枕元眠りの国に一緒に行って　咎められてもマクドのシナモン

ウソなんだろお役に立ちますなんて顔　言いたいことを言いなよ鞄

君のこと恋してるんだと発見す　そうして恋は終局となる

その人の名が記（しる）されし頁（ぺージ）より　時の日記は白きままなり

君のいうサラダな生活わかるけど　ヌバヌバかけたいマヨラーな僕

君の手のインクの青が淡すぎて手紙読めないイイワケにする

つぼみまで朝目で追いしあの花を咲かないままに瞼に写す

通らねばならぬ線路があるならばたんぽぽ揺るる春にゆくべし

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眠くなるまでくりかえすくりかえしくりかえす　声だけを頼りに

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わたくしの手提げ鞄に恐竜と地獄と桃のまじわらず棲む

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百万回生きて発見することを一期一会の子らへ語りぬ

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似た色のセーターあわせて着てるのよ　気づいてるんなら踏み込んで来い

殿様の時代錯誤な髪型じゃ笑わぬ平成十年生まれ

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にんじんの挿し絵に見入る子供らが残すお昼の人参サラダ

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戦争で母を失うお話を間違えず読む淡々と読む

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降りそうで降らぬ空には数多なる水のつぼみの眠りおりたり

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読むことは癒されるること　花の色ほわりとうかぶ桃源郷物語

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焦っても仕方がないと言い聞かせ自分の歌が湧くのを待とう

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リナちゃんに手をひかれつつ読み聞かせ用の声帯ととのえてゆく

お互いの母星を探す夜半の春ないものねだりがとても、好きです

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（姫様を勾引（かどわ）かしたのが《王党派メロン》の仕業だとすると、姫様が連れ去られた現場に、メロンがマスクをしている絵柄の《王党派メロン》の紋章入りのハンカチが落ちていなければならないーーー埼玉県警本部出身の秋原とかいう、眠そうな眼をした刑事が、しつこく何度も、姫様の姿が最後に見えなくなったのはどこかと私に尋ねた。私は、そのたんびに何度も口をすっぱくして、見えなくなった王宮の庭です、姫様は庭の「女神の池」に向かう階段を下りていかれましたと説明した。秋原警部は私の説明をちゃんとわかったのだろうか？。。。そうして、警察の手による、城の外には絶対に秘密の捜査がしづかに始まったのである）

秋原警部は霧なき池にマッチ擦る《弓背負いたるディアナ》像を横目に

http://www.h3.dion.ne.jp/~be-toven/

今日からは俺がおまえの分母だぜ「１」でまるごと肯定するぜ

http://www.geocities.jp/nannokanno575

制服の内で混迷し続けた　私の中にはパズルの僕が

二枚とも扉壊れた隠れ家に沈香に似た君の歌声

「先輩と馬を見に行きます。あした」だから私は素直ではない

アラビアンナイトが好きでたまらないオランウータンならここにいる

　　++++++官僚+++++++　　何に付いてるタグだったかな

イチローは娶りたりわが憧れの福島弓子アナウンサーを

http://www015.upp.so-net.ne.jp/m-nakase/

「迷うのが辛いだろう」と私からなにもかにもをとりあげないで

うたた寝をして目覚むればもう朝だ電灯、テレビつけたるままで

http://www015.upp.so-net.ne.jp/m-nakase/

清谷さんの家過ぐる度犬Ｊｕｎの頭撫づるを楽しみとせり

http://www015.upp.so-net.ne.jp/m-nakase/

ヘブライ語とアラビア語よく似ゐるなり畜生！幾千年(いつまで)兄弟喧嘩

http://www015.upp.so-net.ne.jp/m-nakase/

網膜の掴まえしものは　わがまへの世界と思ふに　みかけ上平面にして　めぐりゆけば映像のずれ　無限にずれ決定的の　位置永遠に来ぬ

われわれのをるところはなん次元かな　単純に三次元と違ふ

http://blogs.yahoo.co.jp/mirainozom

教室のストーブにあたりをればや彼らは雪をわが背に入れつ

http://www015.upp.so-net.ne.jp/m-nakase/

主義だとか理想だとかで灰皿を一杯にする君の五月よ

焼け焦げた星が空から落ちてきてひとつの恋のほろび知らせり

教科書をメガホンにして遊ぶ子がとある呪いをわれに囁く

ゴミ箱に手を入れて子はチョコレートの銀紙きらきら光るのが好き

http://kazuminogi.hp.infoseek.co.jp/

ぷっくりと膨れし桃のつぼみ撫づ花咲く前に食ってやるかと

　　　4月、灰野さんちはどこですか？

ひみつ主義のひとさし指の美(は)しきかな嘘をつかずに万愚節(ばんぐせつ)過ぐ

http://www15.plala.or.jp/kasane/

迷うなら京の都で愛でるもの花より酒に深酔いする君

http://yaplog.jp/ck_m/

厭われて苅られるばかり庭の葛ならずものでも紫の花

http://www.aa.aeonnet.ne.jp/~kyo/page/Beran/u.ber.html

立ち上がる君の背中をもう見ない　ほらバスが来た振り向かないで

http://mizukiuta.exblog.jp/

松の木の光のさきの鈍色の小石からころ波とたわむれ

教室のいちばん後ろの席が好き　皆の背中が語りかけてくる

http://fairydoll.exblog.jp/

信じよう　うさぎが住むという月に約束ひとつ落としてきたこと

われは坐骨友は肋間神経痛かたみに託ちつつ花の下

http://www.scn.tv/user/nisi-t/takashi/

人類のふた粒の種として友とぬるぬる過ごす春の炬燵に

http://absolutepitch.or.tv/

朧月うさぎはレタス跳び越えて片耳ゆらり夜風をさぐる

金色の弓をしっぽに持つとかげ真昼の月をこいしこがれし

父母(ちちはは)も老人になるといふことに昨日の朝まで気づかずにゐた

うたた寝の子猫の鼻はピクピクと春の野原をたのしみており

液体が形を失ひ気体へと変はりゆくやう　そふでありたい

蜘蛛の糸切れて落ちたる男にはその後日談を訊ねてみたい

羊水の中ではぷかぷか泳いでたけれどプールの授業は嫌ひ

かりそめの型であるから飽和した影から順に宇宙へかえす

ぬばたまの黒馬ながき睫毛より処女（をとめ）を見つむる瞳は濡れて

あの娘からスパナの形のチョコレート　どういふ意図かわからずにゐる

雪原の一本木まで野うさぎの走り去りたる跡をたどりぬ

ばあちやんの家にはいまでも飾られる弓引く瞬間。次男の勇姿

うたた寝と居眠りのちがひ思ひたり背（せな）傾ける父の午睡に

百万個の内分泌腺より降り続くランゲルハンス島の甘蔗(かんしよ)の雨は

「腺を線」と間違えていました。指摘されるまで気がつかないままでした。済みません。

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

這いずっていても本当はわかってた宇宙遊泳のような生き方

http://snaky.fc2web.com/

十五歳いく度も林檎を盗みしは「禁」への反抗だつたか知らず

休業の遊園地のなかゆき巡り探偵ごつこになりゆく女男（めを）は

読みさしてうたた寝をせし小説のストーリイは夢に展開するも

わかれ道迷ひしあげく選ばざりし方が見晴らしよかつたやうな

家を建て 城と言うべき部屋を持つ 持ったは良いがすでに物置

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

パソコンとモバイル機器の発展は 小さき頃見た空想科学

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

出来もせぬ 無理難題を押し付けて 出来なきゃクビだと鬼かお前は

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

「たかが風邪」 部下の休みを叱りつけ 言ったこの身が三日も寝込み

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

じゃがいもの 青き芽さえもいとおしき 一時帰宅の療養の身に

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

街灯の明かりに影が長く伸び 家まで続くほろ酔いの道

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

出しそびれ胸に留まるラブレター密と消しゆく時と云う紙魚

http://sun.ap.teacup.com/crow/

雲泳ぐ魚の眼を過(よ)ぎるとき猛る炎もともしびとなる

http://homepage3.nifty.com/flat_m3/

湯煎などしてやるものかチョコレートは力まかせに砕くのがいい

http://snaky.fc2web.com/

ぬばたまの闇の一部を抱きながらうたた寝をする海か女は

しらゆりの甘き鼻梁がさも楽に操っているわたくしのこと

アラビアンナイトの艶をこの俺の千の短歌が持つと思うか？

君を待つふりをしていた教室は午後になるほど何故ほそながい

花の蘂散りゆくやうな主義かもと春のをはりのサフランライス

http://absolutepitch.or.tv/

ちちふさはもしや大陸ふるふるとふるところなくふるあめとふれ

息絶えるときすらふてぶてしかったうさぎ鳴き声ひとつあげずに

http://snaky.fc2web.com/

弓弦を絞り背骨が砕け散るほど頑張って私を愛せ

http://snaky.fc2web.com/

髑髏（しゃれこうべ）語りだすのを待てずマグダラのマリアはうたた寝をする

http://snaky.fc2web.com/

胡桃の木ゆるりと焦げるしばらくはまだ耐へているやうにあなたは

http://absolutepitch.or.tv/

全身に気だるさといふワインがとどくソムリエの教へぬ「重たい赤」

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/

袖なしのグンゼのシャツを被りつつ部屋を出づ　る　背中をみている

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/

十八歳夜行列車で古都へ行こう焼酎一杯春はおぼろに

http://www5b.biglobe.ne.jp/~haruken/

空腹に海岸通り引き返す線路の脇に春の玉手箱

http://www5b.biglobe.ne.jp/~haruken/

太陽と海が交わるこの場所で日ごとに君を発見しよう

http://www001.upp.so-net.ne.jp/r-sato/

4月ゆえ虚無も不安も眠れない針容赦なく29時さす

持久走得意だった走り込み拓郎クンが「題詠マラソン」

http://www001.upp.so-net.ne.jp/iwase/index.htm

麻酔なく夏の夜に消ゆつかの間をわが痩身に宿りし蛍

http://b1.jaxy.net/d/index.php/b422907263bbc3

何もかも動きが早いゆっくりとじっくりやれといつも言われる

http://www001.upp.so-net.ne.jp/iwase/index.htm

未来へと希望を託す無理するな名称じゃない何を得たかだ

http://www001.upp.so-net.ne.jp/iwase/index.htm

風薫るＡ型きみの抽斗は乾電池ラララ　ア・ラ・カルトなり

浪漫（らうまん）を盗み続けて青をゆく海賊船の颯爽とあり

告白が百花繚乱零れたるこの歩道橋の真ん中あたり

ならずもの何になれずに子守唄くちにころがす砂塵まじりの

真冬でも唄ひたるとき鼻下に汗する伍代夏子はよろし　

http://www8.plala.or.jp/haru3-kan/

一泊分の下着、白地図、めろんぱん　兄の鞄の底のしづけさ　　櫂未知子

帰り路あなたの影を踏んでみる掴まえられるはずもないのに

http://2.csx.jp/~h_h/

地蔵からお尻に息を吹き込まれ真っ赤になった首都駆け抜ける

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/4028/

十字路の上に巨大なバツひとつ私のことかと見上げている雲

http://2.csx.jp/~h_h/

私とて言葉の剣で刺すことがあるかもしれず返せぬメール

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日曜日制服姿のペンギンは隊列組んで雪乞いをする

http://2.csx.jp/~h_h/

夏の庭日差しに笑う松葉菊降り注ぐ青受けとめている

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袂なき洋服を着る袖ひぢることや袖振り合うこともなし

誰一人注文できないラーメン屋住宅街を駆けるチャルメラ

http://2.csx.jp/~h_h/

消えちまえ！燃焼禁止！　怒鳴ったら睨み返したアンチ・アーレス

http://love.ap.teacup.com/watashinouta/

SAMOURAIの色そのままにクレマチス君の匂いを添えし花束

全否定というわけじゃなくサラダには向かない葉っぱとして捨てられる

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海の青は空の青色映しけり曇天がっかり沖縄ビーチ

胸元がはだける手前四つ目の釦の鍵は貴方にあげる

高いけど楽しい時間だけ詰めたしゃれた時計を買ってきました

「寂しいと死んでしまうよ」なんていう嘘はつかないうさぎ年の我

好きな訳別れた訳も同じ言サラダのような人だったから

記憶とは人の能力我になし都電が走る渋谷も遠し

万葉の頃から歌とか戦とかじっと見てきた淡墨桜

私のつぼみの頃はモノクロが暗黒街も支配していた

目で追ってくねる線路の見えぬ先未来を託す世界なのかも

有罪と決まった薔薇の花からは色と匂いが剥奪される

マンモスの声はおそらく流氷がぶつかる時の音に似ている

ペンぽろりあくびの後は舟を漕ぐ眠りを誘う季節の扉

狂おしく、ダメな俺すら燃え上がる。君は可愛いじゃがいもの花。

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静かなる場所を求めて漂いぬ愛郷無限富山市岩瀬

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病院に６ヶ月いて留守宅は我を犠牲に騒動納まる

http://www001.upp.so-net.ne.jp/iwase/index.htm

しきしまの大和八十島パンゲアの裔の涙と散りし国かも

盗まれたオリーブ色の自転車が乗り捨てられた駅前の朝

「ニューヨーク？何しに行くのそんなとこ」橋の途中で彼女は言った

エクストラバージンオイル色をした唇で言う「このならずもの」

お互いの仏壇話に花が咲く母と義母にはぬるめのお茶を

液体で明日の作業を丸め込む北の現場の帰宅前日

サラダから骨が出てきて鶏の骨少しの油断が招くごりごり

http://d.hatena.ne.jp/sadami/

淡色の紙をつまんで屋上であなたに合図を送る夕方

http://d.hatena.ne.jp/sadami/

つぼみから舌がでている　苦い色をした私たちの顔に挟まれて

http://d.hatena.ne.jp/sadami/

色紙の端っこちゃんと折れなくてつるのくちばしだらしなかった

http://d.hatena.ne.jp/sadami/

無造作に手繰り寄せたる手首には蜘蛛の彫り物消した痕あり

靴下とシャツのすきまに職工のひからびた歌泳いだ４月

声の湧く空間にいていちじかん記憶の穴がぽっかりとあく

http://d.hatena.ne.jp/sadami/

噂ではチョコレート氏とどっこいのカレールウ子も期限切れとか

白い白い ほっとみるくのすぷーんで月のうさぎをかきまぜる朝

ギョームあなたの髪を撫でたい、この橋で日暮れの鐘を聞いちやいけない

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弓を射る姿勢で覚めた七階の窓はあめあめチェックアウトす

咲いた夏　蓮　泥濘に生きている　短夜　黄色いカーテンゆれる

うたた寝にそこそこ出来た歌一首鼻ちょうちんにパチンと消える

たんぽぽにアンテナ向けてこぎだした君が奏でる第二楽章

アラビアの王子が乗ってたリムジンはラリー仕様で検２年付き？

空っぽの私に色をつけてゆく　ぬり絵に夢中な子供みたいに

背の順に並んだ子らが教室でかちゃかちゃ鳴らすリコーダの剣

憶測で足の踏み場のない浜にカメはのっそり上陸をする

たそがれに栓抜き投げて占えば今宵どちらが酔えるでしょうか

花言葉【友を想う】というらしいヒャクニチソウが咲くパソの中

あさまだき鳳仙花の種たずさえて奇襲してくる母の、母の、

http://www.aa.aeonnet.ne.jp/~kyo/page/Beran/u.ber.html

真昼間のパズルあなたか欠けているdazzle焼けつくように欠けてる

このかおり　かいだことある　においやぞ　なにか思たら　みそ田楽か

http://sagasimono.moe-nifty.com/arimasuka/

茫洋と傷なぞりつつ思いはせる彼岸にいつか上陸する日

http://f53.aaa.livedoor.jp/~tenn/index2.html

永遠（とわ）という言葉の意味を考える　たそがれそめて眠たき私

http://f53.aaa.livedoor.jp/~tenn/index2.html

木蓮によく似たやさしき友のあり君の笑顔が一番好きだ

http://f53.aaa.livedoor.jp/~tenn/index2.html

アラビアが　どこにあるかも　知らんのに　行けるんやろか　自転車乗って

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雨の日はたやすく輪郭揺らぐから香月泰男の画集をめくる

この宇宙（そら）の母なる星の中に棲むいち動物で生きる幸せ

声だけが聞こえてくるよこの闇の向かうに闇はもうひとつあり

万物に時は流れる　祝祷を終えて牧師が辞する聖日

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液体のままで夜通し愛しあいけだるく朝にしみ込んでいく

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芽吹き出す気持ち自分のものなのに禁じ留める術を持たない

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真っ直ぐに見つめられずに背中だけいつも見ていた遠い場所から

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君という海に恋した淡水魚だからそこでは生きられないの

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見た目だけ変わらぬ切れた乾電池　心は君にもう動かない

http://ami.lovesick.jp/papillon/

友人のふりファミレスで盗み見る彼女の横でメニュー見る君

http://ami.lovesick.jp/papillon/

法王の逝去の知らせ受けた日に「海のマラソン」泳ぎきりたり

未来誌の漣の中在る歌が母を泣かせる　私は馬鹿か

静かなる死があるならば心からあの日の海の蒼になりたし

潮騒を留守番電話に吹き込んであなたへ告げるさよならの意味

蜘蛛の巣を見つめてすごす一日は蜘蛛にとっても一日なのか

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春のめがねをこっそりかけた　香り馬、ぴかぴか馬、風馬の遊ぶ庭

現実（まさか）には寝腐れ起きのわが髪を女郎花にも見せられなくて

鬼だけが帰りし子らをたそがれた公園走り探し続ける

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空を飛ぶ翼が欲しい考えを自由に巡らす飛ぶが如くに

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ゆれながら朝陽に白く光りたり　露に濡れたる大き蜘蛛の巣

正月の寒中水泳に参加する　手を繋ぎ合ひワーッと走って

チョコレートの嫌ひな夫がにこにこと嫁の作りしティラミスを食む

食文化研究している友の著書に和食をとくと説き勧めおり

三つ子ちゃん父は名前を考える男の子なら陸海空か

今だから弓を引けますハレーション起こした写真を紙吹雪にして

人生の峠すぎれば先々の計画なべて現実味おぶ

ツールのみ進歩している進化論カーナビ頼みで地図読み鈍る

http://www001.upp.so-net.ne.jp/iwase/index.htm

神さまになるのと一緒で探偵に免許は不要　「われは□□なり！」

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決然と翼広げてオオワシが飛び立つ海を母に見せたし

昏れてゆく進化の図式知らずして愛地球博に人は集いぬ

日曜日やさしい魚（うお）は砂の上剥がれたうろこひかるピリオド

http://mizukiuta.exblog.jp/

ラーメンはロマンチックじゃないけれどカウンターなら近づけるから

靴下の干し方違うそれだけでおしゃべりできる二人もいいね

黒い目に長い黒髪　それ以上飾りの要らぬ女でいたい

本来は結ばれるはずない人と二重螺旋でからまってゆく

泣きぼくろ探してみても見つからず目に入るのは泣きどころだけ