パン一斤食べし友人夏至二回大きくなりぬ顔も腹囲も

いつの日か余計なものを打ち捨てて鞄一つの我が身にならむ

パステルで描いた貴女の横顔は淡い色でも凛としていて

http://blogs.dion.ne.jp/oketa_sami/

ら行音の蜘蛛の巣光る今朝の軒昨日のやくそく破綻に終わる

主義主張漢字練習主義の上○○にいくつ熟語入るか

睡眠におちゆくときに霧の白き渦みだれみだれなすすべもなし

馬具類に塗りし保革油のにほひたつ鞄にミンクオイル塗るゆふべ

汝がズボンの裾のはたはたとはるかぜにはためくときに発見のあり

少年は血と日焼けとで出来ていて永遠も死も光る友だち

過労死を「カロウジ」と聞き誤れば主義にして春、その野火の果て

逢引きし他の女性より電話あり焦りまくつた貴方何回

いちにんの主義のもとにて堰き止めしユーフラティスの甘き水恋ふ

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

焦らずにまてば玉子の豆の種「まめでるもん」が割れて芽を吹く

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

叩くために有るやうなものメガホンに花を束ねて行き交ふ人に

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

鎌倉の都忘れの巴ぐさ子を尋めゆきてその骨を得ず

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

秋の麒麟草の線路が揺れてゐるばかり五歳がたどる母の産院

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

男らを眠らせ闇を深うする合歓の女蘂は花明りして

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

落葉松の道たもとほり音も無くこんじきは散る鞄のうへに

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

人類に発見の二字なくば闇「ダイヤの惑星」・「火星に氷」

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

つと触れて痛さも憎し鰭あざみ時ならず踏む油断の穽（あな）は

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

「はぜる」とふ語にふさふ花山茱萸(さんしゆゆ) の春のサラダは先ず鳥がくる

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

おとこにもブルーチーズをかけ過ぎたサラダが欲しい時はあるんだ

http://www003.upp.so-net.ne.jp/haihoo/

すずむしさう樹林にこゑなく咲きゐたり黒紅色(くろべにいろ)の淡き花もて

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

筆竜胆の花のつぼみをほぐしては空の高みをうづめゆく　濃く

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

ちちふさのふつくら透ける色をもて雪餅草の雄花序(ゆうかじよ)は呼ぶ

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

夏草の野に融けてます細胞がすきとほるまで綿菅の声

http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

花吹雪だれかの声の切れ端にかき乱されていたって走る

http://replicaprince.easter.ne.jp/

かたくかたく結ばれしものひらくとき放たれるものつぼみは知らず

真夜中になっても夜明けになっても催眠術師はやってこない

気色ばむひとの様子にふれもみで百年の恋はありえないのね

碧天に声たからかに渡らせてグラン・テカール幾何学の粋なり

赤玉のポートワインってなんだったのてふおほきな疑問

どうやって袖まくらずに腕まくり黒板を消し頭を刈るや

父母の血は海賊・蝦夷（えみし）よおそらくは我は何者大和にあるや

変声期言葉少くなき少年が鶸を見たときああと叫びぬ

畦に撒く泥を探ればピチピチと小鮒掌（て）に撥ぬかいぼり（掻き掘り）懐かし

どうちがうパズルとクイズそんなことどうでもいいかそうでもないか

スパークリングワインの寝覚めおはようと鏡の自分に声かけてみる

ない袖は振れぬが気持ちはあるわけで　募金箱に五円を入れる

買ってきた文庫は派手なピンク色に巻かれていた手強そうな

http://singasong.sunnyday.jp/

デパートの大和服展熟年や実年女性で占められている

泥つきのいもはいらんか玄関にもんぺ姿の老婆が立ちて

棘棘（とげとげ）し 心とりだし液体になるまで叩き砕き飲み干す

http://orion.tea-nifty.com/orion/

病棟の売店にあるクロスワードパズル解けずに退院したり

こんなにも胸にあふるる波の色旅の終わりの群青色は

ニュース見て肌に覚ゆる女郎蜘蛛へその周りに這わせるような

http://orion.tea-nifty.com/orion/

浴室で湯を浴ぶるとき香水をつけていしことさやと思へり

プリズムのグラスへ注ぐソーダ水午後のひかりにあげる産声

泳の字を新聞の上 大書して新しき筆 光る墨跡

http://orion.tea-nifty.com/orion/

ほろほろと君を呼びし声返り来ぬ春の雪つめたき頬に胸に

将棋にはさして興味はいだかねど桂馬飛びには誘惑される

セントデイもらいしゴディバ５，０００円リボンときつつ♪チョコレートは明治

http://orion.tea-nifty.com/orion/

こわさないようにきこえるたくさんの声をどこから数えなおすか

http://singasong.sunnyday.jp/

春の雪芝生にようやく３センチ うさぎぴょこぴょこ ぼくもぴょこぴょこ

http://orion.tea-nifty.com/orion/

官僚になりたいときもあったのさ文化長屋に住んでいるけど

体側の指が弓なり一年生母の思いをスペシウム光線

http://orion.tea-nifty.com/orion/

うたた寝で３g（グラム）だけ脳味噌をゴミ箱に棄て上空１０�p（センチ）

http://orion.tea-nifty.com/orion/

混迷のヨーロッパ地図日本地図帝国書院は笑わず

へこむ日は大鏡（おおかがみ）ある洗面所 写楽の顔を複写してみる

http://orion.tea-nifty.com/orion/

極東の雪舞う空にアラビアの化石燃料炎となりて

http://orion.tea-nifty.com/orion/

差し出した小松菜しょりしょり食べているうさぎ未来を思わず
うさぎがかたかなでした。すみません。

サラ金 英語教室 信号機 携帯にぎり駅前に待つ

http://orion.tea-nifty.com/orion/

知り人の一人もおらず千代田線大陸棚の底エビとなる

http://orion.tea-nifty.com/orion/

嫡男の重さに潰れ納戸底学生鞄捨てられもせず

原稿と答案用紙の赤き文字くべつつ許父は発見してをり

横たわる砂時計置き去りにして取りついた青猫会えたの　兄よ

亡き母の二十回忌もまた同じ曇り時々小雪の舞う日

これサラダ？レタス胡瓜を無造作にドレッシングをただかけるだけ

囲碁仲間また来ましたよ手みやげは百選の銘菓三次淡雪

天上の楽の音求め霊山をさまよい行けば緑陰深し

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

若き日の憧れなりし灼熱のアデン・アラビア血煙に染む

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

木の肌の黒光りする教室の匂い懐かし母校廃さる

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

陸(おか)に棲み長きを経しも魂は海へ還ると君は決めおり

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

努力など陰でするのが美学だよ汗をかくのも足を掻くのも

アラビアのＬ・オーレンス主人公（ヒーロー）が楽しげな前半のみ好きだつたのだ

http://homepage3.nifty.com/tsukinokai/

くだらない探偵ごっこする気ないケータイなんてさわる気もない

噎せ返る白百合　命追うように涸れるか　遺体発見現場

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i＝utayomu

聖域に入るのは年に何度だらう参加の日の教室すがし

http://homepage3.nifty.com/tsukinokai/

禁じても禁じられても居酒屋は高校生の匂い濃厚

タンデムで君の背中に頼りたいそんな選択 初めからない

たそがれに邂逅(まみ)えし君は鈍色の影を携え遙と消えゆく

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

水そうの魚の群のきらきらと雲母のような鱗まぶしい

それはそのことしか述べぬと知りつつ読む物語それは陸の安心

http://homepage3.nifty.com/tsukinokai/

たそがれに応へをかへす一葉も子規も玉砕したから敗者

http://homepage3.nifty.com/tsukinokai/

やわらかな午後を分かちし友ありて桃花のごとき頬の愛しき

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

主義主張論ぜば寒し唇の裂けて滲める血のほろ苦き

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

水泳を始めた五歳言うなればわれは光そのものだった

焦燥の落日過ぎて懊悩す夜のかたえに月は宿れる

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

発見が遅すぎたかなためいきの死骸あなたのために残した

http://roo.to/x_x_x/

　メガホンを摂りて叫べる友輩(ともがら)の肩に宿りす　さくらひとひら

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

過ぎ去りし夢の都の数多(あまた)なる西域はるかに砂嵐吹く

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

冬の田の黒き土の瀬切り裂いて線路は海へと身をくねらせる

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

居眠れる猫の額をひっそりと撫でればふわり春の風吹く

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

新しい発見のたび薔薇色の未来。幻。天は落ちるか？

傍らの壁に寄りたる古鞄　ともに過ぎ来し旅路に眠る

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

お互いの心ひとつを入れて置く鞄が欲しいと呟いた春

道端に小さきすみれの覗けるを発見せしと子らははしゃぎぬ

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

人類の脳の新たな溝の名を得てして人は発見と言ふ

時鳥（ホトトギス）時空すら越え添ひたいと思ふも今は時効となりて

左手に白きリングの跡残しサラダ食む朝獏にもなれず

粛々と時は巡りて再びの花の盛りに我れを誘(いざな)う

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

チョコレート食めば元気になるという伝説としてキットカットあり

時が過ぎ現在（いま）の君を過去の君をいつか許せる日の不確かさ

　花サラダ三色すみれの黄も映えて春召しませとボウルに微笑む

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

淡々と浮かびて消ゆる泡沫を追いつまどろむ早春の午後

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

ほんのりと蒼を抱きて脹らめるつぼみも愛しや白梅紅梅

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

日を追うて色を増したる常陸野の緑を吸うて風に立ちおり

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

春の陽に向かいて初声発すれば光ひときわ眼に滲むる

http://tamagaki.hp.infoseek.co.jp

焦点の合わぬ快楽（けらく）に苛立つのボンボンショコラを食べ過ぎたせい

超音波（エコー）画面に映る子の影まねくやうわが胎にきみを発見せし日

少しだけ都会の風が恋しくて夜汽車の切符鈍行に替え

宮杜に神の口上ひびきわたり備中神楽の夜は更けゆくも

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

つかれ果て母に電話をしたくなれど日本は午前二時時差をかみしむ

夢に見む　千の一夜に百一帖　アラビアの姫　平安の才女

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

北の果てセントエルモの閃光に荒野の線路暗闇に見ゆ

君と知る　朝一番の教室に秘儀なすごとく花を活けをり

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

朝未だき春告げ鳥の声高く浅き眠りの目覚め嬉しく

史実にてのみ知る〈焦土〉されど朝一斉にきらめく蛇口たち

サリサリとサラダを食（は）めば思ひ出す君とまじはる以前の恋を

http://user.shikoku.ne.jp/retoro/index4-tanka.htm

時雨降り雪を知らない君の目にともる街灯あたたかいかな

http://roo.to/x_x_x/

うさぎ年のきょうだい二人産んだ人ほほっと笑うふふっと唄う

メガホンを打つ手じんじん痺れきてふっと空などのぞいてみたり

東京で一年が過ぎまだ慣れぬひとりの部屋にサラダの無臭

http://roo.to/x_x_x/

淡い夜可愛いＹとワインなどたわいないのよワイキキビーチ

蟷螂の眸はうつろなり組み伏せし比翼の愛もついに消ゆれば

http://kei5132ameblo.jp/

欺かれたることは無し欺きてつね来たるわれ　ここやわが城

http://kei5132ameblo.jp/

みだらなることに触るるな乙女等よ桜ちらちら舞う科学祭

http://kei5132ameblo.jp/

八歳と六歳はだかに　父見よとみづに這ひりぬ　いつの間に良くや泳げる　六歳は息継ぎせねば　間をなくぞ頭をあげる　そのつどに父に手を振る　八歳はとほくまでゆき　ゆきければふりかへりして　伸び上がりわれに手を振る　かなしきまでも　

みづの下浸かりし脚のひらひらと手も鰭ひらと　泳ぎけりはや

http://youyoujoho.com/yasima

盟友といえば聞こえはいいけれど夕焼けはただ沈黙するだけ

http://mypage.odn.ne.jp/home/erimana0508

民主主義振りかざしているかの国の国旗に滲む兵士の血の色

http://mypage.odn.ne.jp/home/erimana0508

昏昏とうち捨てられた大陸の焦土にすっくとそびえるパンの木

http://mypage.odn.ne.jp/home/erimana0508

グランドに投げ捨てられたメガホンが負けた悔しさ一身に受ける

http://mypage.odn.ne.jp/home/erimana0508

それぞれの思いは立体交差する首都という名の未来の廃墟に

http://mypage.odn.ne.jp/home/erimana0508

球体の内なる時は触れられず全きものの都となれり
　　　　　　　　

水底の虹の色こそ触れたけれ我がてのひらを器となして

http://homepage2.nifty.com/sora_uta/index.htm

アラビアは遠き所かと問うた君の背中に砂嵐見ゆ

色のない夢ばかりみる　消え失せた日々を思うと風がつめたい

「撮ってるよ、こっち向いて。」という声が遺品のビデオから溢れ出す

階段教室(コロセウム)無言で過ぎる二時間目教師と生徒交える剣無し

あおき影雲にとどめて去らしめしわれ今生の鬼と成り得ず

http://kei5132ameblo.jp/

「四十雀（しじふから）はばたく友の会」とやらお誘ひせつに有り難かれど

新しき記憶の一つ　風邪の火のさながら走る肌の旋律

http://kei5132ameblo.jp/

人はみな信楽焼きの置物を私にくれる　そんなに似てる？

軋み泣く足と音無き声のみで人魚は生きる陸踏みしめて

石油株当てた祝いださあ飲むぞ！　アラビアホール、満席みたい…

教室では聖人君子 飲み屋では餓鬼畜生の先生多し

ランドセル・カレー・詰襟・正露丸…あなたの側に明治陸軍

たそがれの国と一緒にたそがれているヒマは無し私は私

金髪に染め上げ体揺らし居る少年二人まなこ泳がし

ポケットに隠せる円きチョコレ−ト虚ろなる時口に入れたり

北西の風に波立つ海面のさまを思えりうさぎがとぶと

筋肉の盛り上がりたる二の腕に弓矢ひきたり足元均して　

ま昼間の電車の中にうたた寝の小さき頭に肩をかしたり

振り向いた顔は夕陽に掻き消され瞼の裏にはたそがれの君

あずさ弓柳田邦男の本を閉じ想いを閉じて眠る他なし

あこがれと夢と恥じらい思い込み　いっしょに食べたね初恋サラダ

http://b1.jaxy.net/bbs/index.php?bid=b4109dbecacb3b

うたた寝にひろがる春の日畳の香今なら書けるさよならの文（ふみ）

ゆく春のとりとめのなきさびしさに佐美雄の『大和』机上にひらく

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

泥濘をゆけるがごときひと日かな灯の下に書きまた反故にして

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

気みじかきわれはパズルが嫌いなり千に散らばる雪の金閣

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

沈香を焚けるひとときひとすじの煙は触れつ弥勒の指に

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

三月の雪の白さやはかなさや馬の眼にいまを降りつむ

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

官僚の家族なること言い難く況して題とし歌うかなしさ

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

百題をときに迷走暴走しうたう快楽（けらく）やこの春の日を

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

おとうとやいもうとのなき夕暮れを庭に戻らぬ兄を待ちにき

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

青紫蘇の葉を打つ雨を見ていたり病むとし聞けば会いたきものを

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

背表紙の『横浜・ヨコハマ』いま生きてあらば何歳なりや優子は

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

いつしらに乳の香失せておさなごの眠れる髪に汗の匂える

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

探偵の肩書などを持つ女（ひと）も紛れておらむ成田午後四時

http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/

ウオーキングの励行かさね長年の不眠症ちかごろ和らぎてきぬ

紙の上すらすら滑るペン先に繋ぐ鞄のなかの豆辞典

濃淡の影を映して三月を蛇行しながら川は流れる

http://homepage3.nifty.com/flat_m3/

恐竜の卵を発見したという孫に従き行き見る飛行船

三無主義それでも少しく気色ばみ制服廃止なんど唱へき

「焦」の文字辛くて草を生やしたら焦さんはわらふ「我是蕉（わたしはバナナ）？」

「お食事ができました」「お風呂わきました」メガホンで告ぐ二階の人に

ラグーンの教室のよう岩陰にコバルト色の魚たち群れる

海原の優しさ知らぬ陸鳥が樹洞の中で抱く海あり

掻きだした棚の奥から大発見！七年前の「使途不明金」

「妹」は恋人だった時期もある。平安時代ならよかったのに

たましいにわるそうだから逃げようか　朝のサラダのみどりもつれて

http://www003.upp.so-net.ne.jp/capverses/

あんのんと淡く流れるちぎれ雲　なんの軌跡ものこさずにゆく

http://www003.upp.so-net.ne.jp/capverses/

ひだまりに猫をみつけて今やっとやっとふくらむふくらむつぼみ

http://www003.upp.so-net.ne.jp/capverses/

いつのまにまた降りだした綿雪が色という色すいこんでゆく

http://www003.upp.so-net.ne.jp/capverses/

ストローで夢を吹き込む七色のシャボンの玉が青空に舞う

行間と空気をよんでいるまひる　ことこと鍋が声をかけにき

http://www003.upp.so-net.ne.jp/capverses/

「お隣の方は？」と訊かれ曖昧に「友人です」と笑って返す

http://haboki.fc2web.com

声無しで伝わる気持ちが欲しかった伝えられずに泣いたあの日も

http://allegory.bufsiz.jp/

暗闇に微かな光流れ出す　午前三時だ　未来が響く

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i＝utayomu

四十の手習ひなれど吾の舞踊いつか咲くらむ時季待つつぼみ

つぼみから花へと成長する時に好きになったの年上の君

http://bbs4.fc2.com/cgi-bin/e.cgi/67972/

冷蔵庫いつも眠るは乾電池 肝心なときサイズが違う

塩辛はつくれるけれど酒盗では難しいので四国へ行こう

調子よく橋の下から拾われた子猫みたいに可愛くないね

少年よ ならずものなどならずともあるべき道をあるけるものよ

母の背と父の背丈を越えたのを感じたときになにか流れる

鉢植えに液体肥料さすように効き目あるもの心にほしい