殺された人々の声消し去られ民主主義だけがいつも正しい

＜焦燥時＞飲む頓服をいつ飲めばよいかと焦った声の電話が

甲子園に黄色のメガホン咲き乱れ虎が目覚める ひとときの夢

憧れが諦めに変わり都会から離れられない深海魚です

銀河行きの列車をそっと見送って役目を終えた線路はねむる

不眠症訴えて来る人々が待合室で居眠りする午後

空っぽの旅行鞄に過去を詰め老いゆく君の枕辺に置く

いまはむかし古代希臘のマラソンの棄権不能による死の危険

ちはやぶる神罰よりもなほ速き９・１１の反射運動

人類の未来ひかれり血の色もトマトの色も赤かりしころ

めつむればわが心音の聴こえくる　そして千秒のちの静寂

いもうとの留守電応答メッセージ、日本語・英語・ペルシャ語の順

売春といふ仕事なかりし太古（いにしへ）の人工遺物（アーティファクト）の垂直尾翼

榊の木のすぐそばに敵ひそみをり　進路を変へてひむがし目ざす

いみじくも林檎とナイフのいづれかが吾をザムザかＫに仕立てむ

即身仏の行を選びし老僧の死亡届は人間仕様

たまきはる死亡時刻のアリバイも自由にできる暖房を点く

バルトーク作曲<ミクロコスモス>や薔薇星雲の叙情のごとき

毘盧遮那仏解体新書巻一は<宇宙光線反射の秘密>

廃駅の狭きプラットホームには乞食（こつじき）あまた貌鳥あまた

計画が二転三転するあひだ怒りも二点三転しをる

春ゆふべ共同便所を占拠してシュプレヒコール起こす真似事

銀河太陽系地球最後の日いまさらにして、ふと胸騒ぎ

椎名林檎の過去世の夕顔曰く「あたしの名前、お知りになりたいのでせう」

しかたなくこんなとこまでやつてきてキャベツの匂ひおもひだしたよ

髪抜くるまで黒き罠掛けられし公爵、狗のごとき死待てる

山川呉服店印の手拭をほつほつ洗濯�恂{邦雄

白妙の頁ほすてふ書の山の村上春樹角川春樹

選ばれし副葬品のぬひぐるみおんぼろのアメリカ製のくま

携帯電話（ケータイ）の着信音が鳴るあひだイラクに落つる十二、三発

柘植の櫛形見にせむと折り分けぬ　一つは吾子に一つは猫に

われもまた月のリズムの虜にて安息日（サバト）の海にひとり漂ふ

手を洗うことに心を占められて子どもは肘の上まで濡らす

吾が伏せる枕辺に居て静かなり呼べばすぐ来て手をなめくれる

思い切り弓をひいては飛ばしたい結んだ恋文ひゅんと届け

うたた寝に見た夢いくつも手渡りをしつつむかうは思い出の場所

中心があなたにむかって傾いた独楽になってまわれまわれ

泣き止まぬ児を抱えては線路まで電車を見せに駆け出すあなた

淹れたての眠気覚ましの珈琲は朝焼けの中霧がかかって

子供たち鞄につけた人形はペットボトルのおまけ付きです

新たなる発見をまたひとつづつ見つけていくよ生活の中

ゆっくりとこのひと時が流れればいいなと思う微笑む家族

蜘蛛の巣に花びらふたつ　しあわせはがんじがらめにできないけれど

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泳げないのに飛びこんだダイビング・プールの底におはじきの赤

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楽しげに子供と作るサラダたち好きな料理の第一位です

一日はただ淡々と過ぎて行く愛する者よ抱き締めながら

いつの日か花開くよう今はまだつぼみのままで見守りながら

何色に染まったのかと寝顔見て静かなる夜に溶け込んで行く

進捗はいかがですかと問われれば終わっていますと答えるでしょう

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愛だけで想うだけでは足りなくて声に出してよ何も見えない

チョコレートコスモスの午後あまくって苦い記憶のかけらを拾う

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跳ねるには臆病すぎて聞えないふりもできない恋うさぎ飼う

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半分に割られたバーム・クーヘンの弓はがしてく　ひとりは脆い

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スーパーに売ってるかぼちゃは半分で魔法をかけても馬車になれない

今日もまたひとつ官僚の悪巧み悪代官から相も変わらず

世界中迷子探しのポスターを貼って探している夢の行方

幸せに笑った頃の思い出の錆びたナイフが見つからなくて

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鬼になる強さなどない正しいと言われたほうが正しく見える

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風邪ひいた時のさみしさ鼻の奥いたいのは泣きたいからじゃない。

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じゃがいもを入れるの忘れたカレーみたい。涙はでないほどのさみしさ。

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この身には鎧まとはずあるがままただ泥臭く潜みゐるべし

ひとつ失せしパズルの駒を探しゐる長き長きに無為の日の中

秋の日も深まり行くか通い慣れし道に今日知る金木犀の香

遠き日の海原埋めし液体の酸より我は生まれ出でたり

この年の初鍋となる馬面の肉を解しつ弾みし会話

官僚の力も増すらむこれからの勉強ばかり言ふ議員達

とんかつ屋キャベツをおかわりするために行くんだという君に乾杯

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”結婚” て言葉の魔力知りつつもかかってみたい甘美な罠に

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天高く洗濯物に甘い風キンモクセイの移り香欲しい

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思春期は抑えきれない思いただ書きなぐっては心なだめた

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ぬいぐるみなんて比じゃないかわいくて卒倒するようちの子見たら

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迷いなど無いと振り切る伸べられし掌の温かみ知るもつかめず

想い合いいても当分ラブソング歌わぬ携帯君は異国へ

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結い上げた髪をすぐまた解きほぐし涙うかべて櫛を噛む女（ひと）

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長病みに出口の見えぬおとうとよ忘れないでと葉書舞い込む

いつの日かもらってみたい咲き初めた薔薇一輪をあなたの手から

掃除機のコード巻き取るボタン押し手をたたかれる恨めしい朝

「食わずには生きてゆけない」オニババの茨木のり子を好んだ私

ここまでは計画どおりここからは白紙状態あなたとわたし

ひとり占めしてしまいたい今夜だけあなたを連れて帰ってもいい？

今までにない胸騒ぎどうしても抑えられない熱も吐息も

林道を走るのが好き青空と君の車が揃えばもっと

まるごとを煮込んで作るスープならキャベツの甘さそのままにして

まだ君はしかけるほどの人じゃないそう言い聞かせはまりこむ罠

洗濯のない暮らしなどありえない一人暮らしで初めて気付く

コロコロとじゃがいも詰めて送ります読みたがってた本と一緒に

人影のない6月の海辺にて主役になったようなKISSを

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君が手を上げるといっしょに十字路の柳は揺れてこっちこっち

言の葉は剣になると言う君の口から出（いずる）時限爆弾

制服にアイロンかける22時ニュースを見てる貴方の隣

松の木も確かにそこにあったはず　貴方を見てた貴方を見てた

「天一ラーメン」知らない私を笑ったね　今も私は知らないままだ

下着とか作業服とか洗わせて　でも靴下は自分でお願い

あの時に貴方が撫でた髪だから鬱陶しくも切れないでいる

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螺旋描き背をよじ登るこの指がめいっぱい愛を伝えているよ

「この中のどれがほんとの泣きぼくろ？」君が数える　｢やだ、増えちゃうじゃない｣

変だよねわかっているけど俺達はこういう世界で生きていくんだ

二人してワインを飲んでテレビ見て妄想巡る30秒間

長袖を着ている君の肌に触れたいなと思う夏の海岸

この国を大和と言った時代にも出会っていたね歩いていたね

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サワガニをとったり泥で遊んだりその風景に私はいない

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お土産に選んだパズル日本地図君の息子は小学生か

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近づいた貴方のシャツのこの香　彼女が選んだ洗剤だよね

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馬よりも舟が好きだという君は僕には少しわかりにくいかも

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「右、左、次は前だ」と　官僚が動かしてます　そんな国です

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迷うことなく飛び込めばどこまでも二人で生きて行けただろうに

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おとうとよそれで良いのか私には扶養家族が3人いるぞ

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紫は高貴な色か精神を狂わす色か　まぶたに塗ろう

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横浜も行きたかったね　恋人と行くところだと決まってるんでしょ？　

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書くことの喜びがふと君よりの暑中見舞いで頬からこぼれる

苦手です　文字の詰まった　説明書　固い言葉　ずらりと並び

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店先に　大きな熊の　ぬいぐるみ　場所をとるわね　買う人いるの

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発見の後の愉快を溜め込んだ博士の部屋に鯨を呼んだ

マラソンで男子を抜けば汗だくで女を抜かんとするのが男

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地下鉄の轟音を豊かに浴びて「四時田園雑興」吟ずる

真剣にペン走らせているときの頭の動きまで見つめてる

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結婚にたどり着かないそれだけで「未来なき恋」なんて言わない

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初秋の朝の光にしずしずと序列をつけてゆくのはサラダ

微笑んでキムタクの妻演じてる静香みたいな人生は嫌

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留守番もできぬ７歳憎らしく「甘えるなよ！」とほっぺをつねる

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１６２センチ・牡牛座・A型で翼宿生まれのナオミと私

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エル・ドラドなんてどこにもないのだし前見て進むしかないんじゃない？

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ナイフ・ガイ　君の言葉は冷たくて鋭く我の心をえぐる

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あのひとの嘘に気づいてビリビリに破いて捨てた婚姻届

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暖房と冷房交互に入れているはっきりしない季節は嫌い

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右腕に刻んだ薔薇の花言葉「永遠の愛」　愛は罪なり

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爆心地から３キロの地点よりも２キロ地点が焦げてはいるが

カーラーでくるんくるんに髪を巻き恋人じゃない男に会えり

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メガホンの小さき穴よりその先の大きな穴のあはれあはれ

食べるのがきらいになったあの夏は恋で生きてたような気がする

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計画は十年先まで決めている決して誰にも話さぬけれど

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占いのとおりであればまだ続く我の波乱万丈人生

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日輪に向かひてどこか儚げな傘差しひらく都はありぬ

買い換えず　使い込んでる　携帯に　愛着わいて　3年半も

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胸騒ぎもはや覚えず彼に会う我の楽天主義を喜ぶ

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髪を結い　ワンポイントに　櫛をさす　あらいい感じ　ニコリと笑い

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月曜日　頭のリズム　狂いがち　書類を眺め　叉読み返す

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失念の恋の全きもののけが線路食らひつ西へ西へ

口下手で　説明不足　今一度　理解を求め　言葉を続投

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「ゴー宣」（コバヤシ）で思想を学ぶ友人の遥か彼方に小林秀雄

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居眠りの沖には平家感じつつ陸には源氏どよめいてをり

吉田鞄ではなく吉田カバンです三笠の山に出でし月かも

痛みなく　歯を削りたる　治療音　麻酔の力　今更ながら

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バットにてキャベツ叩きし怒りの火忘れぬ限り君を忘れぬ

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手を当てて　広き額を　隠そうと　前髪下ろした　若かりし頃

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ふたを開け　ペンにインクを　つけて書く　帳簿の文字が　歴史を語り

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あの店を発見すればあの店のあの方が来て何かささやく

褒め言葉それは見えない罠だから決して信じぬ彼女の言葉

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未来なら選択できる　歩み来し過去は洗濯できないけれど

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わが記事を書きてくれたるライターの苦しみ思いつつ我も書く

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ぬいぐるみよりも可愛い野良猫を拉致して共に暮らしてみたい

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発信の記憶ないのに残ってる携帯電話の発信記録

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カラーリング重ねて櫛が通らないロングヘアーをばっさり切りぬ

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ずんずんとリズム重なりあうけれど終わりはいつも男のリズム

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まるで蜘蛛みたいに地味に確実にやさしさだって存在している

http://www.geocities.jp/sk_sweetholic/

雪に濡れ雨に濡れまた陰干しで不貞腐れ臭い洗濯物だ

おざなりに書かぬところは立派です。その他はもうちょいおざならんかい

ぬいぐるみのくまで撲ち合う現場から犬も食わぬと逃げる四、五人

初雪がコートの黒に舞い降りて青信号を進めずにいた

http://www4.diary.ne.jp/user/463976/

フリージアの花束抱いた少年はちよつとよろけて少女のもとへ

http://blog.livedoor.jp/capybara2/

朝焼けの始まりさうな午前四時　送信できないメールがひとつ

http://blog.livedoor.jp/capybara2/

居留守にもそろそろ飽きて日の残る小庭にしげる猫じやらし引く

http://blog.goo.ne.jp/casuminn/

桃色の手足を空に翳したか罠にかかった火星田マチ子

http://hinauta.holy.jp

にいさんは赤い帽子をおとうとは緑の帽子を洗濯機へと

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出さなかった手紙に切手貼るようにグリーンサラダに飾る松の実

http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/

ややこしいふたりになってしまわぬようラーメン食べに出かけましょうね

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お祈りのかたちになって靴下を脱ぐまめでんきゅうのあかりの下で

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液晶に花びらが降り雪が降りしずかに髪をなでられている

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蔓草の螺旋に抱きしめられていてカーブミラーはしあわせでした

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薔薇いろの人生＝幸せを踏みにじる夜の月は薔薇いろ

http://www.geocities.jp/isanajpjp/

柳ヶ瀬は濃尾平野の泣きぼくろフィリピーナがぺたぺたとゆく

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常温でしばらく置かれ肉塊はとまどいながらかたちを変える

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巻きすぎて切れたネジですこれ以上何も言わずにいて下さい(礼)

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食べられないキノコの名前と一文字が違っただけのあたしをどうぞ

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泳げないことを誇るため泳げなくなってみたいよ　ねぇ、あまがえる

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投げ返す時計届かず眼底まで拾ひに向かふ　さういふ遊び

あすなろはずっとあすなろ短歌にはなれぬモドキで マラソンゴ〜ル

「開け！ゴマ」小さな胸をときめかせ夢にまで見たアラビアンナイト

神様が君の額に書き込んだ祈りにそっと触れてみる夜

http://hinauta.holy.jp

巣立ちゆくみなを見送りぽつねんと一人残りて教室を掃く

どこへでもと二人で逃げた海の上見つめ合えても陸が恋しい

子の立場我も味わい比較の目独占したい母の眼差し

わが論理をあふれる感情でおおいつくす横四方固に１本まじか

薄紫に日暮れし空に星明り一日を終へて家路を急ぐ

つま先をトントン叩き見つめてみたよ胸騒ぎとも踊る人形

ダークスーツの人の波ばかり押し寄せて驚きて見ぬ横浜駅を

うたた寝のあとでこわごわ目をあける大きな虫より猫になりたい

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ぬいぐるみに埋もれ朝まで抱き合うぐるぐるとゆめ　あかいサイレン

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日の中の小庭の土に屈まりて草引く上に汗は滴る

真っ白の１６歳の制服の胸ポケットににじんだインクの哀しみ

そんなこと百も承知で飛び込むよあなたの仕描けた罠であるなら

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今ぼくのすべてを占めるやるせない怒りの味がするかすり傷

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何故だろう歩み始めし洗濯機脱水しつつ徐々に移動す

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お習字といえば子どもの手習いで書道となれば威厳のありて

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突っ張りの兄はこっそり弟のぬいぐるみ持ちベッドに飾る

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携帯に便利と謳う商品の置き場所困る日常の時

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長き髪櫛削るたび抜け落ちる黒と白とに塗り分けられて

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