秒針が時をきざんで合格の 知らせ待ちわび姿勢を正す

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

かぐはしき花よすなはち咲き誇る愚劣は隠せわれは探偵

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誰が忘る鞄の中の携帯が呼び出し音のメロデイ流す

結い上げし髪を誰（た）がため崩すかは知らず薄明どきの禁欲

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こゝろ萎えるままなる日々を　思ふよりははるかに多くの　人々のわれを見つめゐ　泣きさうになる日のありき

父も母も子も毎日を生き生きとくらせるやうにと　友の生（あ）れやまず　

http://youyoujoho.com/yasima

通学の鞄の中の辞書二冊あの重みさえ今はなつかし

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君の掌（て）に傷跡一つ発見しそっと一息吹きかけてみる

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ただじっと時の経つのを待っているそれが癒してくれるだろうと

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幼児は発見したる蜘蛛の巣にもがきし蝶を音声に指す

色は匂えど「だからなんなの？もう２度と店にこないで。花は」散るなら

御御帯（おんみおび）千色千羽鶴飛び立ちてミサイルとなり無地となる夢

見へる時見へない時が私を操りてゆく人生の道

薄紅の便箋にペン走らせて友に手紙(ふみ)書く指は冷たし

喧騒の街に一日（ひとひ）を過ごしきて香焚き寛ぐ心のサラダ

　声あげて泣くこともなきこの齢星降る村に泪壺買ふ

淡々と流るる川面に小波（さざなみ）のたちて鴨らは身を委ねをり

授業中となりで眠る君の顔　眺めているのが大好きでした

http://www.geocities.jp/black_2_sheep/index.html

いつもよりかすれた声で良かったねってつぶやく事で泣かしたかった

紅梅の花は血の色次々に庭の隅にて咲いてとぼれる

http://uta-love-yasu.tea-nifty.com/kyou/

連れてってくれると言うなら今すぐに鞄ひとつで家を出るのに

http://www.geocities.jp/black_2_sheep/index.html

鎮火せし家屋の庭に踏まれたるつぼみは無惨土にめり込み

白梅は花芯に淡き紅をさし春告げ鳥のうたにはにかむ

変声期迎へし吾子はまだ青き声もてわれをオフクロと呼ぶ

花桃のつぼみは丸くふくやかに弥生の風を肌にすべらす

それぞれが色（カラー）を持ちて明け暮るる興味尽きない人生劇場

性もなく名もなく生くる術あらば今今捨てむ身に染む色を

石鉢の雪どけ水にめじろ二羽、若草色の影をおとせり

音として耳に響かぬ文字列を声と認むる故は恋しさ

失意せし吾を慰む父の声星の数ほど女はゐると

秒針は我が心臓を刺す刃(やいば)刹那主義などとっくに捨てた

　御御帯（おんみおび）千色千羽鶴飛び立ちてミサイルとなり
　無地となる夢

雑踏の中で名前を呼んでみて瞳を閉じてただあなたの声

呆然と己の過ち眺むれば頭に過(よ)ぎる焦土戦術

マラソンを楽しみながらマイペースなんだ坂こんな坂のほほん

恋人の魔法の呪文「開けゴマ」アラビアンナイトに朝が来る

声あげて泣くこともなきこの齢星降る村に泪壺買ふ

うぶ声をあげたばかりのはるかぜが川面で光ちらしてはしゃぐ

心攣り頭固くてこの齢明日からヨガの教室に行く

空白の時は返らず銀河越え呼べる術なし宇宙の果てぞ

梓弓はるの路上の弦の音にすこしはずるる声をかなしむ

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

進化論魚に手が出足が出て陸に上がりしヒトも生物

うたた寝の夢よりさめしけざむさや畳にまるくわが影は坐す

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近鉄が消えて楽天生（あ）れし日の去年（こぞ）にしてまた秋のさびしさ

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うそうそとたそがれ時に現るは河童とおぼしき遭ひて見たしや

アラビアの千夜を語る書をひらくつゆじもの秋かぎろいの春

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教室に物理教師を待ちながら黒板消しを扉は挟む

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吾が友よ夜明け前の闇の中でいざ語らむや光射すまで

海の上（へ）にわずかあらわれいる陸（くが）を魚釣島と呼ぶが聞こゆる

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さくら花あわれ定家の身めぐりにしらしら降（くだ）る遠きたそがれ

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友好のために上野を出でゆけぬパンダ真昼を笹食むばかり

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いつまでも主義主張が跋扈するなら消えて無くなれ魑魅魍魎よ

あかねさす昼の机上の『滴滴集』主義一語ありやなしやとめくる

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焦げ目つくまでをじりじり待ちながらグリルの鯵は泪目を見す

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イラクの地阿鼻叫喚の地獄なり焦土の下に眠る原油よ

メガホンは水色がよく春の日のわが昂りにてのひらを打つ

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或る夜はゾンビ・フジワラちゃんを乗せ都営地下鉄走る走るよ

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

メガホンに替わるモノならこれになる日々の仕事は予約対応

みずからを遠く去りゆく終電のひびきさびしく線路は聞くも

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

サラダよりカレーが好きとぐずる子は吾が遺伝子を真面に継ぎて

雪が融け春が来たとき思い出す「都忘れ」に昔の日々を

遠く近く聞こえ来る声の洪水に今日もうつむく市営地下鉄

http://f53.aaa.livedoor.jp/~tenn/index2.html

自らが歩み続けたこの線路脱線転覆それも人生

せめてもと惰眠貪り半日をのらりくらりと過ごしたい今

サラダには「塩とコショウとレモン汁、オリーブオイル」は兄の味付け

「おとうさん鞄を下げてどこ行くの」リストラ忘れ毎朝の癖

長江は淡い黄から緑へと移り変わって人を見送る

移りゆく刻の流れに発見するセレンディピティにときめく心

淡々と過ごせし過去の生き様を歌に託せば後悔もせず

生き死にの繰り返しならこの星でこのひと時もヒトのさだめか

線路より生るる爆風さよならを言ってしまえと花炎樹濡れて

「春ですね」フレッシュサラダが声かけるそろそろ顔を洗い流そう

エウロパの氷の下の海の中発見された二人の化石

声として吐き出す言葉の時として晴れがましきこと尾を引くこと

http://www.natsuse.com/diary/

日本海にあると云われる海の森一万年の時が過ぎても

眠るほど開花を急かす君に似てこの時季ゆれる温さの揺れる

霞み立つ一面の黄の花の色　来る春想う胸にあたたか

http://homepage3.nifty.com/flat_m3/

形なき声をことばに紡ぎ出し織り込む歌の行方は何処

菜の花のつぼみ摘み取り旬の味楽しまんかな晩酌の杯

貝殻に果実サラダを盛りながら子が戯れる浜辺眺める

河津桜の濃き色きさらぎの空そめて春さきがけの心踊りよ

咲かぬなら摘んでしまえよ早いうちつぼみのうちなら痛みも少し

美しいプレシオ獣の囁きが淡々残るパゴパゴの湾

薄紅の珊瑚のつぼみ弾けだす豊かな海に満月昇る

どっさりと仕事をしているように置く鞄よ言葉を吐いてみ給え

河津桜の花枝ゆらし飛び交えるめじろ小さき声とよもして

色あせた想いを全て掻き集め恋がしたいな横眠る君

桃・水・黄いろいろあれど選ぶなら今日の私はうすすみれ色

体温はよくわからないでもそこに声の姿であなたはいるの

発見と呼ぶには力の要る事実君の剃り傷土日もひだり

メガホンで「バカにするな」と叫んでるレフトスタンドライトスタンド

http://www001.upp.so-net.ne.jp/iwase/

マドリードロンドンパリワシントン京都東京北京南京

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パン・ナイフ・ランプ鞄に詰め込んで君を探しに行こうか今宵

憲法の政教分離を踏みにじる党を発見　そうか…そうだったのか！

時が経つほどに悲恋は美化される　別れた理由を一つずつ忘れ

人生は一枚の画布くやしくも未練なれどもまた色を足す

こもごもの影違へつつ月光を背中（せ）に命在るもの二つ立つ

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自転車で雪夜をくぐる　サイレンのつぼみが開きそめる北大路

地球儀の平野に塗りわけられているオリーヴ色は祈りのかたち

わかき日の傲りは言はず　海原の魚そを友と思ふたのしさ

http://kei5132ameblo.jp/

人の世の教え尊しつぼみより花咲く迄の心気求めん

葬列へ雨降らすがに雲は寄れど死はつねに濡れたる乾電池

http://kei5132ameblo.jp/

うすらひの恋してゐます指先も淡き色しか許さぬ男(ひと)に

春くれば咲き競ふべし　今はまだつぼみの園ぞ　高三女子組

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

僕が好きって知ってて選んだんでしょその色をいい子ねえ

http://www.pbqd.jp/MICCI/mixist/

交わしあう美声に過ぎゆくの時は悪戯にまた朝がきちゃった

http://www.pbqd.jp/MICCI/mixist/

陽炎の中にゆらゆら捩じれたる線路は私を置き去りにして

眠りより覚めれば哀し朝より貌は鏡に涙をためる

父の持つ鞄開ければ家族への愛も見えたり書類の陰に

新しき発見のありかくまでも夫の心に潜める弱さを

しんしんと雪降る朝は君の声くちびる使い盗みたくなり

http://d.hatena.ne.jp/azusa_s/

大発見！君の右腕内側にホクロあるって誰か気づいた？

http://www.geocities.jp/black_2_sheep/index.html

窓を閉じ心平らにせし時に人の容はくっきりとせり

いい加減答えを出すべきその時期がきたんでしょうか　早すぎませんか？

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風邪に病むのみどにやさしツルリンとすべりゆきたりマカロニサラダ

サラダ味うす焼きせんべい 上顎の裏をごりごり攻撃しないで

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今までで綺麗な恋はひとつだけ　淡い初恋５歳の電話

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指先で薔薇のつぼみの花びらをちぎって浮かべた夢見るおふろ

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　春の日の厨の重き食器棚おおむね皿は色白なりき

兄弟が久々集う部屋のなか亡父の声してしばし黙（もだ）しぬ

テオ・ヴァン・ゴッホありてヴィンセント・ヴァン・ゴッホ生く　入念の暗空のもとに　ま正直に馬鈴薯食う人を　土色の油彩に描く　あかねさす日本の野の　麦熟るるアルルの大地に　燃え上がる糸杉の列、凍りつく星月夜の下の　黄金に輝くカフェを　無垢の人タンギーぢいさん　憂ひがほの医師ジギタリスの　ガッシェその他人間そのものを　桃色の風さへもみゆる　果樹園のはなざかりの桃　木々を　えがきてゆけり　またいへり　ヴィンセント・ヴァン・ゴッホありて　テオ・ヴァン・ゴッホ生けり　と　

後期印象主義といふうつくしいことばありけり　ヴィンセント・ヴァン・ゴッホよ

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気がつけばつぼみの混じる桜湯のゆげの向こうに微笑む父の

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七色にかがやく鱒の水音に根がかりのルアーを切りてゆく君

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歓声の中きみは鳥になったね　体育館の外は雪です

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ローカルな線路を歩く僕がいる気分だけでも空を飛びたい

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存念のひとつ盗まれ夜の霧にわが影はまた嵩を失ふ

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いくつもの睡眠薬を試してもいまだに癒えぬ不眠の苦しみ

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きらきらと銀のうろこが貼り付いたサラダボウルを頭上に掲げ

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濃紺の鞄を持って出発だ夏の白馬へ歌集を携え

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春やげにかぐわしきかな橋の下川も昨日にあらぬざわめき

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鬱々とわがこころ在り恋う花を枯らすほかなきわれならずもの

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青鞜派否みし亡母（はは）がいらくさの中に墓標を揺らす七夕

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赤き液体に浴びき　考論の爆ぜたればただ一行の詩に

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生きるてふ旅の半ばで知らざりし己が姿を発見しおり

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易やすと溺れてゆけぬゆけぬゆえ海をもっとも恋ふ月と蜘蛛

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つかの間の時よ止まれと云う想ひ悟りにあらずやがて消え行く

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我が中にサラダの如く混じりあひひとつとならぬ想ひのありし

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淡々と過ぐと思へる日常が破れて狂ふ我が心かな

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つぼみたる藪椿にも外海の激しき風は雪を散らして

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紅色に頬を染めたる十八の君が迎えし卒業の日

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今もなお声は響けど幽明を隔てし二人は遭うことなくて

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濁りなきつぼみの中の未来すら侵されたるに無情平成

一過せる雨のすずしく　虚言癖持つ児ら嬉々と泳ぐはつ夏

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風邪ひきの我に電話をくれし夜「早く寝ろ」との君も鼻声

消ゆるまでてのひらに置く軽からぬものと思えばチョコレートパフェ

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雪しまく原にそびらを震わせて野うさぎ唄うそは妻恋い歌

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河津桜の花枝ゆらし飛び交えるめじろ小さき声とよもして

弓月は白きうたかた冬の夜のこころ凪がしむスペイン舞曲

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わがために汝れが贈りし鎮魂曲背くを告ぐるごときうたた寝

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北風に鮮たり肌の緊まりゆく楽しさは在り冬こそわが季

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むらさきの昂みに天狼星を措きアラビアはいま「死に体」にあり

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信号が点滅する中ふりきった声の重さは明日忘れる

なばなの黄色鮮やかによみがえる　君の笑顔はかえらないのに

戯れ事の一つにわれがかかずらふ夜は「教室」のごとき静寂

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勇ましき神の歯茎の色ならん朝の光に透る蚯蚓は

氷雨いま撫で切りにせり若干の錯誤にまどふ主義のもつれを

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赤ちゃんの泣く声いまだ固まらず溶けゆくばかり　もっと冷やそか

いいささかの発見のあり春の陽の光のなかに過去のわが影

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なんとなく鞄も靴もきつそうできつきつな皮選びたくない

発見は既にあるもの探すだけ発明ならば憧れるけど

時よりも場を越えるのが先でありいずれにしても幻滅がある

まだなにも知らざりしころ別れたるサラダのごとき君を偲びゆ　

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どの岸も水の生活（たつき）の見渡せて　水落着けり　出雲淡海（あはうみ）

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春くれば咲き競ふべし　いまはまだ蕾の園ぞ　高三女子組

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倒産の危機にありたるうつろ目にまぶしきものと花の色見ず

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偏屈と名の通りたる老人の猫を呼びをり　やさしき声す

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俺だけが苦しいのだと思い込む　発見できない　みんな苦しい

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じっくりと時刻表を眺めつつ　バーチャル感覚　旅した気分

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色々なことがあっても変わらずに笑ってくれてほんとありがと

http://blog.livedoor.jp/ammy/

メイルマンが届けてくれたもぎたてのつぼみにすっと宿る木漏れ日

透明な声の毛布にくるまれて君とひゃくねん冬眠したい

http://blog.goo.ne.jp/emanon1979/

ガリガリリ　パタンコトンと鳴る音に　誘われ見れば黒色（くろいろ）尻尾

つぼみたち有無を言わさず御開帳　砂漠を知らぬアホアホ上司

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瑠璃色に連なる光便秘気味　留まりたくない孤独高速

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わが脳を睡魔が支配してる間にマラソンレースの中継おわる

この冬はむなしく過ぎて公園の池の水面に動くものなし

未来など知ったことかよ激辛のカレーが味蕾を突き刺す昼餉

わが腕の静脈さがし看護師のうごめく指のいと細かりき

留守電のランプはひかる懐かしきわが友のこえ一つ抱きて

轢かれたる猫の骸をとりまいて鴉の翼に冬日かがやく

高速のインター目指しバイパスの車列は進む雪にまみれて

返答は書かずにおこう銀製のペーパーナイフに指紋が浮かぶ

新雪を長靴が踏むおとのして郵便ポストに朝刊届く

咲かせたい　つぼみに熱く囁いて優しく撫でて唇で触れて

私はね燃え立つような赤が好き　きみの好みの色を教えて

暖かき布団を出でてわがうちの尿意をすべて吐き出さんとす

ひょっとしてちょっと変わった女かも薔薇の絵皿に韮を盛るとは

巻き爪の恐怖を説きてチョビ髭の外科医はカルテを一枚めくる

食堂に酢が匂いたつ昼下がり母は頭痛に耐えているらし

淡色（あわいろ）の玉ねぎ無心にスライスしサラダにしてもまだツンとしている

ラジー賞ジョージ・ブッシュが受賞する計画倒れの平和を祝し

新しき兵が立ち行くこの朝（あした）砂塵の国の占領軍として

あわだってあふれたひかりを切りきざみ色から色へと移る筆先

いくつものひらかぬつぼみもあるけれどその頑なさに寄り添ってみる

この朝に胸騒ぎありトーストにブルーベーリーのジャム塗りたくる

この家の裏に茂れる竹林そのすき間より雪山が見ゆ

わがＮＩＫＯＮ５０ｍｍＦ１．４を　死に給ふ母のかほに　寄りゆきて画面いつぱいに　ははのかほを撮りしむかしの　あかねさす昼のことごと　ぬばたまの長き長き　苦しく朝をまちのぞみゐし

標準の焦点もつとレンズといへど　わがははのわがを見給ふありき

http://youyoujoho.com/yasima

変わろうと願う心が軋むせい？緋色の髪の君壁を蹴る