メガホンは向けられるのみ　持たされて持て余しては覗いて返す

極東のちいさな国の地方都市の西のはずれでハンカチを干す

耳をあて何かを待った少年の微熱はさめて線路は朽ちて

なつかしいハンドル数えいちにいさん　ブラウザ閉じる就眠儀式

ぺたんこにつぶした学生鞄にだけしまえるものがたくさんあった

ブックオフにて発見！のジャンク品　どこでもドアのかけらが溜まる

時がもし準宝石の螺旋なら言葉は宙に舞う紙吹雪

甘くても時には少しニガイのねチョコレートよあなたって、ね

http://mielmielrio.ameblo.jp/

さみしがり巻き毛のうさぎ部屋の隅透明な膜纏いて眠る

http://mielmielrio.ameblo.jp/

さらさらり桜散るなか弓をひく的外れなる天使の誤算

http://mielmielrio.ameblo.jp/

幼子のように付き添いアタマ撫でうたた寝できる心地よい昼

http://mielmielrio.ameblo.jp/

手のひらのコンパクトには楽しげにほくそ笑む姿たくらみルージュ

http://mielmielrio.ameblo.jp/

自転車にしたがう風はシフォンおぶ襞スカートのふくらみ発見

楽器かつぐギタリストの背中には幼子あやす体温あるやも

http://bsn.bbzone.net/osato/

メガホンを地面に立てるまずひとつあなたが僕の仮想敵です

少年の流した雨を受け止める京都は骨の器ですから

シーマンという皮肉屋の魚のゲームあり笑えたけれども最近見かけぬ

http://bsn.bbzone.net/osato/

乾電池の切れし器具のごと消耗す身動きできぬ一日の終わりは

http://bsn.bbzone.net/osato/

嬉々として塁を盗むイチローは生還めざすマイホーム主義者か

http://bsn.bbzone.net/osato/

夕焼けてガラス扉の向こうには孤児のつぼみを剥く用務員

http://homepage2.nifty.com/tanka

もやが出てあなたの居ない東京はしづかですネオンが黄色く浮かんでおります

http://bluetears.seesaa.net/

遥かなる近江より来し真水にていま甦る海藻サラダ

http://blog.goo.ne.jp/casuminn/

梁（はり）にすむ酵母とおもふ洛陽の電影院にこもる埃は

http://www5a.biglobe.ne.jp/~bugyosho/sake/kobo.htm

阿弥陀経一千八百六十字　鹿のとびかふごとく誦してよ

http://gsj.tannan.info/top/main/information_proposition/amidakyo_gongyo/image/amidakyo.MP3

白刃にいどみかからむ心地して剣橋（ケムブリジ）とぞ訳しいだせる

http://vita.ciao.jp/hiyaku/article/kanji.html

踊り子のうしろすがたは惚れやすき夏制服を見おくるらしも

http://www.lotte.co.jp/cm/koume2005.html

髪結ひの亭主たるもの松任谷正隆ほどの知名度はなきゃ

http://www.mens-ex.jp/magazineinfo/fashion/fashion200211_3.html

県境をわたる橋なかば立ち止まるいま撃たれなばいづくが死地ぞ

すべり台逆にのぼればならずもの良い子でなければもう生きられぬ

袖で目を拭うマスター恋破れマルガリータがやけに出る夜

カミカゼに大和の酒は混じらない無粋な名ゆえ酔いが早まる

乳房（にゅうぼう）を象形したる「母」の字をながく忌みたりいまも忌みゐつ

「後味は泥のようです」ソムリエのお勧めワインにそっと毒づく

つぼみだと自覚しているその笑顔　たまにとっても憎たらしくなる

脅かす命とおもふ乾電池替えて動けるものの多さに

春の色　グレーにするのは　嫌だから　君の浮名は　風に散らせる

未だ発見されぬあまたの星ぼしへ樹々は凍てつく梢を伸ばす

背表紙のみずいろ褪せてゆくままに　ハインラインの「愛に時間を」

声を出すはしたないとか思うけどだってこの方が気持ちいいでしょ

　　　ゲティスバーグ（第12回・準決勝）

そのかみに焦土となりしゲティスバーグにまたも仮想の戦（いくさ）は起こる

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/8058/

店内は子等惑はせて盗む事愉しきことと誘ひやめぬ

　　　　　ラジオから流れてきた
　　　　　「とんぼ」を聴きながら
　　　　　長渕剛にはなれなかつた
　　　　　友人のことを　ひとり
　　　　　考へてゐた金曜日の夜。
都には都の掟　敗走は許さぬ、永遠（とは）に敗残者たれ

http://www8.plala.or.jp/haru3-kan/

　　　ドロンコクイズ

メガホンを通すがごとき喚声を浴びつつ泥にまみれておりぬ

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/8058/

　　　過去二回、ニューヨーク以外で決勝戦が行われたが

アメリカン・ドリームの都なるゆえにおおむね決勝地はニューヨーク

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/8058/

「恋愛」を　つい「変愛」と　書き間違え　色んな性癖　疑われるオレ

http://kuro.boo.jp/

カネ無いが　気分だけでも　味わうと　ワインの代わりに　グレープジュース

http://kuro.boo.jp/

飲み会で　自分の袖に　　目をやると　取るのを忘れた　UNIQLOの値札

http://kuro.boo.jp/

抱えてる鞄のかたち気になってどんな言葉もきっと言えない

http://www.tcp-ip.or.jp/~panse219/index.htm

日本史で　「戦艦大和（やまと）」を　間違えて　「たいわ」と読んで　大恥をかく

http://kuro.boo.jp/

「３マタも　バレて泥沼　どうしよう？」　女にモテる　自慢に聞こえ

http://kuro.boo.jp/

忍耐力　ほとんど皆無の　オレの脳　ジクソーパズルも　５分で放棄

http://kuro.boo.jp/

芳香剤　詰め替え失敗　床こぼし　トイレの中で　軽くトリップ

http://kuro.boo.jp/

「馬並ね♪」　そんなに凄いの　オレの元気？　「いいえ、あんたの　頭の中身が」

http://kuro.boo.jp/

官僚の　歌考えるも　批判ばかり　嫌になるので　次に行こうか

http://kuro.boo.jp/

「とりあえず　迷ったら右！」の　マイドライブ　だから直らぬ　方向音痴

http://kuro.boo.jp/

ミネルヴァのふくろうが飛ぶたそがれは子どもと未来の星座を作って

http://www.mag2.com/m/0000121502.htm

僕が生まれそののち時が冷えてゆき一子が生まれその後の闇

友禅の白い鳥たち取り巻いて眺めも触れも叶わないまま

http://www.mag2.com/m/0000121502.htm

本当の完璧主義者はおぎゃあっとこの世に生まれてこないもんだよ

http://www.mag2.com/m/0000121502.htm

神様が少し焦がして火星にも月にも変な模様があるのさ

http://www.mag2.com/m/0000121502.htm

たんぽぽの綿毛を全て吹き飛ばす　いつかは母になる我のため

濃厚な舶来の酒　液体がこうもなまめかしいものだとは

一人寝はもう慣れている天井の隅の蜘蛛にも右手振るだけ

旅路にて手持つ鞄の重たさは試練の重さに少し似ている

http://blogs.dion.ne.jp/oketa_sami/

おとうとに職決まるなどささやかな幸ひありて春とはなりぬ

紫の雲のたゆたひ品川の高層ビルに朝明けむとす

一年あまり会はざる人ゆメール来ぬ横浜に来る用事ありと言ふ

ひとり座りてもの思ひ居たり真夏日の静けきときに汗は垂れたり

おとうとがいなくてよかった　兄たれる矜持を捨てて泣きたい夜は

http://blog.goo.ne.jp/monjiros/

海馬には咲いてるはずだ　紫にくちびる染めた真夏の花が

http://blog.goo.ne.jp/monjiros/

横浜と聞いた気がする　蜃気楼の海にひびいた汽笛の果ての

http://blog.goo.ne.jp/monjiros/

黒土と汗のにじんだTシャツに錆びた記憶の鉄扉がひらく

http://blog.goo.ne.jp/monjiros/

「探偵になりたい」文集に書いてみた　行ってしまった友のためでなく

http://blog.goo.ne.jp/monjiros/

禁忌だとわかっていたさ『黄金の華の秘密』を開かぬまでも

http://blog.goo.ne.jp/monjiros/

飛蚊症と診断された　目にのこる友の背中のシャツのしろいろ

http://blog.goo.ne.jp/monjiros/

ワタルからは来ない賀状をしたためる　そら飛ぶ魚の噂を添えて

http://blog.goo.ne.jp/monjiros/

乾電池を握りしめてた　駆けぬけた夏のひかりが消えないように

http://blog.goo.ne.jp/monjiros/

盗掘を怖れはしない　干からびた記憶に友の包帯ほどく

http://blog.goo.ne.jp/monjiros/

初めての相手はお兄ちゃん　白い靴下の先ざらついていた

もはやわれは淡路にをゐぬ　毎朝をわが淀川を　十三鉄橋を渡りてをゆく　日は春の色になりけり　しんけくさい人の世を　あはれはれに春の漬しくる　なんの恵みやある　淀川の川面のあはあは　さざなみしてややはらかき みづとりの軽くうかべる　わかれの日きぬ

なまぬるき風やなりぬる極貧のわれにへだてなく春の香を嗅げ。と

http://youyoujoho.com/yasima

娘とランチ「アレマアレマ」の片隅でアラビアータを食べる間無言

老師は２５歳の小姐で毎週楽しみ中国語教室

いつ見ても人の通らぬ陸橋のスロープをびっこの犬登り行く

笑ひあふ話しの中で胸騒ぎしたんだと言ふ後日の会話

こんなにも憎んでるのに午前２時爪にゆっくりばら色を塗る

自由などかんたんでしょう真新しい鞄の蝶々ボタンをちぎる

http://replicaprince.easter.ne.jp/

林道に雪の残りて凍てゐれど陽の射すところ小さき虫這ふ

とうめいな器をひとつ手から手へわたるあいだにサラダになった

http://singasong.sunnyday.jp/

茹でキャベツに胡麻塩かけて食める友妻は疑ふ彼の味覚を

諫言は袖にあしらい逆恨み無駄な努力は凍結宣言

http://www001.upp.so-net.ne.jp/iwase/

罠かけて獲物待ちゐる狩人は仮屋でラジオ・イヤホーンに聴く

床の上ビーズはじけて散らばって喜怒哀楽のはじまりはじまり

洗濯機壊れて溜まる汚れもの昔は手洗ひ洗濯板で

しなやかに薄絹まとうアラビアの市場に集う音のないうた

去年（こぞ）の今日書きし日記に挟みたる観劇の券いま君は亡く

放課後にターコイズの空眺めては　同じ未来を信じた教室

残酷な運命知らず竣工す戦艦大和は期待を集め

http://www001.upp.so-net.ne.jp/iwase/

大陸の砂嵐舞う城塞の戦に埋もれし白き骨たち

ぽんぽんが可哀相だとぬいぐるみ抱きし幼女は綻び見する

たそがれに東京タワーは輝いて　電車の中へのまれる人、人

持ち歩き得る便利さが携帯で現今（いま）は電話の代名詞にも

どうせなら名前よびあう友がいい　だれかの妻とか母ではなくて

開店の床屋で配る記念品頭髪薄き人に櫛とは

お前だけ泥に塗れずきれいな手　甘受しなさい厳しい視線

http://www001.upp.so-net.ne.jp/iwase/

なんとなく最終回を見てをり天気図のあとラーメンを食ふ

春の雨傘打つ音を吾が裡にリズム創りて道歩みゆく

ぜったいにうしろは見ない直感で自由奔放ハイヒール主義

ごしごしと焦がした鍋をこする夜スポンジの先オニキスのかけら

韓国の連続ドラマ面白い終はりて次週へ長く感ずる

麻酔覚め病床に在るを気がつけり事故に遭ひしを始めて知りぬ

言の葉を額面道り受取りて後で難儀す甘き吾かな

無意識はつながってゐるといふのに何故靴下の片方づつや

たそがれの中に輝く金色の灯火（ともしび）のごとヘミングは弾く

http://b1.jaxy.net/bbs/index.php?bid=b4109dbecacb3b

君とを繋ぐ橋はもうない。僕は左岸を歩く。うつむいて。

http://tanka.exblog.jp/

たくさんの人間でない友達に囲まれていた我の友人

http://b1.jaxy.net/bbs/index.php?bid=b4109dbecacb3b

睡蓮を風邪ひきさんの枕辺に 切り子のサラダボウルに浮かべ

http://www.aa.aeonnet.ne.jp/~kyo/page/Beran/u.ber.html

いつだって身軽に飛び立てるように物はあんまり持たない主義

http://b1.jaxy.net/bbs/index.php?bid=b4109dbecacb3b

数秒で鍋いっぱいに焦げついてしまったカラメルソースのように

http://b1.jaxy.net/bbs/index.php?bid=b4109dbecacb3b

老眼の母の為にとパソコンの文字大きめに設定をする

http://haboki.fc2web.com

液体のごとくさらさら流れゆく時間（とき）よ停まれと何度言ったか

http://haboki.fc2web.com

のろひなどかからなくてもいろいろなことは起こるさ大和敷島

http://homepage3.nifty.com/tsukinokai/

かへりみるだけで泥沼ですそれがヒトの歴史といふものでせう

http://homepage3.nifty.com/tsukinokai/

額髪を光らせながら泣く女（め）の子雛の宴はことばの始め

時刻表ながめてゐれば現るるロールシャッハの花瓶のごとく

インク壺の呼び名に憧れ抱きつつ羽根ペンを見ぬ世紀のさむし

黒髪は日本人なり余の確信ｃｕｔｅの声が打ち砕きたり

三次元の暖かさ膨らむ北の窓明日地震が起きるというが

壇上は眠りし顔のよく見える螺旋階段我も良く寝た

凍らせたつぼみをかじる　三限の地理の時間はツンドラについて

http://psyco.jp/suruga/

口ずさむ「夕暮れ時はさみしさう」たそがれちやだめ灯りをつけむ

今日もまた雨は直線曲げられぬ意志持つ神の降らせるような

母国語に解き放たれてドーヴァーへ、風にめくれる二都物語

http://www5.ocn.ne.jp/~willows/z_willows_anex_index.htm

姦婦とは一夜の鵙か恬然と椿油を髪に刷くひと

くたびれた大根サラダの日々過ぎるも一度水に晒してシャキッ

青天に蜘蛛のおさなはいさらいを揚げ春風の触角となる

雪解けし田んぼの中に淡雪の降り来て野良の仕事始まる

夕暮れにこだまするのはサラダ菜を千切る音や夏色の君

http://yaplog.jp/ck_m/

恋だよりつぼみ膨らむ日を待てば弥生三月胸キュン事件

白黒を付けても何もいいことは無いと言われて灰色三昧

夫の声電話の向こう弾んでて「わたし」と言えば落胆アラワ

わたくしは何の獣（けだもの）春の夜に鳥獣戯画をひとり楽しむ

アラビアの猫のお話猫好きの母と子の夜はしんしんと雪　

この町を覆い尽くした温室でつぼみのままで死滅する花

おだやかに眠りにつきし老人の海馬に残る海の残像

未成熟なものをつぼみと呼ぶのならウーパールーパーには死んでも勝てない

花束の似合わぬいち人如月の風がめりめり育むばかり

遺影見て母の言葉が胸をつく正直にして元気であれよ

ロケットも親父の明日の原動力も液体燃料の成せるものなり

獲物（えもの）採り子育てもできあの糸で蜘蛛の魔力に心奪われ

屋上への螺旋階段こんなに狭い赤剥げ色の僕らの幸運

大空を飛び回る夢逃げる夢　手足伸ばして泳ぐスタイル

キスの味初恋の味チョコレート昔を今に甦るもの

教室のガラスに児童息を吐き未だ見ぬ富士を微笑みて描く

探偵になってみたけどあざやかな推理で解決させてくれない

http://brown.ap.teacup.com/agarix/

ぐんぐんとパスタ・アラビアータ食べる君のわかき唇みつめてあかず

禁句ってむずかしいからポジティブかＭの二択で生きる運動

http://brown.ap.teacup.com/agarix/

「愛するのに理由は要らぬ」ならずものを愛してしまった女のセリフ

昼下がりの階段教室降りてゆく君のゐる方見ぬやうにして

子はいつも悲しがらせる母さんは母さんの役演じつづける

離陸せし機の窓に見るビル群をぽきんぽきんと手折りてみたし

「流れる」という意の病「リウマチ」は液体ならんこぼれこぼれる

子規歌集読み終へてその死を思（も）へば旧き友逝きしごときさびしさ

蜘蛛は女　待ち伏せののち粘りつくメドゥサの髪からませゆけり

容疑者を泳がせておく人間にしっぽあること知らしめるため

高価なるチョコレート我が為に買う「わたしはわたしが一番大事」

道草を食べてばかりの野うさぎの道案内はたよりないけど

閑かなる森を侵して寝転べば弓矢もて来る精霊たちが

税務署へゆく道すがら春風が生まれる路地を発見しました

うたた寝の父さん起こさないようにコロボックルの鼓笛休めよ

何もかも話して楽になろうかと荷物を運ぶロバも思うか

アラビアン・ナイトの呪文くりかえし戸を開かんとすれば茫茫

病室を教室とする日々抜けてきっと元気になるよ　なっちゃん

筋肉は美しき川　陸を跳ぶ・翔ける・突き上ぐ　海へ海へと

たそがれの海に撒かれて隠されしアサリの素性アサリは言わず

野良猫を友としたれば生来の友のプライド分けてもらいぬ

怠け主義・曖昧主義の冠を押し戴いてそこを動かず

そののちは焦土となるかも知れぬから心ゆくまでうたうほかなし

母の日に少し後れて子がくれしスヌーピーはメガホン持てり

降りつづく雨の染み込まざる都会カーネルおじさん溺れたままの

血脈のざわめき抑えることできぬ嗚呼わたくしを泳ぐ魚あり

傷跡を線路のごとくめぐらせり　フランケンシュタイン深く愛せば

眠りから覚めんとすればおぼろなる昨日は無言の劇なる記憶

それぞれに鞄持ちたる人生が満員となり昇降するも

前髪に白髪発見したる朝　水性ペンのインク滴る

真珠から淡きひかりが溶け出してクレオパトラの夢に零れき

未来から遡り来るわたくしとすれ違うらん逢魔が時は

沸き返る焦熱地獄に逃げ惑う夢去り遣らず半世紀余を

http://sun.ap.teacup.com/crow/

“自称”『ならずもの』、“他称”『ダメ人間』。…多少ヘコむぜ…にんげんだもの…。

http://tanka.exblog.jp/

君のためひとつの主義をすてて今さよならわたしのアドレッセンス

http://roo.to/x_x_x/

最後までサラダを残す少年よ　アスパラガスは反り返りたり

勉強よりバイト優先価値観の濃淡君はくきやかに持つ

いのちある弾力温し裸木に兆すふくらみふくらむつぼみ

日常をわたしの色に染めていく目論見すすむ婚六年目

真っ白でやたらと肥えた蛾を指して「綺麗」と言った母に勝てない。

http://tanka.exblog.jp/

反論は声にならざりおおかたは賛成多数で終る会議よ

きみの書く「。」の代わりの「．」は泣きぼくろだねサヨナラ昨日

http://uta-love-yasu.tea-nifty.com/kyou/

思い出の品をいくつか火に落とす吾の小さき地獄変なり

http://uta-love-yasu.tea-nifty.com/kyou/