横浜に　伝わる話　女の子　何処へ行くか　赤い靴履き

http://www.geocities.jp/karyutidori/

越してゆく友と調べた花言葉「忘れな草」と手紙に添える

春最中　Yシャツ姿の　サラリーマン　迷いて参上　夏の兆しの

http://www.geocities.jp/karyutidori/

「過去はもう振り返らない主義だから」サイフの中の男が笑う

故郷の　我がおとうとよ　只願う　夫婦円満　幸多かれと

http://www.geocities.jp/karyutidori/

首筋を舐める舌先（焦らすな…）と背中に残す爪あとで言う

紫に　色染めにし　たそがれの　振り返ること　遠き道のり

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半分に落としたカクテル光線が照らした先の赤いメガホン

後れ毛と慣れない浴衣を気にしつつカラコロ響かせ古都の散策

昼下がり　まぶしき日差し　ハンカチで　汗を拭き拭き　春深き日に

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なつかしい　個性があったね　探偵の　役を演じる　二枚目スターは

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ほの白くほろ苦いこの記憶では　たんぱく質のたんの字は淡

http://cacico.exblog.jp/

天つ風さくら舞い散り飛んでゆく陸奥は見えねど想いを乗せて

失ひし日々にかそけき光あり白きうさぎの眼の色なりけり

http://homepage2.nifty.com/sora_uta/index.htm

馬鹿の河馬が鞄になって出掛ければしまらなくなる口のファスナー

騒がしい土手の先ではおのこらが不思議なものを発見したらし

たんぽぽの時計をはめた人だけに流れ始めるたんぽぽ時間

こんなもの食べれるのってはじかれたサラダボウルの隅にタンポポ

教室の角の花瓶に隠された蜜柑がゆっくり腐る夕暮れ

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陸亀の甲羅の如き北半球　ぱらぱらと落つ爆撃の雨

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ゆっくりと街に灯り点るころたそがれ泣きの赤ん坊連れて

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投げた石の音の先には里山の桜が淡い淡いと開く

電話越し顔も浮かばぬ友人がぼそぼそぼそと保険の勧誘

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嘯いた愛国主義の街宣車誰かの否定を為すだけなのに

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太陽を集めて焦げるアブラゼミ塾の隣の公園の樫

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チョースケが翳した黄色のメガホンも昭和の笑いと共にさよなら

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新しいつぼみの名前を囁いたダンスが得意な花の名前を

名は体を表したことのためしなく都を名乗るホテルのネオン

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あお色を買い占めているあなたからサクラ絵の具を盗み出す春

太郎次郎三郎四郎の夢運ぶ線路の繋ぎ目落ちたのは誰

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連載の夢の恐怖に眠れない今宵は僕のクライマックス

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座席下大きな鞄はみうみうと鳴きだす電車はラッシュ突入

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バグ発見２月の２９の日に生まれし者もやはりデリート

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早弁を見逃す漢詩の二時限目破れた国など知る者もなく

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パサパサのサラダにチーズをかけるよう商店街に百均現る

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本人を知らずに笑う小学生 淡谷のり子の似てない物真似

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研修も給料の中と檄飛ばす部長に俯くつぼみの五年目

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引き潮のときだけ沖にあらはれる教室　今日もおやすみでした

http://blog.livedoor.jp/capybara2/

ゆっくりと水色が咲く忘れてたあなたへの思い傘の雨音

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天と地と闇の中から声がする「金で済ませ」と誰か囁け

http://park11.wakwak.com/~bebe/mimasaka/

学年と教科書違う教室にいかな小鬼ら待ち受けおるや

http://kadesh.air-nifty.com/tanka/

禁札に似た張り紙は色褪せて閲覧席にパン食う子ある

http://mizukiuta.exblog.jp/

じっくりと歩けず無理に近道をして辿り着く迷路の出口

http://blog.livedoor.jp/ammy

毒蛇が怖じる気配すならずもの桜の下のカラオケの宴

都市はただ所作なりしかと波は寄す沖に母艦を曳き捨てしまま

女っぽいけれどこいつはおとうとであるから俺はシスコンじゃない

http://blog.livedoor.jp/ammy

寺嶋と結露始めた線路を越え、何本も越えわかれていった

眠る子をまるごと抱くまぶた降り遠い光が差し込んでいる

くちびるが紫色をしてるのに笑ってるから見ていられない

http://blog.livedoor.jp/ammy

モーニング娘。は横浜銀蝿のことも知らない子供のくせに

http://blog.livedoor.jp/ammy

どうしても僕の想いは伝わらず変換ミスはないはずなのに

http://haboki.fc2web.com

目から汗なんか出ないぜ　何もかも流してしまうそれは涙だ

http://blog.livedoor.jp/ammy

　　　4月、灰野さんちはどこですか？

　　　あしたから鎌倉まつり
花まつり桜まつりとすきによび桜人らは陸(をか)をそぞろく

http://www15.plala.or.jp/kasane/

素人の怖さ知らずで走り出し やっと完走 短歌マラソン

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

何もせず 評論してる場合じゃないぞ 動かなければならない時に

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心配も不安も不便も無い世界 いまも夢見る未来の暮し

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遠くから君をみつめて満ち足りる 誰も知らない静かな想い

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意を決し ダイヤル回して繋がれば「ただいま留守にしております」か

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肩を抱き 悲しみ癒すだけで良い 心の翼 いつか羽ばたけ

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言い訳はあとで聞くからやってみろ ぶつかるとこまで進んで悩め

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初デート 知ったかぶりでうろたえる 西洋料理のナイフとフォーク

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恋文を 届けてくれと頼まれて 愛しき人に伝書鳩とは

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明かり消し 我が半生を振り返る 暖炉の燃える音聞きながら

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

一本の薔薇を残してあの人は わざと明るく手術に向かう

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秋晴れの運動会の楽しみは 母の重箱 だし巻き玉子

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

　「沖ノ鳥島サンバ」（唄／しましまんず・振付／真島茂樹）　
岩か島か岩下志麻かビバサンバ！持ち場か河馬か島田楊子オレッ！

http://www2.diary.ne.jp/user/144560/

あやかしの断崖（きりぎし）に立つ星雲の彼方の異国（ことくに）友の唇

乾電池抜かれし洞の薄闇や夜の電車に男居眠る

極上の酒盗を薄き杯に盛り人を待ちゐる花冷えの宵

瑪瑙色のビーチパラソル漂ひてバナー広告忽ちたそがれ

探偵のポケットにはリカちゃんとバービー合鍵はキューピーで済ます

http://www12.ocn.ne.jp/~kitten/

橋の上に揺蕩ふわが身　過去、未来、左右の桜の散るを見てゐる

あやかしの断崖（きりぎし）に立つ星雲の彼方異国（ことくに）友の唇

嬉々として海賊のチケットを蒐(あつ)めキッドの手袋主義に溺れぬ

今もなお混沌の風吹き寄せる文明開化港横浜

http://sun.ap.teacup.com/crow/

焦がるるも永久欠番のごとくして三番線に電車は入らず

拒みしや拒まれたるやならずもの「ならず」とふ語にふと立ち止まる

祖母に似し吾に向くとき誇らかな父と棘持つ母の言葉と

さんざんとしびれるほどに石投げぬメガホン回すうとうととして

中年の身を曖昧に満たしゐる液体のごときが時に波立つ

＜女郎蜘蛛＞＜背赤後家蜘蛛＞クモ族もをんななかなか手強さうなり

卵持ちて内より光る１尾あれば泳ぎ鋭し春の緋目高

官僚のニュースを消して君の住む噴水のある町に出かけよう

たとえばね花屋で花を迷わずにさっさと買える男は苦手

おとうとよ哀しからずや姉の季も知らず生きなむ二人はらから

ぬかるみでは　裸足。振るえて立ちつくす鞄に他人(ひと)の靴をひそめて

あの坂を越えたら発見するだろう。俺の遍在していた跡を

幾重もの　影。そのうちの一枚を朝(あした)時雨るる坂を曳きゆけ

黄金の時の輝き手にグラススパークリングワインの泡よ

http://www.k2.dion.ne.jp/〜rokkatei/

鐘の音(ね)の響きはじめる街中に風は届ける弔いの曲

歩数計を見る楽しみが渡らせる陸橋深めさせる考え

http://www.scn.tv/user/nisi-t/takashi/

あだしよの空から下りてマラソンのゴール地点に咲くさくら花

http://blog.drecom.jp/mako9344/

受動態ばかりじゃ恋はつまらない倒れこむまで能動態で

http://blog.drecom.jp/mako9344/

折り返し過ぎた小さな未来図のまなかに君の似顔絵を描く

http://blog.drecom.jp/mako9344/

そして静かに引き汐の時は訪れるまだ乾きえぬ熱砂を残し

http://blog.drecom.jp/mako9344/

留守にした部屋には留守にした分の静と寂とが待ちおり　我を

http://blog.drecom.jp/mako9344/

ぬばたまの雲を突き抜け明日へと飛んでけよこの襤褸の翼

http://blog.drecom.jp/mako9344/

水の面を美（は）しく進めどみずからの描く波紋を抜けられぬ鳥

http://blog.drecom.jp/mako9344/

親指にあてたナイフの冷たさをふと思い出す遠き春雷

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名の上に×を印され消えた人　ただ一枚の届書だけで

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揺りかごのようなあなたの腕のなか暖かな夢みる夢をみる

http://blog.drecom.jp/mako9344/

ゆふがたに駅より出れば　商店街をぬけてわが歩く　月夜ならば月のでてゐる　方角にむきわが歩く　貧しければ午後の九時には　ほとんどの店の灯は消（け）ぬ　東淡路商店街を　ぬけてかへれる

わが貧しき団地のうへやみあぐればくわうくわうと月はわが額（ぬか）を射ぬ　

http://blogs.yahoo.co.jp/mirainozom

目隠しをされても焦ることはない　どうせずうっと盲目だった

http://blog.livedoor.jp/lekentabarblog/

メガホンのかわりに口に手をそえてテレビをつけると僕が泣いてた

http://blog.livedoor.jp/lekentabarblog/

アラビアの砂風の匂い漂わせ　ぬるいひかりがなびく多摩川

　

http://www.geocities.jp/xmqds750/index.html

陸封の魚の気持を知りながら目の前に置くつばさ持つ皿

ほどほどで良いと思えばほどほどになれる自由よ母逝きませり

官僚に任せられない国だからベランダでプチトマト育てる

http://mizutama.way-nifty.com/31iscream

蓮の根の穴のかなたに官僚は the present perfect（現在完了）経験・継続　

http://www2.diary.ne.jp/user/144560/

迷ひあるときはかならず祖父（おほちち）がくれし幸弾丸（しやちだま）ぎゆと握りしむ

http://www2.diary.ne.jp/user/144560/

目の前のブランコを漕ぐ　本当は迷子で泣き出しそうなんだけど

http://mizutama.way-nifty.com/31iscream

好きだけど恋愛したくなかったし「おとうとみたい」と言った　ごめんね

http://mizutama.way-nifty.com/31iscream

ゲートインクライマックス命運を賭け駆け抜けよ桜の舞台

故郷棄て潮騒のみを追悼に二次元となる祖母の紫陽花

四時間目教室抜けて図書室に逃げ込む美音（みお）と作る折り鶴

http://yumi.myfws.com/

走る跳ぶ投げる羽ばたく陸上部　女子マネージャー募集中です

http://yumi.myfws.com/

教室の窓辺にをりしは佐野朋子うはさに高き座敷わらしの

http://blog.goo.ne.jp/casuminn/

長き耳跳ね上げ駆けくるむく犬のうさぎにも似て春野に遊ぶ

尨犬の長き毛梳けば痛がりて指に歯を当てわれに弓引く

口元がゆるんで何やらむにゃむにゃとうたた寝の夫(つま)の一睡の夢

お揃ひの信楽焼きの湯のみ茶碗選びし友の病やいかに

こんなにも山盛りだとは思うまじ大根サラダ前に茫然

歩道橋で押しつぶされて死なぬよう反対側を確かめ渡る

http://www.mnet.ne.jp/~miusin/

ならずものにはなれなくてろくでなしのまま朽ちてゆく午後二時の夢

http://www.mnet.ne.jp/~miusin/

母に告ぐ独り身のわれ「この頃は眉毛の伸びがはやくなったよ」

http://www.mnet.ne.jp/~miusin/

絶叫を囁きに変えるメガホンを誰もが胸に隠し持ってる

わたくしの七割五分は液体で頭の中は固体と思う

http://www.mnet.ne.jp/~miusin/

こころには蜘蛛を一匹潜ませるナイフを隠し持つような気で

http://www.mnet.ne.jp/~miusin/

死に近き心は液体のようで会う度母は涙を流す

http://kazuminogi.hp.infoseek.co.jp/

目がしらに袖押しあてる「泣いてるの？」そんなセリフは聞きたくなくて

http://haboki.fc2web.com

渋谷から柏に橋が架かればね　企みばかり増えていくよね

http://roo.to/x_x_x/

都内なら翌日に着く手紙さえ絶えて久しいお元気ですか

http://www.natsuse.com/diary/

おとうとは翼を持って生まれたの　だから今では雲の向こうに

http://www.mag2.com/m/0000121502.htm

紫木蓮冷たい空に咲くころは僕をストレイ・シープにしたひと


　

http://www.mag2.com/m/0000121502.htm

だからってそれだけだけど横浜という名の田舎町にも雪が

　

http://www.mag2.com/m/0000121502.htm

いつだって手ぶらのあなた　なんならば私の鞄にお入ンなさい

http://takaokaism.ciao.jp/tsumugi/

あ、発見――同時に指差す先にある星に二人の名前を付ける

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「思い出せば飛行機雲を見るときはかならずものを食べていました」

http://roo.to/x_x_x/

宛先のない葉書のようにはつなつの朝のはじめのひかりを泳ぐ

http://www2.spitz.net/hinatsu/

鞄など　持たずに行けたら　どこへでも　必要なのは　そう、身体だけ

あかねさす裏六甲の酔魚草わずかな毒にしばし痺れる

http://www.aa.aeonnet.ne.jp/~kyo/page/Beran/u.ber.html

まだ知らぬ　何かを知ろうとするこころ　発見求める　君が恋しい

ミニチュアの線路を組めばハチミツでねちゃねちゃな手を繋ぐぐるぐる

http://www.hct.zaq.ne.jp/koharubiyori/index.htm

母だった女から貰ったペディキュアはあたしのことを知りすぎている

http://roo.to/x_x_x/

白髪の桜おらびて這ひ出だす夜半いつさいの綺語を禁ぜり

http://www5.ocn.ne.jp/~willows/z_willows_anex_index.htm

一心にスウプをすくふ夕暮れに背中のぬくさ一瞬信ず

http://www5.ocn.ne.jp/~willows/z_willows_anex_index.htm

（ハッサク容疑者の供述調書より。『わたしは都の郊外の砂漠地帯に住んでおります。ちょうど、聳え立つ巨岩《砂漠の門》の近くです。砂嵐の季節に狩に出たとき嵐に遭遇しまして、嵐よけのために巨岩《砂漠の門》の隙間（洞窟）に潜り込んだのですが、たまたまその隙間（洞窟）の奥深くに身をを潜り込ませたら、フライングマシンと、古代の地下水路を見つけました。もともと機械いじりが好きなので、興味本位でフライングマシンの操縦席に入り込んで機械をいじっていました。そうしたらなんとなくフライングマシンが動き出してしまい、あれよあれよと地下水路を進み始めました。地下水路がどこに続いているかなんて知りませんでした。本当です。お城の庭の《女神の池》の中に出たときにはびっくりしました。池のほとりにちょうど姫様がおられました。つい出来心で誘拐してしまいました。。。《王党派メロン》なんて知りません。。。』）

姫様の大好きなチョコレートの包み紙は岸に残れり　警部のあしもと

http://www.h3.dion.ne.jp/~be-toven/

君から出る液体全部飲み干して君になれるよ６割くらい

http://roo.to/x_x_x/

春日部に暮らして初めて見た蜘蛛は君の嘘など容易く見抜く

http://roo.to/x_x_x/

春の楽聞かんとて来し森のおく季をあやつるなにものが棲む

駱駝行く熱砂のアラビア過去として戦車は過ぎる夢のなかにも

さよならも聞こえないほど寂しくて仰げば尊し教室に聞く

口内を泳ぐ金魚が友達で名前も知らずしりとりをする

http://roo.to/x_x_x/

ごめんねのかわりに贈る花束はうすい香りでひかえめな色

汗なんてかかず喪服で挨拶をただ繰り返し終わっていた夏

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今日だけはならずものって言われてもいいよタンポポまみれの背中

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淡い色の絵の具で何をごまかせるつもりだったの窓開け放つ

http://wankowanko.air-nifty.com

夕闇のかげに見たんだ煙草屋でわかば買ってるチョコレートマン

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ゆうやみに君はわらうさぎんがみにくるんだガムのようにやさしく

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たぶんそれは白髪や方言なんかがこぼれて密度が高くなるんでしょう

血がついて取れない弓を捨てに行くああわたし何を失ったんだっけ

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うたた寝の消えない夢は死んだんだ斎場に昇る煙が苦い

http://roo.to/x_x_x/

善人にふるまう中の狡猾を汝れから盗めば楽に生きれる

山羊の乳搾る親子もたそがれる夏の空気の重い瞬間

http://www5b.biglobe.ne.jp/~haruken/

紙相撲その頼りない戦いを友と興じてひと冬過ぎる

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故郷はいつも裏切る花の影楽観主義でいきましょう

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焦点をあわせて焦がす紙障子虫眼鏡いま我が武器となる

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色つきの幟荒ぶりメガホンが連呼していく町の選挙

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紫の春の夜明けに幽かなり末期の亀のボーイソプラノ

横浜でかどはかされしいもうとは澳門で皿などまはしてをらん

汗ばみて吾子はきらきら野を駈けるお日さまの子になりたるやうに

歯を磨くおとうとの背（せな）すいえうの深夜の鱗まみれの床よ

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都合よく名探偵が難問にぶつかるようなそれは宿命

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公園でソフトクリーム持ったままマツケンサンバ踊るの禁止

http://blog.livedoor.jp/ammy

黒髪を束ねて真摯にラーメンと向き合ふ君は一生懸命

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魔術師なら眼を見つめつつあたくしの靴を脱がさず靴下脱がせて

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耳横の髪の立つくせ直さむと宙を彷徨う視線の危ふし

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追ひかける君より逃るるみちひとつ濃厚な藍の螺旋階段

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黄昏（こうこん）のスーパー行かば各々がアラビア数字を三つ持ちおり

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帰らばや悩みのふたつみつありて南の光射す教室に

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願掛けて見えぬところに紫をつけて乗り込む　今宵新月

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凄まじくさくら舞ふもと紫の野草の名とふ女子(めのこ)を愛す

さりともと去らぬ未練の深草に今日も分け入る汗は退きつつ

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梓弓春めく光はゆるらかに我が背を浸しうつろひを知る

http://homepage2.nifty.com/sora_uta/index.htm

きよらかな童は見たり手折られて紅匂わせる夜中の薔薇を

http://blog.drecom.jp/mako9344/

連綿と続く矛盾を包むがに春キャベツ巻く雨の土曜日

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ひっそりと拒食・過食をくり返す少女の鎖骨つたう哀しみ

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深海魚ほどの明るさ夜に灯す「明るい家族計画」の自販機（はこ）

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何ひとつ翳りを持たぬたんぽぽの花占いはいつも「大好き！」

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深夜四時 壊れているときのことばマーライオンよ嘔吐そのもの

弁当の隅より魚（うを）の小さきをつまみて醤油吐かせてゐたり

一日の正しき初め告げくるる時計に乾電池を換へておく

悪として説かれしことも青春の誤算に盗む日は宥（ゆ）されよ

わが会ひし人の全てにもどり橋ありしか春の川面ゆらめく

鬼百合の美名ならずものにあればいたはらむときいたはり捨つべし

耐へぬきし深き祈りの中にゐて母御はわれのかうべ垂らしむ

生まれ来る筈の液体なぐさめに汚物となりて捨てらるるのみ