履歴書の備考の欄に「祖父までは愛玩」と書くうさぎ殖えたり

絞れども番ふ弓矢の手持ちなし頼みの綱は堕天使と知る

鉄の味感じて目覚むうたた寝は主人公さへ思ひ出せずに

輪を回す鼠の我に賜はりし餌に「気楽」の刻印ありき

樟脳のにほひをさせて紫の女が怒りてをり「虞美人草」

横浜とくればたそがれ・・・面伏せて名詞並列技法に入らん

芳しき香に魅かれゆりゆられ辿りつく秘密の花園よ

我は線路で枕木に過ぎぬ人々をもう何百人通り過ぎたか

http://f53.aaa.livedoor.jp/~tenn/index2.html

眠りから覚める一瞬君の声の通り過ぎたる独り寝の部屋

http://f53.aaa.livedoor.jp/~tenn/index2.html

春うらら一生懸命馬走り感動と元気与うるかな

まごうことなきはるぞらとなり鞄屋の店先で猫は振るよ猫の尾

http://homepage2.nifty.com/masaoka/index.htm

ハイドンの　交響曲は　見た目より　運指運弓　繊細にして

お互いの　記念写真を　見るたびに　子を思（も）う母の　花束開く

お下がりは　嫌だと言った　弟も　母の四年の　記念写真に

思い出に　同じスーツを　兄弟で　小学校の　入学記念

物ならば　棄ててすっきり　出来るけど　記憶は無理さ　消せやしないよ

朝まだき　別れを惜しむ　城崎の　外湯に解け　恋の結び目

脳だけで　科学するより　全身で　科学しようよ　痩身美容

灰色をねずみいろって言うひとがいるから冬はあったかいのだ

http://psyco.jp/suruga/

眉根寄せ　眼差し遠き　毘楼博叉（びるばくしゃ）　凝る先識るや　足元の邪鬼

水無月尽　洗ひ晒しし汗衫（かざみ）ともわが身を思（も）ひて初子を抱けり


すみません。脱字がありました。

猪苗代　雪積む鴨の　羽交ひ撮り　写す真の　風邪に憑かれて

「おとうとよ　我慢しなさい」と　着せられる　姉のお下がり　ピンクのＴシャツ

http://kuro.boo.jp/

オレの顔　紫色に　変わるまで　妻の必殺　チョークスリーパー

http://kuro.boo.jp/

横浜は　東京の中だと　思ってた　地理が苦手な　田舎の学生

http://kuro.boo.jp/

じゃがいもを　丸ごと一つ　蒸しあげて　皮ごと全部　食べる幸せ

青春の　汗は美しいと　言うけれど　所詮は身体の　老廃物だし

http://kuro.boo.jp/

探偵モノ　面白そうだと　手に取れば　「犯人はコイツ♪」　妻ネタばらし

http://kuro.boo.jp/

僕たちの　影が勝手に　キスをして　映画のように　仲直りする

そのリンク　何気に開くと　18禁　妻が背後で　鬼面仁王立ち

http://kuro.boo.jp/

我が背中に　「私はバカです」と　貼り紙が　帰宅まで気付かず　大悔し涙

http://kuro.boo.jp/

「魚だけに　魚（ギョ）っとするね。」と　ダジャレ言い　場をシラけさせ　ハゼ顔のオ
レ

http://kuro.boo.jp/

十字架の　神の痛みの　神学に　情（こころ）焼かれて　洗礼を受く

「娘（こ）のオモチャ　全然動かん？」と　悩み過ぎ　分解後気付く　乾電池が逆

http://kuro.boo.jp/

ちょっとだけ　味見をしようと　手を伸ばし　「盗み食いだ！」と　お玉で殴られ

http://kuro.boo.jp/

古に　一茎二華の　蓮咲くと　剣池（つるぎのいけ）を　見まく欲しけど

制服の　第二ボタンの　伝統は　どうなってるの？　ブレザーの今

死の砂漠（ルブアルハリ）アラビア馬は走る走る緑の風を捕まえるため

言っただろ　歌に詠むのは　ツライって　人、人、車　春の松島

歩むたび朝な夕なに発見す　風、光、音、刹那の生を

http://homepage3.nifty.com/flat_m3/

独り身をとおす旧友のなにものを発見せしごとき瞳に会えり

春あさき朝のしじまをミュージックの遠くのんびり六時を告げる

はつなつの朝の食卓にひんやりと味なき味のサラダ菜を食む

白蝶と見まがう淡雪降る朝忘れておりぬ地球の異変を

他人さまの視線に迷わず携帯に男をなじる言葉を吐きけば

少女期の笑われそうな希みなればつぼみのままに裡に秘め置く

償いのごとくに梅の種をかむ兄とおとうと先に逝かして

「茜さす紫のゆき」と詠われしかのおおきみの晩年しらず

機上にて出会いたる人横浜のちか子さんなりしエッセイストの

あふれたる涙を汗とハンカチの中につぶやく春の別れよ

10日間夫の素行を探偵にたのべば心晴れ晴れとせり

文字太き禁煙のマ−クを睨みたり健康志向に心そむきて

カシミヤのコ−トに包まれたる人の背中に別れの言葉つぶやく

ゆっくりと針を外せば激しくも体をくねらす魚の目あおし

単三の乾電池に甦る髭剃り今朝もじゃりじゃりとなる

タンポポの門出の白い綿帽子さびた線路に旅立ちを待つ

http://sun.ap.teacup.com/crow/

アラビアの姫君用なら毒さえも甘い綺麗なお菓子でしょうよ

http://www.geocities.jp/black_2_sheep/index.html

呼び捨てにされてた声が好きなので　いつかまたきっと 会ってしまいたい（樫子麻理）

http://cacico.exblog.jp/

放課後の朱(あか)く染まった教室で音もたてずに恋をしました

http://www.geocities.jp/black_2_sheep/index.html

まぼろしの線路の匂う月ノ出に橋へながれるバスの灯ひとつ

水曜は催眠のふち　あさひさす TOYOTA にベンゼン環がきらめく

愛情と憎しみの染み淡々（あわあわ）と滲んでゆくか　薬の時間

http://www.natsuse.com/diary/

たぶん春　見知らぬ土地で道に迷い線路づたいに歩いた記憶

すきまから薄日はさして朝らしい 冬眠あけのしぶい体に

三月の空にかすんで見えなくなる淡いカタチは未練なのかな

戯れと蜜の都に明暗の寄せては返す明日のなき部屋

さなえちゃん裏表紙から消えどこへ　はや探偵はじだいをかんず。

「いや、あれは、お世辞を言ったわけだけど・・・。」七月六日はサラダ記念日

http://www11.ocn.ne.jp/~speed/

満月と懐中電灯と淡海とふくろうの声。夏の絵日記

http://www11.ocn.ne.jp/~speed/

耳栓と度の合ってない瓶底で世界を遮断。原つぼみちゃん

http://www11.ocn.ne.jp/~speed/

ファミレスのランチタイムのサラダバー少女の皿はパセリで埋まる

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/

俯きて歩く少女のおかつぱにも等しく落ちる淡雪の美し

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/

背伸びしてつぼみに春を確かむる白きおゆびに軟東風は触る

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/

壊れゆく少女が無色の夢をみて流す涙は闇よりくろき

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/

「ピアノのねミからラまでしか息できない」喘息少女は小声で話す

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/

わだかまり捨て去り祈れその海は二人沈んだ禁忌の海ぞ

ステージを静かに去りし背中には挽歌詠いの優し海あり

終電のプログラマーの鞄から無限ループの闇はみ出しぬ

メビウスの帯のようなる迷路かな巷に売らるる盗聴発見器

http://homepage2.nifty.com/hanayakko/

わが夢のかわたれ時を誰かゆくついに振り向く人にあらずも

http://homepage2.nifty.com/hanayakko/

同窓会の案内が来た。泳ぐやつ泳がないやつ　「ら」が溺れそう

何もかも話して楽になろうかと荷物を運ぶロバも思うか

掻き混ぜよサラダサラダとミキサー車の滴りのごとき黒胡麻ドレッシング

http://homepage2.nifty.com/hanayakko/

アラビアン・ナイトの呪文くりかえし戸を開かんとすれば茫茫

もやしキャベツきゅうり白菜淡きゆえしゃきしゃきいうて誰も傷つかず

http://homepage2.nifty.com/hanayakko/

病室を教室とする日々抜けてきっと元気になるよ　なっちゃん

なにごともなかったようにクロッカスはつぼみの顔でお帰りという

http://homepage2.nifty.com/hanayakko/

苦いチョコレートめっちゃ好きやねん　愛しているよ　焼酎がよか

あけすけに咲かせたのちは黄の色も失せて疾風とちぎり畢んぬ

http://homepage2.nifty.com/hanayakko/

気の弱いうさぎが月に吠えるとき夜よやさしく距離を削ぎとれ

爛梅の香はくずおれて我が胸の黒き鞄を開けよと嗤う

弓を引くその一瞬が殺意ならその湾曲に殺されるべし

うたた寝とほろ酔いと泥酔と。そのどこらで生きてきたのだろうか

まだかたいトマトのみどり眠らせて地球は楽か　トマトは楽か

アラビア語で雪は何と言うんだろう「ゆき」と言いつつ雪を見ている

新しい役目を帯びる廃線となった線路を通る近道

http://rikka.her.jp/

教室の真昼　みんなに影はあり影に重さがあったみたいだ

嫌いなの導眠剤は真っ白い闇から怖い夢が来るから

http://rikka.her.jp/

君の持つ鞄にきっとぶら下がることを夢見て贈るキーホルダー

http://rikka.her.jp/

発見が遅れたことで手遅れになった病気に似たような恋

http://rikka.her.jp/

屈託ない優しさひけらかす君が時に憎くて時にいとしい

http://rikka.her.jp/

陸上で我が占いの評判が上がり始めた。海へ逃げよう

筋肉は美しき川　陸を跳ぶ・翔ける・突き上ぐ　海へ海へと

たそがれの海に撒かれて隠されしアサリの素性アサリは言わず

野良猫を友としたれば生来の友のプライド分けてもらいぬ

怠け主義・曖昧主義の冠を押し戴いてそこを動かず

月立たば時つ風吹く我が空に雲また青く染まりもぞする

http://homepage2.nifty.com/sora_uta/index.htm

そののちは焦土となるかも知れぬから心ゆくまでうたうほかなし

母の日に少し後れて子がくれしスヌーピーはメガホン持てり

置いてきた時など全て忘れろとカーテン越しに朝陽(あさひ)ささやく

http://d.hatena.ne.jp/azusa_s/

降りつづく雨の染み込まざる都会カーネルおじさん溺れたままの

ぼっ、ぼっ、ぼくらと撥ねるは解せねども眉目すずしき探偵団よ

あ、て云ったらえ、と云ってサラダには赤と緑の帽子の子ども

http://www.hct.zaq.ne.jp/koharubiyori/index.htm

泣き顔を禁じ手にするのはいいがその日傘まで燃やすつもりか

背中まであと何分と囁けば夜は二つの心ごと蜜

虫喰いの穴があちこちサラダ菜に5mmの虫が生きていたのだ

君の持つ速さでいいよ　大丈夫。淡い心を僕に教えて

やはらかくつぼみをはぐる　かさぶたを血の出ぬようにはぐる手つきで

なかゆびで喉の尖りをころがして昨日の声の輪郭は何処

http://www3.to/moonshine-world

どかどかとプリムローズの風がいくペーブメントはキミなかれ主義

http://www.h3.dion.ne.jp/%7emaples/index.htm

赤の剥げ落ちたメガホン点数に反比例して響くつよがり

http://roo.to/x_x_x/

のっそりと這うカタツムリ　このぼくに発見されたくない傷がある

http://homepage2.nifty.com/masaoka/index.htm

ルリタテハって幼虫の時はオニユリの葉をばくばくと食うんだってな

http://homepage2.nifty.com/masaoka/index.htm

ヒューイ・ルイス＆ザ・ニュースの歌などもまた80年代のサラダか

http://homepage2.nifty.com/masaoka/index.htm

摩周湖のその淡水の中でしか生きてゆけない藻類がある

http://homepage2.nifty.com/masaoka/index.htm

榛の春はつぼみを見ることもなぜだたまらなく悲しいのは

http://homepage2.nifty.com/masaoka/index.htm

きみがはじめて見せてくれた下着の色の海に見とれたぼくはトビウオ

http://homepage2.nifty.com/masaoka/index.htm

ゆく冬の声のみとなる鳥がいてもう森閑と三橋敏雄

http://homepage2.nifty.com/masaoka/index.htm

発見を待たずに消える小宇宙　破裂音　耳じゃないとこで聞く

http://www.geocities.jp/aruha0225/

プレイ・ユア・ゲーム　時間もしくは空間はひび割れだらけどこへも行ける

http://www.geocities.jp/aruha0225/

食べているサラダを見るとサラダだと思えなくなりここはどこなの

http://www.geocities.jp/aruha0225/

淡水を空気のように吸い込んでさよならあたしたちだったもの

http://www.geocities.jp/aruha0225/

この街で発見可能なもの < 虐待する親 > < 不審者 > < 徘徊老人 >　

http://www8.plala.or.jp/haru3-kan/

古井戸に落ちた鞄と白い骨　月はなんにも語らないけど

今度こそ僕のものだとほくそえむ君は未発見種の花のたね

友達の彼氏を前にマイナスの要素ばかりを数えておりぬ

http://www4.ocn.ne.jp/~siesta07/

理想主義とか刹那主義等笑いしも無主義をきどるそれもまた主義

http://www4.ocn.ne.jp/~siesta07/

焦らしたり縋ってみたりと駆け引きす我の瞳と君の指先

http://www4.ocn.ne.jp/~siesta07/

潮時を告げる仕草で立ちあがるきみに遅れて応接ソファが

http://www2.spitz.net/hinatsu/

あたらしい皿にあなたがとりわけるサラダ　砲架は遠く組まれて

http://www2.spitz.net/hinatsu/

暗転に露草色の声ひびき（きみの声だね）はじまる舞台

http://blog.livedoor.jp/capybara2/

木漏れ日のようなあなたを見れたから　今日はミモザサラダを食べよう

フリフリの淡色スカート似合うよな女になりたい　小春日和

色あせて散りゆく花弁ながめつつ無垢なつぼみの白をも憎し

水底に引き込まれゆく我の身体　花を纏つた魚に恋して

端島の公園にある錆付いた赤いブリキの乾電池バス

(北原白秋作詞弘田龍太郎作曲　雨　5番　雨が降ります　雨が降る　昼も降る降る　夜も降る　雨が降ります　雨が降る　承歌）

とうちゃんが　くれてとうちゃん　解けないパズル
じいちゃんが　くれてじいちゃん　解けないパズル　

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

最後には、線香花火もなくなった。お月さん笑顔。おやすみなさい。

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

(石原和三郎作詞田村虎蔵作曲　きんたろう　1番　まさかりかついで　きんたろう　くまにまたが り　おうまのけいこ　ハイシドウドウ　ハイドウドウ　ハイシドウドウ　ハイドウドウ　承歌）

その馬上　熊と見紛う髭武者の　鼻息荒く「我こそは金時」

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

メガホンに裸電球のせてみて寂しさだけで灯をつけてみる

http://punk-boom-bang-ex.txt-nifty.com/draft/

東京と京都を何度も何度も往復すれば都落ちない

http://punk-boom-bang-ex.txt-nifty.com/draft/

神仏を認めぬ主義は原爆で吾が友多く殺戮せし日

今日友が先逝きて我の周りには同級生の居なくなりぬ

駅に来てエスカレーターに乗る時は何もしなくていいから楽だ

アラビア半島を間遠くに見て行く船に月は照りしかあかあかとして

くすぐつて使うものらし　喉元にあるとふ母性本能の腺

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8D%E6%80%A7

液体になつたベンガルトラたちを助けおこしてまはる化学者

http://www.fukkan.com/sell/?mode=detail&i_no=37143133

もう二度とあへぬふたりの右の手にはりつく蜘蛛の糸のきれはし

http://www.commakagi.ne.jp/tosyokan/kannsou-hiroe.htm

坂上田村麻呂より阿弖流為（あてるい）の方が泳ぎはまともだらうよ

http://www.city.mizusawa.iwate.jp/fukudoku/rekishi/aterui.html

ゴーン氏の強気を承けて円高の気味にチョコチョコレートの振るる

http://www.sophiakai.gr.jp/ghosn/sokuho.html

教室の窓は並びてその窓の開けるもあり閉じたるもあり

（大伴家持　うらうらに照れる春日に雲雀あがりこころかなしも独　りしおもへば　承歌）

ひばりひばり黙って天に昇りゆけ　東大文�T官僚コース

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

陸橋を下り来る少女その足の細きを見たり春近みかも

気の利いた警句を探して叫ぶより社会学者をメガホンで擲（う）て

http://yaplog.jp/noma-iga/

終電の都営地下鉄おなじ名の知らないミサキが（たぶん）揺られる

http://yaplog.jp/noma-iga/

「ライフナビツケレバ人モ迷ハナイ」コンピューターガササヤイテイル

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

君が持つ使い込まれたグリーンの鞄の底は樹海かもしれず

明日からは違う景色を通うんだ　線路ひとつで決まる学び舎

水仙と薔薇の誘ひもいらへずにマシマロとなりて眠る新月

轟音とともにわたしは風となる　線路に残る桃色の肉

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鞄には大きすぎるわその台詞　入らないので置いてゆきます

ころころのびいだま野郎うたた寝にちょっととろけてかわいいじゃない？

詰めるより詰める前にはこの鞄もっと入ると思っていたのに

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もう一度コドモに戻り発見のドキドキ感を味わいたいな

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風よりも空気より尚目に見えず時と心は移ろいやすくて

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僕の車のブリティッシュ・ロックを背景にたそがれの街を女がよぎる

乳牛の母を追う子を丘に見て乳ぬすびとたるわれらを思う

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筒形のグラスを満たす液体の琥珀揺れても津波とならず

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水紋のごとく巨大な輪を統べてじっと虚空を見る女郎蜘蛛

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室内の水泳場に慣れた子ら屋上プールの授業嫌うとう

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うたた寝の夢にはいつも罪なき罪あの子地域の名で呼びしこと

楽人の乳房はかなしはかなくてふるへる弦（いと）のなほ透きわたる

うたた寝の夫はテレビをつけしまま気づかぬふりにわれは出かける

夢だけじゃ生きられないという君の鞄の中は夢以外無く

一番に君を発見していたら今より傍に居られたのかな

寝床より春が見えるは極楽と新居喜ぶ母帰り来て

解ってるそれでも胸を締めつける時計気にする君の横顔

貴方との　途切れた糸も　結べずに　小さき鞄　想い詰め込む

　螺旋形(らせんけい)　描いて進むか　世の中は　逆流止める　人の足どり　　　

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　一つもね　泣きぼくろなど　ないけれど　僕は泣き虫　感激に泣く

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細い鎖で世界の端と繋がったロト６を塗りつぶす時

　「変だなぁ」　その感覚を　忘れずに　生き抜きたいよ　ほんとに変だよ

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　ワインって　けっこうキツイ　甘いのに　油断していて　いやな気分さ

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アラビア糊砒素をふくむと呟きぬ少女期逝くを見つめたる姉

　二日着た　コートの袖が　汚れてて　洗濯機いき　丸まる洗う

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　大和って　奈良のことだね　その後に　「魂」なんて　つけるのは、よせ

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　泥まみれ　そう、泥まみれ　人の世を　生き抜く言葉　ハスのごとくに

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