[18484] 076:降 伊勢谷小枝子 2004年10月06日 (水) 22時00分

神様が降りてくるのを待ってたら月の自転が見えた気がした

http://6623.teacup.com/roadmoveipain/bbs


[18483] 057:表情 本所飛鳥 2004年10月06日 (水) 21時46分

表情が豊かな君は眩しくてキーワードとは笑顔と答え

http://aja-bochan.hp.infoseek.co.jp/


[18482] 063:雷 鈴木英子 2004年10月06日 (水) 21時44分

雷硠のひねもすひねもすさびしかり 小笠原賢二を引き戻さんよ 


[18481] 075:あさがお 渡部光一郎 2004年10月06日 (水) 21時33分

木塀からこの夏はじめてのあさがお、そういや俺も生きていたんだ


[18480] 062:胸元 鈴木英子 2004年10月06日 (水) 21時31分

蜘蛛に蝶、さそりも滲む わたしならただ胸元であるを選ばん


[18479] 077:坩堝 杉山理紀 2004年10月06日 (水) 21時28分

空港はきらめく坩堝さみしいと告げず行き交う流星の下

http://page.freett.com/sugi8ma/


[18478] 058:八 藤原龍一郎 2004年10月06日 (水) 20時57分

反体制的キャスティングなればこそ警官たこ八郎の勇姿は


[18477] 061:高台 鈴木英子 2004年10月06日 (水) 20時54分

ゼロメートル地帯に、と耳が直立す 高台を知らぬ少女の頃は


[18476] 091:埋 小林看空 2004年10月06日 (水) 20時52分

秘密基地にビールの王冠埋めた筈某月某日霧(さぎり)深き日


[18475] 090:木琴 小林看空 2004年10月06日 (水) 20時52分

印度では二十二音階悟るならば木琴を転がせ風の歌を聞け


[18474] 089:歩 小林看空 2004年10月06日 (水) 20時50分

亡き姉と一角獣を盗りたくて錬金術師の森を歩みぬ


[18473] 088:句 小林看空 2004年10月06日 (水) 20時50分

春暁や流吉詩歌に絶句する桜吹雪を棺は行くめり


[18472] 087:混沌 小林看空 2004年10月06日 (水) 20時49分

憑依せり言の葉呟く混沌と初めと終はり直感のみ動く


[18471] 060:とかげ 鈴木英子 2004年10月06日 (水) 20時44分

来世にはひかりある身に生(あ)れたきと願いしおとめか汝は とかげ


[18470] 098:溺  桑原憂太郎 2004年10月06日 (水) 20時33分

十七の夏に溺れぬ25mプールが突然深くなつた日


[18469] 097:曖昧  桑原憂太郎 2004年10月06日 (水) 20時32分

目が覚めて寝起きの良さをゆるやかに確認をせり曖昧な自負


[18468] 096:類  桑原憂太郎 2004年10月06日 (水) 20時32分

五種類のタバスコの売る外資系郊外大型量販品店


[18467] 095:油  桑原憂太郎 2004年10月06日 (水) 20時31分

油色の温泉ありてやや臭く長くつかるととてもぬるぬる


[18466] 094:遠  桑原憂太郎 2004年10月06日 (水) 20時31分

遠野なら河童も歓迎してくれやう胡瓜を持つて入水自殺す


[18465] 093:列  桑原憂太郎 2004年10月06日 (水) 20時30分

平和への行列長く続きたり配給を待つ難民キヤンプ


[18464] 092:家族  桑原憂太郎 2004年10月06日 (水) 20時30分

船盛りの前で記念写真撮る一泊二日の幸せ家族


[18463] 091:埋  桑原憂太郎 2004年10月06日 (水) 20時30分

床下に埋めた死体が夢に出て自首する奴が毎年二人


[18462] 077:坩堝 和良珠子 2004年10月06日 (水) 20時19分

練りかねた濃いココアの底にある甘い坩堝に溜まる悔恨


[18461] 019:沸 佐藤麦 2004年10月06日 (水) 20時10分

一線を越えれば他愛なくもある よもやの夏に糠床が沸く


[18460] 076:降 和良珠子 2004年10月06日 (水) 20時04分

血の雨が降るなかの笑み ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ


[18459] 060:とかげ 岩崎一恵 2004年10月06日 (水) 18時49分

逃げだしたとかげいっぴきぶんの空(くう)つかんだままのおとうとの手

http://www.asahi-net.or.jp/〜ht1k-iwsk/index.html


[18458] 059:矛盾  岩崎一恵 2004年10月06日 (水) 18時49分

(EGO-WRAPPIN'はお好きですか?)

不純を矛盾と間違えたまま蹴散らして行こと歌って帰るゆうぐれ

http://www.asahi-net.or.jp/〜ht1k-iwsk/index.html


[18457] 058:八 岩崎一恵 2004年10月06日 (水) 18時48分

みずみずと八朔を剥く指先へあわくしみゆくこころもとなさ

http://www.asahi-net.or.jp/〜ht1k-iwsk/index.html


[18456] 057:表情 岩崎一恵 2004年10月06日 (水) 18時48分

手品師の表情にまた騙されて帰りの切符をなくしてしまう

http://www.asahi-net.or.jp/〜ht1k-iwsk/index.html


[18455] 056:磨 岩崎一恵 2004年10月06日 (水) 18時47分

空が鳴る 硝子細工の白鳥のかぼそき頸を磨くまひるま

http://www.asahi-net.or.jp/〜ht1k-iwsk/index.html


[18454] 090:木琴 相沢銕誠 2004年10月06日 (水) 18時10分

飛行船転がる石や接吻を木琴だけで奏でた日々よ


[18453] 089:歩 相沢銕誠 2004年10月06日 (水) 18時08分

絶望の淵だと思っていたけれど一歩進めばまだ道はある


[18452] 088:句 相沢銕誠 2004年10月06日 (水) 18時06分

旬の句を作ろうとして詠みきれず旬には僅か足らぬ一本


[18451] 087:混沌 相沢銕誠 2004年10月06日 (水) 18時04分

少年の思いを未だ捨てきれず四十過ぎても心混沌


[18450] 086:チョーク 相沢銕誠 2004年10月06日 (水) 18時01分

授業よりチョーク指弾で跳ばす術特技にしてるオレの担任


[18449] 055:日記 yuki 2004年10月06日 (水) 18時00分

絵日記が日記に変わる年頃はどこか淋しい親のわがまま


[18448] 085:再会 相沢銕誠 2004年10月06日 (水) 17時58分

好きになり嫌いになって別れたが友に戻りし頃に再会


[18447] 054:リスク yuki 2004年10月06日 (水) 17時51分

窓の外流れる景色に誰かの言葉「リスクのない恋なんてないさ」


[18446] 053:墨 yuki 2004年10月06日 (水) 17時49分

つかまったイカは静かに墨を吐きセピアに濁る水槽の影


[18445] 052:部屋 yuki 2004年10月06日 (水) 17時48分

大掃除ついでに部屋の模様替え壁に残ったポスターのあと


[18444] 051:痛 yuki 2004年10月06日 (水) 17時47分

唐突に視界に飛び込む彼岸花目に痛いほどの鮮やかさにて


[18443] 098:溺 大辻隆弘 2004年10月06日 (水) 16時00分

フリスクが軽く乾いて10月の深ぞらに僕は溺れていつた

http://6060.teacup.com/otsuji/bbs


[18442] 097:曖昧 大辻隆弘 2004年10月06日 (水) 15時53分

アイマイミー、マインユーユア、ユアーズと唱へつつ曖昧なふたりの

http://6060.teacup.com/otsuji/bbs


[18441] 096:類 大辻隆弘 2004年10月06日 (水) 15時38分

類型のない雨として立ちつくすわが肩の上を濡らしはじめつ

http://6060.teacup.com/otsuji/bbs


[18440] 095:油 大辻隆弘 2004年10月06日 (水) 15時36分

かがまりて油を注してをりしかなミシンの部屋のくらがりに母は

http://6060.teacup.com/otsuji/bbs


[18439] 038:連 高見里香 2004年10月06日 (水) 14時46分

はちまきもふにゃふにゃとなる雨降りて本番なしの練習ばかり


[18438] 037:愛嬌 高見里香 2004年10月06日 (水) 14時39分

いつだって愛嬌のない人形を髪逆さまに櫛で梳かして


[18437] 036:流 高見里香 2004年10月06日 (水) 14時33分

変わらない歴史あり濁流の水底の石静かに動く


[18436] 057:表情 藤原龍一郎 2004年10月06日 (水) 14時32分

雲にさえ表情あると病床の相良宏が詠う まほろば


[18435] 026:芝 YUKIKO 2004年10月06日 (水) 14時31分

あらたまの祈りたゆたふミレニアムともにまでしは芝増上寺


[18434] 025:怪談 YUKIKO 2004年10月06日 (水) 14時29分

怪談の牡丹灯篭、ロマンスは死後のお露と新三郎


[18433] 035:二重 高見里香 2004年10月06日 (水) 14時21分

競いつつ二重に送る原稿の反古にされたるファックス用紙


[18432] 034:ゴンドラ 高見里香 2004年10月06日 (水) 14時16分

何回もゴンドラ乗り継ぐ夢を見てどこにも着かぬ私と出会う


[18431] 033:半 高見里香 2004年10月06日 (水) 14時12分

投げやりな口の聞き方されるのは見くびられている半熟卵


[18430] 070:にせもの 渡辺百絵 2004年10月06日 (水) 13時59分

にせものの朝陽に窓を開けている夜の妖魔を受け入れている

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/2527/


[18429] 060:とかげ 杉森多佳子 2004年10月06日 (水) 13時36分

とかげよりイグアナ愛でる歌読みぬ洗いし髪を乾かしもせず


[18428] 059:矛盾 杉森多佳子 2004年10月06日 (水) 13時34分

死にたいと生きていたいがせめぎあい矛盾の心に狐雨降る


[18427] 058:八 杉森多佳子 2004年10月06日 (水) 13時32分

秋の夜は八十の詩集の風合いに思い出ひとつ染め上げてみる


[18426] 057:表情 杉森多佳子 2004年10月06日 (水) 13時31分

ともすれば泣きそうな顔押し隠しきみの前では穏しき表情


[18425] 056:磨 杉森多佳子 2004年10月06日 (水) 13時29分

シトラスの香りただよう歯磨き粉 毒舌を吐くやるせなさ消す


[18424] 055:日記 杉森多佳子 2004年10月06日 (水) 13時27分

日付なきまま記されいる一行を最後に日記は白紙のページ


[18423] 054:リスク 杉森多佳子 2004年10月06日 (水) 13時25分

世を捨てし身にリスクなどないはずと夕陽が熱く語りかけくる


[18422] 053:墨 杉森多佳子 2004年10月06日 (水) 13時24分

眉墨のアーチの端を書き足して濃く生きること手放せばいい


[18421] 052:部屋 杉森多佳子 2004年10月06日 (水) 13時22分

朝日射す部屋に積まれしコミックに望む死に方ひとつもなくて


[18420] 051:痛 杉森多佳子 2004年10月06日 (水) 13時20分

音もなく蛇口にたまり垂れてくる滴に額を打たれて痛い


[18419] 054:リスク 春村 蓬 2004年10月06日 (水) 13時19分

問ひかけに何も答へぬオベリスクひとが太陽に届く日はない


[18418] 053:墨 春村 蓬 2004年10月06日 (水) 13時17分

すり減らし身をすり減らし鉛筆もチョークも墨もうたかたを記す


[18417] 052:部屋 春村 蓬 2004年10月06日 (水) 13時16分

ひと部屋の一部となりぬ臆病で散歩嫌いな犬とわたしと


[18416] 030:捨て台詞 うつほ 2004年10月06日 (水) 11時45分

捨て台詞ぼそり呟き受話器置く今度会つたら絶対殴る

http://homepage1.nifty.com/utuho-net/


[18415] 029:太鼓 うつほ 2004年10月06日 (水) 11時45分

本棚の奥を探ればさつき見た「遠い太鼓」の文庫まである

http://homepage1.nifty.com/utuho-net/


[18414] 028:着 うつほ 2004年10月06日 (水) 11時44分

来ないだろう着信メール気に掛かりまた半日を無駄に過ごせり

http://homepage1.nifty.com/utuho-net/


[18413] 027:天国 うつほ 2004年10月06日 (水) 11時44分

その口が語れば何故か淫猥に聞こえてしまう天国のこと

http://homepage1.nifty.com/utuho-net/


[18412] 026:芝 うつほ 2004年10月06日 (水) 11時43分

同じ芝なのに相手は滑らないここに確かな世界との差が

http://homepage1.nifty.com/utuho-net/


[18411] 025:怪談 うつほ 2004年10月06日 (水) 11時43分

ロッジにて聞く怪談が真夏より悲しげなのは寒いせいかな?

http://homepage1.nifty.com/utuho-net/


[18410] 024:ミニ うつほ 2004年10月06日 (水) 11時43分

ミニぶたの普及協会なるものを発見したり題詠の朝

http://homepage1.nifty.com/utuho-net/


[18409] 023:望 うつほ 2004年10月06日 (水) 11時42分

望月の夜にうっかり足首を闇に喰われて動けなくなる

http://homepage1.nifty.com/utuho-net/


[18408] 022:上野 うつほ 2004年10月06日 (水) 11時41分

腹の上野分の風に飛ばされし「元素智恵子」は我に宿らず

http://homepage1.nifty.com/utuho-net/


[18407] 021:胃 うつほ 2004年10月06日 (水) 11時41分

胃に開いた穴は宇宙に繋がっているんだ君は痩せの大食い

http://homepage1.nifty.com/utuho-net/


[18406] 076:降 丸山 進 2004年10月06日 (水) 10時25分

土砂降りの中で続けるゴルフとは気晴らしよりも修行に近い


[18405] 075:あさがお 丸山 進 2004年10月06日 (水) 10時24分

お隣の垣に咲いてるあさがおが昨日は目礼、今朝は会釈す


[18404] 074:キリン 丸山 進 2004年10月06日 (水) 10時22分

来世では鳥になろうと話してる動物園のキリンの親子


[18403] 073:廊 丸山 進 2004年10月06日 (水) 10時21分

廃校の廊下に僕の汗、涙それと鼻血が染みてるはずだ


[18402] 072:海老 丸山 進 2004年10月06日 (水) 10時20分

ザリガニと海老の違いはローソンとサークルKの違いの範囲


[18401] 071:追 丸山 進 2004年10月06日 (水) 10時19分

何周も追い抜かれたけど秋がまた迫ってくれば負けじと走る


[18400] 070:にせもの 丸山 進 2004年10月06日 (水) 10時16分

にせもののスリと刑事と先生が紛れ込んでる朝の地下鉄


[18399] 069:奴隷 丸山 進 2004年10月06日 (水) 10時15分

お互いの奴隷時代を生き生きと語る勝ち抜き組のクラス会


[18398] 075:あさがお 長谷川と茂古 2004年10月06日 (水) 10時07分

発車する通勤電車に詰められてしうしうたるや蔭のあさがほ


[18397] 056:磨 藤原龍一郎 2004年10月06日 (水) 09時14分

吉本新喜劇のテーマにあわせてレンズを磨くスピノザの指


[18396] 066:鋼(再投稿) 壱架 2004年10月06日 (水) 09時04分

黒光る鋼みたいな君だから。近づけないでいる理由はそれです。


[18395] 075:あさがお 千坂麻緒 2004年10月06日 (水) 08時45分

雨らしい まだ暗い朝あさがおは雫を溜めてこぼすであろう

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/3750/


[18394] 074:キリン 千坂麻緒 2004年10月06日 (水) 08時44分

よく晴れた高い空にはよく似合うキリンの前で抱くかなしみ

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/3750/


[18393] 073:廊 千坂麻緒 2004年10月06日 (水) 08時43分

北校舎南校舎をつないでる渡り廊下にたまるまいにち

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/3750/


[18392] 072:海老 千坂麻緒 2004年10月06日 (水) 08時42分

海老だってきっと何かを考えていたのだ海に暗い月影

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/3750/


[18391] 071:追 千坂麻緒 2004年10月06日 (水) 08時40分

くるくると紐を追っかけジャンプしてにゃんこよ私もとても楽しい

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/3750/


[18390] 055:日記  藤原龍一郎 2004年10月06日 (水) 08時01分

雨の夜の孤絶を綴る日記にて岸上大作このバカヤロー


[18389] 057:表情 ひぐらしひなつ 2004年10月06日 (水) 03時42分

足を投げ出してあなたの表情があかるくなるのを見ていたまひる

http://www2.spitz.net/hinatsu/


[18388] 056:磨 ひぐらしひなつ 2004年10月06日 (水) 03時41分

歯磨き粉しぼりだしつつきらきらと朝の粒子にまみれる五月

http://www2.spitz.net/hinatsu/


[18387] 055:日記 ひぐらしひなつ 2004年10月06日 (水) 03時41分

ここから先は雪 で途切れるその先の来ない日記をいつまでも抱く

http://www2.spitz.net/hinatsu/


[18386] 031:肌 加藤苑三 2004年10月06日 (水) 01時44分

この肌のしたにながれているちしお ぼくらはみんな生きているのか

http://www.geocities.jp/sk_sweetholic/


[18385] 037:愛嬌 なかはられいこ 2004年10月06日 (水) 01時41分

夕空に迷子みたいな雲が浮き愛嬌ってのはこういうものか

http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/


[18384] 036:流 なかはられいこ 2004年10月06日 (水) 01時40分

濁流をふたり見ているかがやきは雲母みたいに重なっている

http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/


[18383] 035:二重 なかはられいこ 2004年10月06日 (水) 01時39分

手放すと見失うから『わたくし』を二重括弧でくくっておくの

http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/


[18382] 034:ゴンドラ なかはられいこ 2004年10月06日 (水) 01時37分

ゴンドラが揺れやむまでの数秒を恋人として旅人として

http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/


[18381] 033:半 なかはられいこ 2004年10月06日 (水) 01時37分

いまぼくはト音記号であなたより半音さがったところにいるよ

http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/


[18380] 032:薬 なかはられいこ 2004年10月06日 (水) 01時36分

粉薬のむとき上を向く顎にダンディライオン触れておくれよ

http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/


[18379] 031:肌 なかはられいこ 2004年10月06日 (水) 01時34分

いちまいの肌だけでしたここにあるものとないもの分けるとすれば

http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/


[18378] 030:捨て台詞 加藤苑三 2004年10月06日 (水) 01時33分

とりあえず「しあわせになる」と恥を捨て台詞のように言ってみました。

http://www.geocities.jp/sk_sweetholic/


[18377] 030:捨て台詞 なかはられいこ 2004年10月06日 (水) 01時33分

捨て台詞(並)でよければすぐにでもご用意できます、サインはここに

http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/


[18376] 029:太鼓 加藤苑三 2004年10月06日 (水) 01時33分

意外にもつまさきなどをみていると、遠い太鼓が鳴りはじめました。

http://www.geocities.jp/sk_sweetholic/


[18375] 029:太鼓 なかはられいこ 2004年10月06日 (水) 01時32分

ぼくたちはいろんなものを取りこぼし(((サルのシンバル(((ウサギの太鼓

http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/


[18374] 028:着 加藤苑三 2004年10月06日 (水) 01時19分

好むほど一人でもない。掻き集めてきた愛で着ぶくれしている。

http://www.geocities.jp/sk_sweetholic/


[18373] 027:天国 加藤苑三 2004年10月06日 (水) 01時02分

住人が全員善人そんなことあるはずもない天国だって

http://www.geocities.jp/sk_sweetholic/


[18372] 026:芝 加藤苑三 2004年10月06日 (水) 01時02分

青々の芝生を蹴散らすのをやめて裸足で帰る くすぐったい。

http://www.geocities.jp/sk_sweetholic/


[18371] 046:練 廣島屋 2004年10月06日 (水) 00時25分

丹田のあたりにずむと気を練りてチャクラを回す白髯の人

http://homepage3.nifty.com/hiroshimaya/


[18370] 045:家元 廣島屋 2004年10月06日 (水) 00時23分

立川流家元の人情噺ばかり引き籠つて日々聞いてばかりゐる

http://homepage3.nifty.com/hiroshimaya/


[18369] 044:ダンス 廣島屋 2004年10月06日 (水) 00時18分

トランジスタグラマーのベリーダンサーが「ダンス・ダンス・ダンス」読み捨てて行く

http://homepage3.nifty.com/hiroshimaya/


[18368] 059:矛盾 鈴木英子 2004年10月06日 (水) 00時17分

矛盾とう言葉を得しこと賜物として煮えきらぬが矛盾となりぬ


[18367] 043:濃 廣島屋 2004年10月06日 (水) 00時15分

味付けの濃さには随分馴れたけど長くはないかも二人ともども

http://homepage3.nifty.com/hiroshimaya/


[18366] 042:映画 廣島屋 2004年10月06日 (水) 00時14分

自主映画監督は常に監督でなく音声やつたり役者やつたり

http://homepage3.nifty.com/hiroshimaya/


[18365] 087:混沌 夏瀬佐知子 2004年10月06日 (水) 00時10分

混沌は混沌のまま男とか女になんかならなくたって

http://www.natsuse.com/diary/


[18364] 069:奴隷 しんくわ 2004年10月05日 (火) 23時44分

9月26日 水須さんに鎖をもらった

大鳩の奴隷となりぬ 跪くためだけにある僕の両膝


[18363] 091:埋 枝川由佳 2004年10月05日 (火) 23時36分

巻き貝とコンクリートで埋められた干潟に眠るわたしの詩情


[18362] 090:木琴 枝川由佳 2004年10月05日 (火) 23時35分

木琴の低音側にみなが行き高音側にひとり残され


[18361] 089:歩 枝川由佳 2004年10月05日 (火) 23時33分

腕を組む恋人たちとすれ違う歩道でふいに電信柱


[18360] 088:句 枝川由佳 2004年10月05日 (火) 23時32分

桃の花 菖蒲 笹の葉 菊の花 節句の願い土に還って


[18359] 068:傘 しんくわ 2004年10月05日 (火) 22時37分

夜中僕は傘をさして君の家にいって君を抱く 飽きるまで抱く


[18358] 085:再会 田丸まひる 2004年10月05日 (火) 22時32分

少しずつ延ばすきみとの再会の約束もっと飢えてください

http://replicaprince.easter.ne.jp/


[18357] 018:ロビー 佐藤麦 2004年10月05日 (火) 22時14分

帝國のホテルのロビー詐欺師らは今コーヒーで胃薬飲んだ


[18356] 056:磨 本所飛鳥 2004年10月05日 (火) 22時13分

歯磨きをしなさいと言われ嫌嫌と歯ブラシ手にしゴシゴシと言う

http://aja-bochan.hp.infoseek.co.jp/


[18355] 054:リスク 藤原龍一郎 2004年10月05日 (火) 22時04分

秋霖をさびしき詩語と規定するリスクを立中潤は怖れず


[18354] 017:免許 佐藤麦 2004年10月05日 (火) 22時00分

とりたての運転免許助手席で眠りこけてた妄信してた


[18353] 053:墨 藤原龍一郎 2004年10月05日 (火) 21時16分

墨堤とよぶ文学のユートピアありて壮年永井壮吉の憂鬱


[18352] 044:ダンス 井口瑛里 2004年10月05日 (火) 21時01分

手遊(すさ)びに片羽もげば不器用なダンスを披露す名もない虫が

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/8788/index.html


[18351] 043:濃 井口瑛里 2004年10月05日 (火) 21時00分

「濃密な夜を過ごしてみたい」という子と歳の差を数えてみた

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/8788/index.html


[18350] 042:映画 井口瑛里 2004年10月05日 (火) 21時00分

指先にホープ挟んで映画語る男が眩しく見えた春

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/8788/index.html


[18349] 041:血 井口瑛里 2004年10月05日 (火) 20時59分

満員電車に揺られつつ生命を宿さぬ我から血が流れ

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/8788/index.html


[18348] 084:抱き枕 相沢銕誠 2004年10月05日 (火) 20時49分

惜しくって使えやしない抱き枕等身大の本田瑞穂が


[18347] 090:木琴  桑原憂太郎 2004年10月05日 (火) 20時45分

しやれかうべ並べて叩く旋律はリズミカルにて木琴の始め


[18346] 089:歩  桑原憂太郎 2004年10月05日 (火) 20時44分

うつ病の患者が夜中に歩きつつ歌ふは『となりのトトロ』の「さんぽ」


[18345] 088:句  桑原憂太郎 2004年10月05日 (火) 20時44分

文句ではなく教師側へのお尋ねと学校長は保護者の味方


[18344] 087:混沌  桑原憂太郎 2004年10月05日 (火) 20時44分

遠足の小遣ひの額と靴下の色で会議は混沌とせり


[18343] 086:チョーク  桑原憂太郎 2004年10月05日 (火) 20時43分

学級の崩壊せしむ女教師はチヨークを食らふ現代の民話


[18342] 085:再会  桑原憂太郎 2004年10月05日 (火) 20時43分

再会の約束をせし友がゐて生きているうちは破つちやあいないよ


[18341] 084:抱き枕  桑原憂太郎 2004年10月05日 (火) 20時43分

連れだつて抱き枕買ふ夏の日はアースを焚いて早々に寝る


[18340] 083:皮  桑原憂太郎 2004年10月05日 (火) 20時42分

牛皮を鮮やかに裂く手元より美しき血色柔らかなる色


[18339] 082:軟  桑原憂太郎 2004年10月05日 (火) 20時42分

舌を食ひ軟骨を食ひ腸を食ふ肝臓食らひて心臓食らふ


[18338] 081:イラク  桑原憂太郎 2004年10月05日 (火) 20時42分

砂塵舞ふイラク南部のサマーワに厳寒の街の自衛官行く


[18337] 083:皮 相沢銕誠 2004年10月05日 (火) 20時13分

子羊の皮をかぶった狼も都会に疲れ秋田へ帰る


[18336] 082:軟 相沢銕誠 2004年10月05日 (火) 20時11分

軟式の公式試合審判は頭の硬い小原庄助


[18335] 081:イラク 相沢銕誠 2004年10月05日 (火) 20時09分

生産はイラクの工場なのかしら?オイルで出来た人工イクラ


[18334] 080:縫い目 相沢銕誠 2004年10月05日 (火) 20時05分

縫い目とは人の身体の七不思議男に判るアリノトワタリ


[18333] 079:整形 相沢銕誠 2004年10月05日 (火) 20時01分

霊界の整形外科医は儲からぬなにせ患者はオアシが無くて


[18332] 078:洋 相沢銕誠 2004年10月05日 (火) 19時58分

超南太平洋のお土産はいつでも見れる虹のミニチュア


[18331] 016:乱 佐藤麦 2004年10月05日 (火) 19時05分

神さまが粗製乱造したのかなホモサピエンス鬼っ子ですか


[18330] 015:蜜柑 佐藤麦 2004年10月05日 (火) 18時44分

山に盛る蜜柑があって兎に角も今日はわが身と思わずにゐた


[18329] 083:皮 みに 2004年10月05日 (火) 18時05分

弾力を失った皮膚 お別れの涙も今日で終わりにします

http://mini.pussycat.jp/


[18328] 082:軟 みに 2004年10月05日 (火) 18時04分

軟骨は体にいくつあるのかと数えるくらいやることが無い

http://mini.pussycat.jp/


[18327] 081:イラク みに 2004年10月05日 (火) 18時03分

あっけなくふられた夜に思うこと イラクの朝に希望はあるか

http://mini.pussycat.jp/


[18326] 080:縫い目 みに 2004年10月05日 (火) 17時56分

ぎこちない縫い目集めたワンピース 娘に作る春の日の母

http://mini.pussycat.jp/


[18325] 066:鋼 キタダヒロヒコ 2004年10月05日 (火) 17時53分

おほ泣きに泣いてふるへる夜もある、金本知憲鋼(はがね)の胸よ


[18324] 065:水色 キタダヒロヒコ 2004年10月05日 (火) 17時52分

水色の絵の具ひとすぢひいて―〈風〉、秋のいろまたひとすぢ香(かを)れ


[18323] 066:鋼 五人 2004年10月05日 (火) 17時34分

英仏の海峡の底トンネルを掘え進みきる大和の鋼

http://members.jcom.home.ne.jp/mizunami/


[18322] 065:水色 五人 2004年10月05日 (火) 17時33分

我が足に打ち寄せ返す水色は地球の果てで誰の足濡らす

http://members.jcom.home.ne.jp/mizunami/


[18321] 050:おんな 笹田かなえ 2004年10月05日 (火) 17時23分

そのもしも、あの頃にまた戻っても、おんなとしてのわたしはいない


[18320] 049:潮騒 笹田かなえ 2004年10月05日 (火) 16時54分

潮騒を聞いていましたわたしたち でもどこからか途切れたのです


[18319] 048:熱 笹田かなえ 2004年10月05日 (火) 16時53分

熱っぽいひとのひたいにくちびるをあてればしどろもどろな日暮れ


[18318] 051:痛 春村 蓬 2004年10月05日 (火) 16時38分

痛むときに名を思ふまでしめやかな臓器のひとつとして心も


[18317] 050:おんな 春村 蓬 2004年10月05日 (火) 16時37分

セリなづな春の七草呟いてをんなの季(とき)は香草のごとし


[18316] 049:潮騒 春村 蓬 2004年10月05日 (火) 16時35分

潮騒のおとのむかうに立つひとへ途切れ途切れの歌をうたはう


[18315] 074:キリン 渡部光一郎 2004年10月05日 (火) 16時19分

盗み見た父の図鑑よあの頃の(燃えるキリン)は希望であった


[18314] 073:廊 壱架 2004年10月05日 (火) 16時19分

橙の夕日の中にいた時の渡り廊下はいやに短


[18313] 072:海老 壱架 2004年10月05日 (火) 16時19分

揚げたての海老フライは尻尾だけ見せてエビの姿を言い張る


[18312] 071:追 壱架 2004年10月05日 (火) 16時19分

去るものは追わず だなんて理想論 行かないでってすがるあたしの。


[18311] 070:にせもの 壱架 2004年10月05日 (火) 16時18分

本物は重すぎるから肩幅に合わせた(ダイヤの)にせものにして


[18310] 069:奴隷 壱架 2004年10月05日 (火) 16時18分

たった今誓うわだから傍に居て ベッドの上の奴隷宣言


[18309] 068:傘 壱架 2004年10月05日 (火) 16時18分

差すことのない傘いつも傘立てにつっこんだまま晴れ間は続く


[18308] 067:ビデオ 壱架 2004年10月05日 (火) 16時18分

見逃した!誰かビデオに録ってない?大事なミケが映っているのに!


[18307] 066:鋼 壱架 2004年10月05日 (火) 16時17分

古めかしく「金剛石」とか言われてもダイヤの事とは気づけなかった


[18306] 065:水色 壱架 2004年10月05日 (火) 16時17分

水色の絵の具大事にしまってた 水の色だと信じてたかった


[18305] 064:イニシャル 壱架 2004年10月05日 (火) 16時17分

林間の秘密の布団は語ってる「好きな人のイニシャル教えて」


[18304] 063:雷 壱架 2004年10月05日 (火) 16時17分

ぱちぱちとはぢけるお菓子にそっくりな今日の空は雷スウィーツ


[18303] 062:胸元 壱架 2004年10月05日 (火) 16時16分

胸元にハートのシンボル添えまして心臓の場所お教えします。


[18302] 061:高台 壱架 2004年10月05日 (火) 16時16分

高台で二人寝てた 今日だって君がいれば完璧だった


[18301] 093:列 池 まさよ 2004年10月05日 (火) 16時05分

おもむろに地図をひろげた予言者が日本列島ゆびさし 逃げた


[18300] 092:家族 池 まさよ 2004年10月05日 (火) 16時04分

「また誰か殺されたんだ」「残忍ね」「明日は晴れかな」「家族ってなに?」


[18299] 073:廊 渡部光一郎 2004年10月05日 (火) 16時03分

水底の回廊にひびく唄ごえの 二度とかえってこれない者の


[18298] 072:海老 渡部光一郎 2004年10月05日 (火) 16時02分

獲れたての殻を剥いてはかぶりつく 海老の最期の身締まる覚ゆ


[18297] 071:追 渡部光一郎 2004年10月05日 (火) 16時01分

追われつつ追いつつ日々を過ごすかな アスファルト持ち上げよたんぽぽ


[18296] 070:にせもの 渡部光一郎 2004年10月05日 (火) 15時59分

少しずつにせものとしていきていることこそほんとうなのだいつでも


[18295] 078:洋 廣西昌也 2004年10月05日 (火) 15時57分

混血が可能なることも知らざりき東洋人種と西洋人種


[18294] 077:坩堝 廣西昌也 2004年10月05日 (火) 15時36分

千光のさきの空白 ひとびとの色の坩堝のさきの暗闇


[18293] 097:曖昧 高崎れい子 2004年10月05日 (火) 14時31分

曖昧な指の動きに苛立ちの広ごる朝靄 つま先縮む

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/


[18292] 096:類 高崎れい子 2004年10月05日 (火) 14時31分

吾の中に夢の類を持ち込んで戯れている 夢幻は無限

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/


[18291] 095:油 高崎れい子 2004年10月05日 (火) 14時30分

鍵穴に差し込んだまま数滴の油を注ぐ 奥歯が緩む

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/


[18290] 094:遠 高崎れい子 2004年10月05日 (火) 14時29分

奥底で赤く尖つた感覚が遠く退きゆく 耳鳴りが止む

http://homepage3.nifty.com/reikononamida/


[18289] 040:ねずみ  コズエ 2004年10月05日 (火) 13時18分

友だちを訪ねずみどりのあぜ道をひとりでたどる日が暮れるまで 


[18288] 039:モザイク  コズエ 2004年10月05日 (火) 13時17分

虹色のどのひとかけをなくしても私にならぬ昨日のモザイク