[12943] 010:浮く 入谷いずみ 2003年11月30日 (日) 18時37分浮かびくるもの白々とかがやいて何を引きずるお盆の浜辺
[12942] 099:かさかさ 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 18時37分かさかさと鳴れる内なるつぶやきに命吹き込む短歌よ出て来い
[12941] 009:休み 入谷いずみ 2003年11月30日 (日) 18時36分生徒だったときとおんなじ夏休み初日の永遠感のくらくら
[12940] 032 星 陽春 2003年11月30日 (日) 18時35分新しき手袋で星数ゆれば我を探せときらめくシリウス
[12939] 008:足りる 入谷いずみ 2003年11月30日 (日) 18時35分レコードの傷のごとくに永遠にお菊つぶやく「一枚足りない」
[12938] 007:ふと 入谷いずみ 2003年11月30日 (日) 18時34分ふと見れば冬日のなかにある眼鏡ふと見れば早や消えたる眼鏡
[12937] 006:脱ぐ 入谷いずみ 2003年11月30日 (日) 18時33分しろがねの蛇のごとくに脱ぎ終えて我がたましいは女の形
[12936] 031 猫 陽春 2003年11月30日 (日) 18時31分猫でもね忘れぬ恩はあるのよと近よりてくる腹ぺこ猫ちゃん
[12935] 005:音 入谷いずみ 2003年11月30日 (日) 18時31分音だけの夢を見るのよ曉に割れる音してまたも目覚める
[12934] 079:眼薬(再投稿) 久野はすみ 2003年11月30日 (日) 18時29分寝転んで眼薬をさす無防備なあばらの上にゆびを置きたい
[12933] 004:木曜 入谷いずみ 2003年11月30日 (日) 18時29分木曜はチャイムのままに始めます終わります始めます終わりま…
[12932] 003:さよなら 入谷いずみ 2003年11月30日 (日) 18時28分さよならは都会の言葉さよならは我が辞書になしサイナラサイナラ
[12931] 030 表 陽春 2003年11月30日 (日) 18時27分裏の顔表の顔と使い分けどちらでもない私がポツリ
[12930] 002:輪 入谷いずみ 2003年11月30日 (日) 18時26分橋の上水銀灯の輪のなかに閉じこめられてあの日の私
[12929] 029 森 陽春 2003年11月30日 (日) 18時25分風の音の変はりて森はまた揺るる我目を閉じて耳かたむけり
[12928] 001:月 入谷いずみ 2003年11月30日 (日) 18時23分畳の目一つ一つが見えるほど月の差しこむ畳でしたよ
[12927] 028 3回 陽春 2003年11月30日 (日) 18時20分三回の訪問ただの地ならしと営業マンは鉄則語る。
[12926] 098:傷 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 18時10分かさかさになって傷口癒えるはずだけど今夜は舐めてお願い
[12925] 022:素 錦見映理子 2003年11月30日 (日) 18時10分もうすこしくちをひらいて 素描するひとの指先かすかに触れてhttp://www.ne.jp/asahi/cafelotus/eliko/
[12924] 025:匿う 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 18時08分ひきだしに象を一頭匿つてゐたのを忘れたまま焼きました
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12923] 024:きらきら 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 18時08分思ひがけずわたしを治してくれました屋根のあなたのなかのきらきら
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12922] 023:詩 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 18時07分もうすべて過去です、雪も、その橋も。眠りつづけた漢詩の授業
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12921] 022:素 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 18時06分この沼をわたしのなかのこの沼を素数のやうなあなたのために
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12920] 025 匿う 陽春 2003年11月30日 (日) 18時06分匿うとあんたも罪になるのだと言われてもなおシラを切る君
[12919] 021:窓 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 18時05分窓を開けて風が倒した紺青のインクで書くはずでした、手紙は
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12918] 097:支 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 18時02分支那という文字に傷つく人がいてそれでも歌に品は捨てまい
[12917] 026 妻 陽春 2003年11月30日 (日) 17時55分何食わぬ顔で一言「妻」ですと名乗れる女(ひと)の強きまなざし
[12916] 096:石鹸 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 17時52分石鹸がなくて差し支えありますか?兵器は?国家は?短歌は?愛は?
[12915] 024 きらきら 陽春 2003年11月30日 (日) 17時50分きらきらと輝ゐたる鳥の群れ入りて消えたる秋の山々
[12914] 023 詩 陽春 2003年11月30日 (日) 17時48分あぢさゐの藍ふかまるを横目みて詩人になりし雨の日の午後
[12913] 021 窓 陽春 2003年11月30日 (日) 17時41分毎朝の散歩寒さに遠のきて窓ごしに見る初雪の白
[12912] 095:満ちる 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 17時36分浴槽の底に石鹸捜し合いあ触れる満ちる溢れる落ちる
[12911] 020 害 陽春 2003年11月30日 (日) 17時35分健康に害あるからと禁煙し食欲増して肥満という害
[12910] 020:害 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 17時34分無害です。あなたにとつては無害です。わたしの虹が消えるだけです。
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12909] 019 蒟蒻 陽春 2003年11月30日 (日) 17時30分おでんの具蒟蒻ばかり選ぶ客ダイエット中かと察してしまう
[12908] 019:蒟蒻 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 17時30分母、その他においてはこよひ煮えてゆく蒟蒻が戦況にまさつて
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12907] 018:泣く 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 17時29分泣くことが宥されて鳴くないし啼くことができない秋のをはりを
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12906] 017:雲 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 17時28分雲のかたちのどれ一つとて同じものなき春愁の丘へ二人は
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12905] 016:紅 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 17時27分田代くんのポケットで啼く鳥がゐて暴けばすべて口紅でした
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12904] 090:ぶつかる 宮原素一 2003年11月30日 (日) 17時26分ぶつかつてはじめて聞いた彼のこゑ高野豆腐に滲み込ませよう
[12903] 015:葉 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 17時26分葉酸なるその名に惹かれ日々に飲む二粒と名を知らぬ二粒
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12902] 014:段ボ−ル 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 17時25分段ボール箱のおもてに「あの頃」とあり、あの頃の空気が底に
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12901] 089:開く 宮原素一 2003年11月30日 (日) 17時25分ストープの開いた口にはふりこむ栗跳ねる音子供が踊る
[12900] 094:時 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 17時25分言の葉の満ちる題詠マラソンに独りだけでも時彫りつけむ
[12899] 088:象 宮原素一 2003年11月30日 (日) 17時24分ぢめんひきおほきく象をかいてからしばらくたつてりんごをおいた
[12898] 013:愛 荻原裕幸 2003年11月30日 (日) 17時20分をととしの四月あたりに渡された愛です、紛失物のひとつは
http://www.ne.jp/asahi/digital/biscuit/
[12897] 086:とらんぽりん 平岡ゆめ 2003年11月30日 (日) 17時19分心ごと委ねてみようとらんぽりん思わぬ方へ飛んで楽しも
[12896] 093:恋 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 17時18分恋という時間旅行の約束は今に絶対戻れないこと
[12895] 013 愛 陽春 2003年11月30日 (日) 17時17分世を愛し世に愛さるる子になれと付けられし名は雲りておらぬか
[12894] 012 突破 陽春 2003年11月30日 (日) 17時16分「難関校突破したの」と自慢する母親族に友がなるとは
[12893] 015 葉 陽春 2003年11月30日 (日) 17時13分送別の言の葉述べる輩の顔忘るまじと見つめ合ひたり
[12892] 092:人形 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 17時12分ヴァーチャルな恋は一方通行で人形の目の翳りを知らず
[12891] 100:短歌 ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 17時11分短歌なんか短歌なんかと呟いて母さんの待つ家へ帰ろうhttp://www2.spitz.net/hinatsu/
[12890] 018 泣く 陽春 2003年11月30日 (日) 17時10分本当に悲しいときは泣けぬもの君を亡くしてそのことを知る
[12889] 085:銀杏 平岡ゆめ 2003年11月30日 (日) 17時07分なくたっていいような気もしているがいつも最後に食べる銀杏
[12888] 017 雲 陽春 2003年11月30日 (日) 17時06分雲のこと綿菓子という幼子の気持ちをどこで忘れてきたのか
[12887] 099:かさかさ ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 17時06分ぼくが歩くとかさかさって音がする、音がするから(さよならあなた)http://www2.spitz.net/hinatsu/
[12886] 084:円 平岡ゆめ 2003年11月30日 (日) 17時04分高円寺という名の町に住んでるとただ一度だけ葉書が来ました
[12885] 098:傷 ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 17時02分死んじゃうって泣きわめくけどねえおまえ見てごらんほらこんなに無傷http://www2.spitz.net/hinatsu/
[12884] 097:支 ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 16時59分朝顔は支柱に飽きて雨樋へ、空へ(さよならぼくの妻たち)http://www2.spitz.net/hinatsu/
[12883] 100:短歌 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時58分まあ僕は死んでいるけど100万年後のペンギンたちに短歌を贈る
[12882] 099:かさかさ しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時57分ペンギンに悟られぬようかさかさとサザンクロスに近づくトカゲ
[12881] 098:傷 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時57分傷ついた羽根休めつつペンギンは次の作戦を考えている
[12880] 007 ふと 陽春 2003年11月30日 (日) 16時56分ひざし避けとびこむ木陰ふと香るむくげの花に暑さ忘るる
[12879] 097:支 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時55分ペンギンに支配されし大陸に火星政府は宣戦布告
[12878] 096:石鹸 ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 16時52分ひかり降れ主のいない古書店に檸檬石鹸置き去りにしてhttp://www2.spitz.net/hinatsu/
[12877] 096:石鹸 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時51分よく滑る石鹸を羽根の下に持ち。ペンギンは今夜飛行機に乗る
[12876] 095:満ちる しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時50分ラフレシアの吐息の満ちる赤の部屋。ペンギンの夢を吸引します
[12875] 094:時 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時49分春を待つペンギンたちの脚の間で懐中時計が温まっていく
[12874] 095:満ちる ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 16時49分満ちるときちいさく声をあげました青いエアコン震える部屋でhttp://www2.spitz.net/hinatsu/
[12873] 093:恋 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時48分恋人は変人そして蛮人でしかもペンギンと義兄弟なんです
[12872] 092:人形 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時48分恐ろしきツイスト踊る泥人形をペンギンたちは飽きずに見ている
[12871] 091:煙 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時47分煙に巻く手品でペンギンを眠らせてナポレオンズは帰っていった
[12870] 090:ぶつかる しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時46分手品師はぶつかりあって着地してペンギンたちは二人を囲む
[12869] 089:開く しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時45分四次元の扉を開きペンギンはナポレオンズを召喚させた
[12868] 094:時 ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 16時44分どの部屋の時計もすこしずつずれて二月の朝のひかりをまとうhttp://www2.spitz.net/hinatsu/
[12866] 088:象 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時43分ペンギンは象を引きつれ真夜中にジンジケートのカジノを潰す
[12865] 087:朝 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時42分どの船にも朝がくるのだ。異次元のペンギンが眠る幽霊船にも
[12864] 093:恋 ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 16時41分恋人の指より深く溺れつつ眠るブーゲンビリアの木陰にhttp://www2.spitz.net/hinatsu/
[12863] 086:とらんぽりん しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時41分とらんぽりんがむかついている夜でした。かわるがわるに跳ねるペンギン
[12862] 085:銀杏 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時40分茶碗蒸を上手に作るペンギンは銀杏の降る星の出身
[12861] 084:円 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時38分恐竜の楕円の卵をペンギンが寄ってたかって温めている
[12860] 082:ほろぶ (訂正) しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時37分星々をほろぼしてゆく箒星が仄かにひかり微笑むペンギン
[12859] 083:予言 しんくわ 2003年11月30日 (日) 16時35分ペンギンに耽溺している予言者を鳥取の砂丘に置き去りにした
[12857] 092:人形 ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 16時29分溺れつつ波打ち際に目覚めれば朝、人形の肘はもがれてhttp://www2.spitz.net/hinatsu/
[12856] 011 イオン 陽春 2003年11月30日 (日) 16時28分イオン式の理科のテストは悪くとも今では大好きマイナスイオン
[12855] 091:煙 ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 16時15分妻に捨てられた煙突掃除夫が最後に飛んだ空を見たかいhttp://www2.spitz.net/hinatsu/
[12854] 016 紅 陽春 2003年11月30日 (日) 16時15分九十の母の朝から紅を引く明治女のたしなみを知る
[12853] 087:朝 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時09分もう少しもう少し寝てゐたい朝 ジャムの甘さよりまだ甘い
[12852] 086:とらんぽりん 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時09分手に持つた綿菓子のことなど忘れトランポリンに甘き蜜吸ふ
[12851] 085:銀杏 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時08分雄雌の不思議を秋の空にみる銀杏ならぬ樹の痩せて立つ
[12850] 084:円 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時07分美しきこの世はすべて丸と方とできてゐる目玉焼きとふ円
[12849] 083:予言 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時06分予言する人の言葉に一口のワインのほどの値打ちもない
[12848] 082:ほろぶ 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時06分スローフードもほろぶべしみちのべに摘む草なく鯉もやむ国
[12847] 081:ノック 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時05分霜降りて襟を押へて白菜がガラス戸越しにノックしてゐる
[12846] 080:織る 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時04分にくさかな旬の経糸繰り入れて食卓上に季節織りあぐ
[12845] 079:眼薬 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時04分眼薬と南天のど飴取り出して儀式のやうにまたしまひ込む
[12844] 078:殺 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時03分幕の内定食たべる間にみる新聞に殺の字躍る昼
[12843] 077:落書き 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時02分食べきれず残したパンに雷紋のやうな落書きしてやり過ごす
[12842] 076:てかてか 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時02分尻ばかりてかてかなのが連なつて味噌や醤油のにほひがする
[12841] 075:痒い 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時01分晩めしの親にかくれて山芋の摺り汁飲んで痒いのなんの
[12840] 090:ぶつかる ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 16時00分ぶつかってばかりの昨日あたまより高くひらいたひまわりを見たhttp://www2.spitz.net/hinatsu/
[12839] 074:キャラメル 宮原素一 2003年11月30日 (日) 16時00分箱の中でキャラメルが跳ね回る感じがして走るのやめた
[12838] 073:資 宮原素一 2003年11月30日 (日) 15時59分柚子八の古い看板に書かれた合○会社の○は「資」ではない
[12837] 091:煙 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 15時57分煙突のおそうじしなきゃお待ちかねお人形たち明日から師走
[12836] 072:席 宮原素一 2003年11月30日 (日) 15時57分相席の見知らぬきみはげつぷする口を押へてボクをにらむな
[12835] 071:待つ 宮原素一 2003年11月30日 (日) 15時56分待つてゐる人にはいつも届かない七面鳥はしかしいらない
[12834] 014 段ボール 陽春 2003年11月30日 (日) 15時49分段ボール最初はキレイに詰めつつも後はつっこむ引っ越し準備
[12833] 010 浮く 陽春 2003年11月30日 (日) 15時47分浮き沈みはげしきことをしみじみと「あの人は今」伝ひけるかな
[12832] 090:ぶつかる 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 15時44分濡れた肌ぶつかったのも湯煙のせいにしましょう混浴だから
[12831] 089:開く 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 15時34分脚開くなにかぶつかる朝まだき目を閉じたままずっとこのまま
[12830] 009 休み 陽春 2003年11月30日 (日) 15時32分仕事がね在るだけましさと言い聞かせ休まず出勤三連休
[12829] 081:ノック なかはられいこ 2003年11月30日 (日) 15時31分「ノック、ノック」で始まるメールあけがたのめまいのようなやわらかい闇http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/
[12828] 080:織る なかはられいこ 2003年11月30日 (日) 15時30分機を織る音がとつぜんうしろからきこえて秋はおしまいになるhttp://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/
[12827] 079:眼薬 なかはられいこ 2003年11月30日 (日) 15時30分目薬をさしてもらっているあいださざなみになる夜のみずうみ
http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/
[12826] 078:殺 なかはられいこ 2003年11月30日 (日) 15時29分自殺したおんなが通った駅にいておんなが聞いたアナウンス聞くhttp://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/
[12825] 077:落書き なかはられいこ 2003年11月30日 (日) 15時28分落書きのペンのせいかもしれないが今夜の星のことごとく、我http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/
[12824] 008 足りる 陽春 2003年11月30日 (日) 15時28分まだ足りぬまだまだ足りぬと攻め急ぐ、欲張りなのか臆病なのか
[12823] 076:てかてか なかはられいこ 2003年11月30日 (日) 15時27分きゅうこんを工作員が売り歩くてかてかひかるかばんに詰めてhttp://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/
[12822] 100:短歌 塩谷風月 2003年11月30日 (日) 15時27分
あかるくてすがすがしくて懐がふかくてまるで短歌のようだ
http://www1.mahoroba.ne.jp/~shiotani
[12821] 099:かさかさ 塩谷風月 2003年11月30日 (日) 15時26分
色づかぬままかさかさと風に鳴り石畳のうえ朽ちて乾きぬ
http://www1.mahoroba.ne.jp/~shiotani
[12820] 098:傷 塩谷風月 2003年11月30日 (日) 15時25分
居酒屋で「傷つけられた」と泣いている半田付け用ロボットJP
http://www1.mahoroba.ne.jp/~shiotani
[12819] 075:痒い なかはられいこ 2003年11月30日 (日) 15時25分(痒いとこございませんか)くねくねと指が百本はえてる地平
http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/
[12818] 097:支 塩谷風月 2003年11月30日 (日) 15時25分
飛行機が飛ぶのは皆が「落ちないで」って気持ちで支えているからなんだ
http://www1.mahoroba.ne.jp/~shiotani
[12817] 074:キャラメル なかはられいこ 2003年11月30日 (日) 15時24分キャラメルの箱に尻尾とくちばしがあって世界はひっこしブームhttp://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/
[12816] 073:資 なかはられいこ 2003年11月30日 (日) 15時23分泣き声をひとつください次回こそ世界制覇の資料にしますhttp://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/
[12815] 096:石鹸 塩谷風月 2003年11月30日 (日) 15時23分
ぷくぷくと文句まみれだ石鹸を濡れたタオルで包んだみたい
http://www1.mahoroba.ne.jp/~shiotani
[12814] 095:満ちる 塩谷風月 2003年11月30日 (日) 15時22分
僕である必要はないかも知れぬあなたのなかに満ちる「男」は
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[12813] 094:時 塩谷風月 2003年11月30日 (日) 15時21分
自転車を止めたらなんで甦るくちびる離す時のせつなさ
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[12812] 093:恋 塩谷風月 2003年11月30日 (日) 15時21分
これが恋?問い掛けながら傾けた一輪挿しから落ちるものなし
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[12811] 088:象 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 15時20分ダイエーより社会現象深く強く扉の開いた題詠マラソン
[12810] 092:人形 塩谷風月 2003年11月30日 (日) 15時19分
人形師高沢香苗ゴージャスな作品抱えサンダルを履く
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[12809] 006 脱ぐ 陽春 2003年11月30日 (日) 15時19分CMは「脱いでも私はすごい」という 脱いだらすごい着やせする我
[12808] 091:煙 塩谷風月 2003年11月30日 (日) 15時19分
荼毘に付す煙は低くくろぐろと湿りけ帯びる芋畑の土
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[12807] 100:短歌 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時17分「姉貴には短歌とかいろいろあるからさ」と言ふ裏の声気にしつつ寝る
[12806] 099:かさかさ 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時16分かさかさと静かに開く新聞は怒れる父の前では読めぬ
[12805] 098:傷 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時16分姉弟の記念碑めきて眉横の傷は4歳のお前をぶつたときの傷、などと
[12804] 097:支 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時15分勘違ひで来てしまひたり利府支線90分後の電車しほしほと待つ
[12803] 096:石鹸 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時14分香水は敷居が高く薔薇石鹸しきりに泡立てゐた十六歳
[12802] 095:満ちる 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時13分井戸に水満ちてゆく音しんしんと愛しき君の手を握りしむ
[12801] 094:時 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時12分その時なのか 一語にて胸の扉、次の扉、その次の扉・・・開いてゆけり
[12800] 093:恋 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時11分「大切な君」と真直ぐ言ふ今も特別なことば恋ということば
[12799] 092:人形 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時11分展示ケースに人形代(ひとかたしろ)5枚を置きゆくキャプションは白『これは呪具です』
[12798] 091:煙 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時10分全館禁煙その後の日々木枯らしの外玄関にてあはれスモーカー
[12797] 005 音 陽春 2003年11月30日 (日) 15時10分音たてて空き缶転ぶ夕暮れの足を止めたる冬の坂道
[12796] 090:ぶつかる 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時09分ぶつかって破片が散るほど言ひあへばちんまり君と吾が見えてくる
[12795] 089:開く 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時08分扉開く力加減が判らない春風と私が途方にくれて
[12794] 004 木曜 陽春 2003年11月30日 (日) 15時08分上下巻読み終わりたる秋の午後気づけば今日は五度目の木曜
[12793] 088:象 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時08分美しき叔母の舌の上転がるとき呪ひの響き象皮病とふ語
[12792] 087:朝 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時07分海近き町に住みはや20年霧笛きこゆる朝(・・・雨?)にも馴染んで
[12791] 003 さよなら 陽春 2003年11月30日 (日) 15時06分さよならのメールの文字は冷たくてせめて絵文字の加わりたらば
[12790] 086:とらんぽりん 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時06分何故「くだらない」つて止めたのだらうとらんぽりん抜けるほど跳ねたかつた子が
[12789] 085:銀杏 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時05分(拾つたらその場で果肉を落とすのよ。)銀杏拾ひのばあちやん、もうゐない
[12788] 084:円 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時04分円満堂のパンだったんだよみきちやんのランドセルで運ばれてきたのは
[12787] 083:予言 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時04分予言、はずれてください、不幸にも、幸福にも、勝ちたい、負けない
[12786] 089:開く ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 15時03分言いかけてだんだん開くくちびるを見ていた制することもできずにhttp://www2.spitz.net/hinatsu/
[12785] 082:ほろぶ 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時03分ほろびゆく都市のため復活の呪文を唱える(誰か!)まだゐませんか
[12784] 081:ノック 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時02分ゆつくりと考へて真実ダメならば目印のある木のドア、ノックしてくれ
[12783] 080:織る 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時02分蜘蛛の織る網目に見とれているなんて・・・母は最近忙し過ぎた
[12782] 079:眼薬 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 15時01分眼薬をさすのが苦手まつすぐな君の目が苦手 触れたい 震へる
[12780] 002 輪 陽春 2003年11月30日 (日) 14時59分年賀状輪ゴムでとめて競い合うどちらが多いの少ないの
[12779] 083:予言 平岡ゆめ 2003年11月30日 (日) 14時59分予言者はローブの裾が気になってお告げどころじゃなかったんです
[12778] 078:殺 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時59分殺菌スプレー撒きすぎて死ねワタクシハヤヤ汚レテモ生キテイケルサ
[12777] 077:落書き 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時58分南瓜の詩を暗誦してたね屋上の卑猥な落書きの意味を知らずに
[12776] 001月 陽春 2003年11月30日 (日) 14時57分やわらかに月問いかけば古池の水面ゆらしてこたえけるかな
[12775] 088:象 ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 14時57分象が目を閉じる日暮れにあたらしい国が生まれて これは血の色http://www2.spitz.net/hinatsu/
[12774] 076:てかてか 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時57分てかてかの円面硯の摩滅面やや長く撫でデータ打ち込む
[12773] 075:痒い 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時56分その夜は水晶体も薄曇りです痒い、と起きるアトピーの弟
[12772] 074:キャラメル 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時55分うたたねの目覚めの後に剥くキャラメルうつつの脚がやや戻ります
[12771] 073:資 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時54分魔術師の資質はなかつたやうですね、引き篭りもせず適応してますね
[12770] 087:朝 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 14時48分輝ける朝日は虚像読売は巨象と並べ尻バッシング
[12769] 087:朝 ひぐらしひなつ 2003年11月30日 (日) 14時45分白々と卵茹でれば朝な朝な指のさきから何かが芽吹くhttp://www2.spitz.net/hinatsu/
[12768] 082:ほろぶ 平岡ゆめ 2003年11月30日 (日) 14時42分ほろびたる古代文明にもあった埋め戻したくなるような辱
[12767] 100:短歌 烏情 2003年11月30日 (日) 14時29分面読斎、野球、漱石、子規、獺祭 短歌詠む気があるなら号せ
[12766] 099:かさかさ 烏情 2003年11月30日 (日) 14時29分かつて我が子にさうしたやうに排球を打つかさかさの母の掌
[12765] 086:とらんぽりん 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 14時19分ダイエット中の朝練きつすぎるとらんぽりんがちゃらんぽらんよ
[12764] 072:席 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時17分その席次決めたるは誰か!冠なき王叫びをり影濃き広間
[12763] 071:待つ 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時16分間欠泉の噴出を待つひとびとの硫黄の香するそれぞれの影
[12762] 070:玄関 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時15分玄関を開けたらなんと口上を?魚顔なる使者に尋ねる
[12761] 069:コイン 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時14分両手いっぱいにコインチョコレート、欲しいものはホントは他にあつた気がした
[12760] 098:傷 烏情 2003年11月30日 (日) 14時14分槍投げの痕、いくつもの傷痕を血糊のやうに夕陽の射せば
[12759] 068:似る 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時14分鏡裏の水銀剥がれてゆく日々よ最愛のあなたに似たる貌を見るたび
[12758] 067:化粧 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時13分今我は金属微粒子石油合成色素グリセリン塗りたりと思ふ化粧中
[12757] 085:銀杏 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 14時13分大銀杏からK1は興ざめよとらんぽりんなら拍手しようぞ
[12756] 066:僕 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時12分下僕だなんて言つてごめんね姉さんは君の力を認めてるつてば
[12755] 065:光 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時11分胸は闇に侵されてゐても、差してくる、神様ですか?その光源は
[12754] 064:ド−ナツ 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時11分ドーナツ型銀河といふ説の中心の暗黒ときに我のここにも
[12753] 063:海女 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時10分海女の知る波下の海を知らないがそれはかすかに無機質であるが
[12752] 062:渡世 文屋 亮 2003年11月30日 (日) 14時09分よれよれの渡世でもいい?立ち枯れの杉の幹ほのぼの温い
[12751] 097:支 烏情 2003年11月30日 (日) 13時53分いつか地球を支へむ為に青年はもつと重量挙げなどをせよ
[12750] 096:石鹸 烏情 2003年11月30日 (日) 13時53分石鹸の香りも薔薇の香りさへもおぼつかぬ八月の競技者の汗
[12749] 095:満ちる 烏情 2003年11月30日 (日) 13時52分十五夜の極みに満たゆ月読みの競歩侮るまじ×××追ひつけぬ
[12748] 094:時 烏情 2003年11月30日 (日) 13時52分水難の少年少女もがきつつ何時か羽撃きたいバタフライ
[12747] 084:円 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 13時52分半円の田園調布のロータリーお受験なんて銀杏が泣くぜ
[12746] 093:恋 烏情 2003年11月30日 (日) 13時49分あはれ乙女の恋に破るれ弓道の定め逆らふことなどできぬ
[12745] 083:予言 小野秀夫 2003年11月30日 (日) 13時46分「百万円出したら教えてあげますよ」予言の桁が七つ違うね
[12744] 092:人形 烏情 2003年11月30日 (日) 13時43分連敗の巨人それでもにこやかな蝋人形の長嶋茂雄