約束はしない絶対風船のうさぎをひとつ空へ飛ばした

http://www14.plala.or.jp/nemu31/

ささがにの蜘蛛を遊ばせアンデスの夕雲男筆のすさびを

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

青虫と　兎にたとえ　抗議する　僕を無視して　キャベツ洗うの？

単純な　罠と見破り　馬鹿にして　油断した僕　君の餌食に

青空が一辺たりないパズルなど捨ててしまえばよかったのかも

http://uta-love-yasu.tea-nifty.com/kyou/

香水は着けないはずおまえから何かの匂いが漂う夜だ

http://uta-love-yasu.tea-nifty.com/kyou/

まっすぐに跳馬に走る少女いて脚は虚空のコンパスになる

http://uta-love-yasu.tea-nifty.com/kyou/

官僚は公園の西に住んでいて見下ろすような上階にいる

http://uta-love-yasu.tea-nifty.com/kyou/

迷わずにアクセルを踏むこの坂は空に続いているようだから

http://uta-love-yasu.tea-nifty.com/kyou/

言わされてしまいたくなる羽根雲のペンが指揮する楽譜は此処と

ビルの屋根街の灯りによどむ空うさぎ餅つく月ぞ恋しき

ジープ駆る迷彩服とシーサーと天地をかへす高笑ひあり

ビルの屋根街の灯りによどむ空ウサギ餅つく月ぞ恋しき

豪雪に押さえ込まれて粘り竹春はまだかと弓なりに耐ゆ

春の陽を全身に浴び高台の観音様は立ってうたた寝

苦笑して磨き続ける焦げ付いた恋も夫婦も人生も詩も

http://www.geocities.jp/fumi_680/

この部屋に君はいらないものを捨て（ワールドカップのメガホンと僕）

http://www.geocities.jp/fumi_680/

父さんの仕事の都合で転校を何度もしたし制服は嫌

http://www.geocities.jp/fumi_680/

真夜中に線路に腰掛け嗅ぐ花の匂いで夢にさらわれそうだ

http://www.geocities.jp/fumi_680/

横たわり羊の代わりに数えてる睡眠薬の錠剤の数

http://www.geocities.jp/fumi_680/

百円のメガホンときにムチとなる愛を伝える鳩がないてる

傷つきて擦り切れてなほ抱かれる老いた鞄の誇り厳か

http://homepage3.nifty.com/flat_m3/

僕の服　洗濯したの？　ありがとう　夜の食卓　日向の匂い

　紅茶にてブラウスそめる儚さにわたる鉄橋かすかにゆれる

http://muramoto@ob.aitai.ne.jp

　好きなのはならずものよりろくでなし　ぽるなれふつてきちんと言へる？

http://muramoto@ob.aitai.ne.jp

　母性愛などと言はれて壁の穴　わたしはどんな愛も持たない

http://muramoto@ob.aitai.ne.jp

　金属が液体として在る哀しさに水銀計は冷たく湿る

http://muramoto@ob.aitai.ne.jp

　玄関ではらたいら似の蜘蛛と会ふ　どこにもいないほんたうのわたし　

http://muramoto@ob.aitai.ne.jp

　水泳は見学するつて決めてゐる新宿タカノの桃のふりして

http://muramoto@ob.aitai.ne.jp

つながらぬふたつ線路の終端はアウシュビッツを何も語らず

http://chiyako.exblog.jp/

闇の地震　記憶の底に眠りゐる野生解（ほど）きて無呼吸になる

http://chiyako.exblog.jp/

エンジンの焦げたにおいのする街でしたくちづけが一番あまい　

http://roo.to/x_x_x/

エンジンの焦げたにおいのする街でしたくちづけが一番あまい

http://roo.to/x_x_x/

古き文（ふみ）黄ばみて彼の日帰らざるインクの筆跡艶の消えたり

四次元を超へた彼方に神在るかそれとも日々の生活の中

メガホンを逆手に叫ぶ人のあり我と吾身を励ますが如

http://sun.ap.teacup.com/crow/

霞み立つ都を君と連れだってゆるり牛車で夢のドライブ

http://sun.ap.teacup.com/crow/

「春の海」の曲の流るる式場に両家の人ら紹介交はす

スポットを浴びて花束受くる人謝辞のことばに苦心の軌跡

君の手をひきて駆け込む四阿（あずまや）に俄雨避け息荒くして

鏡なす　吾が思う妹が　黒髪に　櫛引く朝　忘らえなくに

明日咲こう　朧に浮かぶ月見上げ　つぼみはこっそり決心をした

歌詠みは　白楽天に　倣うべし　書いた言葉は　死んだと思え

ぬいぐるみ　一掃セール　実施中　貰い物です　送料のみで

携帯の　０００（ゼロゼロゼロ）は　自宅だよ　僕はそれほど　間抜けじゃないさ

マネキンのスーツを着けしウインドー春の衣装に明るく映ゆる

出馬せし時の精気は何処へか落選候補の意気は消沈

竜胆の枯れたつぼみを胸に抱きそれでも天を目指す葉脈

http://blog.livedoor.jp/catjun/

城跡の公園内の一画に象の飼はれて日々孤独なる

メガホンと持ち出し袋とヘルメット部長席のみ防災の日

先人の生活の知恵見事なり科学の裏付け新聞記事に

あの人は鬼門だから駄目だよと息子の仲人一蹴される

風邪に臥せ一日（ひとひ）を天井見詰めをり来し方行く末想いの廻（めぐ）る

全閣僚馬に蹴られて善光寺詣り公式日程終了　

あの人に書いた手紙が今もまだ鞄の中で黙っています

http://blog.livedoor.jp/ammy/

開戦の歌しめやかに聞く夜もサラダボールに青ちぎり入る

ふる里の北海道を離れきてじゃがいも兄弟コロッケ・サラダ

そのひと生土なる事に捧げたる祖母の形見の淡水真珠

早みどりのつぼみ激しくふくらむを心に深く少女（をとめ）と抱く

幼き日影踏みしたる原っぱは団地となりて月光の下

早みどりのつぼみ激しくふくらむを心に深く少女（をとめ）と抱く

教会の尖塔の上の十字架は星の夜空に影を浮かばす

裂帛の気合ひと共に竹刀打つ剣の捌きに気の流れたり

忍び寄る空白の日を友にせば想い虚しく天空に散り

警官の制服脱ぎて箍（たが）はずれ職責忘却悪事に走る

うな重の松・竹・梅の竹をとる懐具合と見栄を天秤

スープ・麺どちらも舌に心地よし旨きラーメン食へてうれしき

靴下の伝線せしを気がつかず靴音高く美女は去りゆく

髪形と衣装によりて見違へし隣の主婦の盛装映ゆる

観音の螺旋階段登りゆき窓より望む海の耀よふ　（千葉県富津東京湾観音）

話すことなかりし君は転校すあの泣きぼくろ目裏（まなうら）にあり

菜の花をサラダ油で揚げましょう独活（うど）に薇（ぜんまい）しまいは苺

http://www.natsuse.com/diary/

フェルメール・ブルーの眼（まなこ）もつ猫の嗜眠を解かば世界は畢る

http://www8.plala.or.jp/haru3-kan/

さかさまに鞄をふればしろがねのゼムクリップ出づ泣けとばかりに

http://www8.plala.or.jp/haru3-kan/

他民族婦女子異文化貶める都の長（おさ）には鈴つけておこ

蜘蛛の巣は不気味でやだと言いつつもＷＷＷ（ウェブ）に暮らして十年の過ぐ

http://haboki.fc2web.com

新暦（にひごよみ）弥生は三日おとうとのウルトラマンが朝敵となる

線路上往きては戻る終わりなき日々 嫌なら跳びこめその先の渾沌(カオス)へ

上野（こおづけ）は上つ毛野国　かしこくも　神坐（ま）す山つ門（と）大和に違（たが）はじ

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

テレビにて宇宙遊泳見ておりぬ何か求めてもがくがごとく

http://haboki.fc2web.com

友がみな戦死してゐる国がある　復讐の眼で銃を抱へて

我が裡の青は萌発見紛ふはいづれのあをもかなしかるべし

http://homepage2.nifty.com/sora_uta/index.htm

正解はＣＭのあと、共有の時計を巻けばもっと溶ろける

http://www.hct.zaq.ne.jp/koharubiyori/index.htm

新しい橋が架かってこの町に増えるものあり減るものもあり

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/9392/adachi.htm

咲き誇る桜の自負を主義といふ。主義なき俺はただよふばかり

橋渡る ただそれだけが冒険で 兄の後追う５つの頃に

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

愛猫も家の外ではならずもの 無邪気な寝顔にだまされつつも

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

すやすやと母の背中で眠る子よ 大きく育て我を追い越せ

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

画廊にてガラスの裸婦のオブジェあり 向きと光で液体に見え

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

逆光にきらめく蜘蛛の水玉に 朝日かがやく高原の朝

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

予期もせぬ降格辞令に声も無し すかされ前に泳ぐごとくに

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

チョコレート ひとつ手にとり口に入れ 疲れよ癒せ ほろ苦き味

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

雪深き宿に泊まりてうさぎ鍋 味噌に牛蒡に熱めの燗に

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

届けよや 遠き的へと弓放つ 愛しき人に寄せたる想い

http://homepage1.nifty.com/makom/makom-home/

ならずもの。このやわらかいひびきならならずものになろうよみんな

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/9392/adachi.htm

分母とはどうにでもなるものであり分母は無限。乗ろ、呪、のろう

http://www.geocities.jp/arantakapi/takahiko.html

焦点がずれてゐたかも人間性喪ひさうなボクの低音

液体のコンタミとしてフィルターを通過してくる歌はたとえば

蜘蛛の巣の数、蜘蛛の数。相関をふと考える巣に引っ掛かり

官僚制結社共産制結社いずれ一網打尽の鰊

さよならのスキンをほどく小公女　古絹色の空を背にして

http://homepage2.nifty.com/tanka

何かこれ線路っぽくない気のせいかガーリックトーストの味がする

http://www12.ocn.ne.jp/~kitten/

迷い道する子に亡き父から手紙「季語の数だけ幸せの数」

空欄のうまりすぎてる紙切れをじりじり焦がす無臭のまひる

http://vienca14.exblog.jp/

満開の桜を見れば泣くだろう生まれなかったおとうとたちも

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

春の日に紫色の蝶が舞う見覚えのある荒野の上を

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

横浜でかつてうなぎが獲れたこと語ってくれた父も逝きたり

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

汗ばんだシャツを気にしていたけれど桜の花に埋まって眠る

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

証拠写真撮って帰った探偵の事務所の闇に老犬眠る

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

禁煙の貼り紙ばかり目につくが空気は少し錆びた味して

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

丸まった背中ばかりを見せられて見せて世界は血に飢えている

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

閉店したばかりだったが金魚屋は取り壊されてチャルメラ響く

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

死はいまだわれには遠く空き瓶に切れた乾電池をまた入れる

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

朝四時の光が丘に盗まれた自転車たちの行進を見よ

http://www3.diary.ne.jp/user/343254/

王朝のをんなのことよ　板敷きのふきさらしの家に　紙と木の玩具の部屋に　疫病のあればたはやすく　ひと死にのはかなきときよ　心（こゝろ）弱き情（こゝろ）ふかゞかと　文学の天才のみは　黒髪の流れるごとく　あふるるあはれ

紫のおほいなるかな和泉ふかき建礼門院右京大夫やさしき

http://youyoujoho.com/yasima

忽必烈（フビライ）と馬可波羅（マルコポーロ）が出会つたと書けば蠍がたたかふやうだ

http://www.hpmix.com/home/tadasu/A3_6.htm

原告に蔑まれてもふるへたりしない、あたしは官僚だから

http://www.jinji.go.jp/saiyo/jyosei/koe_top.htm

骨迷路・膜迷路とふ持ちものが、あたまのなかに二つづつある

http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/cranial/cn8.html#１．内耳

眠りつつ聞く声だけが正しくて　星空よりも無限の誓い

http://www.geocities.jp/aruha0225/

とりいそぎ鞄を届けにやってきた過去を忘れていない人形

http://www.geocities.jp/aruha0225/

おとうとよ鉄人28号をあやつるやうに株をあつめて

http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/business/rinkai/message/fuji.html

金印は永遠（とことは）なるに王ひとり紫綬のほつれとともに消えけむ

http://www.st.rim.or.jp/~komatsu/kinin.html

恋人になりきっている深夜過ぎクッション抱いた友近がいる

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

紅梅のひと枝のかげの戸にさしてかげほつほつとつぼみたる見ゆ

暖色のつつみて午後の九段坂なだらかな肩ならびゆくなり

春風が田んぼの声を運びにけむ呼ばるるやうに祖父は逝きたり

眠いあなたの道なりにゆるやかなカーブはあって海がみえそう

http://page.freett.com/sugi8ma/

ななめがけ鞄の重さの確かさにつまづく感じ　手をつないでて

http://page.freett.com/sugi8ma/

ふたりして何かを待って降る雪の第一発見者になる予定

http://page.freett.com/sugi8ma/

神戸より横浜（ハマ）の酒場にもどりきて「ひろみ」は蛇の皮をぬぎしか

http://members.jcom.home.ne.jp/y-saegusa/essay109.htm

隕石が星のすべてをえぐるとも孔雀は汗をかいてはならぬ

http://www.kips.jp/works/kujaku/index.html

「駄作だ！　ダメじゃないか」とメールして返信を待つ淡交の友よ

http://members.jcom.home.ne.jp/mizunami/

かき抱く妻のからだは温もりをかすかに変へぬ　初の子宿りき

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

あの女（ひと）だ！ワインレッドの高級車　コンビニ脇で何食しゐむ

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

あるいはに売るもの最早妻になし　すさびの男路地に袖引く

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

上野（こおづけ）は上つ毛野国　かしこくも　神坐（ま）す山の門（と）大和に違（たが）はじ

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

046　泥棒が歩いてさふな帰り道　月さむざむと犬の遠吠ゆ

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

メガホンの遠さに負けて頷いて歩幅を少しだけ縮める、春

http://vienca14.exblog.jp/

さっちゃんは娼婦になった　終点で一輪の薔薇のつぼみを捨てる

地獄まで色鉛筆に跨って借りパクしよう推薦図書を

こわれますかね。こわれるだろう。バスは道を、春には春の鞄をのせて

http://www2.spitz.net/hinatsu/

はつなつの野に立ちつくす　ささやかな発見がもたらした翳りに

http://www2.spitz.net/hinatsu/

暁に淡く目覚める夢のあり淡く流るる涙ぞ温き

ブロッコリー一株すべてつぼみをほぐし占ってる明日の天気

念入りにコンビニ・サラダの原材料名を確かめるアトピー少女

http://circus.milkcafe.to/

デジタルの淡い軌跡を追いかけてＷＷＷ（ウェッブ）の森を駆ける狩人（ハンター）

http://circus.milkcafe.to/

月面の墜落現場に残されたつぼみのバラの凍てついた深紅（あか）

http://circus.milkcafe.to/

黄金（きん）色のお菓子をご用意しますので、お代官様、どうぞよしなに。

http://circus.milkcafe.to/

うしろから突然抱きしめられたのでサラダ・ボウルがおっこちました

http://www7.plala.or.jp/laurie/

淡々と別れを告げられその後でつまらない恋だったと思う

http://www7.plala.or.jp/laurie/

我知らずほころび初めたるつぼみにてかさぶたの脚投げ出してゐる

http://www7.plala.or.jp/laurie/

色のない眼（まなこ）をとじて子供らはオゾンの彼方をはるか見透す

http://www7.plala.or.jp/laurie/

冷蔵庫のドアの開け閉めしていたら発見したよ味噌、セミ、恋文

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/4028/

吾が持つ色鉛筆の箱の中もっとも減りし汝が好む青

ケータイの奥でかそけく吹く風を春一番の声とこそ知れ

時計持ち走るうさぎを見たならば書類投げ出しあと追っちゃうかも

http://www15.ocn.ne.jp/~and_then/

簡単な切って盛るだけサラダでもおいしく食べるあなたが好きよ

http://www15.ocn.ne.jp/~and_then/

淡泊な君が好きですでもたまに向きになるトコもっと好きです

http://www15.ocn.ne.jp/~and_then/

あさがおのつぼみぷっくりふくらんで群青見たさに布団蹴る朝

http://www15.ocn.ne.jp/~and_then/

夜の猫は時を告発したくって目を光らせて地面を焦がす

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/4028/

緩やかな左カーブの線路沿い手招きをして菜の花が咲く

http://mini.pussycat.jp/

ありふれた眠れぬ夜をくり返す　見上げた空にふと朧月

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傷ついた学生鞄抱きしめる　桜の闇に飲み込まれそう

http://mini.pussycat.jp/

生ぬるい空気の底でただ独り彷徨う心発見されず

http://mini.pussycat.jp/

細波が思い出埋めてくれるから今なら言える　決断の時

http://mini.pussycat.jp/

「チョコレートいくつ食べてもカカオ味…」君が初めてくれた短歌（うた）だね

http://haboki.fc2web.com

横顔が記憶に反射する　弓の鳴る音　あなたが突然近い

ラコニアの鍵のありかはアラビアの女が紅く染めた指先

教室の窓が開いて上靴の跡を残した紙飛行機が

あの世でもこの液体を愉しめと空のコップにビールを満たす

淋しいとうさぎは死ぬと教えられ自分のことと重ねつつ見る

http://haboki.fc2web.com

ねずみ色とグレーの境界線を引くやうに別れて　べつべつの空

http://blog.livedoor.jp/capybara2/

葡萄牙の眠りてをらん花冷の地球儀の翳りたるあたりに

窓の辺にぶら下がりゐる手長蜘蛛またく動かず寒き午後なり

陽が翳る教室の席カーテンが揺れてミルクの香り漂う

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透き通るアトランティス陸の底水晶宮にルビーの瞳

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一日の終わり近くのたそがれ時またひとつの小さな死を

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ただ傍におりし友はあたたかな羽根で包むあたしのナミダ

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怠惰なる事なかれ主義海の藻にゆらりと揺れる海の熱帯魚

http://mielmielrio.ameblo.jp/

じくじくとみどりのつぼみ盛りあがり鬱の器と思う紫陽花

床を這う午後のひかりもおとろえて色鉛筆は散らばったまま

ひよどりの声いくたびも空に消えわたしを逸れたままのまなざし

両足を踏ん張れどすぐ掬われる陸はこよなく風が強いね

車中はやも泳ぎ疲れし幼子は深く眠りぬ髪濡れしまま

おとうとの手を取り歩いた夕暮れはテキーラ・サンセットの色でした

泣きながら泳げ！溺れてもアイツの水着を掴め！そんな恋だぜ。

http://tanka.exblog.jp/

紫煙にはバーボンがよく似合います寡黙であればなお似合います

人おほぜい群がりてゐる店に来て夫に小さなチョコレート買ふ

横浜の匂いが少しする夜ですデンキブランはお嫌いですか

負けようがうさぎの方がずっとらく亀の歩みは一生続く

どちらからも言い出せないままでいる凍えた夜の時報聞きつつ

http://www.tcp-ip.or.jp/~panse219/index.htm

昨夜とは違う男とキール飲む冷や汗ひとつ浮かべぬ彼女

その写真「産声」以外タイトルを思いつかない夫の作品

http://www.geocities.jp/suiren_58/

「チョコレートと思いきやカレールーかよ！」…そんな娘（こ）が初恋の相手で。

http://tanka.exblog.jp/

解き飽きたモザイクのよう黄昏に銃とギムレットと探偵と

降る雨に鵠沼の浜は黒く濡れ打ち上げられし魚ひとつゐる

猫と寝る夫は笑みをたたへをり弓をひく者おらぬ世界に