[21854] 034:ゴンドラ   ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時39分

いつまでも建設中のゴンドラが錆びているのは西日のせいか


[21853] 015:蜜柑 平岡ゆめ 2004年10月24日 (日) 15時38分

転がせば甘みが増すという蜜柑ものごと時には単純でいい


[21852] 033:半      ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時38分

半分に月分けたいという彼女分ける相手を募集中だとか


[21851] 032:薬      ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時37分

何故か今日ノーマークなる薬指踏み出す勇気ないのに気にする


[21850] 031:肌      ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時37分

夏の果て一人の歩き難いこと乾燥肌の九十九里浜


[21849] 030:捨て台詞   ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時36分

失恋にトランペットで捨て台詞人には言えないでも叫びたい


[21848] 029:太鼓     ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時36分

小太鼓を叩き続けるプーさんの電池が切れるまで眠れない


[21847] 028:着      ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時35分

久々に一人だけの盆休み終着駅の納沙布岬


[21846] 027:天国     ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時35分

真夜中の点滅信号遅くなり台風一過の歩行者天国


[21845] 026:芝      ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時34分

単調なメトロノームでいつからか私の人生紙芝居のよう


[21844] 025:怪談 ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時34分

盆休み一人の夜に逆立ちぬ脛毛がからむ四谷怪談


[21843] 024:ミニ ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時33分

午前様エアメールある食台にドミニカ共和国のひととき


[21842] 023:望 ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時33分

くさいきれ言わざるままの希望なり身をしぼるほど切なき思い


[21841] 022:上野 ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時32分

伊賀上野手裏剣投げし公務員ちょっと気になる募集要項


[21840] 021:胃 ざんくろー 2004年10月24日 (日) 15時31分

気遣いに胃壁をのぼる気配ある私の胃なのに他人がのぼる


[21839] 062:胸元 加藤苑三 2004年10月24日 (日) 15時29分

ピンポンダッシュみたいに<そうだ!>胸元を恋とかいうのがさらってったんだ

http://www.geocities.jp/sk_sweetholic/


[21838] 084:抱き枕 長沼直子 2004年10月24日 (日) 15時29分

君いても抱き枕が必要で君の隣にあたしの抜け殻


[21837] 083:皮 長沼直子 2004年10月24日 (日) 15時27分

毛皮には反対という人達がまとう皮膚にてパリコレクション


[21836] 087:混沌 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時26分

混沌とした世界でも暮らしでもあなたがいるのを忘れないから


[21835] 082:軟 長沼直子 2004年10月24日 (日) 15時26分

軟体動物の権威、O先生と研究室にて
「・・・ナマコはね軟体じゃなく棘皮でねぇ」見た目で判断もう止めます。


[21834] 086:チョーク 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時23分

「チョークヤシイ」と叫ぶ少女よ 悔しさをばねに踏み台に飛び出してゆけ


[21833] 085:再会 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時22分

カタコトの痛い言葉をぶつけたけど光射す場所で再会したい


[21832] 084:抱き枕 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時21分

抱き枕に彼氏の写真を貼っているあの子が好かれる理由を教えて


[21831] 081:イラク 長沼直子 2004年10月24日 (日) 15時20分

イラクよりアメリカよりも気にかかる君住む国の治安やテロが


[21830] 083:皮 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時20分

うまい嘘をつけるようになりました りんごの皮も切らずに剥けます


[21829] 082:軟 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時20分

怪我をして金魚の死骸と同じ目の軟式テニス部の横井くん


[21828] 081:イラク 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時19分

イラクとか日本とかいう国名を取り払ったなら弾は飛ばない


[21827] 078:洋 長沼直子 2004年10月24日 (日) 15時18分

洋々とした海越えて陸越えてまた海越えてやっとあなたに


[21826] 080:縫い目 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時18分

ひとりだちはしてみたけれど母さんの縫い目は今もスカートにある


[21825] 079:整形 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時17分

学校へ向かう子供が所沢整形外科前にて集う朝


[21824] 078:洋 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時16分

似合わない洋服で街を歩いても人は私に興味はないし


[21823] 077:坩堝 長沼直子 2004年10月24日 (日) 15時16分

好きなこと今は伝えるべきでなく哀しみ坩堝終えることなく


[21822] 077:坩堝 岩崎恵 2004年10月24日 (日) 15時15分

坩堝という語の意味も知らぬまま大人になりゆく二十歳の夜更け


[21821] 084:抱き枕 杉山理紀 2004年10月24日 (日) 14時45分

あたま抱き枕にのせて迷走のやまない午後の熱にさわった

http://page.freett.com/sugi8ma/


[21820] 061:高台 加藤苑三 2004年10月24日 (日) 14時42分

月曜日。高台はやけに人びとが集まりますね。(しんどいですね)

http://www.geocities.jp/sk_sweetholic/


[21819] 100:ネット 佐原みつる 2004年10月24日 (日) 13時08分

誰の言うことも正しくネットから弾き出された日向の机


[21818] 099:絶唱 佐原みつる 2004年10月24日 (日) 13時07分

絶唱を湛えた本というものが図書館誰の手も触れられず


[21817] 098:溺 佐原みつる 2004年10月24日 (日) 13時07分

食卓に色という色の溢れ溺れてしまうきっとわたしは


[21816] 097:曖昧 佐原みつる 2004年10月24日 (日) 13時07分

しごく曖昧に言うなら夏の夜のくじらの尻尾を掴めないこと


[21815] 096:類  佐原みつる 2004年10月24日 (日) 13時06分

人類のレンズに映るなにもかも今は動かぬ列車に乗って


[21814] 095:油 佐原みつる 2004年10月24日 (日) 13時06分

あさがおの濃いむらさきを残すため油絵の具をてのひらに取る


[21813] 094:遠 佐原みつる 2004年10月24日 (日) 13時06分

たましいの容れものとしてある耳のいつか遠くで海鳴りだった


[21812] 093:列 佐原みつる 2004年10月24日 (日) 13時06分

葬列をいつの日か従えるためレンズは影をむすんでひらく


[21811] 097:曖昧 杉田加代子 2004年10月24日 (日) 12時34分

曖昧にうなづくこともやさしさのひとつと思ふ秋桜ゆれて


[21810] 096:類 杉田加代子 2004年10月24日 (日) 12時34分

わづかだが違和感のある風がふく旧人類のわが言語野に


[21809] 095:油 杉田加代子 2004年10月24日 (日) 12時33分

油虫も家族と言へり冷蔵庫の隙間を終の住処としたる


[21808] 094:遠 杉田加代子 2004年10月24日 (日) 12時33分

許威(ノルウエー)は遠つ国なり塩鯖が望郷の念を抱かむとする


[21807] 093:列 杉田加代子 2004年10月24日 (日) 12時32分

宝くじを買ひ求めたる列は伸びうたかたの夢掬はむとすも


[21806] 092:家族 杉田加代子 2004年10月24日 (日) 12時31分

核家族に程遠くあるわが生の老人同居も愉しかるべし


[21805] 091:埋 杉田加代子 2004年10月24日 (日) 12時31分

埋み火に枯草くべて芋を焼くダイオキシンを知らざりしころ


[21804] 073:廊 悠嘉 2004年10月24日 (日) 11時12分

ひくひくと鶯廊下渡ったら夏も忘れて蝉が止みけり


[21803] 072:海老 悠嘉 2004年10月24日 (日) 11時11分

ゆでられた背中曲がった海老を見て赤の皮肉を考えてます


[21802] 071:追 悠嘉 2004年10月24日 (日) 11時11分

追うよりも追われる方が楽しいと思えてたのはドロケイだけか


[21801] 070:にせもの 悠嘉 2004年10月24日 (日) 11時10分

にせもののサンタなのならいらないよ もちもち握手も外国サインも


[21800] 069:奴隷 悠嘉 2004年10月24日 (日) 11時09分

あたしはね あんたの奴隷じゃないんです 誇張で使う言葉だろうか


[21799] 068:傘 悠嘉 2004年10月24日 (日) 11時09分

どうしても舞妓はんのあの傘を差したいんです紅映える街


[21798] 067:ビデオ 悠嘉 2004年10月24日 (日) 11時08分

何回も繰り返してた3匹の子豚のビデオどこへ行ったの


[21797] 098:溺 渡部光一郎 2004年10月24日 (日) 08時49分

赤緑補色あふるる街をゆき溺ると驕るのわずかなる差異


[21796] 100:ネット 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時33分






近年はほとんどネットのツキアイで初七日お前のメアドが消えた







    


[21795] 099:絶唱 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時31分

辞世の歌はなかったのか絶唱は!我にモノを書かせ始めた友よ!


[21794] 098:溺 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時30分

何故にお前の心は溺れたか俺はお前の藁にならなかったか!


[21793] 097:曖昧 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時29分

聞き込むが曖昧にしか答えなし お前が鬱病?!お前が自殺!?


[21792] 096:類 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時27分

もういないお前のような友人は類似がないよお前のかわりは


[21791] 095:油 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時26分

傍目には水と油の二人だが罵る中の友愛だった


[21790] 094:遠 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時25分






  遠くから見ていてくれよ彼の世まで言霊届く詩歌うから






[21789] 093:列 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時24分

参列は出来なかったが通りざま目配をするらしい別れだ


[21788] 092:家族 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時23分

最後まで『家族』を持てなかったのか?お前の今世の夢は終果て


[21787] 091:埋 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時20分





 葬儀屋はお次の人の通夜だった埋葬場所を知る術もない




[21786] 090:木琴 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時19分

十月だ。学園祭も近いのだ。木琴の音。この曲は≪シャローム≫


[21785] 089:歩 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時18分

火葬すら今頃はすでに終わってる歩いても走ってもいっそ倒れても


[21784] 088:句 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時17分

「はいそうです。四十歳の・・・」気がかりで翌日tellした。応答に絶句!


[21783] 087:混沌 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時16分

呆然と混沌とした脳が信じ込むきっと同姓同名なのだ


[21782] 086:チョーク 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時15分

葬儀屋の表にチョークで書かれてた「故伊豆島薫」ってまさかお前か!

  
 ≪初稿は本名でしたが自死が判明したので伏せました。伊豆島薫は彼の高校時代の筆名です≫


[21781] 085:再会 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時12分
















直ぐにでも再会できると思ってた偶然お前の通夜を見るまで


[21780] 084:抱き枕 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時11分

何たることか!お前に抱かれる夢を見た。抱き枕がしりり濡れていた。


[21779] 083:皮 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時10分






 薄皮を一枚ほとり剥がされた。何かが痛くて眠れません。


[21778] 082:軟 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時08分



五日過ぎ軟化しかけた心が一瞬に硬直。
                お前、自殺だったのか!


[21777] 081:イラク 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時07分

「 内戦はいつも大国が引き金でイラクにしても俺の祖国も 」


[21776] 080:縫い目 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時07分

「 この膚に縫い目が見えるか韓国と日本のわずかな綻がさ 」


[21775] 079:整形 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時06分

「 国籍も整形手術の一種だな 」お前はついに日本を選んだ


[21774] 078:洋 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時05分

洋々と広がるはずだと思ってた父親になるお前の夢が


[21773] 077:坩堝 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時04分

哀しみの坩堝と化した全身を妻子に隠す湯船に沈む


[21772] 076:降 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時03分

降りしきる雨は俺の心象かそれともお前の心残りか


           ―超大型台風二十三号トカゲ来襲―


[21771] 075:あさがお 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時01分

あさがおに一滴たりとも出来ぬほど酔っても酔えぬお前を偲べば


[21770] 074:キリン 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時00分

「 さあ飲もうお前の好きなキリンだぞ 」真夜中にあおる野辺送りの酒


[21769] 073:廊 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 06時00分

すれ違いざまに頭をはたきあった廊下の二人の儀式だったな


[21768] 072:海老 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 05時59分


「 ザリガニは代用食材嫌いなんだ俺は海老になる脱皮続けて 」


[21767] 071:追 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 05時58分






    このレール追ってはみてもお前には繋がりやしない≪銀鉄≫は何処だ。


  


[21766] 070:にせもの 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 05時57分



 「 正直に身を晒さぬからこそ生きられるにせものなんだお前の俺は 」


[21765] 069:奴隷 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 05時56分


 「 奴隷の血?阿保云え俺のは済州の誇り高き朝鮮民族 」


[21764] 068:傘 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 05時55分


「俺のんは破れ傘だ」と苦笑する親にも国にも半端な餓鬼で


[21763] 067:ビデオ 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 05時54分


鮮明だ!ビデオのようにお前との・・・過ごした日々が鮮明すぎて・・・ぁぁ


[21762] 066:鋼 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 05時53分


幼き日鋼で心を覆ってた まだ あの鎧を隠していたのか


[21761] 065:水色 月読亭羽音 2004年10月24日 (日) 05時52分

     2004年10月15日あたり 刎頚の友、自死す。



 水色の友情だった何気ない触れ合い募りて色は深まり


        ≪先刻、波立ち、水色は、渦に撒かれた≫




[21760] 060:とかげ 加藤苑三 2004年10月24日 (日) 03時46分

またうまくふるまえなかった日がおわる ひかりとかげにかいならされたい

http://www.geocities.jp/sk_sweetholic/


[21759] 094:遠 石川美南 2004年10月24日 (日) 00時13分

遠からず灰となるべき橋桁と思ひ込みにき ひたと触れにき

http://homepage3.nifty.com/yaginoki/


[21758] 093:列 石川美南 2004年10月24日 (日) 00時12分

サッカーボールとそれを追ふ子が横切つてしばし歩みを止むる葬列

http://homepage3.nifty.com/yaginoki/


[21757] 092:家族 石川美南 2004年10月24日 (日) 00時11分

仔ぎつねがやさしくなにか噛んでゐるこの映像は家族向きです

http://homepage3.nifty.com/yaginoki/


[21756] 091:埋 石川美南 2004年10月24日 (日) 00時11分

深い思ひに育ちませんね スコップで掘り返しては埋め直すたね

http://homepage3.nifty.com/yaginoki/


[21755] 090:木琴 石川美南 2004年10月24日 (日) 00時10分

苛立ちをリズムに変へて木琴の名手といはれたる十二歳

http://homepage3.nifty.com/yaginoki/


[21754] 089:歩 石川美南 2004年10月24日 (日) 00時09分

歩行中の皆様に告ぐ。我々はすべからく秋を褒め称ふべし

http://homepage3.nifty.com/yaginoki/


[21753] 100:ネット 2004年10月24日 (日) 00時08分

君の字の形も知らず二進法のネットで交わす後朝の歌

http://kanwado.cool.ne.jp/


[21752] 099:絶唱 2004年10月24日 (日) 00時07分

あの人は何度絶唱するのだろうキャッチコピーの氾濫の中

http://kanwado.cool.ne.jp/


[21751] 098:溺 2004年10月24日 (日) 00時06分

溺(オボレル)と鰯(イワシ)という字は似てるけど回る魚はおぼれないよね

http://kanwado.cool.ne.jp/


[21750] 088:句 石川美南 2004年10月24日 (日) 00時06分

空虚などもう怖くない結句さへ今日は書かない

http://homepage3.nifty.com/yaginoki/


[21749] 087:混沌 石川美南 2004年10月24日 (日) 00時05分

現場はもう混沌としてこのこころ誰が盗つてもおかしくはない

http://homepage3.nifty.com/yaginoki/


[21748] 097:曖昧 2004年10月24日 (日) 00時05分

退屈は恐れていない曖昧を駆け引きなどと偽るよりは

http://kanwado.cool.ne.jp/


[21747] 086:チョーク 石川美南 2004年10月24日 (日) 00時05分

石蹴りに混ぜてほしくて近づけば人の形に引かれたチョーク

http://homepage3.nifty.com/yaginoki/


[21746] 085:再会 石川美南 2004年10月24日 (日) 00時04分

風強きある日見てをりガラス戸の雨粒と雨粒の再会

http://homepage3.nifty.com/yaginoki/


[21745] 066:鋼 悠嘉 2004年10月24日 (日) 00時04分

鋼色うちの小さな包丁ももうそろそろに研げなくなった


[21744] 065:水色 悠嘉 2004年10月24日 (日) 00時03分

水色の水などどこにもないのにね 緑の水はあったとしても


[21743] 084:抱き枕 奥村 智子 2004年10月24日 (日) 00時01分

抱き枕膝に双子に授乳せし日々の憂ひは記憶にまるく


[21742] 083:皮 奥村 智子 2004年10月24日 (日) 00時00分

子の火傷「どうしました」と問われたり皮膚科の医師に不注意告げる


[21741] 082:軟 奥村 智子 2004年10月23日 (土) 23時59分

軟らかき陽射しの中でまどろめば木の実をひとつ子が運び来る


[21740] 085:再会 ひぐらしひなつ 2004年10月23日 (土) 23時52分

やわらかい裸足で果たすコルドバの白と青とのような再会

http://www2.spitz.net/hinatsu/


[21739] 084:抱き枕 ひぐらしひなつ 2004年10月23日 (土) 23時51分

包帯を巻きなおすように抱き枕くるんで月の下ではひとり

http://www2.spitz.net/hinatsu/


[21738] 083:皮 ひぐらしひなつ 2004年10月23日 (土) 23時50分

はじめての脱皮を終える梅雨晴れの声と声とで呼びあいながら

http://www2.spitz.net/hinatsu/


[21737] 076:降 長沼直子 2004年10月23日 (土) 22時55分

不確かな想いを全部降る雨に流し確かな想いをすくう


[21736] 075:あさがお 長沼直子 2004年10月23日 (土) 22時53分

よく晴れた眩しい朝に凛と咲く赤いあさがお君と重ねる


[21735] 074:キリン 長沼直子 2004年10月23日 (土) 22時51分

公園のキリンとゾウは色褪せて重ねる口唇外灯照らす


[21734] 073:廊 長沼直子 2004年10月23日 (土) 22時49分

北風に吹かれて受けた告白は九の字に曲がる渡り廊下で


[21733] 072:海老 長沼直子 2004年10月23日 (土) 22時47分

名物の海老シュウマイが売り切れでふてくされてる君がかわいい


[21732] 071:追 長沼直子 2004年10月23日 (土) 22時45分

うばわれた彼のこころを追いかけた特急よりもはやい速さで


[21731] 084:抱き枕 五人 2004年10月23日 (土) 22時31分

君の夢胸いっぱいに抱き枕 月曜の朝圧搾、回収

http://members.jcom.home.ne.jp/mizunami/


[21730] 083:皮 五人 2004年10月23日 (土) 22時29分

川の字で寝ていたはずが熱帯夜ほぼ皮の字に明日は遠足

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[21729] 082:軟 五人 2004年10月23日 (土) 22時28分

僕が立つ地平はすでに軟らかく水を含んで揺らされている

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[21728] 059:矛盾 加藤苑三 2004年10月23日 (土) 22時14分

矛盾していることがひとつもないなんてそれこそ矛盾しているだろう。

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[21727] 058:八 加藤苑三 2004年10月23日 (土) 22時02分

神さまが八百万いるこの世界 それでも損なわれてく世界

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[21726] 057:表情 加藤苑三 2004年10月23日 (土) 22時00分

無表情という表情までつくり怖れることを怖れています

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[21725] 056:磨 加藤苑三 2004年10月23日 (土) 21時59分

丹念にユニットバスを磨き上げ正気にもどるのを待つ真夜中

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[21724] 48.熱 岡村知昭 2004年10月23日 (土) 21時58分

これからも裸踊りはやめませんもうすぐ熱田神宮に着く


[21723] 073:廊 高岡シュウ 2004年10月23日 (土) 21時54分

走るためにあった廊下はギシギシと鳴って もうすぐ冬が始まる

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[21722] 072:海老 高岡シュウ 2004年10月23日 (土) 21時54分

やり切れぬ気持ちを押し潰す為に茹で海老みたく丸める背中

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[21721] 071:追 高岡シュウ 2004年10月23日 (土) 21時54分

もう君の手は追いかけない (そう決めた) 少し奥歯を噛み締めている

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[21720] 070:にせもの(再投稿) 高岡シュウ 2004年10月23日 (土) 21時53分

ほんものもにせものも今はどうでもいい キスだけでいいキスだけがいい

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[21719] 064:イニシャル 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時51分

イニシャルは1つまでしか教えない2つ言ったらわかっちゃうから


[21717] 069:奴隷 高岡シュウ 2004年10月23日 (土) 21時51分

いぬでいい やっぱりちがう なんでもいい 奴隷でいいから傍に居させて

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[21716] 063:雷 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時51分

雷文に吸い込まれそうになりながら味噌ラーメンをすするおじさん


[21715] 068:傘 高岡シュウ 2004年10月23日 (土) 21時50分

君を守る傘になるには僕はまだ頼りない 君の肩が濡れてる

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[21714] 062:胸元 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時50分

胸元にひっそり光るそのアクセ、もらったんでしょ、そうなんでしょう


[21713] 67:ビデオ 高岡シュウ 2004年10月23日 (土) 21時49分

お気に入りだったビデオを投げつけた → 壊れた → キレた → 出てった → バイバイ

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[21712] 47.機械 岡村知昭 2004年10月23日 (土) 21時49分

月光を浴びてこれからどうするか機械仕掛けの男になるか


[21711] 061:高台 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時39分

「高台に逃げてください」ちょっと待て津波はたった30cm


[21710] 060:とかげ 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時39分

捕まえたとかげはしっぽ切って逃げ「しっぽとった」と言われたわたし


[21709] 059:矛盾 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時38分

逆ギレのあたしにどうこう言わないで 矛盾とかもう、どうでもいいの


[21708] 058:八 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時37分

そういつも八の字まゆげの友達を持っていたいと思っています


[21707] 46.練 岡村知昭 2004年10月23日 (土) 21時37分

発音の練習はこれぐらいにしてぼんやりぬるい水を飲もうか


[21706] 057:表情 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時36分

いつからか写真うつりの表情を気にし始めていたんだよなあ


[21705] 023:望 浦川聡子 2004年10月23日 (土) 21時25分

望の夜に望遠鏡は届きたるFENの低く鳴る部屋


[21704] 056:磨 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時18分

磨かれていない自然な靴よりも磨いていない君が自然だ


[21703] 055:日記 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時17分

3日だけ日記つけてはみたものの書くこともなく一杯一杯


[21702] 054:リスク 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時16分

「リスクなど気にしなければいいだけさ」気付いていないことが多々ある


[21701] 053:墨 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時14分

絶対に朱墨の方がお習字は上手く書けるの本当なのよ


[21700] 052:部屋 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時13分

突風にあおられブンと扇風機うなる音にて目覚めて小部屋


[21699] 051:痛 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時12分

歯医者さん泣かなくたってほめられぬようになったら余計痛いの


[21698] 050:おんな 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時10分

おんなのこ 女の子 女子 女性 婦人 「お嬢さん方!ネギが安いよ」


[21697] 022:上野 浦川聡子 2004年10月23日 (土) 21時10分

バイオリンケース ベンチに置いてゆく上野の杜は光あふれて


[21696] 049:潮騒 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時09分

砂浜の貝殻なんかないけれどふさいだ耳にも潮騒は鳴る


[21695] 048:熱 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時08分

本当に、ほんの少しの、会話でも頬ひとりでに熱を帯びてく


[21694] 047:機械 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時07分

機械類ダメな母親横に見て「教えてあなた」待ってた父親


[21693] 046:練 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時06分

本番は緊張するから嫌いです(練習だけでは成り立たないが)


[21692] 021:胃 浦川聡子 2004年10月23日 (土) 21時05分

胃薬の錠剤ざらと出て来たる星降る夜は星を数へて


[21691] 045:家元 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時05分

家元は能がなくても継がれるがまさる努力が柱を作る


[21690] 044:ダンス 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時02分

ダンスして歌って笑ってヒト遊びカッコつけても幹はおんなじ


[21689] 043:濃 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時00分

そう、これが私の好きな特濃の元となるもの 白黒緑


[21688] 042:映画 悠嘉 2004年10月23日 (土) 21時00分

映画なら「ひどい雨だね」軒下で歯車回り出すだろうに、ね


[21687] 041:血 悠嘉 2004年10月23日 (土) 20時59分

あまりにも自然でそして不自然な血の赤色は出来れば疎遠


[21686] 040:ねずみ 悠嘉 2004年10月23日 (土) 20時58分

どぶねずみみたいな美しさなんて知ったふりなど到底できず


[21685] 039:モザイク 悠嘉 2004年10月23日 (土) 20時57分

モザイクのキーキー声の少女らは私と「同じ」ティーンエイジャー


[21684] 038:連 悠嘉 2004年10月23日 (土) 20時56分

連なってポンポンふったあの波を子供で見られるのはあと3度


[21683] 065:水色 魚柳志野 2004年10月23日 (土) 20時53分

大人用プール/純愛/観覧車 不得手なものはみんな水色 

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Hanamizuki/4426


[21682] 064:イニシャル 魚柳志野 2004年10月23日 (土) 20時53分

否定したいものがありますイニシャルをブロック体で書き出しておく

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[21681] 063:雷 魚柳志野 2004年10月23日 (土) 20時53分

誰彼に嫌われていてもだいじょうぶひかりの中では雷光が好き

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[21680] 062:胸元 魚柳志野 2004年10月23日 (土) 20時52分

夕方の角度をつけて胸元の小さな泉の影を見ています

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[21679] 061:高台 魚柳志野 2004年10月23日 (土) 20時51分

そんな気はしてた忘れていたものがまだ高台の上にあると

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[21678] 060:とかげ 魚柳志野 2004年10月23日 (土) 20時50分

ゆっくりと思い出すから道順や雑草に消えたあおとかげとか

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[21677] 059:矛盾 魚柳志野 2004年10月23日 (土) 20時50分

矛盾した結末になると知っていたあなたの語尾からふと火が消える

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[21676] 058:八 魚柳志野 2004年10月23日 (土) 20時49分

変わりたくも変えたくもないし八の字になって二人でネムルしかない

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[21675] 075:あさがお 2004年10月23日 (土) 20時35分

あさがおの双葉のさきがすこしだけ縮んでいてさ泣きたかったよ


[21674] 095:油 中西のぞみ 2004年10月23日 (土) 20時31分

日々介護親子といえども険悪に潤滑油となる孫の存在


[21673] 074:キリン 2004年10月23日 (土) 20時09分

あやとりの橋がキリンになるときの恍惚感を失いそうだ


[21672] 055:日記 佐藤麦 2004年10月23日 (土) 19時03分

お日さまの洟水涙絵日記に丹念に描く小二の夏に


[21671] 014:オルゴール 平岡ゆめ 2004年10月23日 (土) 17時49分

知らないでいて欲しいこと知りたくてあなたは私のオルゴールを捲く


[21670] 013:彩 平岡ゆめ 2004年10月23日 (土) 17時44分

彩りのパセリがちりちり干からびて下げられるのをじっと待ってる


[21669] 050:おんな うつほ 2004年10月23日 (土) 17時31分

十代で一時おんなを忘れてた女子高の日々今は懐かし

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[21668] 049:潮騒 うつほ 2004年10月23日 (土) 17時31分

目を閉じて耳を澄ませば潮騒の音安らかな子守唄となる

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[21667] 048:熱 うつほ 2004年10月23日 (土) 17時30分

何もかも夏のせいねと寄りかかる熱に蕩けるジェリービーンズ

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[21666] 047:機械 うつほ 2004年10月23日 (土) 17時30分

カチカチと規則正しい機械音なのに遅れる時計の不思議

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[21665] 046:練 うつほ 2004年10月23日 (土) 17時30分

子の弾きし練習曲の詰まるたび呼び戻されるうたた寝の午後

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[21664] 094:遠 中西のぞみ 2004年10月23日 (土) 17時16分

貴婦人が赤い鉄橋通るのを待ちかまえている望遠レンズ


[21663] 093:列 中西のぞみ 2004年10月23日 (土) 17時12分

葬列の白き着物が通るのをじっと見送る曼珠沙華の赤


[21662] 012:裸足 平岡ゆめ 2004年10月23日 (土) 16時10分

裸足なら少しは素直になれますかリズムを付けて蹴っている椅子


[21661] 045:家元 うつほ 2004年10月23日 (土) 15時26分

三条家元々公家の出身と自慢していた近所の姥様

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[21660] 044:ダンス うつほ 2004年10月23日 (土) 15時25分

我々は一蓮托生「さぁお手を」刃(やいば)のうえで今宵ダンスを

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[21659] 043:濃 うつほ 2004年10月23日 (土) 15時25分

眠るのが怖いと君が逃げていく背泳ぎでいく闇は濃くなる

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[21658] 042:映画 うつほ 2004年10月23日 (土) 15時24分

何事も考えないで二時間を過ごすB級映画の救い

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[21657] 041:血 うつほ 2004年10月23日 (土) 15時24分

オレの血も赤いと思う?そう訊いた男の笑みが醜く歪む

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