シンバルは春の終わりを告げるもの飛び立つための音楽がある

きっとその人はアラビア語を話す　ガムシロップを取り上げながら

やるせない麻酔を糧に屈みこむ細胞分裂するのはさむい

この橋の真ん中渡れば「はし」じゃない？　人生それでいいのか一休

築１００年 黒い柱の馬小屋の亡霊たちはにんじんが好き

http://blog.drecom.jp/a_yaya/

黒い猫捨てる少女の手のうちに地球のひとみの泣きぼくろあり

http://roo.to/x_x_x/

いつの日か官僚になる友達をジギタリス咲く裏庭で抱く

http://replicaprince.easter.ne.jp/

変態になりたいあたし忘れてた前前前前前世のことも

http://roo.to/x_x_x/

20年　私と同じ日を生きたワインの価値ほど息をしている

http://roo.to/x_x_x/

インリンのM字開脚袖口に見える少女を誰も知らない

http://roo.to/x_x_x/

電話口でHelloと笑う現代の大和撫子処女膜はない

http://roo.to/x_x_x/

少しだけ羨んでいる四季咲きで華やかな香の黄色の薔薇を

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天仰ぐことを禁じらる実験用仔うさぎに名を付けた罪により

梓弓引き潮に乗りそこねては舞いもどるらし母のたましい

この辺に置いてあるはず液体か固体かも謎の薬　三粒

http://sagasimono.moe-nifty.com/arimasuka/

くちびるの色にかさなるくちべにの色のかすかに夕まぐれゆく

大地より掘りしじやがいもは「北あかり」手作りバターと食べし夏の日

廃線の線路づたいに進み行く夢幻と友になりつ語りつ

今宵また導眠剤を放りこみ軽き自分史彷徨いおる

虚しさを詰め込み鞄引きずりて海のホテルへ預けましょう

流れ雲あなたが恋しいこんなにも再発見の花の旅

夜の濠の水のなかにも桜花咲く城ありて水面揺らぎぬ

二十万の市民焼かれて核拡まり罪ふかめゆくああ科学の子

咲き満てる桜をめづるうつしみを花影にたつ鬼見つめゐむ

じゃがいもが茹る間に決めるから後悔しない五年後のこと

http://homepage3.nifty.com/flat_m3/

風邪誘う夜風に吹かれ発熱のうわごと競う土手のカップル

http://www.rak1.jp/one/user/owo/

マラソンの軌道外れて辿り来しここに真青なるさくら咲く峪

新生児しづかにねむる暁の動脈に金貨奔りゆくみゆ

カーテンに砂塵まみれの身を包む水より透き未来は無きか

てのひらがどんどんうすくなる夕べ静脈に銀貨奔りゆくみゆ

花水木揺るるまひるの留守宅を領しゐるなる銀の何者

翼持つものの白さがあやふしと嘘の神話を草に投げたり

茫茫と桃の花咲きこの国に眩暈のやうな行進つづく

美しきかたちにくちを整へて発語せよバタフライナイフ

身を屈められるのは嫌　おとがひにさへも届かぬ唇なれど

日の匂ひわれに淫らな昼なりき温暖前線今し過りて

泳ぎ着くゴールに何が待つのだろうもがくに似たる我の泳ぎの

http://homepage3.nifty.com/toshies/

今宵会うきみを思いて胸ゆるむ舌に包みしチョコレート溶けるように

http://homepage3.nifty.com/toshies/

大学に入りたる長女がふと言いぬ幼稚園に描きしウサギと私のこと

http://homepage3.nifty.com/toshies/

味の決めては火を止めたあとひとしづく落としたならずものの涙ね

http://blog.livedoor.jp/capybara2/

「母校」「母国」なんて言葉は口にせず水母みたいに漂ひながら

http://blog.livedoor.jp/capybara2/

よい返事期待しながら封筒にペーパーナイフそっと差し込む

http://www.k2.dion.ne.jp/%7Erokkatei/

この気持ち電子メールに添付して届けられるかマウスをカチリ

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明日もまた変事なきこと信じつつ二合の米を磨いで眠らん

孫の手が三本妻の手二本あり頭撫でくれし母の手はなし

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恩師からの賀状は変わらぬ青インク通信簿より二十年経て

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四次元の意味を幼に尋ねられ言葉に詰まる午後のリビング

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ありがとう君の小さな発見をこぼさず運んできてくれたこと

http://members.goo.ne.jp/home/orangemoon1103

長針と短針重なる瞬間はケーキ入刀なり花時計

http://members.goo.ne.jp/home/orangemoon1103

警察の厄介になることだけは禁止しますと言われて育つ

http://www.mnet.ne.jp/~miusin/

いとしさと背中あわせのせつなさを最後の日まで剥がせなかった

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泳げない魚のように生きつつもわたしはすでに破綻している

http://www.mnet.ne.jp/~miusin/

乾電池を換えてみたので本体が壊れていたと気づいてしまう

http://www.mnet.ne.jp/~miusin/

黒点を盗んできたと告げながら顎のほくろに触れつつ笑う

http://www.mnet.ne.jp/~miusin/

焦れている君を焦らしてくオレンジは階段落ちのヤスの笑顔だ

http://homepage3.nifty.com/k_k_s/

官僚はろくでなしだと言い放つ威張ったオヤジも困ったもんだ

http://kazuminogi.hp.infoseek.co.jp/

脱がされるための下着を買い換える恋が愛へと進化する繭

ナイフより爪が貴方を抉ります　浅い傷には情愛の　毒

パズルだと思え思えと言い聞かせまつわることに目をつぶらせてきた

まっすぐに、後に戻れずまっすぐに押すしか出来ずさみしい香車

風の丘空高く立つ紫の龍の背骨の雲ひとつある

http://chiyako.exblog.jp/

子孫など残すべきではないのかもしれぬ螺旋の奥に傷あり

http://love.ap.teacup.com/watashinouta/

輝けるあすを発見したくってまるめてのぞく卒業証書

http://blog.livedoor.jp/kirin100/

酒を飲む時に添えたる食いものは魚菜と言う名のたこわさびから

銀鼠のスーツ姿の老翁(おじ)の背に彼の人の影を重ねる彼岸

長袖を脱ぎ名ばかりの春を捨て消夏の術を今より探す

「転んだら化け猫なるで」と笑う声後ろに聞きて佳城を駈ける

寝転がり青い猫型ロボットと空想科学は日曜の夜に

ゴシックで一面見出しに「100人超」鬼哭啾啾JRの惨

戯れに合わせた額のこの熱は風邪のせいだと言わずにいたい

禊川(みそぎがは)鴨の流れに寄り添ひて消ゆることなく楚楚とあらなむ

海を切るのは風じゃない　思い出を四捨五入する　島はもうすぐ

潮の香のしみつきし少年とすれ違ふMont‐Saint‐Michel城砦の街

甘ったるい科学があるならフレミングの左手に金の指環を

ひらひらと夕の揚羽にいざなはれ帰りたさうな鬼ごつこに遇ふ

風邪ひきで少し弱っているあたし　その方が愛しいという君

｢生きている!｣３６０°地球　じゃがいも畑で叫びたい

手遊びの影絵をすれば必ずや二匹のきつねはキスをせがまれ

僕たちに終着駅はあらずして南十字星を焦がれるな

（王国新聞の号外『ハッサク容疑者を取り調べていた国家警察の発表、ハッサク容疑者をシロと断定、本日釈放』）

《王党派メロン》のアジトは酒場裏　盗人は林檎の芯まで齧る

http://www.h3.dion.ne.jp/~be-toven/

宵闇に溶けてゆくゆく影法師ほたるぶくろを手にしたままの

http://www.aa.aeonnet.ne.jp/~kyo/page/Beran/u.ber.html

暖かい陽ざしを浴びて寝ころべばあっという間に夢の世界へ

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支那蕎麦は晴れがましけりラーメンのいともたやすき晴れがましさよ

じゃがいもで毒殺をしてみようかと芽をえぐる手をゆるめたキッチン

輪郭を小枝でなぞり追いかける君の手の影薄れぬように

腕ひしぎ十字固めに泣きながら我慢しているような夕焼け

アナログの剣がタンスを貫いて一年を告ぐ形見の時計

予知出来ぬ宇宙のリズム謎深く人住む星の探索を待つ

女だし、液体ごと君呑み乾して消滅させるもわけないけどけど。

http://www.geocities.jp/isanajpjp/

神さまはいないの朝露あびた蜘蛛の糸は奥歯で噛み切るだけなの

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月さやか草やわらか乾電池ひとつころがる池のかたわら

中年の吊橋の途が刻々と壊れだす　惑う　戻るも急ぐも

村役場離婚届をせがむときならずものめと云われた気がした

戻りゆく日が来る時を母は知り娘の布団客間に敷く夜

永遠に迷子になりたくなるような夏からはもう落ちこぼれるね

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メガホンで叫ぶよ夏の甲子園皆で熱唱六甲おろし

http://www15.ocn.ne.jp/~and_then/

川岸のみやこどり見てなつかしき都を思い折り句を詠みき

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わが食わぬ商品なれば　農民のすることよ　農薬のたつぷりかかれば　表面のしあがりよけれ　なにひとつてふてふにはやらぬ　虫どもになにひとつやらぬ　虫コロス毒の薬は　地もコロス毒薬なども　農協ゆ下しくださる　撒かなけりや隣から苦情来（く）　かくてこそこの国の野菜　隣国の中国野菜の　ぴかぴかとせる

手にて千切れそのままに生で食べれるは　優しきものはキャベツなりけり

http://blogs.yahoo.co.jp/mirainozom

衝撃のあまり脳裏に鳴り響くバッハ作曲「鼻から牛乳」

http://blog.livedoor.jp/ammy

花束は受け取りましょう　「頑張れ」が嫌いな人は気にしすぎです

http://blog.livedoor.jp/ammy

蜘蛛の巣が掛かったまんまの駅にゐるぼくはここからどこへゆくのか

うたた寝をして暮れてゆく部屋のなか無駄で豊かな春の一日

赤い月溶け行く浜に続く海乙姫恋しく夜に佇む

柱時計の振り子の幅がゆうらりと今日の時間を明日へ続ける

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/

現実に目を瞑りたるまま日本は子宮のなかで麻酔を打たれる

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朽ち果てた家屋のなかの主として霊（たま）は描かれ額におさまる

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/

じわじわと滲むインクの濃淡は立体的に地球を描く

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/

＊広島弁小咄＊（ほいで・・それで。めげたげな・・こわれたそうだ）

美人じゃがいも好きなんが玉に瑕ほいで縁談めげたげな へぇ〜

http://www.rak1.jp/one/user/owo/

「そんなのは禁じ手だよ」と叱らるる　夫婦喧嘩にルールいくつか

初めての遠足に行くアッチャンの背中のリュックに赤いお守り

「魚の目がこちらを睨んでいるみたい」尾頭付きがアンの弱点

枕木のひとつひとつを確かめて孤独の線路はどこまで続く

眠りから覚めたら君がいるような気がしたままで過ごす一日

黒焦げのトーストにジャムを塗るみたい　怒ったままのあなたとのキス

http://homepage.mac.com/kevchan_wow/TankaArchive/index.html

乾電池二つでスッと生き返り玩具の猿がシンバル叩く

Ichiro！が何時の間にやら盗塁し二塁に立てりにこりともせず

無精髭の中に円形脱毛症発見した日の不幸の深さ

http://www5f.biglobe.ne.jp/~yas007from-munakata/

「悠久の時間の流れ」と気障っぽく心の支配しゆくテキスト

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初めての東京の街レストランサラダが料理と知ったあの夜

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人間の功績とふは儚くて若者は淡谷のり子を聴いたことなし

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影踏みができないほどに日は淡く足の先から透けてきてゐる

http://homepage3.nifty.com/flat_m3/

どの戸にも「立ち入り禁止」の札さがり途方にくれる廊下のまん中

まほろばといふそらごとの神さびて廃都のうへに春の雨降る

この星に居処のなき若者ら夜空に消える線路を見てゐた

すやすやとねなましものを今の世の春の不眠の花粉症患者
　　

春の陽が窓辺にゆれる月曜日『鞄に猫だけつめこんで』ほら

段ボール箱の底から発見し陽の目にさらす亡霊ひらひら

西陽にてうすれてしまへる背表紙の文字たぶん『時をかける少女』の

　　　5月、失楽園

こひのぼりのオレンジあたりふたりゐる異母きやうだいの顔はうかばず

http://www15.plala.or.jp/kasane/

かえりみち四月の雨の傘の中君と歩けば花の咲く　咲く

http://www4.ocn.ne.jp/~siesta07/

　泣いてるの？私のせいで泣いてるの？後ろ姿のスーツの皺は

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テスト前ひとつの消しゴムぱきんと割って貸してくれたね優しかったね

http://www4.ocn.ne.jp/~siesta07/

安穏に弓引かんとて歌作る　やや安穏に押し流されつつ

家族がいると思えばこそのうたた寝か　気がかり多き独り居の午後

天性の楽天家なるか　百敗も凡打の山も何とも思わず

読めぬままアラビア文字を眺めおり　砂漠の炎の熱のみ伝わる

掲示物をはがせし教室に一人いて安堵と悔いのため息をつく

七六五四三二一ゼロで言う　わたしは　きみの　こと　が　。

http://blog.livedoor.jp/ammy

十字路でいま来た道を見失い戻ることさえできなくなった

http://www.geocities.jp/nannokanno575

覚醒はこの世に未練残せしか神秘な生命「いのち」全身麻酔

面舵をいっぱいに切る船長（キャプテン）の剣に映る愚民の笑顔

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制服の男達（おとこ）のつくる長城の上を静かにわたりゆく風

http://www.geocities.jp/nannokanno575

これ以上起きてたら気体になってしまう眠るぞ眠るぞ液体に戻るぞ

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年度末夢にまで見る帳尻は合わず盗汗でびっしょりとなり

http://kadesh.air-nifty.com/tanka/

浮浪者が着てるスーツの襟首にタグがついててすげえ気になる

http://blog.livedoor.jp/ammy

世の中をうまく泳げぬこの俺に空はやさしすぎるほど蒼い

夕焼けへリボンが揺れたチョコレートチャイムは鳴ったどこか遠くで

その眼には映せぬほどの哀しみを宿したペットショップのうさぎ

むせび泣く胡弓の調べ溶けてゆく風と夜と僕との間に

うたたねをして暮れてゆく部屋のなか無駄で豊かな春の一日

太神楽その身を獅子へと変える祖父爪先までも神へ近づく

アラビアの糊をはがした封筒は君の景色が詰まったまんま

三月を雪を桜に変える夢頬杖ついて見てた教室

あこがれを異国の風を閉じこめた青い小瓶が陸に逢うとき

泥棒に入られたような部屋にいる　犯人はたぶんあたしだと思う

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このパズル完成させないうちはまだ夢を見みること許されるかな

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ツナサラダ作ってくれる人がもういるのね　塩分控えめなのね

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電話して。遅くなってもかまわない。眠眠打破を飲んで待ってる。

くちづけに肩掛け鞄は床に落つ下校時間のチャイムの中で

５千発見終えるまでに１回も手をつなげずに花火大会

淡水魚なのよ、ごめんね最後まであなたの海を泳げなかった

http://members.goo.ne.jp/home/orangemoon1103

暗がりに目が慣れていくよりはやくとけるふたりは親密な液体

http://page.freett.com/sugi8ma/

蜘蛛が狙う生きていくため　僕は願う恐れず選び生きていくこと

http://page.freett.com/sugi8ma/

鯉どもが泳ぐ端午の空の果てボワーッと育てよアラビア太郎

http://members.jcom.home.ne.jp/mizunami/

送るのはここまででいい　ここからはわたしひとりの指紋の迷路

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薔薇の花口にくわえてダンスする似合わないねと笑われながら

http://www.k2.dion.ne.jp/%7Erokkatei/

弓状に身体を曲げて寝るクセは矢を発射した後の寂しさ

炭酸がはじける夏にひらがなのおとうとたちが少年になる

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オルガンは葡萄十字を刻まれて終止線のないカノンを奏す

http://www.aa.aeonnet.ne.jp/~kyo/page/Beran/u.ber.html

めいど・いん・じゃぱんの僕はチョコレートパフェにいきなり笑われている

たそがれに儚きものぞ空高く飛行機雲のまっすぐ伸びて

11時22分に気づかないようになるまで空を見ている

http://blog.livedoor.jp/kirin100/

都合よく男子双子の片割れがおとうとになる瞬間を見た

http://www4.diary.ne.jp/user/463976/

もうずっと握ったままのパスポート紫外線から逃げられません

http://www4.diary.ne.jp/user/463976/

ダンサーにあくがれ今も東京に棲まう友あり季節をメール

眠らない街で自転車こぎながら確かめている横浜の風を

http://www.tcp-ip.or.jp/~panse219/index.htm

感動し掬い上げたる日本語のモッタイナイの主義は世界に

焦がれつつ花道に舞う白拍子　玉三郎は懐紙をはなつ

一言も何も言わずに見つめ合う 二人の横に伏せたるメガホン

母ら待つ家路を急ぐ子らはみな空のたそがれ道草にして

いつからの思い出だろう　泳ぎつくあなたに浮かぶ小さな島へ

http://page.freett.com/sugi8ma/

だめになるぐちゃぐちゃになるチョコレート見殺しにする真夏日へゆく

http://page.freett.com/sugi8ma/

新しき友に贈りし花水木　白きページに装飾音を

守ったり守られたりもできなくて桃にささくれ作るおとうと

http://replicaprince.easter.ne.jp/

キズバンを巻きながら言うごめんねと左の薬指に向かって

http://www.k2.dion.ne.jp/%7Erokkatei/

特別の主義などないがあかねさす紫薔薇は人目引きたり

焦ることはないのだけれどただじつと動かずにゐる片栗の花

蕗の薹苦き想ひをメガホンで叫ぶ代はりにそつと知らせり　

彼の流儀は『風邪ひいちゃった。来てくれないか！』女子諸君気をつけよう！

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（春山君のところはお父上が早くに亡くなって、お母上と春山君の母子家庭だったので、春山君の殉職をお母上に伝える仕事は辛かった。わしが電話を掛けたのだが、《ご子息の同僚の銭形と申します。はじめてお電話致します》と名乗ったら、《私、おじいさまのファンですのよ。いつもテレビで拝見してますの。おじいさまは映画やテレビにたくさん出ておいでですね。惚れ惚れとするいいお姿でいらっしゃいますわ》と仰る。お母様の話は次から次へと続く。わしは思わず次のことばが継げなくなってしまった）

お母様、大川橋蔵は役者ですな。わしの爺さまとは赤の他人の

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生きるため食べているのか食べるため生きているのか分からなくなる

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傷と染み増えてゆけども気にせずに使い続ける白いスーツケース

http://fairydoll.exblog.jp/

思い出をたくさんつくりいつの日か消えてゆくんだこの世界から

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乾電池プラスマイナスくっつけて灯る明かりに皆のどよめき

教室を飛ぶ夢を見たあの頃に戻りたいとは思わないけど

http://www.natsuse.com/diary/

陸橋の真ん中へんに蹲り車の川を犬と見ている

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（《毒見をせな》とわたしのお盆からグラスを奪ってワインを一気にあおった男は昏倒した。もう一人の男が慌てて《春山、春山》と声を掛けて倒れている男の肩を揺すった。倒れている男のコートのポケットからは《寺山修司全歌句集》の文庫本が覗いている。時刻は五月四日午後九時二十分）

五月四日ならずものに毒を盛られ春山君死す　奇しくも修司忌

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