わかるんだわかるんだよね仔犬とか子どもがきみの足にふれてく

http://mypage.odn.ne.jp/home/kazeutahanauta

妖精がダンスしている春の午後みたいな頭　連休のあと

木槌（マレット）は木琴（シロフォン）を跳ねラララハルウララ駆け去れ騎手振り落とし

肌年齢といふすかした名称に「け！」と吐き捨て「再春館だと？」

http://homepage3.nifty.com/hiroshimaya/

すずらんの小さな白も仄かなり月に磨ける築山のすそ

まっ白なワイシャツそして腕まくり青い日記の君のおもかげ

いろいろなリスク抱えし決断の譲れぬものは人間大事

てのひらに時をとらえて墨を磨る朝霧晴れし君の心よ

どきどきの・修羅場演じて・おりますか「死なない程度の捨て台詞在り」

T.S.へ
震える指インターフォンが鳴り響く今宵あかるいあなたの部屋に

N.K.へ
きみが来ぬ部屋の灯りもオーディオもつけっぱなしで耳目閉じいる

http://www.sakuhin-ichiba.com/index.php

雨鳴らす太鼓に鼓舞す熟（な）れ熟れと 甘瓜（ククミス）召しませ子が成す魔陣に

朝起きて、布団で寝るまで考えろ！「誰と遊ぶか、何して遊ぶか。」

http://www11.ocn.ne.jp/~speed/

二重紗の藍に襦袢のしやりしやりと透けて涼しき裳裾のみだれ

中空をヤフーを乗せたゴンドラが行くが水先案内人が居なゐ

盲目の父に見せたい光彩をゆっくり放つ虹の行方を

砂浜を裸足で歩く遠い日に集めたさくら貝をさがして

ちちははが愛する犬は第四の子供のように食卓囲む

高級品チーズなんて欲しくないあなたの気配思い出すから

もう二度と電話しないで　君からの通話は全部圏外だから

舞台から姿を消した歌姫は南の島で神様となる

数学の教師の手からこぼれてるチョークの粉に初雪を思う

繰り言と悪意と嘘で捏ね上げた緑の蜜柑返す「母の日」

http://www.pp.iij4u.or.jp/~miwachan/

吐瀉物の酸の匂いに似たるかな思い出したるわが捨て台詞

虫送る太鼓のひびき　てえん、てん、稲田の水を伝い来るかも

到着の前より速度をおとしゆく列車、私がみるみる覚めて

あとはただ葬るだけの棺です捨て台詞のほか入れたい言葉は

ほんものに負けてないはずにせもののばくらのことを「うち」というきみ

いまわたし恋の奴隷であるけれどあなたのじゃないむずかしいわね

罪のない日傘の距離がはがゆくておひさまあびた肩をならべて

まなざしをいなしてここへ　ふれあえぬビデオのきみがぼくのすべてだ

そんなことあるわけないのひとつですこころが鋼であるなんてうそ

長い旅するたましいが水色の底浮き上がり　ゆく　鈴が鳴る

最高のチーズケーキを焼きましょう（お菓子の家には魔女が住んでる）

http://mm1.finito-web.com/

静まりし部屋の空気の伝わりて友の不在を知らす電話は

http://www.toshies.com

無意識に交わす言葉で痛めつけ人にメールをながながうちぬ

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滴ってしまうわたしを背中から蜜柑みたいに剥いてくれるの

http://www003.upp.so-net.ne.jp/enjugumi/

幼子のごとく抱かれ眠る夢覚めておんなの悲しみ思う　

http://www.toshies.com

魚を割き獣肉を揉み血の匂ふ手もて書き留む一片の歌

父の手が抱き上げたのは妹で　ねずみ花火は今でも怖い

モザイクに守らるるなき被害者を追ひて曝せり猛きメディアは

小出刃もて青光る鯵割きゆけば波光連なる故郷（くに）の海見ゆ

捨て台詞のつもりが誤解されてゐる欅から降るみどりに濡れる

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/

愛嬌はエクボ自慢の妹の専売特許だったあの頃

＜濁流だ濁流だ＞遠く史の声　砂塵に泥土も夜明けも見えず

わたくしの内なるゆゑに行きつけぬ丘で太鼓がひびく春秋

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/

志を曲げて軟化ではありませぬ言わねばならぬことは言うべく

もう何と言ってよいかわかりませぬイラクのニュース北国のニュース

深更に白布の縫い目揃えおり綻びあらば赤糸で綴じる

新緑を着て新緑のなかを行くどこにもゐないひととして行く

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/

湯に沈むうすももいろが天国と言ふのを極楽だと言ひただす

http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/

子は沸点！妻にはこのごろ凝固点！至る過程の日々なのです。

着流しに傘さす祖父を遠く見て＜かつこいい＞から呼べなかつたよ

果てしなく眠るねむりの繋ぎ目の一面芝生のような耳鳴り

女子寮の中途半端な怪談に今年の夏のレベルを測る

だんだんと書けなくなっているような気がしてミニのドレスを纏う

胸元にオーデコロンをひと吹きし香り気になりデオドラントする

http://blog.livedoor.jp/tantan234/

五条坂三年坂ゆ二年坂高台寺通り鼬横切る

http://blog.livedoor.jp/tantan234/

鯉のぼりをカナダの空に泳がせる初孫トムの端午の節句

遠雷にときめいている天裂いて地に突き刺さる剣(つるぎ)を想う

http://homepage3.nifty.com/flat_m3/

木こり風かなしみ等にはオルゴールよりもコチラをお薦めします

http://www.geocities.jp/takieri9/

花冷の寝屋に太鼓がとほく鳴るふるへる闇とまじはりゆきぬ

http://www.geocities.jp/kogawa96/

潮騒は日本語。題詠マラソンは潮騒ほどのものだと思ふ

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/9392/?

町立図書館より（２）

返却本厚く積まれしゴンドラゆ少年は三歩離れ佇ちおり

http://homepage2.nifty.com/mizusu/

怪談のをみなのごとし身をねぢり灯されてゐるしだれの桜

http://tadarei.com/

　　　セブンイレブンに入るとつひ……

超ロングセラーとぞいふ肩書きのミニスナックゴールドまたも買ひたり

http://tadarei.com/

かはゆしと岩尾望をながめたるうつらうつらに連休終はる

http://tadarei.com/

　　　わたしのほうは二十歳、バイクに乗つけられたりもした。
十六歳（じふろく）の彼は越したり伊賀上野へ　ちやんと板前修業終へたか

http://tadarei.com/

のちの世もけして存在せぬだらう強き胃の腑をもつわたしなど

http://tadarei.com/

神とでも呼ぶべきもののささいなる手遊（すさ）びありてこよひ落涙

http://tadarei.com/

あのころにチョークで書いた文字の数くらいに夢を持っていたはず

マウンドに微笑みながら歩み寄る落合博満みたいな死神

黒雲でたどり着けない深きいろ眼をして君吹くフルート今宵も

本物と思へばこその腹立ちをにせものでよしと思ひをさめむ

ローマ史の解法奴隷の地位の高さ自由掲ぐる国の民より

どの傘に落ちてやらうか雷のひそひそ話聞こゆる気して

目を開けてわが子の姿とくと見よビデオのレンズ通すことなく

ほほゑみが包む鋼の心あり心弱ればゑみも消えゆく

夕焼の色やまりもの湖の色水色といふ色が分らず

イニシヤルは恋占ひのためにあるいいや天国行きの合鍵

君を好く限りにおいて「安心」の反対言葉と共に歩こう

しみじみと想うことあり眠れねど静寂の闇部屋は鎮もる

いつからのその痛みとは吾知らず蜜の言葉も遠のきしまま

ああ五月胸に溢るる哀しみよモジリアニーのおんなの憂い

サザエさんみながら爪を研いでいる日曜　嫉妬　沸沸とわく

ジェノサイドとふと漏らしたるくちびるに違ふ重さのいのち列なる

うつくしき家族かかれてゐる歌集樹下に置き去る読みかけのまま

いつの日か林檎の花に埋もれてわたしは眠るしろく宥され

蜜柑色の大きな本棚真ん中にいい匂いのする部屋になるから

聞こえないはずの音楽春の夢ねじを失くしたオルゴールから

火曜日は彩度の低いペンギンがゼブラゾーンの向こうから来る

指も愛も中途半端にくたびれて言葉に詰まってしまって裸足

板張りの床に爪音カチカチと耳元まで来る茶色い犬が

映画について語る映画の予告編チーズバーガー頬張りながら

甘い実は手を伸ばしても届かずに近づいてくる圏外のひと

真夜中に決心をした姫君はもはやか弱い者ではなくて

金色の月に向かってゴンドラを漕ぎゆく猫のジョヴァンニは僕

http://www.h7.dion.ne.jp/~hinauta/

たくさんの命を宿し母親の畑の土は春のひかりを

今ここでわたしの名前を呼んで欲しい心揺さぶるあなたの声は

白銀の思い出作ったあの人の手のぬくもりが消えゆく四月

かけっこはいつもビリです　けど母は笑ってくれた運動会の日

「あつい夏がいい」と少年　空色の色鉛筆をちびらせながら

ペーパーで過去のアレコレ拭き取って流そうとして詰まっちゃった

http://chiakiyuhka.easter.ne.jp/

ライナスの安心毛布が欲しかった大人になれと責められながら

空回りばかりしているぼくのこと君はいつでもつつんでくれる

学校の怪談話は怖いけど母に比べりゃどうってことない

ミニゲームはコートが狭くなるほどに責任が重くなる　はじまる

ロスタイムで勝利をつかめ立ち向かえ　望みは最後まで捨てないで

天上の青と呼ばれしあさがおの咎めて咲くや過つなかれ

一報はキリンの首が折れたというサイレン鳴らしゆく救急車

黒潮の洗う断崖石廊崎乙女椿のぽとりと落ちる

腰痛に耐えんと海老なる形とる足の置き場の無きぞ哀しき

逃げ水を追いかけてゆく三輪車見守る爺婆眼差し優し

にせものと知りつつ寂しさ紛らわすよすがなりせば捨てるあたわず

哀れなる時の奴隷と揶揄すれど逃れえぬこと人の定めよ

あの人と仲良くなりたき願いこめ相合傘の落書きをする

時を止め好みの時を再現すまやかしなれどビデオ優れり

鍛えぬく鋼の筋肉自慢するボデイビルダー肌のぬめりよ

人は言う恋は水色儚くて逃げるは追わぬままがよろしと

イニシャルを書いては消すや砂浜に離れし距離の埋まらぬままに

燈籠を點(とも)せば聞こゆ彼(か)の音が　げに怪談は愛を語るべし

春雷の遠く轟く山里に籠もりし吾を誰ぞ呼ぶなる

胸元を掠めて過ぎる一太刀に腕の凄さを感じ取らせる

手に入れし高台にあるマイホームローン残高数え登る日

陽に焼かれ漸く体温上昇すとかげの動き軽やかにして

怪談の紙芝居を読む先生の指だけ見えて僕はうつむく

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破綻せる論理の矛盾に安住すご破算にして生まれ変わる日

友達は坊ちやんだつたミニカーを戸棚に隠し僕は帰つた

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恋人が見えてどうする音もせぬ望遠鏡の視野の狭さに

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花つんで大八車押してゆくペルシャの市場遠くなれども

たつぷりと在庫あるらし日本人上野アメ横吾も値切られぬ

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胃袋のこの辺などと指さされあなたのですと念まで押され

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遊び女の優雅さほどに振る舞はむ死に方などは伝はるなゆめ

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表情の冴えぬ子に聞くどうしたと追試の無くて進級危うし

沸点を超えて気化する物質の一瞬前の有機の形

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ラウンジはまだ準備中早朝のロビーの椅子の縫い目をほどく

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生まれ来たからには文句言はすまじ免許はあるぞ生かせてもらふ

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研磨機の立てる不快な削る音青筋ひくつく歯医者の額

内乱は丸見えである外つ国の民の部族は見分けられねど

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遊説にてのひらを振る政治家は標的の場所しめすごとしも

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乳沸かし菌殺しゆくこの知恵も死者の痛みのうへにあること

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わがためのロビーと思ふ　暗がりにひらきて潤むきみの瞳を

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免許もち運転せざる吾にとどく　優良ドライバー認定カード

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雨乞いを知らぬ季節に生まれ落ち痛む古傷明日は五月雨

食卓にかなぶん落ちてきたる夜と機械油の匂いの父よ

捨て台詞飛び交う街の真ん中で恋人よ眼を閉じていなさい

もういちどはじめからやりなおすんだ八幡宮の太鼓鳴り出す

決着の予定時間を過ぎてなおグラジオラスの前を動かず

指切りの切り方知らない姫だからかごめかごめでもいつも真ん中

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解のないままで机上に残された数学者たる祖父の筆跡

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土くれでできているらしいわたくしもシャム双生児の人形も月も

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後ろから見ないで身体を突き抜けて誰かの名前が透けてしまうから

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貧血のくせに太平天国の乱にとにかく参加している

くろぐろと芝生の上を歩くのが仕事だったらよかったのにね

陽だまりに柔毛を擦る野良猫の手練手管に騙された振り

痛覚のすべてをあつむ細腕に紅を引くよな真夜の昂り

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ドミニカは国と共和国ありてややこしわが家系ほどではなけれど

はずさないボタンひとつで守ってるキリリ胸元風のゆびさき

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「ジャジャジャジャ〜ンお望みは何でごじやる」と打出の小槌より出でし声

痛い目にあうのはそっちのほうだろうチビだからってあまく見んなよ

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おんなの子の特権恋がはじまれば入道雲より輝きだすの

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潮騒とヨットが揺れて響く音もパンに挟んで君と休憩

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生えそろうとかげの尻尾と二枚舌かなへびを飼う影の参謀

http://blog.livedoor.jp/tantan234/

矛盾論白馬非馬論さかしらに空を仰ぎて杞憂せし青春

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この声もこの首すじも正直にビデオは流すわれ知らぬわれ

母とゆく海辺の町の木曜座大映映画専属館へ

長の子の部屋を作ると和ダンスを一棹移して連休終わる

ベルナール・ロワゾの句読点として輝く水や☆や銃弾

約束を回避しながらこの夏が過ぎる　リスクを負わせたくない

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眉墨でおおきく×をつけてゆく切実でない言葉の上に

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十匹の魚がはねる音（キーを打つ音）部屋はもう水びたし

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警句吐く一言居士に捨て台詞せめて斉藤美奈子を読めよ

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満開の桜を抜けて９時に着くひかりをやがて待つ人にキス

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春うらら苺のパフェを半分こしているような恋愛だった

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　まつ青な尾のみ残して消え去りぬ何度目に見たとかげだつたか

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　無矛盾の王国に住む鼠なら一直線に死へ向ふだらう

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　八の字の末広がりを失ひて不運続きのわたしの名前

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降参はすまい貴方に白布の代わりにあげる深紅の薔薇を

寝坊など許さぬ口実今にしてあさがお日記その裏を知る

ひとりでも時折足を運ぶ檻キリンは嘆くサバンナの風

回廊をさまよい歩くやうな夜星明かりさへ何故に冷たい

フルコース貴方最後の見栄を張る伊勢海老不味く今日に相応し

追憶と呼ぶには速しされどいま宙ぶらりんの我が身は過去へ

ずっとずっと君に抱かれていたいから猫の免許を更新します

約束の語尾は乱れた　笹舟をはじいて沈む水きりの石

表情もわからないまま抱くといふ源氏の君が理解できない

感熱紙の文字よ気楽に薄れゆけ環状線にも終点がある

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まんまろな木琴の音ふえつづけ窮屈なるよ外はさみだれ

日傘の蔭くちなはとなる両腕に明るき異界曳きて歩めり

天国に必要なのは、噴水と・・お花畑と・・・天使のお尻。

心にも整形施せば生きやすくも歪みと傷みわれの手に余り

亡き友に拘りすぎる茫洋と面影さえも薄れつつあるに

たくさんのお薬のんだからかなぁ あたしのゴンドラふわふわあがる

わたくしが壊れはじめたときに鳴る太鼓の音の軽やかなるべし

http://homepage1.nifty.com/HANTAMA/

剥きやすき蜜柑の弱さ香るとも負けし証の皮から香る

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踏まれしにゆがむ音出すオルゴールが規則正しく屈辱を言ふ

http://www1.u-netsurf.ne.jp/~okiraku/

虹彩の色素危ふき青年にあまりに強し五月の光

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