。
過去3作品見ました。今回の一挙上演は新作を一回だけ見ましたが、一言で言えば「きれいだけどそれでいいの?」と思いました。
田中庸介さまがどんなふうに「打ちのめされた」のかちょっと気になるところです。

http://homepage2.nifty.com/swampland/


[1419] 映画は踊る! 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/19(Tue) 07:14

石井辰彦様
いえいえ、お気づかいなく。どんどん書き込んでいただくのは嬉しいことです。
そういえば、昨日、石井さんの古い友人の長岡裕一郎さんから手紙をいただきました。
私が歌集をお送りした礼状なんですけれど、「また、短歌をつくろうかな」と書かれて
いました。
あの伝説の
・ギリシア悲劇の野外劇場雨となり美男美女美女美女美男たち/長岡裕一郎
の歌人の復活です。

田中庸介さま、ぽっぽさま
私は2年前まで、映画関係者と絡む仕事が多かったのですが、
彼らは、劇場用映画のことをホンペン(本編)と呼んで、Vシネマとかとは
区別していますね。

ところで、シャンテ・シネで先週土曜日から封きりになっている
『恋はハッケヨイ!』という映画、イギリス人の女性達が秘密相撲倶楽部で相撲を
とって、自己回復をはかるという、ハートウォーミングでキッチュな映画です。
私の勤務先が配給にもかかわっていますので、ぜひ、ごらんください。


[1418] Re[1416]: 「映画」はPICTURE 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/19(Tue) 02:11

>田中庸介さん
> ぼくは古い世代のある映画評論家の庭続きの家に育ったのですが、その人は
>
>  ・「映画」のことは「シャシン」
>  ・「映画館」のことは「コヤ」
>  ・「脚本」のことは「ホン」
>
> と言っていたような。

ああ。そういえば(主に)無声映画のことを「活動写真」と言いますものね。
「motion picture」からの直訳なのでしょうか。

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1417] この映画の中でも>石井さん 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/19(Tue) 01:55

他の女優のことは全部悪口ばかりだったノーマ・デスモンドが、
「でもガルボは別よ」と言っていました。やっぱりなぁ(^^)

あのプール、ミュージカルでは舞台上方に置かれるのですか。それはスゴイ!
でも死体は人形ですよね。じゃないと役者さんが本当の死体になってしまふ(^^;;;

#ウィリアム・ホールデンの役名は「ジョー・ギリス」でした。
 印象に残りにくい名前のような気がします。(笑)

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1416] 「映画」はPICTURE 投稿者:田中庸介 投稿日:2001/06/19(Tue) 00:53

ぼくは古い世代のある映画評論家の庭続きの家に育ったのですが、その人は

 ・「映画」のことは「シャシン」
 ・「映画館」のことは「コヤ」
 ・「脚本」のことは「ホン」

と言っていたような。

http://kiss.to/kisaki


[1415] プールのシーン 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/19(Tue) 00:51

ぽっぽさん、あの映画のプールのシーンは、印象的でしたよね。ミュージカル版でも、開幕するとすぐ、ウィリアム・ホールデンがやった役(またしても役名失念)が撃たれてプールに浮かぶんですが、観客はプールの底から死体を見上げるかたちになって、つまり舞台上方がプールの水面(垂直の!)になってそこに死体がゆらゆら浮かぶかたちになって、これまたすごく印象的でした。あのミュージカルを観た観客は大抵映画を観ていたはずで、「あ、映画と同じだ!」と、みんな思ったに違いありません。

アメリカのゲイが好きな映画スターは、グロリア・スワンスン、ベティ・デイヴィス、グレタ・ガルボをはじめ、山ほどいますが、特にスワンスンの『サンセット大通り』やデイヴィスの『イヴの総て』『何がジェーンに起ったか』などが重要です。"All About Eve" なんて、総ての台詞を暗記しているゲイがいても不思議ではありませんね。あと、とっても重要なのが、TV ですが、『アイ・ラヴ・ルーシー』のルシル・ボールと『奥様は魔女』のエリザベス・モンゴメリーでしょうか。あ、そうそう、重要な映画を忘れていました。ジュディ・ガーランド主演の『オズの魔法使い』を! ルビーの靴を履いてエメラルドの都市へ行ってみたいと一度も思わなかったゲイは、多分いないと思います。西王さんは、どうでしたか? 

なんて、あんまり短歌に関係ない話でお邪魔して、御免なさい、藤原さん!


[1414] あっけらかん 投稿者:田中庸介 投稿日:2001/06/19(Tue) 00:00

小野十三郎賞
当たるといいですね。

「詩で芥川賞をとる!」といった人は、
昔も今もりっぱにポップ詩なのに、
芥川賞がとれなかったので
あんなにも屈折してしまったんだと思うのです。

だからポップ詩の敵は屈折なのかもしれない、
そう思いましたね。

http://kiss.to/kisaki


[1413] Re[1411][1410]: All right Mr. DeMille. 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/18(Mon) 23:51

えっと、自己レスですσ(^_^)

> >石井さん
> > 字幕が「デミルさん」になってないのは、いけないような気がしますね。
>
> 多分、字数制限のためだと思います。2〜3秒ほどの短いセリフですから。

と書いたのですが、もう一つ。
その少し前のセリフに「デミル監督に感謝します」というのがあるんですね。
それを受けてのラストなので、字幕から名前は外してしまったのかも知れません。

印象に残ったのが、映画を全部「picture」と言っていたこと。
サイレントの大女優のセリフなだけに心に沁みました。
でも、当たり前なのかなぁ。
この辺りの語感が、私にはどうもよく分からないのでした(^^;

#ウィリアム・ホールデンが撃たれてプールに落ちるとき、
 爪先がまっすぐに伸びていたのが美しかった。死に体になっていました。

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1412] 読み手は不安定 投稿者:西王燦 投稿日:2001/06/18(Mon) 18:52

私は生粋のゲイではないですが、(グラデーションでいえばいくぶんかはゲイに近いですが)「歌人であると宣言する」のは、「ゲイであると宣言する」ことに近い、とずっと思っていました。
こうした部分では石井辰彦さんの本の「良い読者」です。

ああ、そして、たしかに、私が誰の「良い読者」であるかを自省すれば、不安ですね。
読み手は自分の文脈でしか読まないのですものね。

http://www.mitene.or.jp/~nishio/


[1411] Re[1410]: All right Mr. DeMille. 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/18(Mon) 14:08

>石井さん
> 字幕が「デミルさん」になってないのは、いけないような気がしますね。

多分、字数制限のためだと思います。2〜3秒ほどの短いセリフですから。
私もちゃんと勉強したことがないのでハッキリしたことは言えないのですが、
字幕翻訳というのはセリフの時間的長さによって字数が決まって来るらしい。
耳で聞きながら目で字を追うわけですから、
聞き終えるまでに読み終える長さでないとダメみたいで。かなり厳しいです。

吹替翻訳の方が、たしかもう少し字数が長く取れたように思います。
某翻訳学校のパンフレットに書いてありました。

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1410] All right Mr. DeMille. 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/18(Mon) 12:53

ぽっぽさん、どうもありがとう! 字幕が「デミルさん」になってないのは、いけないような気がしますね。

五年ほど前、ブロードウェイでミュージカル化された "Sunset Boulevard" を観ましたが、日本で上演するとすると、ノーマ・デズモンドは誰が適役でしょう? ダンスはともかく、きちんと歌えて、しかも圧倒的な存在感を示す必要があります。ブロードウェイ(と、たしかウェストエンドでも)では、何とグレン・クローズが演じていましたが……。日本では、深刻立劇場(この文字化けは、残しておきたいような!)でラネーフスカヤを森光子が演じるという噂ですが、まさかねえ! 歳をとったら、大地真央か久世星佳あたりかしらね。


[1409] 枡野浩一さん 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/18(Mon) 07:01

私は短歌で小野十三郎賞をとるつもりで、小野十三郎賞実行委員会に『東京式』を
応募要項に従って送りました。リベーンジ!


[1408] 瀬川ことびは 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/18(Mon) 06:58

おすすめですよ。ぽっぽさん。
今、この3冊とも押し入れにしまってしまったので、タイトルとかうろ覚えですが
『お葬式』の中の「十二月のゾンビ」は私のオールタイム・ベスト短編にいきなり
ランキング。こんなせつない青春ホラー。
『厄落とし』では「湯けむり女子学生温泉旅情」(タイトルは無茶苦茶)みたいな題の
作品とかが、ユニークです。
『夏合宿』はナンセンス度が一挙にエスカレートする「本と旅する女」という短編が
私は好きです。早川書房の異色作家短編集の日本版をつくるのなら、瀬川ことびは
絶対に一冊にまとめて欲しい作家です。


[1407] 何度もすみません(^^;;; 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/18(Mon) 05:24

やっと聞き取れました。

"All right Mr.DeMille.I'm ready for my close up."

「アップにして下さい」というよりは、
「アップにしていいわよ」といった感じでしょうか。

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1406] 追伸 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/18(Mon) 04:43

グロリア・スワンソンの役名は「ノーマ・デスモンド」。
実在したサイレントの大女優だそうです。

すごく綺麗でした。若かりし日の映像は。

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1405] 字幕では 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/18(Mon) 03:47

「監督、クローズアップを」となっていました。>石井辰彦さん
音を絞っていたのとヒアリング能力不足のため、台詞原文はまだちょっと不明(^^;;;

はぁ。怖い映画でした。夢に出て来そう。

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1404] 田中庸介さん、 投稿者:枡野浩一 投稿日:2001/06/18(Mon) 01:16

昔、
「詩で芥川賞をとる!」
とか宣言した人がいて、
今その人は全詩集を出したりしてますね。

予告は必要なのかしらん。

私は今、
次はこんなものをつくる、
ということは言えるけれど、
「それがこんな結果を呼ぶ」
と予言したりはできない気分です。

http://talk.to/mass-no


[1403] 良い読者! 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/18(Mon) 00:14

西王さま、ありがとうございます。でも、探していただいても、ほんの少ししか本を出してなくて、なんだか恐縮です。この秋、新しい歌集(というか、僕の場合、「短歌連作集」とでも言った方が正しいような……)を出しますが、もっとじゃんじゃん出さなければ駄目ですね。反省します!

そうそう、同じく秋には評論家の四方田犬彦、詩人の小池昌代と三人で、六号で終了予定のボーダーレスの雑誌「三蔵2」を、年二回刊の予定で創刊します。面白い雑誌になると思いますよ。

良い読者! で、僕は誰かの良い読者なんだろうか? そう考えると、なんだかとっても不安になって来るんですが……。

ワイルダーの『サンセット大通り』の最後の、サロメになりきったスワンスン(役名を失念)の台詞って、「デミルさん、アップをどうぞ!」でよかったんでしたっけ? アメリカのゲイなら、言えない人がいない名台詞ですが……。ぽっぽさん、ヴィデオを観終ったら、教えてくださいね。


[1402] 今日、図書館でバイトをしていたら、 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/17(Sun) 19:48

瀬川ことびさんの
「厄落とし」
「お葬式」
「夏合宿」
の文庫本三冊がたまたま返却されて来ました。
うちの図書館で瀬川さんの本を見たのは今日が初めて。
これは連れて帰るしかないと思っていそいそと借りて来ました。(笑)

昨日今日と二日連続でバイトに行ったので、
欲望のままに借りた本がまた増えてしまいました。
たぶん貸出期間内には読み切れないでしょう(^^;;;

しかも今日はビデオまで借りてしまって。
ビリー・ワイルダー監督の「サンセット大通り」。
グロリア・スワンソン、ウィリアム・ホールデン主演。
1950年パラマウント映画制作。

学生時代、この映画について書かれた淀川長治さんの文章を読んでから、
一度は見てみたいとずっと思っていたのでした。
幸運なことに、その文章が載っている本も借りることができました。
とてもうれしいなつかしい気持ちがしています。

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1401] 舞踏の世界の奥深さ 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/17(Sun) 16:08

田中庸介様
マイナスな感情の力で、書かずもがなのことを書いてしまい、あとで自己嫌悪に
とらわれることは、私にも経験があります。自戒します。
山海塾は私も何年か前に見ています。大野一雄さんもそうですが、その表現世界の
奥深さをたしかに感じている気はするのですが、それを他人に語る言葉を私は持って
いません。ボーっとしていた、というのはなんとはなしに、そうだったんだろうな、
と思います。
また、書き込んでくださいね。


[1400] 松本圭二さんが 投稿者:田中庸介 投稿日:2001/06/17(Sun) 14:46

中原中也賞落選の件でマイナス感情にとらわれていたとしても、
だからといってわれわれが八つ当たりされるという点は筋違いなので、
あのように対応しているところです。今後とも、よろしくお願いします。

きのうは小平まで平田陽子さんと「山海塾」の舞踏を観にいきました。
舞台中央に円環があり、その円環をめぐって展開される五人の
しろぬりの踊り手たちの世界はとてもやわらかだったのですが、
なぜか完膚なきまでに打ちのめされました。
のめされて、下北沢の踏切り際の「ぐ」という自然食料理屋で
ふたりとも終電までぼーっとしていました。

http://kiss.to/kisaki


[1399] 松木さん、宮崎さん 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/16(Sat) 21:34

お書き込みいただきありがとうございます。
松木殿の住む辺境まで朝日が射すのはいつの日でしょうか。
しかし、確かに掲載されていましたので、ご安心を。

宮崎浩様
深見信というのが宮崎さんの筆名ですか。
今出先からの書き込みなので、手元に「短歌朝日」がないのですが
短歌朝日大学卒業生作品の欄で、確かに、深見信の名と作品は拝読しています。
つれづれなるままに書きこんでいる掲示板ですが、今後ともご愛読、お書き込みを
よろしく。


[1398] こんにちわ! 投稿者:宮崎浩 投稿日:2001/06/16(Sat) 15:48

こんにちわ!かりんの宮崎です。短歌朝日7.8月号に深見信で。10首のせております。
新東京式歌集もはがきで注文したいと思います。。いつもこの掲示板と日記で勉強になります。これからもよろしくお願いします、
宮崎浩


[1397] 短歌朝日 投稿者:松木 秀 投稿日:2001/06/16(Sat) 07:07

まだ手に入っておりません。
まあマージナルな所なので仕方ないのですが。
ひょっとしたら週明けの入荷かも。
何が載っているかわからないので、けっこう落ち着きません。

へろへろくんより。


http://www2.diary.ne.jp/user/86872/


[1396] 蒼ざめた母 迷宮の悪夢 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/14(Thu) 22:12

最近の価値ある出版物といえば、だんぜん、『歌人回想録』でしょうね。
ながらみ書房刊行 二八〇〇円+税
ながらみ書房のアンソロジーは全部そろえましょう。

松原未知子様
何度も書き込んでいただきありがとうございます。
松本圭二さんの『アーマータイム』、私は苦労して読みました。
こういうふうにたくさんの言葉を重く重く積み重ねていく人の存在というのを
私は案外好きなのです。ハンマー投げとか砲丸投げとか、何の役にたつともいえない
けれども、この人しかできない、という能力を見せられるのは、イヤではないです。
田中庸介さんの掲示板に正岡豊さんが書いていましたが、松本圭二さんの文章に
マイナスの感情が見え隠れしてしまっているのは、中原中也賞の選評
(「ユリイカ」の先月号に載っています)が、確かに影響しているような。
私は柴田千晶さん、新井豊美さん、豊原清明さんも、みんな持ち味が十分出ていて
面白く読みましたけどね。
そういえば「ドイツ 蒼ざめた母」のことを松原さんの日記「日よりうた」で見ました。
私は同じ頃「カフカ 迷宮の悪夢」という映画を見たことを思いだしました。
何か、役場で100人くらいが、いっせいにタイプライターを打っている場面が
印象的でした。

村上きわみ様
花森安治にレスいただきうれしい気持ちです。
レタリングの本を買ってもらうというのは、私よりだんぜんませてます。
描き文字なんて、私はまったく知りもしませんでした。

石井辰彦様
『現代百人一首』はつまり作品掲載本として宮内庁方面に寄贈されたわけですね。
私は第二歌集はさらに100冊ふえて、400冊は寄贈しました。ぷんぷん。

西王様
腹話術はギミックとも絡んできそうですよね。


[1395] 本棚と献呈本 投稿者:西王燦 投稿日:2001/06/14(Thu) 19:53

「現代短歌腹話術論」について、思いつきはとても気に入っているのですが、具体的に
書けと命じられると、自分でもすっきりしない状態です。
いわゆる「モデル作者」というのとはすこし違う様相が見え始めていますので、時間をいただいて、面白く書きたいと(ぼんやり)思っています。荻原さま、、。

話題変えて、ごめんなさい。
献呈本のこと。たとえば、私は東京へ出かける機会があると、石井辰彦さんの本を探して
買います。自分で言うのもなんですが、私は石井さんの本の良い読者だと思います。しかし、このあたりが贈呈の難しいところで、[1386]で藤原さんが詳しく書いているリストの
他にBの付随として「良い読者」というのを付け加えるべきですが、実際には「良い読者」は、なんとか工夫して自力で探して買って読むのですものね。
で、贈呈本の本当のコツというのは、「この本を読んで欲しい人」を探すことから始まるのかもしれません。
■冗談めかして書きますが、私の家も郵便受けが裏表あって、(妻が歌人、私が短歌ユーザーなので)贈呈本は二冊ずつ戴いています。
家も大きく、本棚も別別です、、、。>石井さま(-_-;)
で、

http://www.mitene.or.jp/~nishio/


[1394] 掲示板の書き込みが 投稿者:松原未知子 投稿日:2001/06/14(Thu) 11:03

ストップしたことにいたたまれず、修復しようと思います。

  笑ってしまう書名ベスト3
 『ブギーポップは笑わない』上遠野浩平
 『どすこい(仮)』京極夏彦
 『ダディ』郷ひろみ

ごめんなさい藤原さん、今さら。書いて逃げる。

http://www2.diary.ne.jp/user/84985/


[1393] どちらも読みました 投稿者:松原未知子 投稿日:2001/06/13(Wed) 12:20

『ミッドナイト☆プレス』の「現代詩を五つのキーワードで考える」で
「自由」を松本圭二さんが「リアル」を田中庸介さんがお書きになっていますね。
大雑把な言い方ですが、おふたりの違いはつぎのような歩き方にあるように
思えました。

松本さんは「詩人たちはまるで新しい大陸を発見しようとしているようです。
20世紀の後半にね。」と書いておられます。
そして「誰も認めなくても、私はとても才能があるはずだから、そのうち世界が
仰天するような新大陸を発見するでしょう。」とも。
いっぽう田中さんは「山歩きの喜びのように…中略…動きをもって詩を書くことで
自由に次の場所へいざなわれていきたい。」と書いておられます。
そして「そんなコミュニケーションの運動性によって表現のエネルギーは時代の
「低温性」と戦っていけるかもしれない。」とも。

歩く目的がちがうのでしょうね。
新大陸の発見と時代の低温性との戦いと。
でも「e短歌salon」で交わされている議論は「高温性」だと思いましてよ。

http://www2.diary.ne.jp/user/84985/


[1392] もう一度、目がさめた 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/12(Tue) 07:08

田中庸介さんの、ご自身のHPに書かれている「現代詩の自由について」という
文章も、ポップ詩を書く、自分の立場を実にすっきりとわかりやすい言葉で
展開されています。
これは、現代詩だけの問題ではなく、現代短歌にも敷衍できる論なので、
こちらもぜひ、お読みいただきたいです。↓

http://www62.tcup.com/6200/yosuketanaka.html


[1391] 目が覚めた! 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/12(Tue) 06:52

「e短歌salon」で、短歌とインターネットという討論をおこなっているのですが
さまざまなポジションからの意見交換がなされていて、刺激になります。
特に、詩人の田中庸介さんが、お書きになった「方法と意匠」という文章は
非常に客観的な論理展開で、私はけさがたネボケマナコで読んで、目がさめました。
下記のURL↓でお読みください。

http://www.sweetswan.com/cgi-bin/yp/ypbbs.cgi


[1390] 花森安治の文章について 投稿者:ぱぐ 投稿日:2001/06/12(Tue) 02:25

書評の名手として知られる向井敏さんの『表現とは何か』(文藝春秋、1993)
のなかに花森安治の文章を論じたものがあります。「戦後社会の象徴」という章
です。ご参考までに。

http://www.ne.jp/asahi/pug/daradara/


[1389] 天皇と皇后は! 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/12(Tue) 01:27

藤原さん、御教示ありがとうございます。第一歌集を300冊も配った、というのには、びっくりしちゃいましたが、なるほどなあ、って感じです。ちなみに、天皇と皇后は本棚が別なので、二人分(侍従の分とかを除いて)献呈する必要があるんですよ。皇后は、天皇の本を借りたりなんて、なさらないのですって! で、天皇と皇后みたいな夫婦を、僕は下々の世界でも知っています。同じ住所に二冊献呈する必要のある複数の夫婦がいますが、やっぱり本棚が別々なんだとか。大きいお家なんですね、きっと!


[1388] 暮らしの手帖 投稿者:村上きわみ 投稿日:2001/06/11(Mon) 23:23

わたしも子どもの頃愛読してました。
商品テストもそうですが、料理のレシピなどもうっとりしたものです。
花森安治という人は美意識も徹底していましたね。
表紙の手書き文字が好きで、レタリングの練習本を親にねだったことがありましたっけ。変な小学生だなあ、今考えると。

http://www2.ocn.ne.jp/~chimera/


[1387] Re[1385]: 現代短歌腹話術論 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/06/11(Mon) 22:26

西王さん西王さん、ここはひとつ、
具体例で論を展開してみせて下さい。
面白そうなので、強く関心持っています。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1386] 贈呈リストなど 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/11(Mon) 21:23

石井辰彦様
石井さんと、こういうかたちでコミュニケーションをとることになるとは
一九七三年あたりには、夢にも思わなかったことですね。
「歌壇における常識的な本の配り方」というのは、歌集専門出版社はそれぞれ
リストをつくっているので、基本的リストをまずもらって、そこから取捨選択
すればよいと思います。

@偉い歌人
A活躍している歌人
B読んでくれそうな歌人
C短歌専門雑誌の出版社、編集部
D一般マスコミで紹介してくれそうなところ
E短歌関係者ではないが、読んでくれそうな表現者の方々
F図書館、詩歌関連の文学館関係

こういったみなさんに私は贈呈しています。
ただ、ご夫婦とも歌人でいらっしゃる方々には、二冊贈呈するのか、連名にして一冊
なのか、どちらかにしぼって一冊贈呈なのか、いまだに試行錯誤中です。
私の場合、第一歌集の時は高瀬一誌さんに、贈呈名簿をつくってもらい
約300冊、贈呈しました。
その後の歌集では、私は、読んでくれそうな方々にお送りしています。
参考になりましたでしょうか。


[1385] 現代短歌腹話術論 投稿者:西王燦 投稿日:2001/06/11(Mon) 19:47

>玲はる名さん
おお、まさに。
私が「いっこく堂」の、くだんの番組を観ながら、最初に印象したのは、じつは
玲はる名さんでした。ごめん。

かみさん(武下)に、この腹話術の人形に語らせるの、現代短歌の発話方式に似て
いないかい?と同意を求めながら、なんとなくその人形が「玲はる名」に見えて来た
のでありました。

http://www.mitene.or.jp/~nishio/


[1384] 御目見得です! 投稿者:石井辰彦 投稿日:2001/06/11(Mon) 18:01

藤原さん、こんにちは! ちょっとお尋ねしたいことがあります。「NHK歌壇」のコラムで、正岡豊さんの歌集に触れ、歌壇内の常識的な配り方をしなかった、といったようなことを書かれていましたよね。ううむ、そう言えば、僕も自著の配り方にちょっと無神経だった、というか、歌壇をあまり意識せずに配っていたなあ、なんて思いました。で、歌壇における常識的な本の配り方(撒き方?)とはどんなものなのか、お教えいただけないでしょうか? 僕が歌壇(?)に少し足をつっこむようになったのは、岡井隆さんの『現代百人一首』にかかわってからですから、目下一番新しい僕の作品集『バスハウス』が出版されたあとのことでした。で、次の作品集は、歌集専門に近い版元から出すことでもありますし、この際、常識的な配り方を一部採用してみようかな、なんて思ったわけです。僕に限らず、歌壇内の右も左もまだよくわからない初心者全般に向けて、といった感じで、御教示ください。どうぞよろしく!


[1383] 吟遊詩人セニョール田吾作 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/11(Mon) 06:15

西王様、玲はる名様

いっこく堂の人形のひとつに、吟遊詩人セニョール田吾作といキャラクターが
居ますが、このキャラが韜晦する詩人で、まさに、西王さんの言うとおりの
発言をします。

石川南様

四角いジャングルは、のちほど、ジャッジしに行きます。


[1382] いっこく堂 投稿者:玲はる名 投稿日:2001/06/11(Mon) 05:45

レイハル。

 に、西王さん、
 す、すごい。
 「現代短歌・腹話術論」
 す、すごい。

http://homepage2.nifty.com/tanka


[1381] す、すみません、 投稿者:石川美南 投稿日:2001/06/11(Mon) 01:00

四角いジャングル!明日0時からでした。
(ついさっき気づいた私はパンチマン失格です…しくしく)
そ、そういうわけで、明日の投票お待ちしてます(汗)。

http://www.h3.dion.ne.jp/~punchman/


[1380] 四角いジャングル!第4戦 投稿者:石川美南 投稿日:2001/06/10(Sun) 19:05

みなさまこんにちは。
藤原様、パンチマンの「四角いジャングル!」への書き込み、
ありがとうございます☆
今晩0時より、いよいよ第4戦始まります。
投票よろしくおねがいいたします。

http://www.h3.dion.ne.jp/~punchman/


[1379] 「いっこく堂」と現代短歌 投稿者:西王燦 投稿日:2001/06/10(Sun) 18:43

今、NHKテレビで、藤原さんがサポートしたことのある「いっこく堂」が、
沖縄の小学校へ帰って、腹話術で自分の思いを述べる、という試みを子供た
ちにさせている番組を観ているのだけれど。

「いっこく堂」は、自分にたいして軋轢を与える存在の言葉を本人に喋らせ、
それに対して本音を言う言葉を人形に語らせる、と言っているのだが、これ、
現代短歌の語り口に似ていると思わないかい?

http://www.mitene.or.jp/~nishio/


[1378] ミッドナイト☆プレス12、ありがとうございます 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/08(Fri) 06:51

松原未知子様

> 読みました。藤原さま。
> 「新首相誕生」がこういうかたちに再構築されるとは意外でした。
> 運河の黒い水、選挙ポスター、若き日の小泉純一郎、セラフィタ氏からのメール
> すべてが淀んだ暗い水のような性へと呑み込まれてゆくようなエクリチュール
> だと思いました。

共作『交歓』第3作「新首相誕生」(「ミッドナイト☆プレス」12号)を
読んでいただき嬉しく思います。
第2作ができあかったあとは、3作目がこういう展開になることは
たぶん柴田千晶さんも私も予想はしていなかったと思います。
作品がみずから動く、動きはじめる、という実感がこの作品に関して私にはありました。



[1377] 荻原裕幸様、枡野浩一様 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/08(Fri) 06:34

ご意見をいただきはげまされます。
塚本邦雄、寺山修司の作品にふれなければ、現在、短歌をつくりつづけていない
ことは確かなので、そういう基底部分の光と影をすでに感じている、と言って
いただけると、自分の思いが届いているということで、鼓舞されます。

「散文&短歌」の批評の方法論がまだ確立されていない、というのも確かでしょう。
『東京式』に関しては「あまり評価されない」というような不遜なことを思っている
わけではなく、私が感じている、短歌の関係の顕彰制度への意見の一つとして、私の
本を例にあげて、提言したというつもりでした。

こういうことを、数年前までは、荻原さんや枡野さんに、聞いてもらい、意見を返して
いただくことはできなかったので、やはり、インターネットの力はすごいなあ、と
また、感銘してしまいました。


[1376] ああ、藤原龍一郎さん、私も 投稿者:枡野浩一 投稿日:2001/06/07(Thu) 22:02

寺山修司のことは、
もう大前提なので、
触れるのは失礼かと思っていましたよ、
「東京式」のしおりでお話した時。

寺山修司が一人で選考する賞だったら、いいのに。
ドゥ・マゴ文学賞みたいに。

http://talk.to/mass-no


[1375] Re[1367]: ありがとうございます 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/06/07(Thu) 17:22

>藤原龍一郎さん

> 「@ラエティティア」読みました。
> みなさまの率直な意見、とてもうれしいです。
> ある程度、年齢が高くなってしまうと、なかなか、社交辞令以上の言葉を
> 言ってもらえなくなるので、このように書いてもらえると、得るところ多く
> 新たなエネルギーが出てきます。

藤原さんの何らかの刺激になったとすれば、
それはたいへんにうれしいことです。
「社交辞令以上の〜」というところ、
非常にむずかしい問題ですね。
ぼくたちの年齢でもすでにあるし……。
今後も、失礼をある程度超えてしまうことを承知で、
伝えたいことをはっきり伝えるようにしてゆきたいです

しかし……、このコメントの流れで書いてしまいますが、
日記にあった『東京式』と『田園に死す』のこと、
寺山についてひとこともふれなかった評者としては、
参ったなあ、という複雑な心境でした。

ここであからさまに「言い訳」をしてしまうと、
藤原さんの活動全体が、歌集によって多少の濃淡はあるにせよ、
どこかでつねに寺山修司の光と影をひっぱっているわけで、
だから、藤原さんのこれまでの活動を知っていればいるほど、
とりたてて『東京式』に対して寺山を意識しないような気がします。
意図がうけとられなかったのではなく、読者がすでにそれを
藤原龍一郎の「空気」のように感じているのではないでしょうか。

『東京式』があまり評価されない、という点が仮にあるとすれば、
それは主に、そもそも「散文&短歌」への批評の方法論が、
まだまるで確立されていないためではないでしょうか。
ほんとの評価は遅れてやってくるとぼくは思います。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1374] ミッドナイト☆プレス12 投稿者:松原未知子 投稿日:2001/06/07(Thu) 13:24

読みました。藤原さま。
「新首相誕生」がこういうかたちに再構築されるとは意外でした。
運河の黒い水、選挙ポスター、若き日の小泉純一郎、セラフィタ氏からのメール
すべてが淀んだ暗い水のような性へと呑み込まれてゆくようなエクリチュール
だと思いました。

  性的にのみ機能する肉体を賜物として生きたかりしを

リアルな肉体はもうそこですら機能してないんだよ、と
この藤原さんの最後の歌はそのことを反語的に嘆いていると思いましたが…


http://www2.diary.ne.jp/user/84985/


[1373] 「アリエスの乙女たち」というと、 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/07(Thu) 09:10

すぐに里中満智子の漫画(by少女フレンド)を思い出しちゃうんですが、
同じ題名のドラマがあるんですね。もしかして原作モノなのかしらん。

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1372] 梅雨の晴れ間 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/07(Thu) 06:36

今日は雨がふらないらしい。
飯田有子さん、ぽっぽさん、佐藤りえさん、書き込みありがとうございます。

好きな題名シリーズは、まだ、だらだらと続けていきますから、おもいついたら書いてね。
昨日の日記に増補版現代短歌全集のことを書いたので、同全集の収録歌集のタイトルで
私が好きなもの

・都市居住者 西村陽吉
・シネマ   石川信夫
・真実    高安国世

あと、例のハヤカワ・ミステリで、ひらがな、カタカナ、漢字、数字、アルファベットが
全部いっぺんに入っているタイトルというのは
ジャン・ブリュース著『OSS117号スパイ学校へ行く』三輪秀彦訳。
ハヤカワ・ミステリ857番です。
ただし、最近の解説目録にはあたまの「OSS」が記載されていないので、
あくまで原本にあたってください。


[1371] この話題、まだひっぱっていていいのでしょうか。 投稿者:佐藤りえ 投稿日:2001/06/06(Wed) 22:51

こんばんわ。えー、ドラマタイトルベスト3(^^)

男が泣かない夜はない
嘘でもいいから
アリエスの乙女たち

ベスト・・・?「ブギ」とか「物語」とか「・・・へ行こう」とかは
たくさんあってどれがどれやらという感じです。

ありこさん、↑はペンネームなんだよー、今は。
そのへんはこんど蚊帳のなかで蚊取り線香を嗅ぎながらでも・・・

http://www.fsinet.or.jp/~la-vita/


[1370] 「エロも極めれば清潔です」 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/06(Wed) 01:45

う〜む、名言。さすがおぎはらさん。(笑)

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1369] 無題 投稿者:飯田有子 投稿日:2001/06/06(Wed) 01:02

名前問題まだひきずり中。
[電脳日記・夢みる頃を過ぎても] を見てると、「ふみひこ」くんという名前が日本書紀のようでいいなとおもいます。
なまえといえば佐藤りえさんってペンネームなの!? あとお誕生日おめでとう!!

>ぽっぽさん 藤原さん
拙歌集題にコメントありがとうございます
イラストレーターさんには不評ぽかったので迷い、「これエロいですよね……」と相談したら、編集の荻原裕幸さんは「エロも極めれば清潔です」と。大変心強いことでございました。
>コバヤシミホさん
歴代フーコーの歌集は装丁もかっこよくて好きです。楽しみにしています。


[1368] 思潮社「岸上大作全集」、メールによる複数のお申し出がありました。 投稿者:枡野浩一 投稿日:2001/06/05(Tue) 08:25

メールをいただいたかたには、
のちほど返信いたしますので、
お待ちいただけると幸いです。

http://talk.to/mass-no


[1367] ありがとうございます 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/05(Tue) 06:45

ということで、枡野さんのご好意にこたえて、みなさま、ぜひ、申し込んで
岸上大作の短歌を読んでみてください。

荻原裕幸様
「@ラエティティア」読みました。
みなさまの率直な意見、とてもうれしいです。
ある程度、年齢が高くなってしまうと、なかなか、社交辞令以上の言葉を
言ってもらえなくなるので、このように書いてもらえると、得るところ多く
新たなエネルギーが出てきます。
執筆していただいたみなさまに感謝します。


[1366] それでは、ここをご覧の皆さん、 投稿者:枡野浩一 投稿日:2001/06/04(Mon) 22:38

欲しいというかたがいらっしゃいましたら、
メールでご一報ください。
mass-no@jd5.so-net.ne.jp
です。
先着1名様に進呈します。

http://talk.to/mass-no


[1365] 枡野さま、ご厚情 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/04(Mon) 22:17

深謝いたします。
ただ、ご好意を裏切るようで、恐縮ですが、この思潮社版、「岸上大作全集」は
なんと二冊もっているのです。
一冊は、学生時代に買い、線を引いて熟読し、卒論の「岸上大作論」の資料と
して使いました。
その後、この本を家の中で見失ってしまい、3年ほど前に、古書店でみつけて
また、買ってしまいましたところ、見失っていた一冊目が、押し入れから出てきて
現在、書だなに二冊並べております。
ご親切に声をかけていただき、ありがとうございます。
栞の文章は、みなさん若く感受性豊かだった時分の文章なので、それぞれ、
読み応えがあります。
辰巳四郎の装丁というのは、気がつきませんでした。ではでは。


[1364] 思潮社「岸上大作全集」を400円で入手しました。 投稿者:枡野浩一 投稿日:2001/06/04(Mon) 20:59

ハコ入りで、辰巳四郎の装幀。
1970年発行、72年第3刷。
あまり保存状態はよくないですが、
岡井隆、佐佐木幸綱、寺山修司、田島邦彦らの
しおりもついています。

全短歌作品のほか、評論、日記、書簡、遺書、絶筆などで構成されています。

藤原龍一郎さんは、
もう持っていらっしゃるでしょうか。
私にとっては、
それほどは思い入れのない歌人なので、
よろしかったら、
一読ののち差し上げます。

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[1363] 『短歌の引力』『東京式』 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/06/04(Mon) 19:36

メールマガジン「@ラエティティア」の、
第10号が本日配信されました。
今回の特集は、藤原龍一郎さんの
『短歌の引力』『東京式』についてです。

購読ご希望の方は、以下のURL
http://www.ne.jp/asahi/tanka/naoq/framepage1.htm
にアクセスしていただき、詳細を確認の上、
電子メールにてお申込み下さい。
ちなみに、購読料は無料です。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1362] うちの図書館に 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/04(Mon) 19:13

吉行淳之介編の「怪談集」のCDが何枚かあるのですが、
その中に「注文の多い料理店」が入っているのを見てちょっと驚きました。
あれって怪談だったのか・・・(^^;;;

その他にも「え、これが怪談?」というのがいくつかあって面白かったです。
怪談の定義って何なんでしょうね。あんまり考えたことがなかったのですが。

http://homepage2.nifty.com/mizusu/


[1361] Re[1356]: おいしい水、ですね 投稿者:盛田隆二 投稿日:2001/06/04(Mon) 01:30

> さきほど、コンビニへ走り「おいしい水」第三回を拝読してまいりました。

藤原さん、はじめまして。ほんとにコンビニまで走っていただいだんですね、
かたじけない。嬉しいです。

枡野さん、ごぶさたしてます。いつかまた池袋あたりで飲みましょう!


[1360] タイトルって 投稿者:コバヤシミホ 投稿日:2001/06/03(Sun) 23:44

やはり大事ですね。

>飯田有子さま。
はじめまして。がんばってデザイン仕上げ中です。
中身も気に入っていただけると良いのですが。
発売日が決まったら、こちらでも報告させて下さいね。


[1359] 盛田隆二さん、『湾岸ラプソディ』の映画化、 投稿者:枡野浩一 投稿日:2001/06/03(Sun) 22:30

楽しみです。
いい映画になるといいですね!
そして、
映画をみた人が原作を読み、
映画には反映されにくい原作の面白さに
改めて驚く……そんな出会いがありますように!!

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[1358] >藤原龍一郎さん 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/06/03(Sun) 16:19

ファミコンではなくアーケードゲームでしたが、
(流行していたのはたしか1980年か81年頃……)
「平安京エイリアン」は得意なゲームのひとつでした。
検非違使が道に穴をほってエイリアンを生き埋めにする
というシュールなセッティングにほれこんでいました。
満足に武器がない戦闘というのが重装備の戦闘よりも
なぜだか感情移入してエキサイトできたのでした。

ちなみにぼくのベスト3、
「デウォランは飛翔したか」「空き瓶ブルース」「幻想博物館」
という中井英夫の小説のタイトルのシリーズと
「されど遊星」「麒麟騎手」「紺青のわかれ」
という塚本邦雄の本のシリーズのどちらかで悩んでいました。

それから[1338]に書かれている、句集名の件なのですが、
江里昭彦さんが、荻原久美子句集『ジュラルミン ラビア』評のなかで、
彼女の句集タイトルを論じる前提として、ほとんどの句集が、
誓子と秋桜子が確立した漢字二文字の規範的スタイルと
そのバリエーションとしての漢字1、3、4字および
○の○(『天の狼』とか)スタイルに収まっている
という指摘をしていました(『生きながら俳句に葬られ』)。
例外の傾向としては、規範を崩してはいないと言いながらも、
藤原月彦『王権神授説』等があげられていました。

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[1357] BBSの巡回だけはなんとかしていますが、 投稿者:荻原裕幸@管理人 投稿日:2001/06/03(Sun) 15:57

対応ができない状態が続いていて、
もうしわけありませんでした。

>なかはられいこさん

[1322] のURLの部分は削除しておきました。
投稿を削除した場合、書きこみ欄の記憶に、
誰か別の人のURLを拾ってしまうことがあります。
削除の書きこみの際にURLの記述欄をご確認下さいませ。
お手数かけますがどうぞよろしくお願いします。

>枡野浩一さん

のぞきをしているようでたいへんにもうしわけありませんが、
システム上、いちど書きこまれたコメントは、例外なく、
荻原のパソコンのなかに残ってしまうことになります。
コメントが削除されたと気づく前に見てしまいます。
気にしないで下さい、と言っても
気になるものは気になりますよね……。
困ったな。

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/


[1356] おいしい水、ですね 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/03(Sun) 13:28

盛田隆二さん、ご本人がいらっしゃるとは驚きでした。
さきほど、コンビニへ走り「おいしい水」第三回を拝読してまいりました。

『湾岸ラプソディ』の映画化、楽しみにしています。


[1355] Re[1350]: テディ片岡という筆名で、 投稿者:盛田隆二 投稿日:2001/06/03(Sun) 05:56

> 今だと、
> 盛田隆二さんあたりが、
> 海外でのほうが評価されそうな作家ナンバーワンだと思います。

いやー、嬉しいような、つらいような……(笑)
じつは『湾岸ラプソディ』の映画化が正式に決まりました!
以前、枡野さんから「時間をかけて作ったものは息が長い」っていう
メールをもらいましたが、ほんとそのとおりです。
あと、宣伝ばかりで申し訳ないが、「女性自身」で小説連載中です。
コンビニで立ち読みしてください(笑)


[1354] 片岡義男の新刊とか 投稿者:藤原龍一郎 投稿日:2001/06/01(Fri) 20:33

今、片岡義男の文庫が新刊で2冊出ています。
『映画を読む』文春文庫と『東京を記録する』これは中公文庫だったかな?
『映画を読む』は、戦前から戦後にかけてつくられた映画を素材にして
その時代相と文化を読み解く、というおもしろそうな内容でした。
今日、よほど買おうと思ったのだけれど、我慢して帰ってきました。
でも、近々、買うでしょう。
もう一冊は写真集みたいな本でした。

八重洲古書館に行ったら、ハヤカワepi文庫の『日の名残り』が450円。
『第三の男』が350円で、早くも安売りされていたので、こっちを買って
しまいました。

飯田有子様
ぽっぽさんのおっしゃるとおり『林檎貫通式』はセンスの良いタイトルだと思います。
枝毛姉さんが、あれだけ有名になってしまうと、歌集にいったいどんなタイトルを
つけるか、いやがうえにも、期待はたかまるわけですから、飯田さんにはプレッシャー
も大きかったはずなのに、よく、期待を裏切らず、しかも、びっくりするような
タイトルをつけてくれたものだ、と感心しております。


[1353] >飯田有子さま 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/06/01(Fri) 13:33

「林檎貫通式」はすごいかっこいいタイトルだと思います。
エグくなんかないッス。全部漢字なのがイイです。うん(^^)

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[1352] クレイジーダイヤモンド(スタンド名) 投稿者:飯田有子 投稿日:2001/06/01(Fri) 12:28

クイズ「漢字かな数字英字まじりのハヤカワミステリは何だ!」答えは?
その条件を満たす歌集タイトルって多分ないでしょうね。だれかつくって(無責任)

歌集タイトルのなやみ。コバヤシミホさんの『フラワーフレーク』(初めまして)は、想像をかきたてていい感じ。
自分の場合、悩んだような悩まなかったような感じでした。「えぐいよな自分でも抵抗あるなーでもしょうがないこれだー」と決めたんでした。

松木さん(初めまして)があげている「神聖モテモテ王国」! ながいけんの造語センス好き。ジークナオン! 彼の「ムーミン谷の攻防」を知っている人はオタク様でございます。わたしのことか。


[1351] 詩集といえば 投稿者:ぽっぽ 投稿日:2001/05/31(Thu) 13:21

ビートルズの全曲詩集の訳者が片岡義男でしたね。
文庫本で出ていて買った記憶があるのですが、今はもうないだろうなぁ。

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