空豆の皮つやつやと泣きぼくろ、つまんで食べる君に似ている

身に起こる変化（へんげ）のきざしに気づいてかオタマはしきりと空を見ている

見に起こる変化（へんげ）のきざしに気づいてかオタマはしきりと空を見ている

夕暮れて稲田ワインにひたひたと染まり蛙もほろ酔いており

Ｙシャツの袖をめくりて見上げたる空ゆるゆると雲の切れ端

ざっくりと焼いた小鉢に大和芋するり萌え立つ緑うつして

大陸間弾道弾に抗すべく浜に居並ぶ力士の憂鬱

http://blogs.dion.ne.jp/shirohi/

初夏の爽風(さわかぜ)髪を泳がせてひかる額の美しい人

http://homepage3.nifty.com/flat_m3/

背景で線になる世界　マラソンの選手より先に笑えるだろう

http://roo.to/x_x_x/

自動車と言う表現は好きじゃない　お前は一人で走れはしない

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be動詞忘れた未来　二秒後は死んでるかもね　手があたたかい

http://roo.to/x_x_x/

ボリュームを最大にして天国に聴こえたらいい、静かな夜だ

http://roo.to/x_x_x/

砂浜が留守になるのはいつだろう大きな猫の背かもしれない

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翼なら子宮の中に置いてきた　痛みを知れば飛べると思った

http://roo.to/x_x_x/

信号が「進め」になるよ何もかも知らない街で待っているから

http://roo.to/x_x_x/

くちづけと甘い言葉の麻酔ではもの足りぬほどあなた中毒

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月あかり 太陽のひかり 画布にあふ たそがれし筆の ぬりのこしに見ゆ

遠い日の母の想いが届く春母の顔した母親になり

中心で溶け合う君の存在が液体化する幻世の果て

Flashのパズルゲームで夜を明かす　もういくつ寝ると目覚めぬ朝が

あの秋のメール開けば半角のアスタリスクに木犀香る

騎馬戦でとられた帽子返されるようにプレゼン書類が戻る

官僚になりきれなかった友の弾くブルーズ　氷は溶けて真夜中

桃色だった何で薄めていたのだろう朱雀せんせの赤ペンインク

http://www.aa.aeonnet.ne.jp/~kyo/page/Beran/u.ber.html

たぶんそのTシャツが好き　袖口のガイコツが少し笑って見えた

http://mizutama.way-nifty.com/31iscream

「はいからさんが通る」の作者は大和和紀　それくらいしか思いつかない

http://mizutama.way-nifty.com/31iscream

髪を梳くしぐさに魅入るおぼろ月櫛に絡まるひとすじの妙

http://www4.ocn.ne.jp/~siesta07/

魂がゆさぶられたる心地してリズムアンドブルースに酔う

http://www4.ocn.ne.jp/~siesta07/

キスよりもアラビア産コーヒーのうんちくを求める君が好きさ

http://homepage3.nifty.com/k_k_s/

たそがれに群れはゆるんでこのまんま帰ってもいいのかなわたしは

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青空の下の花束友だちはまだしていないことを謝る

http://www.d3.dion.ne.jp/~y_hyogo/

ちらちらと見え隠れする「主義」という趣味　武装しているだけのひと

http://www.d3.dion.ne.jp/~y_hyogo/

焦ったらほんものになる（感情の比喩）深海のラジオチューナー

http://www.d3.dion.ne.jp/~y_hyogo/

応援って何なのだろう手の汗に軟らかくなる紙のメガホン

http://www.d3.dion.ne.jp/~y_hyogo/

ダンディーな見かけのわりにはキスが下手あなた本当は探偵でせう

http://blog.livedoor.jp/capybara2/

夭折の従姉弟ふたりを見送りて愛は未来に誓えぬと識る

さびしさに一羽死ぬるを見しゆえか怖じたる兎まぐわうばかり

おめでとう君も立派なならずもの政府認定臭いメシ付き

待つ者のない部屋膝を抱いている愛することを知る静寂よ

着崩れたスーツの背中を見送つてひとつのアリバイ雑踏に消ゆ

爪立ちて椰子の木になる時見える教室の窓に吹雪く花びら

おおまかに括って言えば陸・海・空いまどき流行りの男の児の名前

たそがれは香を隈どりてやってくるヒヤシンス水仙また沈丁花

歌集読み小説を読み句集読み変奏曲は幾重に響く

重馬場の飛沫を浴びる騎手ならむ薔薇とワインをこぼす夕暮れ

鬱蒼と雑司が谷墓地歩き来て雨粒並ぶ袖と傘振る

軍服の重き袖垂れ重油垂れ守るも攻めるも大和は沈む

夏雲の静かなる昼睡蓮の葉をもたげたる泥亀の首

あの夏に失くしたパズルの一片はアメーバーになっているかも

おしゃべりと白粉の香を残し去る閉店作業の机をなおす

パドックをめぐる鋼の馬達を螺旋に繋ぐ無冠の系譜

官僚はあまた音痴におはしましまん前に置く花氷など

たどりつけない迷路であれかし登校の坂ゆっくり下る

この橋の真ん中も端も渡るべからずと書けば破壊を企てるヒト

実際は住所不定でならずものだったら凄いと思う避妊具

そんなことしている時に訪れる母はどこかで見ていたらしい

固体だが液体として触れている俺は小さいほうが好きだな

なあＩＴ花壇の中に蝶々とか蜂もおるなら蜘蛛もおるやろ？

では「ガムは追手」なんだと考えて狭い海でも泳いで逃げろ

「チョコレートは明示」と詠めばこそばゆい語尾のあたりに毛が生えている

記憶って波間に消える砂の城　福島弓子はイチローの嫁

http://punk-boom-bang-ex.txt-nifty.com/draft/

泥ヲ塗ル。顔ニ、手足ニ。生キルタメ。ココハ戦場。息ヲ潜メロ。

http://www7.plala.or.jp/laurie/

指につまんだ最後の欠片（ピース）はめないであえてパズルは未完のままに

http://www7.plala.or.jp/laurie/

真夜中に茶漬けかっこみ鼻歌で母さんがうたうのは「夜来香」

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馬鹿だねと笑ってお願い二年前みたいに指でおでこはじいて

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大和46センチ主砲持つ遠距離砲戦対応戦艦

冬眠がいつかそのまま春眠になつたまでだが永眠である

さつきから気になつてゐるセンセイの鞄の口は開いたままで

そこにあるはずだと思ふ確信がせしむるものぞ大発見は

時じくの好みの家具はノルウェイの森から伐り出してきた白木の

メキシコの料理店からはじまつたそれがシーザー・サラダなんです

活けられしバラそれぞれに濃淡のちがひこそあれくれなゐの薔薇

来ぬ人をいつまで待てば　せかせかと逢魔が刻を横切るうさぎ

真夜中のひとりシーソー。　　　　　 わたしって熟成されぬワインみたいだ

http://blog.drecom.jp/a_yaya/

角砂糖ティースプーンで溶かしつつ「ならずものでも生きてくれたら」

キャミソール一枚で闇に近寄れば気を付けなさいと呟く母親

スプーンにのった液体が何なのかわからないのに口が開けた

こわいことなんてないのよ　出来たてのメロンソーダに蜘蛛が降り立つ

耳朶に歯を立てられてわたくしはあなたの鮫と泳ぎにゆきます

できたての宇宙に満ちた液体の輝きを今も伝える泉

ビターチョコレート泡立つ傷跡が干からびるまで焼け野を走る

星からの手紙が入った水滴が届きましたと学者の蜘蛛が

この傘の模様の竜は雨の日に泳ぎますから逃がさないでね

橋のない川だとしても対岸に私がいるんだ超えておいでよ

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増援は十六体のならずもの　倒し勇者は勇者となりぬ

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垂乳根の母のメールにいつもいつも「元気？」と聞かれ「元気」といらえす

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君の頬赤く染めてる液体に恋をしている二十六歳

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さわさわと蜘蛛の行きけり　何度なく壊された巣の幹をまたのぼる

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ぐっと水をかき泳ぐ時独りでは生きれぬ我の自由を思ふ

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チョコレート飲んで始まる一日の我が指先は薔薇をも枯らす

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枕辺のうさぎの人形抱きしめる笑みも涙も吸い込まれてく

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弓騎士（スナイパー）の狙い定かにドラゴンを射抜きて今日も勇者は勇者

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教卓の前でうたた寝　あの頃のわたしは確かに無敵だったよ

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楽あれば苦もあるという世の中をころころ転がる我という生

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含む口をなくして滲む液体はどうしようもなく白くて無駄だ

「じゃがいもの芽は毒だよ」と笑いつつ「今日の夕餉はカレーにしよう」

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夕焼けに向かって帰る吾が影を軽やかに踏みぬ少女のありき

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汝（な）が胸の十字にありし傷跡も疼きはじめて四月は終わる

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ちょうど、そう、手のひらサイズの剣がいい。いつでも死ねる、準備ができる。

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すりきれた制服ボタンの掛け違え気づかないまま　二人は過ぎる。

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松やにを人差し指につけしまま夢を見ていし童貞ありき

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君ならば、今頃話しているのだろう。ラーメンがのびたような思い出。

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「ママがほしい」そういったのに靴下の中身は空っぽだったよ、パパ？

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人間の頭と同じ大きさのキャベツを　すとん　半分に切る

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歳をおい額は増して長き友欠けゆく頃と為りにけるかも

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硝子軸のつけペンみづいろのインク　涙の染みのよぢれもどらず

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変数名だぶっておきた誤動作だ、窓に明けゆく薄命の空

一面の紫の野に白妙のワンピース着た君が手を振る

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横浜歌会出席のためわが住める横浜を発ち東京へ行く

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石走る垂水のごとく頭(づ)の上に汗かく我はスポーツ嫌ひ

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探偵に捜しもらはんかＯＢの名簿より君の名前は消えて

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紫禁城に昔隠ししこほろぎを人民服の溥儀(ふぎ)は少年に渡す

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ふるさとに帰れば緊張ほぐされて「背中掻いて」と祖母に甘ゆる

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この歌を作らんと使へるエディターは真魚(まな)と言ひます食べられません

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朝方に地震のありき単一の乾電池二本コンビニで買ふ

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雪けむり みちたりし若さ 遠き日に コートなき友の 赤きこころよ

この長い曲名かまずに言えたよねきっと続くと思ってたよね

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リンドウの花束だから無記名のカードを袖にいれる白無垢

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

四親等離れていれば結婚はできると知ったケンの初恋

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

ガラゴロとスーツケースが帰ってく玄関を背にしばし休憩

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

くらやみで枕にのった山脈を見れる気がして明かりを消した

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

結末は見届けましょうふたりしてガラスの城を割りながらゆく

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

科学的根拠をいくつ並べたらきみは私を恨めるだろう

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

鬼ごっこするほどキミに興味ないハイハイひどい人です私

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

風邪ならば十日もあれば治るけど君は右手で恋をうつした

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

気づくのが遅くて自分に腹が立つそうねあいつは熱いじゃがいも

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

盗まれた私のこころ何処にあるあなたの旅立つ心の片隅

http://homepage3.nifty.com/toshies/

無作為に形成された官僚の脱出ボタンを中指で押す

http://www4.diary.ne.jp/user/463976/

硬質な携帯　メモリ００のきみを呼んだら迷惑ですか

http://www4.diary.ne.jp/user/463976/

東へと延びる線路が朝焼けて懺悔のように美しかった

http://members.goo.ne.jp/home/orangemoon1103

あたらしき楽譜は白くよこたわり旋律を産む母のごとくに

アラビアのあぶら汲まれてこの星の夜側に点るともしびの井戸

学校も死ぬることあり廃校の教室すべて棺のごとく

ひたひたと山椒魚が這いまわる感覚だけの望まぬ愛撫

http://yumi.myfws.com/

単一の乾電池なら何個分？なんて単位で体重訊くな。

http://yumi.myfws.com/

消印のない封筒に風船が飛びつづけたりいわさきちひろの

老犬のひかりの中のうたた寝に吸い寄せられる手のひらに春

制服に歪みそつなくたわめられスプウンのやうなお辞儀などもす

http://page.freett.com/willows/zp_tanka/pillow.htm

麻酔から覚めゆく国の一つあり（先生傷は治るでしょうか）

小夜ごとに櫛けづるほど薄紅の髪ぞ美しかる合歓なる女

君の説く11次元の弦宇宙ピンからキリの桐がないのね

http://www.aa.aeonnet.ne.jp/~kyo/page/Beran/u.ber.html

洗はれしことの稀なるこの背中白衣の人にあづけ伏しをり

http://blog.goo.ne.jp/casuminn/

腕縛ってブスリ。おお効いてきたぜ。いかん麻酔じゃない。ふへら！ヒロポン！

http://www12.ocn.ne.jp/~kitten/

気付いてたけれどあなたの罠だからただ泣きながら嵌るしかない

http://blog.livedoor.jp/ammy

いつまでも息継ぎせずに泳いでる夢の中では魚にもなるか

単身のリュックのなかにクッキーとチョコレートあり娘の姿見ゆ

アルバムのなかにうさぎをこわごわと抱く君のゐる　嫁にゆくのか

弓なりにしなふポールに身をゆだね飛び出す宇宙は六メートル強

炬燵たてまたうたた寝を娘が始む我に似てをり仕方は無いか

義父と入る露天の風呂は熱からず妻を待たせて長湯楽しむ

神様は悪戯好きかアラビアの沙漠に燃ゆる水を創れり

教室に貼られてゐたと友の言ふ我の一言「母は塩なり」

台風に流され消ゆるを防ぐためセメン固めて日本の陸地

駅を出でバスへと向ふたそがれに顔の見えない人と行き交ふ

銀色の月のかたちの弓でならにやにや笑ひをきつと掬へる

したり顔する官僚のポケットにいくつ飛礫は入るのだろう

http://www.tcp-ip.or.jp/~panse219/index.htm

血と汗と涙の結晶ここにあり最たる物は国づくりかな

いつかきっと現れるはずの我を待つ詠み続けていく短歌のなかに

http://fairydoll.exblog.jp/

麻酔から醒めた後には現実と向き合うことが待っているんだ

http://fairydoll.exblog.jp/

音程が外れてるのは風のせい青い楽譜に靴下揺れて

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落葉松の鈴ふる空ゆ落つるこゑ＜言葉は呪なり、言葉を棄てよ＞

http://page.freett.com/willows/zp_tanka/pillow.htm

賭けゴルフせしニュース聞き駆けめぐる夢の高級チョコレートたち

（次元が手を伸ばしてウェイトレスの背中に付いていた小さな紙片を取った。それは手帳から破り取ったもので、日本語で『次に五、九四』と書かれてあった。次元は一目見て「なんだ、これは？」と、五エ門に紙片を手渡した。五エ門は見るなり「む」と呟いた。「次元よ、あの男は元気だ」「ん？」「この紙には《次元に五エ門よ、お久し〜　ｂｙるぱん》と書いてある」「なんだと〜！」「慌てるな。まずは腹ごしらえをいたそう」「いや、そんなことよりすぐに出掛けよう。こうしちゃあおれん」「それでは、このパンだけでも包んで頂いて行こう。そこのおなごよ、お代はこの小判でよいな。では、次元、参ろう」「よし」席を立って駆け出す五エ門と次元。後に残される金髪のウェイトレス）

「お客様、通貨で払ってくださいな。贋金は全て禁止ですから〜！！！。。。」

http://www.h3.dion.ne.jp/~be-toven/

暗黒の流れを二つに切り裂いて戎橋にＪＡＷＳ（ジョーズ）現る

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もしもし俺だ、今日は帰りが遅くなる。わが家のならずものにもよろしく。

http://circus.milkcafe.to/ltd/

制服の（みんな一緒）が少しだけ息苦しくて千切ったボタン

弓を持つ矢を持つ矛持つ斧を持つまた花を持つ観音の御手

「春泥の靴」などなき今うっとりと見上げる先に　しかし君あり

極東のスーパーＢＧＭとして消化されてる「カーマは気まぐれ」

いましがた二の腕つまむそのぬくみ結城紬の母に似ていた

お茶うけのつけもの皿の内部でも科学の力が活かされてます

しゅくしゅくと生えもはえたる鬼の角　新宿の空に照りつける朱

樹海にも落ちてないナイフ握り締め少女は座る2-Bの右に

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やわらかい視線下ろせばきらきらと睫毛の落ちる離婚届に

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コピー紙とインクの情事の暖かさ下らない詩のために犇めく

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銃口に薔薇を咲かせる手品して日中戦争終わらせている

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長編の十二巻だけ抜けていてそこにあなたが潜んでるのね

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食塩もきっと砂糖に恋焦がれ自ら海になる日もあるよ

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少年の飛行計画「恋をしたら飛べるのかなあ？」小指ほどはね

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涙腺の戸は開けないよ真夜中のディズニーリゾート独占しても

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Mのことを話す時には記憶から胸騒ぎだけ取り除いてる

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林道を低くくぐれば背にあたるざわめき、羽はしまい忘れた

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キャベツから生まれた婆や　あの夜の秘密を知らず婆やを茹でる

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「雑踏が罠に見えたの」街灯の下で携帯つないで泣いた

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傘松の山頂よりの股のぞき海がつかのま空となりたり

「＜官僚＞についての本はどこですか？」「３１７（さんいちなな）の棚にあります。」

http://brog.livedoor.jp/cat6311lib

黒猫が横切るだけで不吉とは！そんな迷信犬の陰謀

http://brog.livedoor.jp/cat6311lib

初物の薮蚊燻して退治する螺旋緑の蚊取り線香

http://www.geocities.jp/fumi_680/

薬師丸ひろ子みたいに愛らしい泣きぼくろなら騙せたのかな

http://www.geocities.jp/fumi_680/

身勝手なうしろめたさが鳴らす櫛かつてあなたもしたことでしょう

変人に心尽くして恋をした　何をされても好きだわ　あなた

http://www.geocities.jp/fumi_680/

アリス、きみは9.7次元を舞ふ蝶を捕まへられると云ふのか

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043464037/qid%3D1114950159/249-3875856-2113928

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「若い娘の生き血を飲めば若返る」ワインとやらをグラスに注ぐ

雨に濡れ袖に縋ってあわれみを請う形して別れは来たり

もろもろを委細承知で大和屋のひとり娘のお里が好きだ

真剣な目をしてパズル解く君の耳たぶちょっとつまんでみたり。

「遅いのか」君のグレイの制服が浮んで消えたつまの背を見る

http://love.ap.teacup.com/watashinouta/