アステリスクばかり増えゆくテーブルに企画会議の終わりが見えぬ

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不意打ちの再会ぞ良し思春期のわが『デミアン』が子の書架にゐる

白墨で名前しるせば雲あわくあわく九月の胸に流れる

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灯を消せばくらがり深く部屋はありウイルスメール降りつむ夜更け

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餅チーズふんわり蕩け味にコク！たこ焼き番長熱く語りき

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少年の空想の船重力を無視して進む大気圏外

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綾錦竜田の姫の舞狂ふ深山の奥に我を埋めたし

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数学の時間に育てしモンスター放ち教師を喰わせてみたり

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土用波ひとを攫いし海神の強き腕（かいな）を汀にて待つ

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こんな文字誰が名前に使ふのか謎は深まる人名漢字

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湿り気を帯びた命のぬくもりが愛しとも言ひ憎しとも言ふ

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遠目には地上を船が行くようなスエズ運河の不思議な光景

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安心は買っても邪魔になりません。aaa（トリプルエー）がしつこく迫る

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遠くても近くにいる人近くても遠くにいる人どっちも遠い

空閨に招きし月と添い寝して洞（うろ）の深さを改に思ふ

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明日からどう生きていくの午前五時始発列車のゆく音がする

とりあえず名前がつけば安心で男と女は家族になった

眼鏡だけで女を見つめる心理士は埋もれた記憶の掘削員だ

うつぶせて廊下に居れば聞こえくる家のつぶやき、溜息、ぼやき

嫌な事　悲しい出来事　切り離す　とかげの尻尾　あんなふうに

おんなのこいつの間にかに成長し胸のふくらみ　恥ずかしげにし

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いつだっけ思い出せない　水色で雨を描けって教えられたの。

潮騒に包まれながら寝る子らの夢は遥か遠く揺れてる

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イニシャルはＹＹだから女でも男でもないよってうそぶいて

ほつほつと染みひろがる薄墨を眺めていました。白い風吹く。










　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

暗ければ暗いほどよし居心地のいい部屋になれいい部屋になれ

倒マシタ。血ガデテイマス。一際ニ･･･淋シサガ鳴リ･･･痛覚ハ麻痺。

緑内障・痛風・結核　病名は濁音のなき響きのよけれ

脱ぎ捨てたつもりの殻がまだそこに付いているのに気づく再会

予定調和が好きなわけではないけれど上野不忍池には蓮葉

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華やかな舞台もいいが練りわさびだってときにはひとりでいたい

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ほころびた縫い目の中に手を入れて何の秘密を掴んだのかな

出来るなら顔だけでなく生活も整形したい今日は疲れた

朽ち果てた洋館に棲む謎めいたネコもやっぱりマタタビが好き

さっきから分からないことばかりだし、胃のあたりから白雲が湧く

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ビリヤードを知らない人の手のひらで遊ぶチョークが立方体で

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沸点はとうに過ぎ去り一片のピースが足りない部屋で口笛

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チョコパイもロビーの中の人々も溶け出して手を振って　さよなら

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にせものと呼ぶならば呼べ　はしご車の大放水に生まれた虹を

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尽日の奴隷解放　学校の兎小屋から兎が消える

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骨だけの傘横たわる側溝をチャイの色した水は流れる

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肉色の棚なんだなあレンタル・ビデオ・ショップのれんの陰は

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工場は吐き出し続く神様のシャーペン芯のような鋼管

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水色の音符をさらう風が吹く午後、東京は亜熱帯だな

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古書店に積まれる書物そこここに無数／無名のイニシャル眠る

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雷鳴の近づく窓辺Ｔシャツの首からのぞく頭のアーチ

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胸元のクルスを隠す仕草など狭霧のカフェにまぎれてゆくも

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高台の天文台に夜毎ふるコノテーションの光のつぶて

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木琴の音を客席に解き放ち奏者は明日の舞台に消える

前を行く男の足跡踏みしめて自分を残さず歩く登山道

俳句には入らぬ私情をくどくどと短歌に詠んで女は生きる

男でも女でもない恋人と混沌の中の秩序を生きる

日直の欄にチョークで君の名を書くとき気づいた初恋だった

再会を望む気持ちも薄れゆき私のなかであなたが消える

どもならんこと多すぎてとかげとか青海苔とかになってみたいわ

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矛盾なら新今宮の路上にて在庫一掃本日限り

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八本の指の叔父貴は台風を嘆き今夜もポイに和紙貼る

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眼鏡で隠しきれないエゴイズム非表情にてなんじゃこりゃわれぇ

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砂穴に落とされた日はキリンの歯磨いて過ごす自慰ではなくて

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打ち上げた花火見つめる川岸の我とゴン太と二人のをんな

潮騒が思ひ出となる１８の年とりたりき秘めやかな夏

少年の頃の感覚ちよつとした発熱をして思ひ出したり

追憶となることのない８月に機械となつてプラモデルつくる

感情を飼ひならすための訓練をすることもなくキイを叩けぬ

序破急をギアのチエンジになぞらへて松明照らす家元の舞

降り注ぐ虫の羽音に惑わされ踊らされてる８の字ダンス

モノクロのコントラストが鮮やかに女優の瞳を濃く深く撮る

Ｂ級の映画流るる夜明け前テレビつけつ放しの晩夏

キーボードに血しぶき上げているやうに今日もチヤツトで悪罵を放つ

夏至祭や銀河鉄道溯(のぼ)りゆく星(つづ)あまた降れこのたまゆらに

わらわらと紫の光にしとど濡れ森の巫女(ふじょ)が刎ねるあさがほ

キリンソウの黄色をキャンバスに塗りこめぬ黒峠は愈々(いよいよ)遠し

昏睡と意識不明は違(たが)ふなれ蘇(よみがへ)れ甦(よみがへ)れ廊下で祈る

満月に海老茶の猫のまぼろしを見ゆアリスの驚き今宵も失はず

抱き枕代わりに二胡を抱くとき女と蛇の孤独が重なる

声を挙げて熊追ひ払ふアルバイト聖書読みける蝶の網の下

子を抱けぬ女が抱く蛇皮の二胡は哀しき啼き声をあぐ

水道の蛇口をひねれば軟水が手肌にやさしふるさとに来て

イラクにはイラクの正義があるだろう十年住んでも神戸は異郷

縫い目から過去がはみ出さないように整形外科医は針を進める

ばあちゃんの遺影も修正したそうな母娘で整形手術を受けて

どうしようもなくおんなかな天高くなればほっくりしたもの欲す

耳鳴りの三重奏は潮騒と高炉の町の残滓だろうか

犬よけに櫻(チェリー)のパイプとジャンプ傘夜の散歩が君は好きだった

東洋と西洋のはざま揺れながら私のなかの日本が疼く

哀しみの坩堝の中でかさかさに乾燥しきった言の葉綴る

雨のように涙を降らす特技もつ女よ私はあなたが嫌い

玄関の貝塚の下であさがおが誰にも見られぬまましぼむ夕

こだわりが一つ二つと消えていき最後に残るキリンの横顔

怖かった深夜の廊下のつきあたり東郷青児の女の横顔

海老フライを海老フリャーと言う友といて黙って棊子麺すすり続ける

何処までがわたくしのものネットカフェから送り出す愛の言の葉

絶唱をし終へたやうにくつたりと凋める花も夜またひらく

海のよう広い心を持った人　洋くんだけは好きにならない

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気がつくと私だけです。テーブルの上の蜜柑に夕日が射して

天動説いまも信じる老人の鳴りやまないオルゴールです

淡彩画みたいな男のつぶやきがこぼれていますアクアリウムに

天上を突いているのは数百の裸足です投棄現場の日暮れ

回ります、まだ回ります。黒田家の犬に取憑く儀式は愉快

瓶詰めの蛇・山椒魚・胎児の右側にモツァレラチーズが水浸しです

大気圏外から紐が垂れてきて明るすぎるから引っ張りますね

有頂天という表現がぴったりな時代に生まれた姫の悪意です

数学を動かすちからがせつないです　時限装置は月・星・光

身体（からだ）からかなしい土くれくじり出す今朝のあなたの目は澄んでます

席をゆずる時間ですので波間から名前を呼んだら消えてください

泣きそうな顔して床にこぼれだす黄金の水のぬくもりですね

火ねずみの衣を手に入れました　でも涙の雨には弱いのかもね

思いでのかけらをあつめたモザイクをブローチにして一歩踏み出す

他愛ないメールを毎日交わしてる私とあなたの連絡帳だ

ぺたぺたと愛嬌ふりまき歩いてるそれでも真面目に生きてるペンギン

楽しみも悲しみさえも力なくこの日常に流されていく

水色が　今日の幸運カラーだと　細木数子の　メールが届く　

日常の　何気ない時　ふと見つけ　貴方のイニシャル　ちょっと嬉しい

ゴロゴロと　雷なって　へそ隠す　可愛い娘　そっと抱きしめ

胸元を　ちらりと見せて　挑発す　気付いて欲しい　わたしの気持ち

二人して　夜景を臨む　高台に　先の無い道　強く抱きしめ

嫌な事　悲しい出来事　切り離す　トカゲの尻尾　あんなふうに

どれが良くて　何が悪いの　人想う　人の心は　矛盾だらけ

> メールとか　電話じゃなくて　欲しいのは　貴方がわかる　そのままの表情
>

ごめんなさい　こちら　消してください。

八月の　中で途切れた　貴方との　思い出にする　秋は寂しい

メールとか　電話じゃなくて　欲しいのは　貴方がわかる　そのままの表情

表情を　確かめられぬ　寂しさよ　モニター越しの　言葉冷たく

私でも　磨けば何とか　なるかしら　今度こそはと　エアロビFIGHT!!

リスクなど　関係ないよ　この恋は　信じる事と　守る事

日記見て　思い出しては　泣き笑い　こんな事も　あったなぁと

なにくそと　振られた私　負けないよ　女磨いて　立ち向かう

メールとか　電話じゃなくて　欲しいのは　貴方がわかる　そのままの表情

八月の　中で途切れた　貴方との　思い出にする　秋は寂しい

どれが良くて　何が悪いの　人想う　人の心は　矛盾だらけ

嫌な事　悲しい出来事　切り離す　トカゲの尻尾　あんなふうに

二人して　夜景を臨む　高台に　先の無い道　強く抱きしめ

胸元を　ちらりと見せて　挑発す　気が付くのかな　わたしの気持ち

秋の空　なんだかちょっと　寂しくて　恋の一句　センチメンタル

句点ではなく読点の趣で徐々に間を空けるのでした

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胃袋に金魚を飼いて慰藉となす人間ポンプ安田里美や

試着室のカーテン揺れて五分後のわたしが出てくる、きっと出てくる

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むかし渋谷の歩行者天国あの時期を塗りつぶすなら萌黄がいいな

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ベランダに人工芝を敷き詰めてちちははが住む秋はすぐそこ

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怪談のおんなはみんななつかしく底に沈んで見えないガラス

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ミニストップのレシートいちまい手の中でじんわり湿る（しあわせだった）

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テーブルを叩いてリズムとるゆびをみている喜望峰は雨だね、たぶん

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いつかくるおわかれのため上野にはうすむらさきにけむる噴水

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「このへんが肺、このへんが胃」べつべつの器のなかにいくつもの月

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よく冷えたエヴィアン水のボトルから虹をそそいで遊ぼう、もっと

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ふさいでも蝶がつぎつぎ沸いてきて鱗粉まみれのメールボックス

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熱出す子「心配ないよ」妻は言う　何度も同じこと聞く僕が

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お気に入りは機械仕掛けのおもちゃです。壊してはまた作り直して

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マトリックスの熱は冷めゆくパトナムの脳など聞いてしまいし後は

どこまでが機械であるか眠れずに機械判定機などを思う

フランス語練習帳の三頁目以降は白紙もう何冊も

何かしら説いてくだされ嘘つきは家元の始まりかもしれず

踊れないダンスチューンを聴きながら今朝も電車で川を越えゆく

見る夢の濃淡強く残るゆえ日常の影薄れつつあり

良質の映画のための教養が圧倒的に足りない、今宵

月面に一滴の血を落とす為部屋を出て行くバイオテロリスト

普遍人デカルト遠き旅のはてに哲学なんどをして暇つぶし

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ややもろい陽ざしが手前にも下りて列なる樹々の根もとを照らす

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聖家族みたりがひくく焚く炎ときに枯れ枝の爆づる音して

（枝＝え）

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埋められつつある青の領域になほちからある午後の陽は冴ゆ

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土砂降りの雨も騒げる野分らも繭の中では夢ものがたり

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温もりの残る肌にもさびしさは皮膚を貫く声の形で

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許されることに慣れれば慣れるほど大人になるの　軟弱者め

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あさがおの観察日記をつけている まいてないのでまだ種のまま

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ヒョウ柄のつもりが｢これはキリンよ｣と指摘を受けて菜食主義に

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部屋以外全部廊下だ 廊下では仲良くしないきまりなのです

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｢老人と海｣の話をするときの業界用語ではない海老は

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追う者が見苦しいから？ 去る者が美しいから？ まだここにいる？

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「戦争を知らない子供たち」なんてイラクにも日本にももういない

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飽きない恋人としての抱き枕ひとつふたつとビーズは散って

レコードをおばあちゃんだった祖母が買う　ゆえ知らぬままの「おんなの朝」です

し・お・さ・い、と、ささやかれたら潮騒を生むからだだと気づいてしまう

ゴロゴロと　雷なって　へそ隠す　可愛い娘　そっと抱きしめ

日常の　何気ない時　ふと見つけ　貴方のイニシャル　ちょっと嬉しい

水色が　今日の幸運カラーだと　細木数子の　メールが届く　

日本刀　鋼が入り　強さ増し　きらきら光る　美しさと反す

ビデオって　聞いただけで　誤解する　ジャンルは色々　あるんです

こっそりと　相合傘　壁に描く　名前は書けず　背番号書く

知らぬ間に　立場逆転　しくじった　私はすっかり　貴方の奴隷

にせものと　本物の違い　わかるかな　恋は盲目　見抜けぬ本心

追えば逃げ　逃げれば追われ　駆け引きを　してる間に　マジで逃げられ

海老ふりゃぁ　名古屋じゃこう言う　ホントかな　滅多に食べれぬ　海老ふりゃぁ

廊下から　忍び寄る音　ひたひたと　怖い話で　トイレいけない

動物園　キリン見つけて　じっと見る　いつも思うの　本物なの　これ

夏休み　あさがお見ては　おはようと　ラジオ体操　とおる垣根で

降られたの　これで何度目　もういやだ　男なんてさ　馬鹿な生き物

今ブーム　若手芸人　あふれてる　『ヒロシ』に『侍』　笑いの坩堝

洋七と　洋八だっけ　Ｂ＆Ｂ　漫才ブーム　わたしの青春

どしよかな　やってみようか　プチ整形　そんなことより　この腹なんとか

すいません　縫い目をじっくり　見ないでね　趣味の範囲の　素人作品

イラク人　極端な人　ごく一部　どうなりたいの　ホントはさぁ

軟骨を　砕いて入れる　とんこつが　大の好物　うちの旦那さん

一皮も　ふた皮も剥け　一段と　可愛くなりたい　いよいよ無理か・・・

抱き枕　抱えてちょっと　思います　だけど正直　寝苦しいよね

街角で　昔の彼と　再会す　そんな出来事　ドラマの見すぎ

チョークって　黒板に書く　ものですよ　プロレス反則　それもチョーク

好きなのか　嫌いなのか　意地なのか　わたしの心は　混沌とする

今が旬　秋の秋刀魚は　美味しいね　塩焼きがいい　ああ食べたい

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