古くからつかず離れずそんな友語り合おうよいついつまでも

人前で泣かない主義だと言い張って頑なに心開かぬは君

後三月焦燥しきったその背中（せな）に何をか語らん夕陽みつめて

メガホンを手に声枯らし応援す夢追い掛けるあなたが好きと

雫溜め都忘れの花の咲くあの頃ふたり過ごした場所で

池上線路（みち）の在処は知らねども歌に親しみありて懐かし

眠り姫夢から覚めたあなたにはこの日この場所如何に映るや

用途別買い揃えたる鞄かな後は使う日待ち遠しくて

ふもと発見晴台まで数分でロープウェイに身体委ねて

悲しみの癒される時過ぐる時間(とき)過去というには胸が疼いて

サラダ菜の如きみずみずしき君に枯れるな心染まるなハート

淡雪はふたりの想い閉じ込めて降り積もるのか解けてしまうか

封書閉じ草に雷書き添える早くつぼみを開いてほしい

色気出す年にはまだまだ早過ぎる娘見詰める父の想いは

声殺し泣いているのか乙女子の肩が震える後ろ姿よ

秘められし慕情の如くひつそりとつぼみは闇にふくらみにけり

http://user.shikoku.ne.jp/retoro/index4-tanka.htm

八百億年の砂時計星ぼしの遠ざかりゆく宇宙膨張

底抜けの夏さあたんと召し上がれ燦々サラダひまはりサラダ

002.色
赤緑青白黄色のドロップを噛み砕いては駆け抜ける日々

腕時計はずせば腕の温みごとすべり落ちたり今日を逃れて

たれひとり味を知らずもサラダバーに常に残れる緑のぜりい

晒さるるほどに淡かり千代田区の城の森似て倭（やまと）のほとは

健やかにしなやかなるはその水菜ああ素晴らしき僕らのサラダ

低血圧なのを発見したことを男を選ぶ理由にします

小さき子の背に負う鞄は同じ型これもひとつのブランドならんか

小さき子の背に負う鞄は同じ型これも一つのブランドならん

海の底が海をそのまま食むように僕泣きながらつぼみ噛みます

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ナツメヤシのサラダ食みつつつぶやける　あの美少年のためなら母を

白きものうち混じる発見より豊かなり枝毛でさえも友のごとく

時止まらぬかと五十路ゆく女ども消化試合はまことに憂しこと

許される時間を越えた英雄に踏まれてみたいアンヌ隊員

小一時間ウォーキングして家路に着くこれではまるでじいさんである

瓢箪に穴あけ張りし蜘蛛の巣よカクラバ・ロビの音割れさすは

芋食いて記録を作る泳者ありわれも芋食うひもじき頃よ

私ではないわたくしを想うときたとえばその名は<つぼみ>あるいは

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他者だけの世界の中へ踏み入れる足の爪から色づいてゆく

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　　　（1）永遠なんか見つからない

おなじ名の知らない少女を呼ぶ声にふりむくたそがれどきの渋谷に

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熱にして湿なるマールス（三月）淡淡のひとには不吉な月かもしれぬ

しんしんと生殖の風ふきわたり水仙のつぼみふくらむフィブラール（二月）

藩が県村が町町が大都市迷惑なのは冬眠の蛇

淡あわと残照およぶ河の面に波紋ひろげつつ潮上りくる

人の名を忘れしことなど瑣末ごと春待つつぼみ無尽にありて

雛流す紀伊の淡島ほんたうは悋気の女神の坐（ましま）す社

鉄道にどんなロマンがあるのかな彼に寄り添い見つめる線路

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悪あがき頬にごはんを詰めこんで椀を離さず眠りこける子

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鞄こそ目印なるや丸顔と車種に達筆電話のアルト

持ち慣れぬ鞄を脇に小旅行手ぶらで帰宅し土産も忘れ

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育児これつねに発見驚きで愉快と苦労で親と育たれ

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つぼみの先痛痒さうで腹立たしいちご大福歯を立てて食む

時にはね翼広げて伸びをして友とすごして「母」を忘るる

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百年後今を戦前と言うなかれ明日を戦時にさせない一票

セリ、わらび、こごみ、竹の子、つくしん坊、春もお美味しい山菜サラダ

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「もう時効だよそんなこと忘れたよ」（悪いけどごめん殴ってもいい？）

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やわらかな陽射しの中で眠る子のうつろう夢はどんな淡さか

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キャベツなきサラダを父は認めずも冷蔵庫から出すマヨネーズ

我もまた一度リセットしてみよう大山のぶ代のドラえもんの声

愛娘つぼみのような唇で頬にちゅちゅっと桜の笑顔

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合格の知らせを受けて名残雪やみし夕べに淡き虹立つ

それぞれに子の持つ色は鮮やかに描く未来は伸び伸びとあれ

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アトピーの子は唄ふやうに覚えます食品添加物青色５号

母の技ほめる時と叱る時声のトーンを微妙に操作

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声もなくうつぶす君の向かうには真つ赤な空だ　ほら見てごらん

鈍色のテープは磁気帯びきゆるきゆると女の声を早送りする

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ぼくは今、とぎれた線路、そのむこう。姿みえないきみに手をふる。

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わたくしは新月である　時を汲む井戸への道を闇で照らそう

春色のつけ爪つけて窓の外雪の逢瀬のにび色の空

セロリスティック湯飲みに四五本突きさした君のサラダを音を立てて食ふ

その肌に薔薇色のさす儚さよ猫といえども異郷に生きる

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花時を月日が風化させゆく若きつばめも不惑となりて

眠れずに台所に立ち海老をむく悲鳴のように遠い波音

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あ・い・し・て・る 別のページには別の愛ありそうでない時々曇り

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あたらしき道を発見するために指先を高く空にさらせ

目をとじてサラダ記念日そっと閉じるシングルマザーという愛あり

http://orion.tea-nifty.com/orion/

三月の田園風景身に蔵（しま）ふ鳳蓮草をミモザサラダして

またあしたあなたに風邪をうつすから淡麗という麦酒（ビール）ひとり飲む

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牧水の、一彦の、康敬の声ニモマケズまだ宮崎に棲む

手のひらに息を吹きかけ落ちつぼみもとにも置かず湯船に浮かぶ

http://orion.tea-nifty.com/orion/

寂しさのかけらをこぼす卯の花の傍に眠れるあやめのつぼみ

何色に染められたきとは思はねど知らず知らずに染まりし我も

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たそがれの寂しさ感じ島に落つ夕陽を眺むカトリック墓地

http://www.pluto.dti.ne.jp/~ohto/waka/wakaindex.html

発電機だいこんの湯気唐辛子酒をふくみて色即是空

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昨夜（よべ）君と酒飲みしこと嘘のごと今日は職場に淡々と会ふ

信じたる理想に殉じ生き行くを疑わざりし友はいずこに

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馴染みたる主義にてあれば懐疑てふ理性を抑ゆ感覚強し

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裏返る声がせかせる 22：30（じゅうじはん）勝負ネクタイ固く小さく

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発見は伝記の十八番不発なる無数のエジソン我は弔ふ

焦点の定まらざりし眼鏡にて世界を見れば悩み少なし

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メガホンを使わずあれど若者の応援の声山に木霊す

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自らの内なる声に目を瞑り聞かぬふりして後悔多し

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つぼみたる辛夷のやうな少女子（をとめご）の背丈ばかりがすんすんのびる

幻の都を求め倒れたる人が眠りし密林も消ゆ

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恋の芽が　つぼみになりて　君が胸　いつか咲かそう　愛の言葉で

谷底を走る線路を見下ろして珍鳥遊ぶ森が静まる

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安眠を貪る耳を目覚めさす突然聞こゆ火事のサイレン

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淡い夢シャボンのようにはじけたの虹のきらめき捕まえられず

http://blog.goo.ne.jp/pinkylily/

停車場で乙女の群れが遊びおり横に置かれし緑の鞄

http://www.pluto.dti.ne.jp/~ohto/waka/wakaindex.html

淡い夢シャボンのようにはじけたの虹のきらめき捕まえられず

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友待ちて眺むる札所の苔庭に時雨て映えし梔子の実あり

どの店に行ってもオーダー妻の癖　サラダだけでは腹起きないよ

渦巻きの先端開きつぼみ咲く太陽愛し耐える冬風

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休日は車の多さに水仙の郷も渋滞　淡路の島は

早咲きのつぼみほころぶ春の宵君の温もり待ちきれなくて

「みずいろ」じゃなくて「すいしょく」あの夏の午後と蜂とを閉じ込めた色

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花束は夜空に受けた　色は無く光る泉となって残った

君色の想い出ばかり残されて封印できぬ戻れない日々

テレビラジヲパソコンの無き江戸時代我の先祖もおんなじ下戸か

冴え渡る空に伸ばせし桜木のつぼみは春の夢見て膨らむ

包まれて肌に沁み込む君の声忘れられない忘れたくない

眩かしい色づく世界眼を醒まし灰色の私染めておくれ

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月語る囁き声の物語夜は更けてく私を通り

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叫ぶために叫ぶ声では響かない　風に消えない歌でなければ

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薄紅の河津桜は雨に濡れ　雫纏いて色濃く輝く

その声に聞き覚えありと思うても名前が湧かぬ歳のもどかさ

ゴンドラを提げて線路はチャッくんの命つないだチューブのようだ

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眠れない夜はきまって翌朝のえものが蚊帳を揺らしていたね

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そういえば父の鞄は重かった　ラジオ体操終えた朝のバス停

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あっけなく発見された　チャッくんとぼくが隠した家出資金も

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5時限の終わりも聞かず飛びだした　眼をひらかない魚のうわさに

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給食のサラダドレッシングを押しこんだ　お道具箱と笛のすき間に

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淡水にひそむなにかが剥きだしの腿を腫らした改造列島

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アサガオのつぼみをかじる　むらさきにくちびる染めて受ける夕風

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そら色のズボンを下げる　チャッくんと虹かかるまでションベンとばし

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チャッくんの声が聞こえた　ゴンドラに耳石の揺れを感じていたら

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粉砂糖淡くふられてシュークリームこれ以上にはやっぱりなれない

映写機よ、まわれ　時の彼方からリリアン・ギッシュの声を聞かせて

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究極の睡眠が始まる。光が差す。関係ないぜ。おやすみ。

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故なしに子をどつきし日　声もなくうなだれて待つ夫の帰りを

http://www7.plala.or.jp/laurie/

ねこやなぎのつぼみの向こう銀色に光りて白鳥翔びたちてゆく

片付け下手父に似たるに　八歳の机のうへの　文房のごちやまぜ山ゆ　鉛筆のかけらを寄せて　サインペンの蓋なければ　乾き固まれる寄せ　練習帳掘りおこしゆく　

ヤマト糊の洗濯糊のひからびしを　蜂蜜のアラビア糊いづこか　

http://youyoujoho.com/yasima

おばあちゃんの声色まねし狼の末路の哀れ思うときあり

此処にゐる女の胸の膨らみは淡いピンクのＴシャツの中

モノクロの画面に微笑むチャップリンばらのつぼみを捧げてくれる

中庭の芝生も九月の色となりマシューと食べるBLTサンド

金色にからだを彩られ春の光を浴びるたまごとわたし

巻き癖のなおらぬ猫のねむりかたウプププププと息もらしつつ

http://www.geocities.jp/kohatahujin/

声たかく「謝謝」と言われて乗車するロンドンバスにわれ中国人

捲き癖のなおらぬ猫のねむりかたウププププと息もらしつつ

http://www.geocities.jp/kohatahujin/

ほんのりと枝の先まで色づけど桜木つぼみはまだ眠りおり

未来は旅行鞄に詰め込んだのだ。明日、出口を探す旅に出る。

http://tanka.exblog.jp/

寄り添いて冬の寒さに耐え忍びふくらむつぼみ待つ桜花

あでやかに八十過ぎて色っぽい　友の母上生き方強し

鳥たちの鳴き声聞こゆその響き　うらやみながら我歌うなり

ひっそりと昼餉ひとりで食みおればドライフードを食む音聞こゆ

http://www.geocities.jp/kohatahujin/

今日の日が楽しければいい若死にを望みて我はついに四十

発見は「気づき」なのだと知らされた。それは“本能”だったわけだが。

http://tanka.exblog.jp/

すれ違う自転車われのライト見てライトを点すたそがれの道

http://sdango.hp.infoseek.co.jp/

友達の友達はみな友達か彼女らの輪にはじかるるわれ

http://sdango.hp.infoseek.co.jp/

反省はしても後悔したくない主義のわたしをごめん許して

http://sdango.hp.infoseek.co.jp/

昔から思っていたがアラビアのりつきがよくない液がはみ出る

虫眼鏡紙上にかざし日光が煙生み出す焦点見つむ

http://sdango.hp.infoseek.co.jp/

ラケットの振り方だけに一時間バドミントンの教室初日

猫犬合体計画犬反対多数猫はいつまでも無回答

http://www.geocities.jp/kohatahujin/

陸上靴その白き紐がまぶしくて結ぶのにも手間がかかって

砂浜の足跡いつか消えていく　嘘つくように照らす淡い月

http://homepage.mac.com/kevchan_wow/TankaArchive/index.html

宴会で常にたそがれ玉ねぎのみじん切りなど口にしている

メガホンとビニール傘を左手にビール右手にライトスタンド

都（みやこ）なら東京よりは京都です東京でなくトーキョーは街

夕方の線路の脇に立ちつくす視界に刺さる枯れた花束

魂（たま）と肉ひき裂かるるも悦（うれ）し疾くブロンズ色のくさび打て君

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眠り姫 白雪姫か人魚姫 悲しい姫にキャンドルの灯を

夜遊びのアリバイ作りになりそうな友がいない２３才

告げ口はしない主義だがここだけの話ばかりが集まってくる

親友に止められたって死にたい時はあの娘（こ）の笑顔思い出せ！

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ポケットに突っ込んでいるこのこぶし　つぼみのように開くのを待ち

http://homepage.mac.com/kevchan_wow/TankaArchive/index.html

おばあちゃん心配するから　語るのは原色だけで描いた話　

http://homepage.mac.com/kevchan_wow/TankaArchive/index.html

形声文字仕組みは僕の目の前に無言の父とおしゃべりの母

http://homepage.mac.com/kevchan_wow/TankaArchive/index.html

声に出し言ってしまえば型落ちの新車購入するごとし

L'Air du Temps（レールデュタン）　満ち欠けを繰り返しつつ永遠の時を月は刻めり

占いをやらせてみればずりずりと後ずさりしてうつむきいたり

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春うらら猫と丸まる昼下がり鼻ぶくちょうちんのうたた寝や

真夜中のシンクに落ちる水音に君の声なる反響を聞く

http://constant.exblog.jp/

わたくしを勝手に発見したあとは変な名前をつけるのですか

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レディスセットのサラダのマカロニ残したね嫌いなものまで似たものどうし

宇治金時ミルクにフルーツてんこもり　そんな贅沢しなくてもいい

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ひよっとして臨界点かとんぷくでしばし鎮めるこの胸騒ぎ

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二条(ふたすじ)に線路を伝ふ草の帯　日々みどり萌え春となりけり

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マカロニがその９割を占めてても今日もサラダと呼ばれています

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淡路島「黒岩水仙むすめ」より貰いし一本電車に匂う

真夜にそっと林檎かむくせ穴二つ等間隔にいくつかありぬ

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ふんわりと淡くからまる綿菓子に今日も騙されべたべたしよう

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アサガオのつぼみの柄がストライプ　ビーチパラソル載せてドライブ

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紅のバラのつぼみが６０本つね沙汰のない子の名で届く

月読命(つくよみ）の振子時計のゆりかごに走り疲れた韋駄天眠る

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気持ちにも言の葉にさえ色は在りそっと掬って眺むる夜更け

春キャベツはがせるわれの指先に猫の気配がただよいきたり

http://www.geocities.jp/kohatahujin/

うら若きセールスマンに春暮れぬ　重き鞄に重き足取

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

め、はな、みみと言葉覚えし幼子はうす桃色に透く耳を持つ

あるときは｢大発見！｣と騒ぎ立て｢それがどした｣と冷や水を浴ぶ

http://www.geocities.jp/santasanda2000/

手を握るただそれだけにときめいた　あたし達まだつぼみのままで

http://blogs.dion.ne.jp/oketa_sami/

あるときは｢大発見！｣と騒ぎ立て｢それがどした｣と冷や水を浴ぶ

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ぼんぼりの消えし座敷に声ひそめ話す気配す古内裏雛

母逝きて幾年月ぞ　はるかなる｢時には母のない子のように」

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舌先に染みいる苦みサラダ菜は佐藤みつゑと書かれたものを

眼差しとその声だけで恋をした歯科治療台歯磨き指導

女(め)てふもの色を纏ひて季を渡る弥生朔の日べにの淡しも

サラダサラダレタスを二つに引きちぎる絶縁である証のために

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ぷきぷきとボウルの中で笑い出すベビーリーフのやんちゃなサラダ